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悪役令嬢に妬まれ回避の学園生活!
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転生してヒロインになったけど、それほど甘々な人生は望めなさそうです。
始まりました。
わたくし、王都アルクスの王立学園の入学試験を受ける日が来ました。
そんなにわたくしが可憐でビックリですか?まぁ、前世であまり日の光を浴びてこなかったわたくしはそんなに嬉しくもないのですけれど。
王都アルクスの王立学園は、お城みたいな建物でした。
日本で言うと、大学みたいな? 王城との違いは、学生が一千人いることでしょうか。
「試験を受ける者は、こちらの列にお並びください。」
お城の中に入ると、制服を着た人がいました。
受付の人なのでしょうか? どうやら受験番号順に並ばなくてはならないようです。
俺の番号は253番です。
「次! 前へ!」
俺の番がやって来ました。
「受験票を」
「はい」
「……よし、253番だな。この教室だ。入りなさい」
「ありがとうございます」
教室の中に入ると、すでに試験を受けている人たちがいました。
学園側から受験生たちへ配られている番号順に席に着きます。
わたくしの番号は6番なので、前から3列目の左から5番目に座ります。
しばらく待っていると、教師っぽい人が入ってきました。
「これから、試験を始める!」
教師っぽい人は、テスト用紙を配り始めます。
「問題は5問だ」
前世の入試に比べれば少ないですね。
問題文を読み、解答欄に答えを書き込んでいきます。
……よし、全部解いた。
ふぅ、ドキドキしましたわ。これで落ちたらどうしましょう。
そんなことを考えていると、終了の合図が鳴りました。
次は実技ですわね。わたくしも体を試験で動かすのは初めてです。
確か、試験官と戦うのでしたか? 試験官と向かい合っていると、開始の合図がかかりました。
「では、始め!」
受験生たちが一斉に攻撃してきますが、わたくしは攻撃を受け流したり、避けたりしながら攻撃を加えます。
え?強すぎですって? 幼い頃からお父様に鍛えられましたから!これでも足りないくらいですわ。
試験官は全員を倒さないといけないのですが……5人くらいでいいですかね。
他の受験生たちは、次々に倒されていきます。
「そこまで!」
ふぅ、終わったようです。
これで入学できるといいのですけれど。
試験官を倒したあとは、魔法の測定や身体能力の測定などがありました。
やっと終わりましたわ。
実技試験が終わったあとも面接や再度学力の測定がありましたが、それはまた別の話です。
一週間後に合否結果が届くようですわ。
結果はどうなるのでしょうか?ドキドキしますわね。
学園から帰る途中、馬車が突然止まってしまいました。
「あら?どうしたのでしょう?」
「お嬢様、どうやら車輪に問題が起こったようです。」
「……それは困りましたね」
うーん、どうしましょう。このまま立ち往生では困ります。
何か打開策はないかしら……そうだわ! わたくしは御者にこう言いました。
「そこの者、わたくしの席を譲りなさい!」
「えっ!?」
戸惑う御者を置いて、わたくしはさっさと馬車を降ります。
そして御者席に座りました。
「さ、出発してください」
「は、はい!」
無事に帰り着きましたわ。よかった……
数日後、学園から合格通知が来ました。
やった!合格ですわ!これでお父様たちに良い報告ができそうです。
「よく頑張ったな、ミア」
「はい!これもお父様やお母様のお陰です!」
「そうね。これからも頑張りなさい」
「頑張りますわ!」
よし、頑張るぞ!
とうとう入学式の日がやって来ました。
王立学園は全寮制のため、一度家から出なければなりません。
「では、お父様、お母様、行ってまいります」
「しっかりやるんだぞ」
「お友達ができるといいわね」
「はい!」
馬車でしばらく走れば王都アルクスに到着です。
久しぶりの王都ですね。さてと、まずは試験を受けた学園の寮に向かわなくてはいけませんね。確か女子寮は南の方にあるのでしたか。
男子寮は反対側にあるようで、遠回りをしないといけないのが少しだけ残念ですわ。
近くに着いてからは、しばらく歩いていくと王立学園が見えてきました。
大きいですわね。まるでお城みたいですわ。
女子寮に向かいますと、早速部屋割りの表が貼られていました。わたくしの番号は……253番ですね。あ、ありましたわ!
「すみません」
「あら?ごきげんよう」
「ごきげんよう」
「わたくし、ミア・リザースと申しますの。よろしければお名前を伺っても?」
「わたくしはエリザベート・ハワードよ」
「よろしくお願いいたしますわ」
さて、ここで出会ってしまったのです。このゲームで最悪の悪役令嬢様に。まさか、部屋がいっしょだなんて…。
軽く自己紹介を済ませたあとは、それぞれ荷造りを済ませた。
その後、悪役令嬢のエリザベート様と寮の中をみてまわることになった。
階段を上がって2階に行きます。
この廊下……無駄に長いですわね。迷わないか心配ですわ。
3階まで上がると、廊下の端まで辿り着きました。
おや?この部屋はやけに豪華ですね。
「ねえ、ミアさん。この部屋、気にならない?」
「そうですね。」
「開けてみましょうよ」
エリザベートがそう言い、扉を開けた瞬間、中から大きな声が聞こえました。
「やめてくださいまし!」
……えっ!?今の声って……。わたくしは慌てて部屋の中に入ります。
するとそこにはメイドを数人で取り囲む令嬢がいました。その中心には顔を真っ赤にしたメイドがいるではありませんか! わたくしは急いで令嬢たちを止めます。
「おやめなさい!何をしているのですか!」
「あ、あなたは!?」
「わたくしの顔に見覚えがあるはずでしょう。」
「あ、あなたはミア・リザース……様?」
「そうですわ。早くここから出ていきなさい」
令嬢たちは顔を青くし、そそくさと部屋から出ていきました。
ふぅ、良かったですわ。こんな場面を誰かに見られでもしたら……わたくし、悪役令嬢並みの悪役っぷりですもの。破滅しかねませんものね。それに今のイベントは主人公が寮に入ってくる初日に起こるはずでしたもの。まさか、本当に初日に起きるとは思いませんでしたわ。
さてと、助けてあげませんとね。
「大丈夫でしたか?」
「……ええ、ありがとうございました」
「気にしないでください」
メイドはペコリと頭を下げると、部屋を出ていった。
「エリザベート様も行きますわよ」
「は、はい!」
わたくしはエリザベート・ハワードの手を引いて部屋を出る。
まったく……初日から問題を起こすなんて……先が思いやられますわ。
その翌日、入学式の日になりました。
わたくしは黒いドレスを身に纏い、エリザベート様と一緒に講堂に向かいます。
「いよいよ入学式ですわね」
「ええ、緊張してきましたわ」
「大丈夫ですわよ。皆同じ1年生ですもの」
「そうですわね」
講堂にはもうほとんどの学生が集まっていました。席に座り、しばらくすると入学式が始まりました。校長先生の長いお話がしばらく続き、次は在校生代表の挨拶でした。……そして次がいよいよ新入生代表の挨拶です。
「在校生代表、レオン・サンチェス」
「はい!」
わお!あの赤髪のイケメンが在校生代表ですか。さすが攻略対象なだけはありますわね。それにしても……確かサンチェス公爵家の子息でしたっけ?平民生まれの伯爵家出身のわたくしとしては、ぜひ仲良くしておきたい相手ですね。
そんなことを考えているうちに、在校生代表の挨拶も終わり、入学式も終わったようです。
さてと……次はクラス分けのボードを見に行かないといけませんね。
エリザベート様とクラスが離れていたらどうしましょう……。
不安になりながらも、クラス分けのボードを見に行きました。
「え……?」わたくしは思わず声が出てしまいました。そこで...。
「ミアさん、どうかしましたの?」
「いえ……その……」
「まさかクラスが一緒だったんですの?」
「……そのまさかですわ」
「まぁ!それは良かったですわ!」
「でも、エリザベート様と同じクラスということは、あの王子も一緒ですわよ?」
「問題ありませんわ。わたくし、王子のことは好きではありませんもの」
「そ、そうですか……」
うーん、なんか反応が全然違うなぁ…。まだ本音を言えないということで警戒されてるのかな?大丈夫かな?心配になってきました。けれど、決まってしまったものは仕方がありませんね。わたくしは頑張りますよ!
「ではクラスに向かいましょう」
「ええ、そうですわね」
こうして、クラス分けも終わり、ついに入学式も終わりました。
さてと……これから一週間はオリエンテーションもありますが、明日はさっそく授業があります。しっかり勉強しないといけませんわね。わたくしは気合いを入れ直します。すると……
「ミアさん、一緒にランチをいたしませんか?」
「エリザベート様……ええ、構いませんわよ」
「ありがとうございますわ。では中庭に行きましょう」
「はい!」
初めての学校生活は不安なことも多いですが、楽しいこともかたくさんありそうですね!
次の日から本格的に授業が始まりました。まずは必修科目からですね。歴史や地理などがあります。これに関しては前世の知識もあるので、問題ないでしょう。わたくしは余裕を持って授業を受けていますが、周りからは時折すごい目で見られます。どうやらわたくしは相当優秀に見られているようです。
そして魔法の授業では、基本属性と言われる火・水・風・土の初級魔法を習います。もちろん、わたくしは全て使えますから楽勝ですわね!
「さすがですわ」「やはり天才ですわね」
先生たちも褒めてくれます。何だかくすぐったいですが嬉しいですね。
そんな毎日を過ごしていると、あっという間に一週間が経ちました。
今日は初めての実技授業です。どんな授業なのでしょうか?楽しみですね。
「今日から一週間、お前たちに基本属性を教える」
今日は基本属性の魔法を実際に使ってみるらしいです。どんな魔法が使えるのでしょうか?少しワクワクします。
先生がいくつかの魔法を見せてくれます。火属性魔法や、水属性魔法、防御魔法がありました。どれもお父様に教えていただいたので馴染みのあるものですが、やはり実物を見ると感動しますね。
「では、一人ずつこの的に向かって魔法を撃ってみろ」
「はい!」
最初に魔法を使ったのはエリザベート様でした。彼女の詠唱によって現れた火球が的に命中すると、大きな音を立て、的を燃やして消えました。威力もさることながら、詠唱に無駄がありませんね。素晴らしいですわ! 次に使ったのはわたくしの番です。他の人たちが使った魔法を参考に火属性魔法の中級魔法ファイア・アローを使ってみます。的に向かって飛んでいった炎の矢は、的に命中すると同時に燃え上がり、消えました。
「さすがだな」
先生はそう呟きます。わたくしもホッとしましたわ。
その後は他の生徒が順番に魔法を放ちました。最初の一発目は制御できずに的から外れていたのですが、その後は上手く的に当てることができていました。ただ、魔力調整が苦手のようですね。皆魔力を多く込めすぎているようです。もちろんわたくしは魔力調整は完璧ですけどね! 授業が終わると、エリザベート様が話しかけてきました。
「ミアさんは本当にすごいですわね」
「ありがとうございますわ」
「わたくしも負けていられませんわね」
どうやら彼女も向上心が強いようですね。これからも一緒に頑張っていきましょう。
全然悪役令嬢って感じじゃないんだよな。本心隠してて、目立つわたくしを恨んでいるなんてオチなんでしょうか。そんな日が来ても良いように備えなければなりませんわね。
始まりました。
わたくし、王都アルクスの王立学園の入学試験を受ける日が来ました。
そんなにわたくしが可憐でビックリですか?まぁ、前世であまり日の光を浴びてこなかったわたくしはそんなに嬉しくもないのですけれど。
王都アルクスの王立学園は、お城みたいな建物でした。
日本で言うと、大学みたいな? 王城との違いは、学生が一千人いることでしょうか。
「試験を受ける者は、こちらの列にお並びください。」
お城の中に入ると、制服を着た人がいました。
受付の人なのでしょうか? どうやら受験番号順に並ばなくてはならないようです。
俺の番号は253番です。
「次! 前へ!」
俺の番がやって来ました。
「受験票を」
「はい」
「……よし、253番だな。この教室だ。入りなさい」
「ありがとうございます」
教室の中に入ると、すでに試験を受けている人たちがいました。
学園側から受験生たちへ配られている番号順に席に着きます。
わたくしの番号は6番なので、前から3列目の左から5番目に座ります。
しばらく待っていると、教師っぽい人が入ってきました。
「これから、試験を始める!」
教師っぽい人は、テスト用紙を配り始めます。
「問題は5問だ」
前世の入試に比べれば少ないですね。
問題文を読み、解答欄に答えを書き込んでいきます。
……よし、全部解いた。
ふぅ、ドキドキしましたわ。これで落ちたらどうしましょう。
そんなことを考えていると、終了の合図が鳴りました。
次は実技ですわね。わたくしも体を試験で動かすのは初めてです。
確か、試験官と戦うのでしたか? 試験官と向かい合っていると、開始の合図がかかりました。
「では、始め!」
受験生たちが一斉に攻撃してきますが、わたくしは攻撃を受け流したり、避けたりしながら攻撃を加えます。
え?強すぎですって? 幼い頃からお父様に鍛えられましたから!これでも足りないくらいですわ。
試験官は全員を倒さないといけないのですが……5人くらいでいいですかね。
他の受験生たちは、次々に倒されていきます。
「そこまで!」
ふぅ、終わったようです。
これで入学できるといいのですけれど。
試験官を倒したあとは、魔法の測定や身体能力の測定などがありました。
やっと終わりましたわ。
実技試験が終わったあとも面接や再度学力の測定がありましたが、それはまた別の話です。
一週間後に合否結果が届くようですわ。
結果はどうなるのでしょうか?ドキドキしますわね。
学園から帰る途中、馬車が突然止まってしまいました。
「あら?どうしたのでしょう?」
「お嬢様、どうやら車輪に問題が起こったようです。」
「……それは困りましたね」
うーん、どうしましょう。このまま立ち往生では困ります。
何か打開策はないかしら……そうだわ! わたくしは御者にこう言いました。
「そこの者、わたくしの席を譲りなさい!」
「えっ!?」
戸惑う御者を置いて、わたくしはさっさと馬車を降ります。
そして御者席に座りました。
「さ、出発してください」
「は、はい!」
無事に帰り着きましたわ。よかった……
数日後、学園から合格通知が来ました。
やった!合格ですわ!これでお父様たちに良い報告ができそうです。
「よく頑張ったな、ミア」
「はい!これもお父様やお母様のお陰です!」
「そうね。これからも頑張りなさい」
「頑張りますわ!」
よし、頑張るぞ!
とうとう入学式の日がやって来ました。
王立学園は全寮制のため、一度家から出なければなりません。
「では、お父様、お母様、行ってまいります」
「しっかりやるんだぞ」
「お友達ができるといいわね」
「はい!」
馬車でしばらく走れば王都アルクスに到着です。
久しぶりの王都ですね。さてと、まずは試験を受けた学園の寮に向かわなくてはいけませんね。確か女子寮は南の方にあるのでしたか。
男子寮は反対側にあるようで、遠回りをしないといけないのが少しだけ残念ですわ。
近くに着いてからは、しばらく歩いていくと王立学園が見えてきました。
大きいですわね。まるでお城みたいですわ。
女子寮に向かいますと、早速部屋割りの表が貼られていました。わたくしの番号は……253番ですね。あ、ありましたわ!
「すみません」
「あら?ごきげんよう」
「ごきげんよう」
「わたくし、ミア・リザースと申しますの。よろしければお名前を伺っても?」
「わたくしはエリザベート・ハワードよ」
「よろしくお願いいたしますわ」
さて、ここで出会ってしまったのです。このゲームで最悪の悪役令嬢様に。まさか、部屋がいっしょだなんて…。
軽く自己紹介を済ませたあとは、それぞれ荷造りを済ませた。
その後、悪役令嬢のエリザベート様と寮の中をみてまわることになった。
階段を上がって2階に行きます。
この廊下……無駄に長いですわね。迷わないか心配ですわ。
3階まで上がると、廊下の端まで辿り着きました。
おや?この部屋はやけに豪華ですね。
「ねえ、ミアさん。この部屋、気にならない?」
「そうですね。」
「開けてみましょうよ」
エリザベートがそう言い、扉を開けた瞬間、中から大きな声が聞こえました。
「やめてくださいまし!」
……えっ!?今の声って……。わたくしは慌てて部屋の中に入ります。
するとそこにはメイドを数人で取り囲む令嬢がいました。その中心には顔を真っ赤にしたメイドがいるではありませんか! わたくしは急いで令嬢たちを止めます。
「おやめなさい!何をしているのですか!」
「あ、あなたは!?」
「わたくしの顔に見覚えがあるはずでしょう。」
「あ、あなたはミア・リザース……様?」
「そうですわ。早くここから出ていきなさい」
令嬢たちは顔を青くし、そそくさと部屋から出ていきました。
ふぅ、良かったですわ。こんな場面を誰かに見られでもしたら……わたくし、悪役令嬢並みの悪役っぷりですもの。破滅しかねませんものね。それに今のイベントは主人公が寮に入ってくる初日に起こるはずでしたもの。まさか、本当に初日に起きるとは思いませんでしたわ。
さてと、助けてあげませんとね。
「大丈夫でしたか?」
「……ええ、ありがとうございました」
「気にしないでください」
メイドはペコリと頭を下げると、部屋を出ていった。
「エリザベート様も行きますわよ」
「は、はい!」
わたくしはエリザベート・ハワードの手を引いて部屋を出る。
まったく……初日から問題を起こすなんて……先が思いやられますわ。
その翌日、入学式の日になりました。
わたくしは黒いドレスを身に纏い、エリザベート様と一緒に講堂に向かいます。
「いよいよ入学式ですわね」
「ええ、緊張してきましたわ」
「大丈夫ですわよ。皆同じ1年生ですもの」
「そうですわね」
講堂にはもうほとんどの学生が集まっていました。席に座り、しばらくすると入学式が始まりました。校長先生の長いお話がしばらく続き、次は在校生代表の挨拶でした。……そして次がいよいよ新入生代表の挨拶です。
「在校生代表、レオン・サンチェス」
「はい!」
わお!あの赤髪のイケメンが在校生代表ですか。さすが攻略対象なだけはありますわね。それにしても……確かサンチェス公爵家の子息でしたっけ?平民生まれの伯爵家出身のわたくしとしては、ぜひ仲良くしておきたい相手ですね。
そんなことを考えているうちに、在校生代表の挨拶も終わり、入学式も終わったようです。
さてと……次はクラス分けのボードを見に行かないといけませんね。
エリザベート様とクラスが離れていたらどうしましょう……。
不安になりながらも、クラス分けのボードを見に行きました。
「え……?」わたくしは思わず声が出てしまいました。そこで...。
「ミアさん、どうかしましたの?」
「いえ……その……」
「まさかクラスが一緒だったんですの?」
「……そのまさかですわ」
「まぁ!それは良かったですわ!」
「でも、エリザベート様と同じクラスということは、あの王子も一緒ですわよ?」
「問題ありませんわ。わたくし、王子のことは好きではありませんもの」
「そ、そうですか……」
うーん、なんか反応が全然違うなぁ…。まだ本音を言えないということで警戒されてるのかな?大丈夫かな?心配になってきました。けれど、決まってしまったものは仕方がありませんね。わたくしは頑張りますよ!
「ではクラスに向かいましょう」
「ええ、そうですわね」
こうして、クラス分けも終わり、ついに入学式も終わりました。
さてと……これから一週間はオリエンテーションもありますが、明日はさっそく授業があります。しっかり勉強しないといけませんわね。わたくしは気合いを入れ直します。すると……
「ミアさん、一緒にランチをいたしませんか?」
「エリザベート様……ええ、構いませんわよ」
「ありがとうございますわ。では中庭に行きましょう」
「はい!」
初めての学校生活は不安なことも多いですが、楽しいこともかたくさんありそうですね!
次の日から本格的に授業が始まりました。まずは必修科目からですね。歴史や地理などがあります。これに関しては前世の知識もあるので、問題ないでしょう。わたくしは余裕を持って授業を受けていますが、周りからは時折すごい目で見られます。どうやらわたくしは相当優秀に見られているようです。
そして魔法の授業では、基本属性と言われる火・水・風・土の初級魔法を習います。もちろん、わたくしは全て使えますから楽勝ですわね!
「さすがですわ」「やはり天才ですわね」
先生たちも褒めてくれます。何だかくすぐったいですが嬉しいですね。
そんな毎日を過ごしていると、あっという間に一週間が経ちました。
今日は初めての実技授業です。どんな授業なのでしょうか?楽しみですね。
「今日から一週間、お前たちに基本属性を教える」
今日は基本属性の魔法を実際に使ってみるらしいです。どんな魔法が使えるのでしょうか?少しワクワクします。
先生がいくつかの魔法を見せてくれます。火属性魔法や、水属性魔法、防御魔法がありました。どれもお父様に教えていただいたので馴染みのあるものですが、やはり実物を見ると感動しますね。
「では、一人ずつこの的に向かって魔法を撃ってみろ」
「はい!」
最初に魔法を使ったのはエリザベート様でした。彼女の詠唱によって現れた火球が的に命中すると、大きな音を立て、的を燃やして消えました。威力もさることながら、詠唱に無駄がありませんね。素晴らしいですわ! 次に使ったのはわたくしの番です。他の人たちが使った魔法を参考に火属性魔法の中級魔法ファイア・アローを使ってみます。的に向かって飛んでいった炎の矢は、的に命中すると同時に燃え上がり、消えました。
「さすがだな」
先生はそう呟きます。わたくしもホッとしましたわ。
その後は他の生徒が順番に魔法を放ちました。最初の一発目は制御できずに的から外れていたのですが、その後は上手く的に当てることができていました。ただ、魔力調整が苦手のようですね。皆魔力を多く込めすぎているようです。もちろんわたくしは魔力調整は完璧ですけどね! 授業が終わると、エリザベート様が話しかけてきました。
「ミアさんは本当にすごいですわね」
「ありがとうございますわ」
「わたくしも負けていられませんわね」
どうやら彼女も向上心が強いようですね。これからも一緒に頑張っていきましょう。
全然悪役令嬢って感じじゃないんだよな。本心隠してて、目立つわたくしを恨んでいるなんてオチなんでしょうか。そんな日が来ても良いように備えなければなりませんわね。
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