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第3話 閨の中の奇妙な二人
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――雪樹が後宮の囚われ人になってから、もう二ヶ月が経っている。
暦は七月。いよいよ夏本番である。
真百合が機転を利かせて蓮を遠ざけてくれた期間、そして生理日を除いて、二人は激しく交わっていた。獣のように、それはそれはガツガツと。
だが、蓮と雪樹の逢瀬は愛し合う恋人どうしはもちろん、国の首座と寵姫のそれとも違っている。
思慕の情もない、かといって愛憎にまみれてもいない――平たく言えば「幼稚」。
まずは雪樹がごねてごねて、ケンカをふっかける。最初は鼻で笑っていた蓮もそのうち怒り出し、侃々諤々とやり合って、最後は腕っぷしの勝負になる。そうなればもちろん体格も力にも差がある――あり過ぎるから、雪樹はねじ伏せられ、ことに及ばれる。
二人の閨の様子を覗き見る機会があれば、多くの者が「格闘技の試合かな?」と誤解することだろう。
――しかし。
蓮はそちらの手練手管に長けていて、これは雪樹も大いに驚いたことなのだが、快楽を用いて女を屈服させることが得意なのだ。
おかげで雪樹は最後には蓮にしがみつき、悲しみではない涙を流す羽目になる。
――ぐやじい……!!
毎夜毎夜の房事を思い出すたび、屈辱のあまり憤死しかける。雪樹は蓮との爛れた関係を、決して望んでいるわけではない。しかし抵抗して抵抗して疲れ果てたところを巧みに攻め落とされ、ゆっくり骨の髄までしゃぶられてしまうのだ。
――いちばん嫌なのは……!
蓮との関係に慣れていく自分だ。
座卓の下でぎゅっと拳を握りながら、雪樹は上に乗っている帳面を読み返した。
――負けるもんか……! 大丈夫。今月はちゃんとアレもきたし……!
好きでもない男の子供なんて、絶対に産むものか。改めてそう心に誓う。
「ざっとお話できたし……。これからは都合の悪い日に蓮坊が来たら、雪樹さんのほうから断るようにしてね」
「えっ!? 蓮様が私の言うことなんて聞くでしょうか!?」
雪樹がピッと身を強張らせると、真百合はコロコロ笑った。
「聞きますとも。雪樹さんからすれば、あの子はケダモノなんでしょうけど……。実はただの寂しがりやのワンちゃんよ。飼い主のあなたの言うことなら、何でも聞きますよ」
「えぇ……。結構ひどいこと、されてますけど……」
その「ひどいこと」の説明は、恥ずかしいからできないけれど……。
雪樹はもごもごと口ごもった。
「あなたをここに招き入れたとき、蓮は本当にひどいことをした。だけどもう二度とあなたを傷つけることはしませんよ。あれでも優しい子だし、あたしもたっぷりお説教したからね」
真百合の愛嬌のある笑顔にほだされかけるが――。
『傷つけることはしない』
じゃあ毎夜、嫌がっても嫌がっても蓮が襲いかかってくるのは、実は芯から拒んでいないからだと。
――そう見破られているの……!?
「ウーッ」と唸りたいのを堪えて、雪樹は話題を変えた。
「あ、あの、私は一体いつ、家に帰してもらえるんでしょうか……。学問所の入所日のこともありますし……」
「あら、まだ一月先でしょう? 入学金も入所届も送ってあるとのことだし、大丈夫ですよ」
「……家族も心配しているだろうし」
「羽村様のおうちには、あなたがここにいることは、お知らせしたそうですよ」
「うーん……」
そういうことじゃないんだが。
しかしこの人の良さそうな老女には、強く詰め入ることができない。
どう言おうか考え倦ねている雪樹の前で、真百合は白髪頭を下げた。
「ごめんなさい……。全てが終わったら、あたしにできることは何でもして、償います。だからもうちょっとだけ辛抱してね。蓮坊は分かっていますからね。――これが短い夢だって」
「え……?」
突如暴君へと変貌し、自分を唐突に後宮に押し込めた――。あの蓮の真意を、真百合は知っているのだろうか。
もっと詳しく聞きたいと思ったところで、いきなり障子戸がスパンと開いた。
「セッちゃーん! 来たよッ! 皇帝からの貢ぎもの!」
「やっと寵姫っぽくなってきたねー!」
雪樹に付けられた侍女の、桃と杏である。
「こら! ちゃんとお断りしてから入らないとダメでしょ!」
少し遅れて入室したあやめが、雪樹にお辞儀をしてから、妹分二人をたしなめる。
髪を、頭の高い位置でふたつに分け結っているのが桃、ひとつにして結っているのが杏。そして、顎を越えたあたりで切り揃えているのが、あやめだ。
「ね、開けてみて! 軽いんだけど、何かなあ!」
両手に小さな葛籠を掲げ持ち、桃が促す。その横では杏が、今にも踊り出しそうなほど、うずうずしていた。
「いや、お客様がいるからさあ……」
雪樹は困ったように、ちらりと真百合に目をやった。
「あ、真百合ばあちゃん! こんにちは!」
「はいはい、桃ちゃん杏ちゃん、こんにちは」
桃と杏が声を揃える。真百合はにこやかに挨拶を返し、そっと黙礼したあやめにも声をかけた。
「あやめさんも。お体に変わりはないかしら」
「ありがとうございます、先生。おかげさまで元気にしております」
ひととおり侍女たちと言葉を交わしたあと、真百合は雪樹に向き直った。
「雪樹さん、あたしのことは気にしないで。それより、蓮坊はどんなものを贈ってよこしたの? あたしも見てみたいわあ」
「はあ……」
気乗りはしないものの、真百合にまで言われたらしょうがない。
雪樹は桃から葛籠を受け取ると畳に置き、蓋を取った。
「うわああ……!」
桃と杏が目を輝かせる。あやめと真百合は声こそ出さなかったが、対面した品に感じ入っているようだ。
雪樹も息を呑む。
葛籠に納められていたのは、てっぺんに椿がついた簪(かんざし)だった。飾りの椿の花びらは黄金を一枚一枚丁寧に薄く伸ばして作られていて、中心には透き通った薄紅色の宝石が嵌っている。その細工の細かさから誰が見ても貴重で高価なものだと分かるし、なによりとても可憐だった。
「蓮様、やるじゃん! センスいいね!」
「そうね、なかなか洒落てるじゃない。真ん中の大きな石は、金剛石ね。こんな色がついたの、見るのは初めてですよ」
杏と桃、そして真百合が、届いたばかりの贈り物を褒めそやす。
確かに素晴らしい髪飾りだ。思わず見惚れてしまってから、それが罪であるかのように、雪樹は顔をしかめた。
「――受け取れません。お返ししてください」
「えーっ! セッちゃんがいらないなら、私が欲しい!」
「私も私も!」
「――桃。杏」
あやめが再びぴしゃりと叱るも、妹分たちは唇を尖らせ、ぶうぶう文句を言い続けた。
雪樹は黙り込む。
雪樹だって年頃の娘だ。正直に言えば、この美しいアクセサリーが喉から手が出るほど欲しい。
が、受け取ってしまえば、皇帝のひどい仕打ちを許してしまうことになるような気がして、とてもできない。
――礼だって言いたくないし!
頑なな雪樹を宥めたのは、やはり今度も真百合だった。
「まあまあ、雪樹さん。くれるというなら、貰ってやればいいのよ」
「でも……。私にはこんな素敵な簪、似合いませんし……」
意味もなくもじもじと手遊びする雪樹を見て、真百合はくすっと笑った。複雑な心の内を読み取ったのだろう。
「あなたはこういう愛らしいピンク色がすごく似合うもの。蓮の見立ては、さすがと言わざるを得ないわねえ。さあ、髪につけてあげましょう」
反論する暇も与えず、真百合は老女らしからぬ素早さで雪樹の後ろに回った。心得たもので、すかさずあやめが、真百合の手にスッと櫛(くし)を渡す。
「なつかしいわねえ。娘たちの髪を結ってやったことを思い出すわ」
雪樹の長い髪を梳かしながら、真百合は目を細めた。
「先生にもお子さんがいらっしゃるのですか?」
「ええ、四人。三番目と四番目が女の子だったの。もう二人とも嫁いで、子供がいるけれど」
「へえ……」
医者という立派な仕事をしながら、子供を産み、育てた。そういう女性もいるのだ。雪樹はますます真百合への尊敬の念を深めた。
「さ、できた。ほら、とってもよく似合ってる」
まとめ上げた艶やかな黒髪に、皇帝から贈られた「椿」を挿して、真百合は雪樹に手鏡を渡してやった。
「…………………」
悔しいが、蓮からの贈りものはやっぱり綺麗だ。鏡に写る雪樹の顔は、喜びに決壊しかける。
――笑っちゃダメ……!
我慢しているせいでぎくしゃく強張っている雪樹を、皆が囃し立てる。
「セッちゃん、かわゆ!」
「さすが、愛され寵姫!」
「とてもお似合いですよ、雪樹様」
「うぐ……っ!」
堪えきれず、雪樹はとうとう笑ってしまう。
そんな彼女を見て、真百合もまた笑みをこぼした。
暦は七月。いよいよ夏本番である。
真百合が機転を利かせて蓮を遠ざけてくれた期間、そして生理日を除いて、二人は激しく交わっていた。獣のように、それはそれはガツガツと。
だが、蓮と雪樹の逢瀬は愛し合う恋人どうしはもちろん、国の首座と寵姫のそれとも違っている。
思慕の情もない、かといって愛憎にまみれてもいない――平たく言えば「幼稚」。
まずは雪樹がごねてごねて、ケンカをふっかける。最初は鼻で笑っていた蓮もそのうち怒り出し、侃々諤々とやり合って、最後は腕っぷしの勝負になる。そうなればもちろん体格も力にも差がある――あり過ぎるから、雪樹はねじ伏せられ、ことに及ばれる。
二人の閨の様子を覗き見る機会があれば、多くの者が「格闘技の試合かな?」と誤解することだろう。
――しかし。
蓮はそちらの手練手管に長けていて、これは雪樹も大いに驚いたことなのだが、快楽を用いて女を屈服させることが得意なのだ。
おかげで雪樹は最後には蓮にしがみつき、悲しみではない涙を流す羽目になる。
――ぐやじい……!!
毎夜毎夜の房事を思い出すたび、屈辱のあまり憤死しかける。雪樹は蓮との爛れた関係を、決して望んでいるわけではない。しかし抵抗して抵抗して疲れ果てたところを巧みに攻め落とされ、ゆっくり骨の髄までしゃぶられてしまうのだ。
――いちばん嫌なのは……!
蓮との関係に慣れていく自分だ。
座卓の下でぎゅっと拳を握りながら、雪樹は上に乗っている帳面を読み返した。
――負けるもんか……! 大丈夫。今月はちゃんとアレもきたし……!
好きでもない男の子供なんて、絶対に産むものか。改めてそう心に誓う。
「ざっとお話できたし……。これからは都合の悪い日に蓮坊が来たら、雪樹さんのほうから断るようにしてね」
「えっ!? 蓮様が私の言うことなんて聞くでしょうか!?」
雪樹がピッと身を強張らせると、真百合はコロコロ笑った。
「聞きますとも。雪樹さんからすれば、あの子はケダモノなんでしょうけど……。実はただの寂しがりやのワンちゃんよ。飼い主のあなたの言うことなら、何でも聞きますよ」
「えぇ……。結構ひどいこと、されてますけど……」
その「ひどいこと」の説明は、恥ずかしいからできないけれど……。
雪樹はもごもごと口ごもった。
「あなたをここに招き入れたとき、蓮は本当にひどいことをした。だけどもう二度とあなたを傷つけることはしませんよ。あれでも優しい子だし、あたしもたっぷりお説教したからね」
真百合の愛嬌のある笑顔にほだされかけるが――。
『傷つけることはしない』
じゃあ毎夜、嫌がっても嫌がっても蓮が襲いかかってくるのは、実は芯から拒んでいないからだと。
――そう見破られているの……!?
「ウーッ」と唸りたいのを堪えて、雪樹は話題を変えた。
「あ、あの、私は一体いつ、家に帰してもらえるんでしょうか……。学問所の入所日のこともありますし……」
「あら、まだ一月先でしょう? 入学金も入所届も送ってあるとのことだし、大丈夫ですよ」
「……家族も心配しているだろうし」
「羽村様のおうちには、あなたがここにいることは、お知らせしたそうですよ」
「うーん……」
そういうことじゃないんだが。
しかしこの人の良さそうな老女には、強く詰め入ることができない。
どう言おうか考え倦ねている雪樹の前で、真百合は白髪頭を下げた。
「ごめんなさい……。全てが終わったら、あたしにできることは何でもして、償います。だからもうちょっとだけ辛抱してね。蓮坊は分かっていますからね。――これが短い夢だって」
「え……?」
突如暴君へと変貌し、自分を唐突に後宮に押し込めた――。あの蓮の真意を、真百合は知っているのだろうか。
もっと詳しく聞きたいと思ったところで、いきなり障子戸がスパンと開いた。
「セッちゃーん! 来たよッ! 皇帝からの貢ぎもの!」
「やっと寵姫っぽくなってきたねー!」
雪樹に付けられた侍女の、桃と杏である。
「こら! ちゃんとお断りしてから入らないとダメでしょ!」
少し遅れて入室したあやめが、雪樹にお辞儀をしてから、妹分二人をたしなめる。
髪を、頭の高い位置でふたつに分け結っているのが桃、ひとつにして結っているのが杏。そして、顎を越えたあたりで切り揃えているのが、あやめだ。
「ね、開けてみて! 軽いんだけど、何かなあ!」
両手に小さな葛籠を掲げ持ち、桃が促す。その横では杏が、今にも踊り出しそうなほど、うずうずしていた。
「いや、お客様がいるからさあ……」
雪樹は困ったように、ちらりと真百合に目をやった。
「あ、真百合ばあちゃん! こんにちは!」
「はいはい、桃ちゃん杏ちゃん、こんにちは」
桃と杏が声を揃える。真百合はにこやかに挨拶を返し、そっと黙礼したあやめにも声をかけた。
「あやめさんも。お体に変わりはないかしら」
「ありがとうございます、先生。おかげさまで元気にしております」
ひととおり侍女たちと言葉を交わしたあと、真百合は雪樹に向き直った。
「雪樹さん、あたしのことは気にしないで。それより、蓮坊はどんなものを贈ってよこしたの? あたしも見てみたいわあ」
「はあ……」
気乗りはしないものの、真百合にまで言われたらしょうがない。
雪樹は桃から葛籠を受け取ると畳に置き、蓋を取った。
「うわああ……!」
桃と杏が目を輝かせる。あやめと真百合は声こそ出さなかったが、対面した品に感じ入っているようだ。
雪樹も息を呑む。
葛籠に納められていたのは、てっぺんに椿がついた簪(かんざし)だった。飾りの椿の花びらは黄金を一枚一枚丁寧に薄く伸ばして作られていて、中心には透き通った薄紅色の宝石が嵌っている。その細工の細かさから誰が見ても貴重で高価なものだと分かるし、なによりとても可憐だった。
「蓮様、やるじゃん! センスいいね!」
「そうね、なかなか洒落てるじゃない。真ん中の大きな石は、金剛石ね。こんな色がついたの、見るのは初めてですよ」
杏と桃、そして真百合が、届いたばかりの贈り物を褒めそやす。
確かに素晴らしい髪飾りだ。思わず見惚れてしまってから、それが罪であるかのように、雪樹は顔をしかめた。
「――受け取れません。お返ししてください」
「えーっ! セッちゃんがいらないなら、私が欲しい!」
「私も私も!」
「――桃。杏」
あやめが再びぴしゃりと叱るも、妹分たちは唇を尖らせ、ぶうぶう文句を言い続けた。
雪樹は黙り込む。
雪樹だって年頃の娘だ。正直に言えば、この美しいアクセサリーが喉から手が出るほど欲しい。
が、受け取ってしまえば、皇帝のひどい仕打ちを許してしまうことになるような気がして、とてもできない。
――礼だって言いたくないし!
頑なな雪樹を宥めたのは、やはり今度も真百合だった。
「まあまあ、雪樹さん。くれるというなら、貰ってやればいいのよ」
「でも……。私にはこんな素敵な簪、似合いませんし……」
意味もなくもじもじと手遊びする雪樹を見て、真百合はくすっと笑った。複雑な心の内を読み取ったのだろう。
「あなたはこういう愛らしいピンク色がすごく似合うもの。蓮の見立ては、さすがと言わざるを得ないわねえ。さあ、髪につけてあげましょう」
反論する暇も与えず、真百合は老女らしからぬ素早さで雪樹の後ろに回った。心得たもので、すかさずあやめが、真百合の手にスッと櫛(くし)を渡す。
「なつかしいわねえ。娘たちの髪を結ってやったことを思い出すわ」
雪樹の長い髪を梳かしながら、真百合は目を細めた。
「先生にもお子さんがいらっしゃるのですか?」
「ええ、四人。三番目と四番目が女の子だったの。もう二人とも嫁いで、子供がいるけれど」
「へえ……」
医者という立派な仕事をしながら、子供を産み、育てた。そういう女性もいるのだ。雪樹はますます真百合への尊敬の念を深めた。
「さ、できた。ほら、とってもよく似合ってる」
まとめ上げた艶やかな黒髪に、皇帝から贈られた「椿」を挿して、真百合は雪樹に手鏡を渡してやった。
「…………………」
悔しいが、蓮からの贈りものはやっぱり綺麗だ。鏡に写る雪樹の顔は、喜びに決壊しかける。
――笑っちゃダメ……!
我慢しているせいでぎくしゃく強張っている雪樹を、皆が囃し立てる。
「セッちゃん、かわゆ!」
「さすが、愛され寵姫!」
「とてもお似合いですよ、雪樹様」
「うぐ……っ!」
堪えきれず、雪樹はとうとう笑ってしまう。
そんな彼女を見て、真百合もまた笑みをこぼした。
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