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3章:ノル結婚編(エリーナ)
episode 28 結婚式・予行式!?
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その頃、ノルはと言うと……窓の外を眺めてた。かれこれ1時間くらいボーっとして過ごしていて、たまにメイドがやって来てはお茶とお茶菓子を差し入れてくれたり、変なボードゲームを一緒にしたりして実は結構……楽しんでいた!
「面会する緊張感は薄らいだ気がするかも…」
トントントン♪とドアを叩く音がした。
(あれ?メイドさんがまた来たのかな?)
「はーい!どうぞ?」
ドアを開けるとエリーナが立っていて彼女の頬は何故か真っ赤になっていた。
「エリーナ…どうしたの?顔が真っ赤だよ!?」
「えっと……色々と赤裸々な体験がありまして。」
(な、な…何があったと言うんだ!?)
「えへへ……」
まぁ、彼女の顔はとても清々しいように思える程に穏やかな雰囲気だった。
きっと肩の荷が取れたのかもしれないな。
「今日はパパ…じゃなくて父と母が晩餐会に招待するって言っていましたので一緒に同席して頂けると嬉しいのですが……」
「もちろんです!お招き頂き感謝しますとお伝えしてくれないだろか?」
「うん、わかったわ♪」
それから貴賓室でエリーナと二人で会話をしながら晩餐会までのひと時を過ごした。
「うふふ♪そうなのですね♪」
「エリーナは…」
「トントントン♪」
扉を叩く音が聞こえると晩餐会の準備ができた事を伝えに男性の使用人が声を掛けにやって来た。
「お二人とも晩餐会の準備ができたのでお呼びに来ましたが……お邪魔でしたかね?」
「お邪魔ってことは……無いですよ!」
「もう少しお二人の時間を作りますよ?」
この使用人は世話好きなのかもしれないな。
「さぁ、行きましょう!母も父もノル様をお待ちしておりますわ。」
「うん。ちょっと緊張するけど…頑張って結婚の承諾をしてみせるよ!」
「……はい。」
使用人を先頭にして二人は一階にある晩餐会の会場へ移動した。
会場は扉が開かれ、中が見えるようになっていて中に入る前から様子を確認できたけどメチャクチャ広い空間になっていた。
「エリーナの晩餐会の会場は広いね?」
「そうですかね…よく色々と開催するのが大好きな王様なので会場はこだわっているみたいですわ。」
「なるほど…」
それにしてもすごい人数……身内だけじゃないのはやはりイベント好きなご両親だからこそ?
「さぁ中へ……晩餐会の主役のご登場です!」
連れて来てくれた使用人が大きな声で華々しく僕らの登場スピーチを読み上げると注目を集めた。
「皆様、拍手でお出迎えくださいませ!」
「ノル様、エリーナ様のご入場……です。」
何だろ……僕の知る晩餐会の雰囲気では無いし、そもそも…主役ってなんだ?
それにエリーナは平然と対応しているけど……まさか…コレが普通なのか!?
「ねぇ…エリーナ…晩餐会ってこんなノリなの?」
僕はエリーナにこっそりと話しかけてみたものの何か真剣な表情に気づいていない様子だった。
(コレ……気にしたらダメだな。任せよう……)
左右のギャラリーから拍手と花を投げつけられ、よく分からないけど、真ん中の赤いじゅうたんを歩いて王様と王妃が待つテーブルまでの道を進む。
この雰囲気はラスタードだと結婚式に似た風習なのかな?かなり似ているような…。
「良く来てくれたな ノル君。」
「待っていたわよぉ~ノル君♪」
この方々がノルティア王国の現国王様と王妃様か…ウチとは少し毛色が違うけどエリーナの両親って言うのは納得できるかも……。
「お招き頂き光栄です。
家名は名乗れない身ですので今はノルとだけ。」
「娘からちゃんと聞いておるから気にせずとも良いから気楽にしてくれてよい。」
「はっ!」
「うふふ♪気楽にって言われたのにまだまだ固いわね~ノルちゃん♪」
(お母様はフレンドリーなタイプだったか!?)
それよりこの状況で笑いを堪えている犯人が一名を発見したぞ……クッ…エリーナめッ!
「エリーナさん。これはどういう……?」
「えっと…パパとママがサプライズしよって言うから……手伝っただけですわ!」
「ハハハッ!」
王様が急に笑い出し、皆も釣られて笑い出す。
この国は本当に笑いが絶えない素敵な国だということを気付かされる。
「では、今からノル君とエリーナの結婚式予行式を執り行うぞ~皆で盛り上がるのじゃあ~♪」
「……えっ……と……結婚式予行式!?」
「エェーッ!?」
どうやら結婚式予行式に関してはエリーナも寝耳に水って感じだったらしい。
その後は結婚披露宴かのような大盛り上がりに圧倒されつつ、今日の宴は終えた。
「皆んなすごい盛り上がりに置いてけぼりだったけど……すごく面白かったよ!」
「私もです…まさか結婚式予行式とか…発想力に驚かされました。」
「明日は婚前パレードです。朝からバタバタすると思われますので今日はゆっくり休みましょう!」
「まさかアレほど結婚に前向きになってもらえてるとは思いもしなかったよ……ノリノリだったし。」
何だかイイ家庭が築けそうだと僕は確信していたけど、それは口にしなかった。
【有言実行……】
「フフフッ♪ママはノル様を本物の息子みたいにベタベタしてましたしね……ちょっとムカつきましたけどね…さて、それでは失礼します。」
「そうだね…好印象を勝ち取れて何よりだよ。
それじゃあ、また明日もね…おやすみ!」
「はい、おやすみなさい。」
そういうとエリーナは僕の部屋が閉まるのを待って自分の部屋へと戻っていく。
明日は『婚前パレード』を控えて僕はぐっすりと眠りに落ちていくのだった。
「面会する緊張感は薄らいだ気がするかも…」
トントントン♪とドアを叩く音がした。
(あれ?メイドさんがまた来たのかな?)
「はーい!どうぞ?」
ドアを開けるとエリーナが立っていて彼女の頬は何故か真っ赤になっていた。
「エリーナ…どうしたの?顔が真っ赤だよ!?」
「えっと……色々と赤裸々な体験がありまして。」
(な、な…何があったと言うんだ!?)
「えへへ……」
まぁ、彼女の顔はとても清々しいように思える程に穏やかな雰囲気だった。
きっと肩の荷が取れたのかもしれないな。
「今日はパパ…じゃなくて父と母が晩餐会に招待するって言っていましたので一緒に同席して頂けると嬉しいのですが……」
「もちろんです!お招き頂き感謝しますとお伝えしてくれないだろか?」
「うん、わかったわ♪」
それから貴賓室でエリーナと二人で会話をしながら晩餐会までのひと時を過ごした。
「うふふ♪そうなのですね♪」
「エリーナは…」
「トントントン♪」
扉を叩く音が聞こえると晩餐会の準備ができた事を伝えに男性の使用人が声を掛けにやって来た。
「お二人とも晩餐会の準備ができたのでお呼びに来ましたが……お邪魔でしたかね?」
「お邪魔ってことは……無いですよ!」
「もう少しお二人の時間を作りますよ?」
この使用人は世話好きなのかもしれないな。
「さぁ、行きましょう!母も父もノル様をお待ちしておりますわ。」
「うん。ちょっと緊張するけど…頑張って結婚の承諾をしてみせるよ!」
「……はい。」
使用人を先頭にして二人は一階にある晩餐会の会場へ移動した。
会場は扉が開かれ、中が見えるようになっていて中に入る前から様子を確認できたけどメチャクチャ広い空間になっていた。
「エリーナの晩餐会の会場は広いね?」
「そうですかね…よく色々と開催するのが大好きな王様なので会場はこだわっているみたいですわ。」
「なるほど…」
それにしてもすごい人数……身内だけじゃないのはやはりイベント好きなご両親だからこそ?
「さぁ中へ……晩餐会の主役のご登場です!」
連れて来てくれた使用人が大きな声で華々しく僕らの登場スピーチを読み上げると注目を集めた。
「皆様、拍手でお出迎えくださいませ!」
「ノル様、エリーナ様のご入場……です。」
何だろ……僕の知る晩餐会の雰囲気では無いし、そもそも…主役ってなんだ?
それにエリーナは平然と対応しているけど……まさか…コレが普通なのか!?
「ねぇ…エリーナ…晩餐会ってこんなノリなの?」
僕はエリーナにこっそりと話しかけてみたものの何か真剣な表情に気づいていない様子だった。
(コレ……気にしたらダメだな。任せよう……)
左右のギャラリーから拍手と花を投げつけられ、よく分からないけど、真ん中の赤いじゅうたんを歩いて王様と王妃が待つテーブルまでの道を進む。
この雰囲気はラスタードだと結婚式に似た風習なのかな?かなり似ているような…。
「良く来てくれたな ノル君。」
「待っていたわよぉ~ノル君♪」
この方々がノルティア王国の現国王様と王妃様か…ウチとは少し毛色が違うけどエリーナの両親って言うのは納得できるかも……。
「お招き頂き光栄です。
家名は名乗れない身ですので今はノルとだけ。」
「娘からちゃんと聞いておるから気にせずとも良いから気楽にしてくれてよい。」
「はっ!」
「うふふ♪気楽にって言われたのにまだまだ固いわね~ノルちゃん♪」
(お母様はフレンドリーなタイプだったか!?)
それよりこの状況で笑いを堪えている犯人が一名を発見したぞ……クッ…エリーナめッ!
「エリーナさん。これはどういう……?」
「えっと…パパとママがサプライズしよって言うから……手伝っただけですわ!」
「ハハハッ!」
王様が急に笑い出し、皆も釣られて笑い出す。
この国は本当に笑いが絶えない素敵な国だということを気付かされる。
「では、今からノル君とエリーナの結婚式予行式を執り行うぞ~皆で盛り上がるのじゃあ~♪」
「……えっ……と……結婚式予行式!?」
「エェーッ!?」
どうやら結婚式予行式に関してはエリーナも寝耳に水って感じだったらしい。
その後は結婚披露宴かのような大盛り上がりに圧倒されつつ、今日の宴は終えた。
「皆んなすごい盛り上がりに置いてけぼりだったけど……すごく面白かったよ!」
「私もです…まさか結婚式予行式とか…発想力に驚かされました。」
「明日は婚前パレードです。朝からバタバタすると思われますので今日はゆっくり休みましょう!」
「まさかアレほど結婚に前向きになってもらえてるとは思いもしなかったよ……ノリノリだったし。」
何だかイイ家庭が築けそうだと僕は確信していたけど、それは口にしなかった。
【有言実行……】
「フフフッ♪ママはノル様を本物の息子みたいにベタベタしてましたしね……ちょっとムカつきましたけどね…さて、それでは失礼します。」
「そうだね…好印象を勝ち取れて何よりだよ。
それじゃあ、また明日もね…おやすみ!」
「はい、おやすみなさい。」
そういうとエリーナは僕の部屋が閉まるのを待って自分の部屋へと戻っていく。
明日は『婚前パレード』を控えて僕はぐっすりと眠りに落ちていくのだった。
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