【草】限定の錬金術師は辺境の地で【薬屋】をしながらスローライフを楽しみたい!

雪奈 水無月

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1.32歳男性の生涯。

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 俺の仕事は旅行会社の社員をしてる。
主に担当はパソコンを使ったプラン作成や旅行先をよく見せるためのデザイン広告などがある。

 山神 慎太郎やまがみ しんたろうが俺の名前でちなみに32歳の独身。

 今日は担当している顧客のプラン作成に苦戦していた…登山が趣味の45歳の男性の方でワクワクする山に登りたいらしい。
 初心者の女の子を連れて歩くらしく、難しいようなコースじゃない方がいい…?
 外国の山……これが頭を悩ませている理由だ。

「どうしよっかな…漢拏山はるらさんは初心者向けで今頃はツツジが女性に人気だけど…」
「あのジイさんは若い子連れて登山やんの?」

 声を掛けて来たのは同期の村井だった。
熱血が似合わない脱力系男子の村井が珍しく、俺の仕事の話題に合わせて話しかけて来た。

「まぁな…漢拏山なら希望に添えると思う?」
「初心者向けだし、今の時期は確かにツツジも咲いてるから綺麗…それに山神のプランはあのジイさんからはいつも好評って聞いてるぞ?」

「そうかな…」
「まぁ、それでプラン作って先方に打診してみ!」

 村井的な激励だろう…失敗を恐れずに前に進む事は巡り巡って糧になるってことかもしれない。
 俺はそのプランを定時ギリギリまでになんとか作り終えることができた。

「これでよし…っと。」
「山神…出来たか?」

「はい、課長。」

 プラン用の資料を課長に見せると課長は黙って資料を見つめ、暫くすると課長からは思っていたよりも良い反応をされた。

「これはなかなか…良いじゃないか!頼んだぞ。」
「はい!」

   『ようやく……今日の業務は終了。』
 
 先方に見せるのは二日挟んでの月曜日だ。
 
 この二連休を使って趣味の山登りに行こうと計画を立てていて、日本の某登山道に入りながら薬草や山菜などを収穫するのが、今回のプランである。

「お疲れ様でした!」

 何人かはまだ、仕事をしているようだった。

「お疲れ様です。」
「山神さん、お疲れ様でした。」

 帰る途中でコンビニで夜食と朝食を買うとバスに乗り込み家の近くでバスを降りた。
 家に到着すると鍵を開けて誰もいない部屋の電気を付けてテーブルにコンビニ袋を置くと、スーツを脱いでシワが寄らないようにハンガーに掛けると俺はそのまま風呂に入る。

「ふぅ…疲れが癒やされる…」
「わん、わん!」
「あっ……ご飯の時間だった!」

 気持ちの良い風呂から早々に出るのはちょっと辛いものがあるけど……仕方ない!

「待ってろ~着替えたら直ぐにご飯用意する」

 この子はヨークシャテリアのベリアルで色は全体的に黒が多めの色合いをしている。
 ご主人様には少し強気な性格をしているけど、他の犬には臆病な性格をしている。

「わん♪くぅ~ん♪」
「お前…餌が欲しい時だけそんな甘え声…ズルい」

 そんな可愛いこの子は俺の登山仲間でもある。
色んな薬草や花、野草に山菜なんかも見つけれるようになり、優秀なパートナーだ。

「ガブ…ガブ…ガゥ…」
「腹減ってたな…昼の分はちゃんと機械に入れて時間になったら出るようにしてたけど、夜はセットしてなかった…ゴメンな!」

 それからご飯を食べながら晩酌のビールを片手にアニメを見て過ごしていた。
 アニメやゲームなんかも好きだから山に行かない日の休みは家にいることが多い。

「さて、明日の準備しよっと…」
「わん、わん!」

 これは……かまってなムーブだ。

「分かったから…明日はベリアルも山行くぞ?」
「わん♪」

 尻尾をフリフリしてベリアル様はご機嫌だな♪

 しばらく遊んで落ち着いてから明日の支度をして今日は早めに寝ることにした。

「さて、ベリアルをゲージに入れたから後は……
歯磨きして、トイレ行って…寝る!」

 時間は夜の11時を過ぎようとしていた。  
普段は12時過ぎまで起きているけど、登山の前の日は疲れやすいから早めに寝るようにしている。

  『山は舐めて登るのは絶対にダメだ!』

「お休みなさい……」
 
 
 
  
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