79 / 124
第四章 最悪の再会と衝撃の宣言
七十九話
しおりを挟む
「れ……麗音!?」
「お待たせ、俊太郎さん」
そこにいたのは。
純白のスリーピーススーツに白いバラの花束を抱えた麗音だった。
「麗音、そのカッコ……!?」
「俊太郎さん、ライブ無事に終わったんですね、迎えに来ました」
麗音はうやうやしく頭を下げる。
雄介と桃澤は口をあんぐりと開けている。
「麗音……この人、お前の知り合い?」
「ち、違う、人違い……」
「この人は、僕の婚約者です」
そう言うとあろうことか麗音は公衆の面前で俺にキスをした。
「ー!!」
何だ何だと周りも騒ぎ出す。
「な、何なのよあなた……」
ドン引きした桃澤の声に、麗音が口を離して二人に向き合った。
「僕は有栖川麗音。虎居カンパニーの社長の息子です。そして、兎山俊太郎さんの婚約者です」
麗音は仰々しく挨拶をする。
社長の息子、と言う言葉に周りがざわつく。
「と、虎居カンパニー……?聞いたことないぞ、そんな会社」
「いえいえ、私共は皆さんの生活に密接に関わっております。例えばその飲料水。原材料の輸入は虎居が行っております。そして貴方がたが普段食べるであろう食品の原材料の多くに、虎居が関わっております」
「そ、そんなすごい会社に勤めてたのか……ただのブラック企業だと……」
雄介と桃澤がたじろぐ。
ブラックなのは言い返せないが。
「て、ていうか結婚って言ったわね、男同士で結婚なんて、できるわけ無いでしょ?」
「いいえ。パートナーシップ制度を用いて近日中に結婚予定です。結婚後は勤務の関係で、二人でフランスに移住する予定です」
麗音の堂々とした態度にまごつく二人を見て、俺も気が大きくなった。
「そういうことだ、雄介。お前はもう、俺の友人でも何でもない、住む世界の違う赤の他人だよ、じゃあな、せいぜいお幸せに」
「ああ、それと熊井さん」
麗音が雄介の目の前に立ち、耳元で何かを囁いた。
雄介の顔がみるみる青ざめていく。
「……?」
「では、お幸せに」
ニコリと微笑んだ麗音は俺の手を取り、道路へと向かった。
そこには、リムジンが停められていた。
「お待たせ、俊太郎さん」
そこにいたのは。
純白のスリーピーススーツに白いバラの花束を抱えた麗音だった。
「麗音、そのカッコ……!?」
「俊太郎さん、ライブ無事に終わったんですね、迎えに来ました」
麗音はうやうやしく頭を下げる。
雄介と桃澤は口をあんぐりと開けている。
「麗音……この人、お前の知り合い?」
「ち、違う、人違い……」
「この人は、僕の婚約者です」
そう言うとあろうことか麗音は公衆の面前で俺にキスをした。
「ー!!」
何だ何だと周りも騒ぎ出す。
「な、何なのよあなた……」
ドン引きした桃澤の声に、麗音が口を離して二人に向き合った。
「僕は有栖川麗音。虎居カンパニーの社長の息子です。そして、兎山俊太郎さんの婚約者です」
麗音は仰々しく挨拶をする。
社長の息子、と言う言葉に周りがざわつく。
「と、虎居カンパニー……?聞いたことないぞ、そんな会社」
「いえいえ、私共は皆さんの生活に密接に関わっております。例えばその飲料水。原材料の輸入は虎居が行っております。そして貴方がたが普段食べるであろう食品の原材料の多くに、虎居が関わっております」
「そ、そんなすごい会社に勤めてたのか……ただのブラック企業だと……」
雄介と桃澤がたじろぐ。
ブラックなのは言い返せないが。
「て、ていうか結婚って言ったわね、男同士で結婚なんて、できるわけ無いでしょ?」
「いいえ。パートナーシップ制度を用いて近日中に結婚予定です。結婚後は勤務の関係で、二人でフランスに移住する予定です」
麗音の堂々とした態度にまごつく二人を見て、俺も気が大きくなった。
「そういうことだ、雄介。お前はもう、俺の友人でも何でもない、住む世界の違う赤の他人だよ、じゃあな、せいぜいお幸せに」
「ああ、それと熊井さん」
麗音が雄介の目の前に立ち、耳元で何かを囁いた。
雄介の顔がみるみる青ざめていく。
「……?」
「では、お幸せに」
ニコリと微笑んだ麗音は俺の手を取り、道路へと向かった。
そこには、リムジンが停められていた。
180
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
麗しの眠り姫は義兄の腕で惰眠を貪る
黒木 鳴
BL
妖精のように愛らしく、深窓の姫君のように美しいセレナードのあだ名は「眠り姫」。学園祭で主役を演じたことが由来だが……皮肉にもそのあだ名はぴったりだった。公爵家の出と学年一位の学力、そしてなによりその美貌に周囲はいいように勘違いしているが、セレナードの中身はアホの子……もとい睡眠欲求高めの不思議ちゃん系(自由人なお子さま)。惰眠とおかしを貪りたいセレナードと、そんなセレナードが可愛くて仕方がない義兄のギルバート、なんやかんやで振り回される従兄のエリオットたちのお話し。完結しました!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初めましてです。お手柔らかにお願いします。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる