十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います

塔原 槇

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第六章 突然の別れ

百十七話

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 それから何年も、麗音はうちに預けられることが増えた。


「しゅんにいちゃん、みて!れおんとしゅんにいちゃん」


 麗音は画用紙に描いたクレヨンでぐちゃぐちゃの丸を見せて来た。


「あーはいはい、上手いね」


 俺は適当な返事をした。

 麗音のお守りより、同級生との放課後のサッカーのほうが自分にとっては重要だった。


 高学年になった、ある日の放課後。


「団地の公園集合な!」


 俺は友人たちとサッカーの約束をして帰ってきた。


「ただいまー」


 家に帰ると、母親が出かける支度をしていた。


「あれ、買い物?」

「違うわよ、PTAの集まり。悪いけど、麗音くん見ててくれない?」

「ええ~!俺今からサッカーしに行くんだけど」

「じゃあ一緒に連れてってあげて、ほら」


 そう言うと母親は麗音を抱っこさせてきた。


「しゅんにいちゃん」


 麗音は俺の頬を撫でてきた。

 それがくすぐったくて、俺は顔を振った。


 麗音を連れて公園に行くと、同級生から矢継ぎ早に質問された。


「かわいいー!」「俊太郎の弟?」「いくつ?」「てか一緒にサッカーできる?」


 俺の思っていたほど邪険に扱う奴らでは無かったが、ちやほやされる麗音がどうしても俺は気に食わなかった。


「ほら、もういいだろ!ちびっこは置いといてサッカーしようぜ!」

「えー、もうちょっと一緒に遊ばせてよ、それにこの子もかわいそうだよ」

「いいから!麗音、ここで待ってろよ」

「うん!」


 そうして俺達はサッカーを始めた。

 
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