20 / 20
5話(終)
5.(終)
しおりを挟むしんみりと物思いに耽ってから、キャシディーは我に返った。
そういえば、アロイスと二人きりだ。
「………………」
そんな場合ではないと思うのに、胸がときめき、勝手に顔が赤くなる。
キャシディーはアロイスの様子をちらりと覗き見た。
アロイスもまた何か思うところがあるらしく、視線をぼんやりと宙に漂わせている。
火傷によって爛れたその肌も、キャシディーはもう恐ろしくはなかった。
アロイスはこういう顔なのだと、思うのはそれだけだ。
しばらくの沈黙ののち、アロイスはぽつりとキャシディーの名を呼んだ。
「キャシディー」
「はい?」
そのあとの行動は、軍人らしく素早かった。
キャシディーの手を取ると、甲に口づけ、床に跪く。そして、言った。
「私と結婚してくださいませんか?」
「え?」
そういえば色々あって忘れかけていたが、この人は先ほどのアーレンスとのやり取りにおいて、宣言したではないか。
キャシディーを妻にしたい、と。
「だ、え、でも、あれは、アーレンス様からあたしを助け出すための、方便だったのではないのですか!?」
アロイスの台詞が脳内で反響して、キャシディーの頭をぐらぐらと揺らす。
椅子に座っていて良かった。立っていれば、間違いなくひっくり返っていただろう。
「この間は、『カーク・カッツェ』でひどいことを言ってしまい、申し訳ありませんでした。でもあれは、あなたを否定したり、侮辱しての言葉ではありません。私も混乱していたのです。あなたの真心のこもった……その、は、激しい奉仕は、あれは娼婦として当たり前のことなのか、それとも特別にしてくださっているのか、分からなくて」
「それは……!」
アロイスへの、なんというか一種の「贔屓」を、キャシディーは誰にでもしているわけではない。
娼婦としては失格なのかもしれないが。
「正直、今でも分かりません。あなたが私をどう思っているのか。だが、私はもう自分の気持ちを抑えることができない。――愛しています。どうかキャシディー、私の妻になってください」
「……!」
歓びに瞳を輝かせ、だがキャシディーはすぐに俯いてしまった。
沈んだ面持ちの愛しい女に、アロイスは落胆したように尋ねる。
「やはりあなたのような素晴らしい女性に、私は相応しくありませんか……?」
キャシディーは首を振った。
「違います! だって、あの、あたしは娼婦なんですよ!? 普通のお嫁さんになれるとは思えないわ。たくさんの男と寝たもの。――汚れているんです」
「ですが、その過去があってこそ、私が愛しいと思うあなたになったんです」
普段口答えなどしない、おとなしいアロイスが、今日は積極的に食い下がってくる。
「つらい仕事だったでしょうが、私はあなたを汚いなんて思わない。――ですが、あなたがほかの男に抱かれるのは我慢ならないから、早く結婚して、私だけのものになって欲しいのです」
器の大きいような、小さいようなことをねだるアロイスを、キャシディーは可愛いと思った。
でもだからこそ――愛しいと思うからこそ、求婚を受けてはならない。
「それだけじゃないの。あたしはきっと、世界で一番汚い女なんです」
キャシディーは跪いたままのアロイスの顔に、手を伸ばした。
「あたしはね、あなたのことを勝手に好きになって……。お店にいつ来てくれるのかしらって、ずっと楽しみだった」
「キャシディー……」
「そして、あなたが初めてこの傷を見せてくれたとき――。こんなに酷い傷跡なんだもの、きっと熱くて痛くて、とても苦しんだろうと分かっているのに、ああ、良かったって。――あなたがこんな顔になってくれて良かったって、そう思ったのよ」
涙が滲むのは、恥ずかしいから。
本当の自分を晒すのが、恐ろしいから。
――嫌われたくない。だが愛しているからこそ、隠してはいられない。
愛する人には、幸せになって欲しいから。
こんな女ではなく、身も心も美しい相手と、結ばれて欲しいのだ。
「だってあなた、英雄なんでしょう? あなたが素晴らしい男性だって、娼館で少ししか会えないあたしにだって分かるわ。そんな人と娼婦であるあたしが愛し合うなんて、普通だったらありえない! ――でも醜い顔のあなたなら、もしかしたらチャンスはあるかもしれない! 汚れたあたしのことを、拾ってくれるかもしれない!」
「……!」
告白を続けるキャシディーの目の前で、アロイスは凍りついたように動かない。
「だからあたしは、あなたが化け物みたいになって良かったと……! あなたが呪ったであろう運命に、喝采を送ったのよ!」
最低で、最悪な。
こんな女がアロイスを「愛している」などと口にすることは、美しいものを作り、世界に与えたもうた神への、冒涜かもしれない。
「……なぜそれを、言ってしまったんです? 黙っていれば、あなたの望みは叶ったのに」
「だってあなた、あまりに純粋なんだもの。――バカみたいよ。こんな娼婦に、簡単に引っかかっちゃって」
「……………」
アロイスは立ち上がったものの、それ以上動かず、黙り込んだ。
――どうしたんだろう……?
怒らせたにしても、様子が変だ。
キャシディーが心配そうに見守るその最中、突如アロイスの太い声が部屋の空気を震わせた。
「はははははッ! あはははははッ!」
「……!?」
アロイスは文字どおり、腹を抱えて笑っている。
憤りが頂点を越えて、頭がおかしくなってしまったのだろうか。
キャシディーが狼狽えている間にも、男の哄笑は高らかに響き、やがて小さくなった。
「『英雄』に、『素晴らしい男』。他人の口から出れば虚しいだけの褒め言葉も、あなたから言われれば、こうも甘く聞こえるとはな。仰るとおり、まったく私は、バカで単純だ」
アロイスは眦を吊り上げ、迫力のある笑みを浮かべている。
「傷が癒えても、この顔だ。人と接するのが怖くなって、だが一人は寂しくて、私はどんどん卑屈になっていった。あなたと出会ってだいぶマシになったが、それでもまだ何か欠けているような気がしていたが……。そうだ。これだったんだな」
そう言って、アロイスは拳を心臓に当てた。
「――自信」
男が男として生きていくための――。
アロイスはキャシディーを見下ろし、ニヤリと唇の端を上げた。その笑みはよく知っている彼のようであり、初めて見る男のようでもあった。
「お、怒らないんですか……?」
「怒る? なぜ? あなたのその暗い執着が、私に自信をくれたんだ。こんな私を、自身を外道に貶してまで、欲しいと言ってくれる。私にも価値があるのだと、思わせてくれる。――私にとってあなたの願いは、世界で一番汚く、そして綺麗だ」
椅子からキャシディーを抱え上げて、アロイスはもう一度懇願した。
「結婚してください、キャシディー」
「でも、あの……」
「いいえ、ダメとは言わせません。この顔で生きていくよう望んだのは、あなたです。ならば責任を取って、側にいてくれなければ」
「えっ」
すっかり話が摩り替わっているような――。
だが頬に、唇に、次々と降ってくるキスに溺れて、もう何も言えない。
――ただ一言だけしか。
「わ、分か……っ! あたし、あなたのお嫁さんに、なり、ますっ……!」
――世界で一番汚れた花嫁でもいいと、あなたがそう言ってくれるなら。
こうしてキャシディーは、故郷を追われた十年ぶりに、ようやくあるべき場所に収まったのだった。
その後のことを少し話そう。
『カーク・カッツェ』は相変わらず、そこそこ繁盛している。
オヤジさんも元気で、店の娘たちの尻に敷かれ続けているらしい。
『黄金ウサギ』のフロレンツィアも、色街のトップの座に君臨し続けている。
アンナはあのあと、結局店を辞めてしまった。しばらくはアーレンス家から支払われた、相場よりもかなり高額な慰謝料で遊び暮らしていたが、それを使い果たすと、仕方なく昼の仕事に就いた。そしてそこで知り合った平凡な男と所帯を持ち、五人の子を産み育てた。
野心家だった彼女も、最後は自分に相応しい居場所を見つけたのだろう。
ダニエル・アーレンスは、その素行が遂に父君の耳に届くこととなった。軍隊をクビになり、勘当同然に家を追い出されたとのことである。だがそれは、ある意味、彼にとって幸福なことだったかもしれない……。
その後の消息は不明である。
そして、アロイス・バーレ。
軍隊への復職は、諸々の理由により叶わなかった。しかし上層部に強く請われ、新設された高等士官学校の主任講師として、転籍することとなった。
アロイスは指導者としての才にも恵まれており、優秀な軍人を数多く育てた。
私生活も円満であったという。美しい妻の名はキャシディーといい、夫をよく支えた。二男一女をもうけた二人は、生涯仲の良い夫婦だったそうだ。
晩年、アロイスが同校の校長に就任する頃には、火傷で崩れたその姿を蔑視する者は一人としていなかった。むしろ彼の、老いても健在であった高い戦闘能力と、穏健で誰に対しても礼儀正しい振る舞いは、多くの尊敬を集めたという。
そして。
成功の秘訣を問われるたび、アロイスは、「今の自分があるのは、妻のおかげです」と、どこか意味深に微笑むのであった。
~ 終 ~
11
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~
二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。
彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。
そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。
幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。
そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
独占欲全開の肉食ドクターに溺愛されて極甘懐妊しました
せいとも
恋愛
旧題:ドクターと救急救命士は天敵⁈~最悪の出会いは最高の出逢い~
救急救命士として働く雫石月は、勤務明けに乗っていたバスで事故に遭う。
どうやら、バスの運転手が体調不良になったようだ。
乗客にAEDを探してきてもらうように頼み、救助活動をしているとボサボサ頭のマスク姿の男がAEDを持ってバスに乗り込んできた。
受け取ろうとすると邪魔だと言われる。
そして、月のことを『チビ団子』と呼んだのだ。
医療従事者と思われるボサボサマスク男は運転手の処置をして、月が文句を言う間もなく、救急車に同乗して去ってしまった。
最悪の出会いをし、二度と会いたくない相手の正体は⁇
作品はフィクションです。
本来の仕事内容とは異なる描写があると思います。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
みにくいほどの独占欲と愛、執着もふくめ、素直で清々しいまっすぐなラブストーリーだなあ!と。幸せになり、大満足です。魅力的なふたりの甘々な日々、もっと垣間見てみたい!
142 様
ご感想をありがとうございます!温かいお言葉に感動しております(´;ω;`)
読んでくださった方に「幸せになれ!」なんて応援していただけるなんて、主役たちもとても幸せだと思います。私も幸せになりました。ありがとうございました!
飾らない、とびきり純粋な2人のまっさらな恋情。肩の力が入っていない2人のまっすぐさに思いがけずがっしり掴まれてしまいました。こんなヒロイン、ヒーローは他に見たことがない。2人の様々な苦悩や、互いへの真摯な思い。どれもきっとふたりがいずれしっかり結ばれる未来に行き着くための道のりとして、避けては通れないのでしょう。ふたりが人生っての唯一無二の愛するつれあいをみつけるまでを、固唾を飲んで見守っている感じです。幸せになれ、幸せであれ。相手も、また自分自身も愛せますように。