十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います

塔原 槇

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第六章 突然の別れ

百十八話

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数十分後。


「そろそろ帰ろうぜ、母ちゃんに叱られるー」

「そうだな、じゃあまた明日!」


 散り散りに帰る同級生の一人が言った。


「あれ?俊太郎、麗音くんは?」

「え?」


 見ると、待っていたはずの麗音がいない。

 全身の血の気が引く。


「麗音!?」


 俺は公園中を探した。

 しかし、暗くなってきたのもあり、なかなか見つからない。


「先に帰ったとか……?でも階段を一人で登れる訳ない……」


 誘拐されたんじゃないか。

 事故にあったんじゃないか。

 そんな不安が俺の頭をよぎる。


「麗音……ごめん、無事でいてくれ……!」


 ふと、公園の奥にあるトンネル状の遊具が目に入った。

 俺は一縷の望みを掛けて中を覗いた。


 そこには、すうすうと寝息をたてている麗音がいた。


「……麗音!」


 俺は思わずその小さい体を抱きしめた。


「……ん、しゅんにいちゃん、おはよう」

「ごめん、ごめんな麗音……もう一人にしないから……」


 麗音は状況も分からず、俺の頭を撫でていた。


 その事件があってから、俺は麗音のお守りをちゃんとした。

 もう二度と、あんな怖い思いはしたくない。


「麗音、待ってろよ、しゅん兄ちゃんが迎えに行くからな!」
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