79 / 123
出会いの夜
しおりを挟む
「それで、私になにを聞きたいのだね。定命の者よ」
漆黒のマントに身をつつみ、夜会服を着た、いかにも貴人然としたその人物は言った。
すらりと背の高い色白の瀟洒な紳士。だがどこか、妙な野性味が、独特の獣性を身に帯びている。
「……生と死の秘密を」
相手の答えを聞いて黒マントの貴人は青い唇の左右をゆっくりと持ち上げた。長すぎる犬歯がちらりとのぞくと、いっそう野性味が増した。
まるで、狼だ。
「どうして私がそれを知っていると思う? 永劫の命を得たからとて、いいや、それゆえにこそ死の秘密は私より遠い」
死の気配を濃厚にはらんだ闇の大気――地下墓所から吹き上げた風にあたれば、このような寒気を感じるのだろうか。
黒マントの貴人から定命の者と呼ばれた男は思わず身震いすると、腰の皮袋に手をのばし、その中身を胃にそそぎ込む。
ようやく人ごこちがついたところで無作法に気がつき、相手にも酒を勧めた。
「飲まないのだよ……、葡萄酒は。私はけっしてワインは飲まない。飲むものは、べつにある」
そう言うと目の前に置かれた杯に、かたわらのビンからお気に入りの飲み物をそそいだ。
青い唇に、真っ赤な液体がなみなみと湛えられた杯が触れる。
高貴な人々は銀の食器を好む。
銀には殺菌作用があるのにくわえて、青酸カリやヒ素などの毒物に反応し黒く変色する。毒殺を恐れる王侯や貴族たちに重宝された。
だが、この杯は銀製ではなく錫製だった。
銀食器をそろえられるだけの財力があるにもかかわらず、この貴人は銀食器を使っていない。
杯の液体は、まるでそれ自体に意志があるかのように、彼の唇を赤く染め、喉を滑り落ちていった。
「それでも君の知らないことの多くを私は知っているだろう。それを知りたければ私を楽しませることだ、死霊術師どの」
この夜、ヨーグ辺境伯の屋敷に新しい使用人がひとり増えた。
窮屈で不自由な階級制社会にも利点はある。
たとえば場違いな場所に場違いな者が出入りすることがない。というような。
貴族たちは大衆酒場に顔を出さないし、庶民は高級店になど足を運ばない。
夜――というにはまだいささか早い、夕闇の街にくり出したウィリデ・ユウリンが足を向けたは、ちょうどその中間点にあたるような店だった。
丁寧に磨かれた樫材で作られた内装や趣味の良い器や酒瓶が整然とならぶ棚。
キャンドルの炎がゆらめき、明かるくまなく暗くもない、独特の雰囲気を演出している。
それなりの懐具合で、節度と礼節をわきまえていれば、だれでも利用可能な趣味の良い大人の社交場。
路地のつきあたる少し手前、右手側にある扉を開けたとたんに歓声があがる。
彼女に、ウィリデ・ユウリンにではない。
濃い色の紫水晶のような紫がかった艷やかな黒髪を大胆にも肩口で切りそろえ、漆黒のドレスの上からでもひと目でわかる女性らしい優美でしなやかな肢体。
彼女は、ウィリデ・ユウリンはあらゆる場所で驚嘆と羨望、あるいは嫉妬や情欲まじりの視線を受け、歓声をあげられる存在であった。
だが珍しいことに今宵にかぎっては歓声の対象はウィリデではなく別の人物だった。
店の奥の壁際。テーブル席でなにやら盛り上がりを見せている。
「今夜はずいぶんとにぎやかじゃないか」
「これはウィリデ様。お騒がせしてすみません」
「べつにいいさ、たまにはこういうのも。ここは酒場であって葬儀場じゃないんだから」
独特の口調と声色。幼い少女のようにも妙齢の女性のようにも聞こえる魅力的な声が白い喉から奏でられる。
ウィリデはいつもの席につき、お気に入りの赤ワインを頼むと、その赤い唇を酒精にしめらせる。
すぐに件のテーブル席のやり取りが聞こえてきた。
「すげえな、これで六回連続だぜ」
「なにか魔術でも使ってるんじゃないよな」
「種も仕掛けもない。言ってるだろう、俺は陰陽師。占い師なんだ」
どうやら店に入ってくる客が男か女かを言い当てているらしい。
「オンミョウジ? 占い師ねぇ」
ウィリデがいぶかしげに話題の男を見る。
東方武僧のように剃りあげた頭をした短身痩躯の若者。
このあたりでは見ない顔で、ウィリデの記憶にもない。
テーブルの上には空になったボトルがいくつもころがっているが、ひとりで飲んでいるというより周りの人たちにおごっているようだった。
「ずいぶんと羽振りが良さそうじゃないか、あの若いの」
「噂の英雄ですよ、ワッシャー島とシーベックを救った」
「ああ、あの英雄様か……」
ひと月近く前に起きたシーベックの無差別テロ。
この事件のせいで、時をおなじくして起きた王都の魔術学院襲撃事件はすっかり影が薄くなっていた。
若くして騎士団長を務める才媛シェラの手腕で最悪の事態は避けられたものの、外敵の侵入をやすやすとゆるしてしまったことにくわえて、少数とはいえ死者まで出してしまった不祥事。
人々の関心がよそにむいたことに胸をなでおろしている関係者も少なくはない。
と、いうよりも意図的に民衆の関心を一人の英雄に向けて王家の失態から目を背けさせようとしていた。
「ほ~う、あいつが噂の騎士爵様か」
卓越した剣技と体術、奇策。
そして〝オンミョウジュツ〟という異世界の摩訶不思議な魔法をもちいて街を襲ったリビングアーマーとゴーレムを掃討し、悪魔まで退けシーベックを壊滅の危機から救った鬼一法眼は、その功績によって騎士爵の地位を下賜された事に加えてシーベックの商工ギルドからも多大な恩賞を与えられ特別市民として認められた。
特別市民。
それはシーベックの地に永住権を与えられ、納税の義務まで免除される夢のような特権だった。
それだけではない。
新設される魔術学院への入学を希望し、適性検査を受けたところ全魔術分野に対して非常に高い数値を出して講師陣を驚嘆させた。
未知の異能反応も発見されたことで入学を認めるか否か、認めるとしてだれがどのように受け持つのか。
ただいま喧々諤々の議論中だ。
だがマカロン王家と世論の後押しもあり入学自体はほぼ確定している。
その関係ですでに学院に自由に出入りできる許可をもらい、図書室や実験室をはじめ学院内の施設を使っているそうだ。
どのような者が入学しようがしまいが、ウィリデには関心がなかった。
新設される魔術学院に教授として籍を置くことを約束された身ではあるが、だれになにを教えようが自由にさせてもらう。他人が学院でなにをしようがどうでもいい、関心がない。
この場で、入学者を偶然に目にするまでは。
「剣と魔術の両方に長けたチートキャラ。気に入らないねぇ」
ウィリデの目が胡乱げに細まり鬼一の姿を見る。
漆黒のマントに身をつつみ、夜会服を着た、いかにも貴人然としたその人物は言った。
すらりと背の高い色白の瀟洒な紳士。だがどこか、妙な野性味が、独特の獣性を身に帯びている。
「……生と死の秘密を」
相手の答えを聞いて黒マントの貴人は青い唇の左右をゆっくりと持ち上げた。長すぎる犬歯がちらりとのぞくと、いっそう野性味が増した。
まるで、狼だ。
「どうして私がそれを知っていると思う? 永劫の命を得たからとて、いいや、それゆえにこそ死の秘密は私より遠い」
死の気配を濃厚にはらんだ闇の大気――地下墓所から吹き上げた風にあたれば、このような寒気を感じるのだろうか。
黒マントの貴人から定命の者と呼ばれた男は思わず身震いすると、腰の皮袋に手をのばし、その中身を胃にそそぎ込む。
ようやく人ごこちがついたところで無作法に気がつき、相手にも酒を勧めた。
「飲まないのだよ……、葡萄酒は。私はけっしてワインは飲まない。飲むものは、べつにある」
そう言うと目の前に置かれた杯に、かたわらのビンからお気に入りの飲み物をそそいだ。
青い唇に、真っ赤な液体がなみなみと湛えられた杯が触れる。
高貴な人々は銀の食器を好む。
銀には殺菌作用があるのにくわえて、青酸カリやヒ素などの毒物に反応し黒く変色する。毒殺を恐れる王侯や貴族たちに重宝された。
だが、この杯は銀製ではなく錫製だった。
銀食器をそろえられるだけの財力があるにもかかわらず、この貴人は銀食器を使っていない。
杯の液体は、まるでそれ自体に意志があるかのように、彼の唇を赤く染め、喉を滑り落ちていった。
「それでも君の知らないことの多くを私は知っているだろう。それを知りたければ私を楽しませることだ、死霊術師どの」
この夜、ヨーグ辺境伯の屋敷に新しい使用人がひとり増えた。
窮屈で不自由な階級制社会にも利点はある。
たとえば場違いな場所に場違いな者が出入りすることがない。というような。
貴族たちは大衆酒場に顔を出さないし、庶民は高級店になど足を運ばない。
夜――というにはまだいささか早い、夕闇の街にくり出したウィリデ・ユウリンが足を向けたは、ちょうどその中間点にあたるような店だった。
丁寧に磨かれた樫材で作られた内装や趣味の良い器や酒瓶が整然とならぶ棚。
キャンドルの炎がゆらめき、明かるくまなく暗くもない、独特の雰囲気を演出している。
それなりの懐具合で、節度と礼節をわきまえていれば、だれでも利用可能な趣味の良い大人の社交場。
路地のつきあたる少し手前、右手側にある扉を開けたとたんに歓声があがる。
彼女に、ウィリデ・ユウリンにではない。
濃い色の紫水晶のような紫がかった艷やかな黒髪を大胆にも肩口で切りそろえ、漆黒のドレスの上からでもひと目でわかる女性らしい優美でしなやかな肢体。
彼女は、ウィリデ・ユウリンはあらゆる場所で驚嘆と羨望、あるいは嫉妬や情欲まじりの視線を受け、歓声をあげられる存在であった。
だが珍しいことに今宵にかぎっては歓声の対象はウィリデではなく別の人物だった。
店の奥の壁際。テーブル席でなにやら盛り上がりを見せている。
「今夜はずいぶんとにぎやかじゃないか」
「これはウィリデ様。お騒がせしてすみません」
「べつにいいさ、たまにはこういうのも。ここは酒場であって葬儀場じゃないんだから」
独特の口調と声色。幼い少女のようにも妙齢の女性のようにも聞こえる魅力的な声が白い喉から奏でられる。
ウィリデはいつもの席につき、お気に入りの赤ワインを頼むと、その赤い唇を酒精にしめらせる。
すぐに件のテーブル席のやり取りが聞こえてきた。
「すげえな、これで六回連続だぜ」
「なにか魔術でも使ってるんじゃないよな」
「種も仕掛けもない。言ってるだろう、俺は陰陽師。占い師なんだ」
どうやら店に入ってくる客が男か女かを言い当てているらしい。
「オンミョウジ? 占い師ねぇ」
ウィリデがいぶかしげに話題の男を見る。
東方武僧のように剃りあげた頭をした短身痩躯の若者。
このあたりでは見ない顔で、ウィリデの記憶にもない。
テーブルの上には空になったボトルがいくつもころがっているが、ひとりで飲んでいるというより周りの人たちにおごっているようだった。
「ずいぶんと羽振りが良さそうじゃないか、あの若いの」
「噂の英雄ですよ、ワッシャー島とシーベックを救った」
「ああ、あの英雄様か……」
ひと月近く前に起きたシーベックの無差別テロ。
この事件のせいで、時をおなじくして起きた王都の魔術学院襲撃事件はすっかり影が薄くなっていた。
若くして騎士団長を務める才媛シェラの手腕で最悪の事態は避けられたものの、外敵の侵入をやすやすとゆるしてしまったことにくわえて、少数とはいえ死者まで出してしまった不祥事。
人々の関心がよそにむいたことに胸をなでおろしている関係者も少なくはない。
と、いうよりも意図的に民衆の関心を一人の英雄に向けて王家の失態から目を背けさせようとしていた。
「ほ~う、あいつが噂の騎士爵様か」
卓越した剣技と体術、奇策。
そして〝オンミョウジュツ〟という異世界の摩訶不思議な魔法をもちいて街を襲ったリビングアーマーとゴーレムを掃討し、悪魔まで退けシーベックを壊滅の危機から救った鬼一法眼は、その功績によって騎士爵の地位を下賜された事に加えてシーベックの商工ギルドからも多大な恩賞を与えられ特別市民として認められた。
特別市民。
それはシーベックの地に永住権を与えられ、納税の義務まで免除される夢のような特権だった。
それだけではない。
新設される魔術学院への入学を希望し、適性検査を受けたところ全魔術分野に対して非常に高い数値を出して講師陣を驚嘆させた。
未知の異能反応も発見されたことで入学を認めるか否か、認めるとしてだれがどのように受け持つのか。
ただいま喧々諤々の議論中だ。
だがマカロン王家と世論の後押しもあり入学自体はほぼ確定している。
その関係ですでに学院に自由に出入りできる許可をもらい、図書室や実験室をはじめ学院内の施設を使っているそうだ。
どのような者が入学しようがしまいが、ウィリデには関心がなかった。
新設される魔術学院に教授として籍を置くことを約束された身ではあるが、だれになにを教えようが自由にさせてもらう。他人が学院でなにをしようがどうでもいい、関心がない。
この場で、入学者を偶然に目にするまでは。
「剣と魔術の両方に長けたチートキャラ。気に入らないねぇ」
ウィリデの目が胡乱げに細まり鬼一の姿を見る。
21
あなたにおすすめの小説
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる