【草】限定の錬金術師は辺境の地で【薬屋】をしながらスローライフを楽しみたい!

雪奈 水無月

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2章:アルカン大陸上陸編

22話 老人と裏路地とポーション!?

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「この町に裏市なんてあるのやら…」

 アウトドアのノリでスイスイとこの広い町を歩き回っていたが、裏市は見つからなかった。

「どこにあるのかな…」
「誰か知ってそうな人に声かけてみるのです?」
「それ……イイ案だねマーツ♪」

 ワタシ達は知っていそうな人を探していると丁度お爺ちゃんがベンチに座っているのが見えて早速、話しかけてみることに。

「あの…お爺さん。少しお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか?」
(つい、年配の人には癖で畏まってしまう。)
 
「何じゃい?お若いの」
「この町に裏市ってあると聞いたのですが…どこにあるかは分かりませんよね?」
「裏市かい?それなら知っとるがのう?」
(だよね…そんな簡単に知ってる人に出会う訳がないよな……)

「そうですよね…知ってますよね……え!?」
「裏市行きたいなら着いておいで?ヒィヒヒ。」

 老人の重たい腰をよっこらしょっと言わんばかりにゆっくりと立ち上がると杖を使ってじっくりと慎重な足取りで時間をかけて歩みを進めた。
 年配の方に無理をさせてしまっている申し訳なさと見ている限り、腰が良く無いのが分かっていたからつい、助けたくなってしまった。

「あの……お爺さん!このポーションを飲んでみて下さい。きっとその腰の痛みを楽にしてくれるはずですよ!」

 そう言ってポーチから取り出したのは痛みを完全に取り除く『痛みポイポイポーション』。
 ポイポイ草と水と魔石で錬成したオリジナルだ。

「ゴクゴクゴク……」
「こりゃ…マズイのう……口の中が苦臭い匂いが残って最悪……ん!?」

 さっきまで杖なしでは歩くのも大変そうにしていたおじいちゃんは腰がピンと伸び、完全に痛みも無くなって若々しくなっていた。

「おったまげたわい!長年……苦しんでいた腰痛や他の痛みが綺麗さっぱり消えてしまっとる。」

 痛みポイポイポーションは身体に存在する全ての苦痛を完全にポイポイっと消してしまうのだ。
 お陰で高齢男性が若い子バリに飛び跳ねたり、走ったりしても平気そうにしている。

「元気になって良かったです♪」
「元気ってレベルじゃないわい!夢を見とるのか……ワシは嬉しい。」
(ワタシの為に元気にしたのは伏せておこう♪)

「これなら裏市までスムーズに行けますかね?」
「もちろんじゃわい。着いて来なさい……」

 若いワタシ達よりも足取りが軽いのかスタスタと置いていくかのように歩いていた。

「はやっ!」
「おじいちゃんは元気になりすぎなのです!?」

 何とかお爺さんに置いていかれないように必死に食らい付きながら裏路地を進んでいくと、ある古びた一軒家の前で足が止まった。
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