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鬼一法眼、異世界で奇門遁甲を説く 4
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罠はあらかた発動ずみ。
アヤネルの行く手を阻むような障害はなにひとつ残ってなかった。
件の小山の山頂にたどり着く。
いる。
すぐ近くでこちらの様子をうかがっているのがアヤネルにはわかる。
「キイチ、新兵たちは全滅。もう訓練はおしまいよ」
そうか、だが日没までまだだいぶ間があるな)
右からか左からか上からか、いかなる手段を用いてか、場所を特定させないよう陰にこもった鬼一の声が響く。
(どうせならアヤネルやシェラさんも俺を見つける余興に乗らないか?)
「これは、キイチ殿。戯れが過ぎますよ」
「ええ、いいわよ」
「姫!?」
「日没までに貴方を見つけられたらあたしたちにも食事を奢ってくれる? というか作ってくれる?」
「ああ、1ヶ月好きなものを作ろう」
「乗ったわ!」
そのやり取りを最後にあたりは静寂に包まれる。
し~ん。
し~ん。
死~ん。
(問題はどこにいるか、よね。闇雲に攻撃してもあたらない、見つけられないでしょうし、ここは彼から教えてもらった兵法三十六計のうち、第三十一の計を使わせてもらうわ)
アヤネルはなめし皮の鎧のファスナーを襟まで完全に上げてから、前かがみになると、勢いよく上体を反らした。
チャックボーン!
そのスレンダー美巨乳の圧力によって鎧のジッパーが弾け飛ぶ。
ざわ……。
わずかだが鬼一の隠形に破綻が生じ、気配が濃くなる。
(左後方の茂みの中ね……)
アヤネルはそちらに向くと、ゆっくり。ゆっくりと、ゆっくりと鎧を脱ぎ出した。
ざわ……、ざわざわ……。
さらに鬼一の気配が濃くなった。
「シェラ、あなたも鎧を脱いでちょっと柔軟運動につき合って」
「え? あ、はい!」
アヤネルとシェラは草むらに向き合って座り脚を広げて柔軟運動を始める。
ぷるん、ぷるん、ぷるん、とアヤネルの豊かな胸が揺れる。
さらにキャットストレッチ。四つん這いになって身体を前後させる屈伸運動に入る。通常のそれと異なり、胸とお尻を意識して動かしてみせる。
そう。動かして、魅せるのだ。
ぷるん、ぷるん、ぷるん! ぶるん、ぶるん、ぶるん!
ざわ、ざわわ、ざわざわ、ざわざわ……!
「はぁ、はぁ、はぁっ、ふぅ。はっ、はぁっ、はぁはぁはぁ……、んっ!」
アヤネルとシェラの息づかいが荒くなり、汗ばんできた。
身につけた香水、ハーブから抽出された優しい花の香りにくわえて、アヤネル自身の体から漏れ出す甘い匂いがあたりをただよう……。
「シェラ、両腕を上げて万歳して!」
「はい!」
アヤネルとシェラの汗が浮かんだ腋があらわになる。
「ふぬぅおおーッ! けしからん! なんというけしからん真似をしてくれる、このエロティカ娘。俺を誘っているのかっ!?」
「腋は女性の第四の性器である。なお第二の性器は口、第三の性器は肛門である」
第十四代目・鬼一法眼(談)
ルパンダイブの如き勢いでアヤネルとシェラに跳びかかる鬼一。
「神の大喝あれ! 二射! 三射! 四射! 五射! 六射! 七射! 八射
九射! 十射!!!!」
アヤネルが【神気霊弾】を矢継ぎ早に連唱する。
収束魔力の光弾が次々と鬼一の身にカウンター気味に被弾。
すかさずそこへシェラが距離をつめて態勢の崩れた鬼一を鮮やかな柔術で捕縛する。
「……みごとな美人計だった。アヤネル、シェラさん」
美人計。
兵法三十六計の第三十一計にあたる戦術。色仕掛けで相手の戦意をとろかせたり、判断を誤らせる計略。
こうして今回の訓練は飛び入りで参加したアヤネルとシェラの二人の白星に終わった。
アヤネルの行く手を阻むような障害はなにひとつ残ってなかった。
件の小山の山頂にたどり着く。
いる。
すぐ近くでこちらの様子をうかがっているのがアヤネルにはわかる。
「キイチ、新兵たちは全滅。もう訓練はおしまいよ」
そうか、だが日没までまだだいぶ間があるな)
右からか左からか上からか、いかなる手段を用いてか、場所を特定させないよう陰にこもった鬼一の声が響く。
(どうせならアヤネルやシェラさんも俺を見つける余興に乗らないか?)
「これは、キイチ殿。戯れが過ぎますよ」
「ええ、いいわよ」
「姫!?」
「日没までに貴方を見つけられたらあたしたちにも食事を奢ってくれる? というか作ってくれる?」
「ああ、1ヶ月好きなものを作ろう」
「乗ったわ!」
そのやり取りを最後にあたりは静寂に包まれる。
し~ん。
し~ん。
死~ん。
(問題はどこにいるか、よね。闇雲に攻撃してもあたらない、見つけられないでしょうし、ここは彼から教えてもらった兵法三十六計のうち、第三十一の計を使わせてもらうわ)
アヤネルはなめし皮の鎧のファスナーを襟まで完全に上げてから、前かがみになると、勢いよく上体を反らした。
チャックボーン!
そのスレンダー美巨乳の圧力によって鎧のジッパーが弾け飛ぶ。
ざわ……。
わずかだが鬼一の隠形に破綻が生じ、気配が濃くなる。
(左後方の茂みの中ね……)
アヤネルはそちらに向くと、ゆっくり。ゆっくりと、ゆっくりと鎧を脱ぎ出した。
ざわ……、ざわざわ……。
さらに鬼一の気配が濃くなった。
「シェラ、あなたも鎧を脱いでちょっと柔軟運動につき合って」
「え? あ、はい!」
アヤネルとシェラは草むらに向き合って座り脚を広げて柔軟運動を始める。
ぷるん、ぷるん、ぷるん、とアヤネルの豊かな胸が揺れる。
さらにキャットストレッチ。四つん這いになって身体を前後させる屈伸運動に入る。通常のそれと異なり、胸とお尻を意識して動かしてみせる。
そう。動かして、魅せるのだ。
ぷるん、ぷるん、ぷるん! ぶるん、ぶるん、ぶるん!
ざわ、ざわわ、ざわざわ、ざわざわ……!
「はぁ、はぁ、はぁっ、ふぅ。はっ、はぁっ、はぁはぁはぁ……、んっ!」
アヤネルとシェラの息づかいが荒くなり、汗ばんできた。
身につけた香水、ハーブから抽出された優しい花の香りにくわえて、アヤネル自身の体から漏れ出す甘い匂いがあたりをただよう……。
「シェラ、両腕を上げて万歳して!」
「はい!」
アヤネルとシェラの汗が浮かんだ腋があらわになる。
「ふぬぅおおーッ! けしからん! なんというけしからん真似をしてくれる、このエロティカ娘。俺を誘っているのかっ!?」
「腋は女性の第四の性器である。なお第二の性器は口、第三の性器は肛門である」
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「神の大喝あれ! 二射! 三射! 四射! 五射! 六射! 七射! 八射
九射! 十射!!!!」
アヤネルが【神気霊弾】を矢継ぎ早に連唱する。
収束魔力の光弾が次々と鬼一の身にカウンター気味に被弾。
すかさずそこへシェラが距離をつめて態勢の崩れた鬼一を鮮やかな柔術で捕縛する。
「……みごとな美人計だった。アヤネル、シェラさん」
美人計。
兵法三十六計の第三十一計にあたる戦術。色仕掛けで相手の戦意をとろかせたり、判断を誤らせる計略。
こうして今回の訓練は飛び入りで参加したアヤネルとシェラの二人の白星に終わった。
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