95 / 286
第2章 バリガンガルド編
82 絶海の孤島ダンジョンへ
しおりを挟む
どうも、リビングアーマーの俺です。
人犬族のロロコとドワーフ嬢のアルメルと一緒に、ダンジョンの入り口にやってきた。
絶海の孤島ダンジョン。
クラクラを拐っていったドラゴンの住処である。
「こちらが絶海の孤島ダンジョン入り口の館です」
案内してくれたエルフの兵士が指差す先には、一軒の建物がある。
ん?
そういや俺が転生して最初に目覚めた場所も館だったな。
そこの扉が大洞窟ダンジョンに通じていたんだ。
あのときは建物の外には出なかったから、どんな外観かは知らないけど。
ダンジョンの入り口には館を建てるって決まりでもあるのか?
「あれはヘルメスの館と呼ばれています」
俺が疑問を口にすると、アルメルがそう言ってきた。
〈ヘルメス?〉
誰ですか?
「ヘルメスは原初の魔法使いと呼ばれる人物です。数千年前、この大陸に伝わる魔法の体系の全てを作ったとされてします」
へー。
〈そのヘルメスが、あの館を作ったの?〉
「最近そういう説が出てきているそうです。あの建物は、世界中のダンジョンの主だった入り口に建てられているんです。魔力で守られていて、ダンジョンの魔物が外に出てこられないようになっています。もっとも、その効力が弱まって朽ちてしまい、魔物が溢れている地域もあるようですけど」
……。
そういや、最初に目覚めた館の扉、木製のくせに、殴った鎧のほうがぶっ壊れてたな。
あれ、鎧がボロボロだったからだと思ってたけど。
ひょっとしたら、魔力で守られてたからだったのかな。
もっとも、木の扉の方も壊れてたけど、
それも今アルメルが言ったみたいに、効力が弱まってたからなのかも、
〈ヘルメスはなんのために世界中にそんな館を建てたんだ?〉
「さて、どうしてでしょうね。魔物の脅威から世界を守りたかったのか、他になにか目的があったのか……かの魔法使いが記した書物は現代にはほとんど残っていないので、詳細は不明なんだそうです」
〈ふうん……〉
そんな話をしているうちに、そのヘルメスの館に到着した。
エルフの兵士たちが言ってくる。
「それでは私たちはこれで。本来なら我々も同行するべきですのに、申し訳ありません」
それは仕方ない。
エルフの国は人手不足だし、冒険者資格を有している人たちは出払っているらしい。
魔力の少ない人がダンジョンに挑むのは危険だ。
「姫様のこと、なにとぞよろしくお願いいたします……!」
何度も頭を下げて、兵士たちは去っていった。
さて……。
〈それじゃ、行こうか〉
俺の言葉にロロコとアルメルは頷く。
「絶対にクラクラを助ける」
「戦闘は嫌ですけど、鎧が壊れたときは任せてください」
頼もしい限りだな。
よし、じゃあ行くか!
と俺たちは館の扉をくぐり、中に踏み入る。
その途端――
――メキメキバキバキベキベキガシャアアアン!
と、足元から不吉極まりない音が響く。
うわっ!
落ちる!
「ロロコ、アルメル、掴まれ!」
俺は腕を伸ばし二人と手を握る。
そのまま俺たちは一気に落下していく。
俺は宙に浮かぼうとするが、落ちていくのは止められない。
空を飛べるってわけじゃないからな。
っていうかさ。
前もダンジョンに入るとき落ちてなかった?
なんで毎回このパターンなんだよ!
人犬族のロロコとドワーフ嬢のアルメルと一緒に、ダンジョンの入り口にやってきた。
絶海の孤島ダンジョン。
クラクラを拐っていったドラゴンの住処である。
「こちらが絶海の孤島ダンジョン入り口の館です」
案内してくれたエルフの兵士が指差す先には、一軒の建物がある。
ん?
そういや俺が転生して最初に目覚めた場所も館だったな。
そこの扉が大洞窟ダンジョンに通じていたんだ。
あのときは建物の外には出なかったから、どんな外観かは知らないけど。
ダンジョンの入り口には館を建てるって決まりでもあるのか?
「あれはヘルメスの館と呼ばれています」
俺が疑問を口にすると、アルメルがそう言ってきた。
〈ヘルメス?〉
誰ですか?
「ヘルメスは原初の魔法使いと呼ばれる人物です。数千年前、この大陸に伝わる魔法の体系の全てを作ったとされてします」
へー。
〈そのヘルメスが、あの館を作ったの?〉
「最近そういう説が出てきているそうです。あの建物は、世界中のダンジョンの主だった入り口に建てられているんです。魔力で守られていて、ダンジョンの魔物が外に出てこられないようになっています。もっとも、その効力が弱まって朽ちてしまい、魔物が溢れている地域もあるようですけど」
……。
そういや、最初に目覚めた館の扉、木製のくせに、殴った鎧のほうがぶっ壊れてたな。
あれ、鎧がボロボロだったからだと思ってたけど。
ひょっとしたら、魔力で守られてたからだったのかな。
もっとも、木の扉の方も壊れてたけど、
それも今アルメルが言ったみたいに、効力が弱まってたからなのかも、
〈ヘルメスはなんのために世界中にそんな館を建てたんだ?〉
「さて、どうしてでしょうね。魔物の脅威から世界を守りたかったのか、他になにか目的があったのか……かの魔法使いが記した書物は現代にはほとんど残っていないので、詳細は不明なんだそうです」
〈ふうん……〉
そんな話をしているうちに、そのヘルメスの館に到着した。
エルフの兵士たちが言ってくる。
「それでは私たちはこれで。本来なら我々も同行するべきですのに、申し訳ありません」
それは仕方ない。
エルフの国は人手不足だし、冒険者資格を有している人たちは出払っているらしい。
魔力の少ない人がダンジョンに挑むのは危険だ。
「姫様のこと、なにとぞよろしくお願いいたします……!」
何度も頭を下げて、兵士たちは去っていった。
さて……。
〈それじゃ、行こうか〉
俺の言葉にロロコとアルメルは頷く。
「絶対にクラクラを助ける」
「戦闘は嫌ですけど、鎧が壊れたときは任せてください」
頼もしい限りだな。
よし、じゃあ行くか!
と俺たちは館の扉をくぐり、中に踏み入る。
その途端――
――メキメキバキバキベキベキガシャアアアン!
と、足元から不吉極まりない音が響く。
うわっ!
落ちる!
「ロロコ、アルメル、掴まれ!」
俺は腕を伸ばし二人と手を握る。
そのまま俺たちは一気に落下していく。
俺は宙に浮かぼうとするが、落ちていくのは止められない。
空を飛べるってわけじゃないからな。
っていうかさ。
前もダンジョンに入るとき落ちてなかった?
なんで毎回このパターンなんだよ!
0
あなたにおすすめの小説
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
おっさんが雑魚キャラに転生するも、いっぱしを目指す。
お茶飲み人の愛自好吾(あいじこうご)
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
異世界での異生活
なにがし
ファンタジー
役職定年を迎えた男が事故に巻き込まれケガをする。病院に運ばれ治療をしていたはずなのに、なぜか異世界に。しかも、女性の衣服を身に着け、宿屋の一室に。最低な異世界転移を迎えた男が、異世界で生きるために頑張る物語です。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる