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王子様との出会い
5.王子様のお誕生日のお茶会
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夏が過ぎて秋になった。
庭の花々も咲いているものが変わってきて、木々は葉を落としつつある。
秋には王子様のお誕生日のお茶会がある。
王子様はお茶会に出るのが憂鬱そうだった。
「こわいひとがくるの? わたくしがやっつけてあげる!」
「怖いひと……来るかもしれません。フィーネ嬢が隣りにいてくれたら安心ですね」
「それじゃ、ずっといっしょにいるの!」
お姉様にも言われた。
わたくしが王子様にできることは、ずっとそばにいて守ることくらいだ。
お茶会会場が襲われても守れるようにわたくしは気合を入れていた。
お茶会当日には、わたくしも招かれていた。
お茶会のために新しく誂えられたドレスを手に取って、お姉様はわたくしが着るのを手伝ってくれた。
「フィーネ、なんてかわいいのでしょう。とてもよく似合いますよ」
「おねえさまは?」
「わたくしは、仕事をしています」
わたくしは学友という立場で王子様のお茶会に出られるのだが、お姉様は侍女として仕事をしなければいけない。普段のようにお姉様と一緒にお茶をすることはできないのだと思うと寂しくなるけれど、王子様を守るためだと自分に言い聞かせる。
「コンラッド様はおそばにおられると思いますが」
「コンラッドさまがいてくれるのね。それならあんしんだわ」
コンラッド様と実家にいる兄は年も近いし、なんとなく似ている。
そう言おうとしたら、お姉様が頬を赤らめているのが分かった。
「おねえさま、おねつ!?」
「え!? わたくし、熱はありません」
「おねえさま、かぜをひいてしまったのだったら、むりをしないで!」
わたくしがお姉様を心配すると、お姉様は頬を押さえて「違うのですよ」と笑っていた。その笑い顔がどこか寂しげにも見える。
お姉様の悲しい表情をわたくしは見たことがあった。
あれはコンラッド様が若い令嬢に告白されていて、断っていたときのことだ。
「コンラッドさまなの!?」
「え!? 急に、な、なにを言い出すのですか?」
「コンラッドさまがおねえさまをいじめたの?」
わたくしや王子様には優しいコンラッド様だが、もしかすると陰でお姉様を苛めているのかもしれない。それならば許さないと袖まくりをしようとするわたくしに、お姉様が必死に止める。
「全然違います! コンラッド様はそんな方じゃありません」
「おねえさま、かなしそうなかおしてたよ?」
「コンラッド様は格好よくて、素敵で、強くて……わ、わたくしは何を言っているの!?」
「おねえさま?」
お姉様の顔が真っ赤だ。
慌てているお姉様に、わたくしはお姉様が何かおかしいことに気付いた。
コンラッド様のことになるとお姉様はお顔が赤くなってしまう。
これはどういうことなのだろう。
難しいことを考えても分からないので、考えるのをやめて、わたくしは王子様の部屋に行った。お茶会の会場に行くまでにはまだ時間があったのだ。
王子様は部屋でソファに座って本を読んでいた。
わたくしが来たのに気付くと、本を閉じて微笑んで手招きする。
「フィーネ嬢、今日の髪型もかわいいですね。三つ編みにしてもらったのですか?」
「そうなの。おねえさまにしてもらったの」
今日のわたくしは、長い薄茶色の髪を一つの三つ編みにして横に垂らし、結び目に薔薇のコサージュをつけている。コサージュはリボンでできた造花で、わたくしの年齢でつけていてもおかしくないかわいさだった。
「そのドレスは父上と母上が、コサージュはわたしが選びました」
「こくおうへいかとおうひでんかがドレスを、おうじさまがコサージュをえらんでくれたの?」
嬉しくて目を輝かせていると、王子様がわたくしの手を取る。恭しく手の甲に口付けをされて、わたくしはぽーっと王子様を見つめてしまった。
「すごい……ほんもののおうじさまみたい」
「本物の王子ですよ」
「そっか。だからおうじさまはかっこういいんだね」
初めて会ったときから絵本で読んだ王子様そっくりだと思っていたが、こういう所作まで完璧に王子様なのだから王子様はすごい。
わたくしが感動していると、王子様が申し訳なさそうに言う。
「今日はフィーネ嬢をエスコートしていきたいのですが、わたしが主催のパーティーなので難しいです。会場で会いましょう」
「はい、おうじさま」
「会場で他の相手に声をかけられてもついて行ってはいけませんよ?」
「はい! おかしあげるっていっても、ついていっちゃだめっておねえさまもいってた!」
手を上げて、元気ないい子のお返事をすると、王子様は納得してくれたようだった。
王子様は準備があるので先に部屋を出てお茶会の会場に行く。
わたくしは王子様が置いて行った本を開いてみたが、経済学とか歴史学とか難しいことが書いてあって全く分からなかった。
会場の準備が整うと、わたくしもお姉様に導かれてお茶会の会場に入る。
お茶会の会場は百人以上は入れそうな広い部屋だった。
テーブルが設置されていて、お茶会の招待状の席順に座るのだ。
わたくしは貧乏子爵家の娘なので端の方かと思ったら、王子様のお隣だったのでわたくしもお姉様もびっくりしてしまった。
「おうじさま、おとなりですね」
「わたしが我が儘を言って、隣にしてもらいました。フィーネ嬢はわたしの唯一の学友ですからね」
「そんなことができるんだ……」
王子様の望みは身分を超えるらしい。
わたくしはよく分からなかったが、知っている方の隣に座れたので安心していた。
「本日は我が息子、レオンハルトの誕生日に出席してくれて感謝する。レオンハルトも今日で七歳。王族として立派に成長している」
「今後ともレオンハルトをよろしくお願いします」
国王陛下と王妃殿下が挨拶をしている間も、わたくしの視線は豪華なケーキや焼き菓子に集中していた。すぐにでも手に取りたいのだが、挨拶が終わるまで食べてはいけないマナーくらいは五歳のわたくしでも叩き込まれていた。
よだれが垂れそうになるのを必死に我慢していると、末の王弟殿下が声を上げる。
「レオンハルト殿下は本当に優秀だと聞いています。王太子としてこの国を支えていくでしょう。兄上と義姉上の唯一の大事なお子ですからね」
その言い方がなんとなく気持ち悪くて王子様の方を見ると、王子様も警戒するような顔をしていた。
「わざわざ唯一と言わなくてもいいのに」
「母上が一人しか子どもを産めなかったことを揶揄しておいでなのですよ」
コンラッド様と王子様が小声で話している。
世の中にはたくさん子どもを産めるひともいれば、一人も産めないひともいる。それはそのひとのせいではないのだとわたくしの両親は言っていた。わたくしの両親は三人の子どもに恵まれたが、王子様は一人っ子。それでも、それが誰が悪いかなんて言えるはずがない。
それなのに、王妃殿下を責めるような口調の王弟殿下に、わたくしは気持ち悪さを覚えたのだった。
「本日はわたしの七歳の誕生日にお集まりくださってありがとうございます。わたしは王宮でよき友に出会い、有意義に過ごしています。この日々が皆様の支えあってのことだと分かっています。これからもよろしくお願いします」
王子様が挨拶をすると、ティーカップに紅茶が注がれて、お茶会が始まる。
わたくしはミルクポッドを手に取って、紅茶に牛乳を入れた。
「フィーネ嬢、手が届かなかったらコンラッド殿に言ってくださいね」
「はい! わたくし、あのムースがほしいです!」
最初から目をつけていたムースを指差すと、テーブルの真ん中付近に置いてあってわたくしには手の届かないガラスの器をコンラッド様が取ってくれる。
コンラッド様は当然のようにわたくしの隣に座っていた。
「ありがとうございます、コンラッドさま」
わたくしがお礼を言っていると、貴族の中からざわめきが聞こえる。
「王太子殿下の隣に座るだなんて、あの子どもはどこの子どもですか?」
「コンラッド様を使用人のように使うだなんて」
そんな声も気にせず、わたくしはムースの器にスプーンを挿し入れた。
庭の花々も咲いているものが変わってきて、木々は葉を落としつつある。
秋には王子様のお誕生日のお茶会がある。
王子様はお茶会に出るのが憂鬱そうだった。
「こわいひとがくるの? わたくしがやっつけてあげる!」
「怖いひと……来るかもしれません。フィーネ嬢が隣りにいてくれたら安心ですね」
「それじゃ、ずっといっしょにいるの!」
お姉様にも言われた。
わたくしが王子様にできることは、ずっとそばにいて守ることくらいだ。
お茶会会場が襲われても守れるようにわたくしは気合を入れていた。
お茶会当日には、わたくしも招かれていた。
お茶会のために新しく誂えられたドレスを手に取って、お姉様はわたくしが着るのを手伝ってくれた。
「フィーネ、なんてかわいいのでしょう。とてもよく似合いますよ」
「おねえさまは?」
「わたくしは、仕事をしています」
わたくしは学友という立場で王子様のお茶会に出られるのだが、お姉様は侍女として仕事をしなければいけない。普段のようにお姉様と一緒にお茶をすることはできないのだと思うと寂しくなるけれど、王子様を守るためだと自分に言い聞かせる。
「コンラッド様はおそばにおられると思いますが」
「コンラッドさまがいてくれるのね。それならあんしんだわ」
コンラッド様と実家にいる兄は年も近いし、なんとなく似ている。
そう言おうとしたら、お姉様が頬を赤らめているのが分かった。
「おねえさま、おねつ!?」
「え!? わたくし、熱はありません」
「おねえさま、かぜをひいてしまったのだったら、むりをしないで!」
わたくしがお姉様を心配すると、お姉様は頬を押さえて「違うのですよ」と笑っていた。その笑い顔がどこか寂しげにも見える。
お姉様の悲しい表情をわたくしは見たことがあった。
あれはコンラッド様が若い令嬢に告白されていて、断っていたときのことだ。
「コンラッドさまなの!?」
「え!? 急に、な、なにを言い出すのですか?」
「コンラッドさまがおねえさまをいじめたの?」
わたくしや王子様には優しいコンラッド様だが、もしかすると陰でお姉様を苛めているのかもしれない。それならば許さないと袖まくりをしようとするわたくしに、お姉様が必死に止める。
「全然違います! コンラッド様はそんな方じゃありません」
「おねえさま、かなしそうなかおしてたよ?」
「コンラッド様は格好よくて、素敵で、強くて……わ、わたくしは何を言っているの!?」
「おねえさま?」
お姉様の顔が真っ赤だ。
慌てているお姉様に、わたくしはお姉様が何かおかしいことに気付いた。
コンラッド様のことになるとお姉様はお顔が赤くなってしまう。
これはどういうことなのだろう。
難しいことを考えても分からないので、考えるのをやめて、わたくしは王子様の部屋に行った。お茶会の会場に行くまでにはまだ時間があったのだ。
王子様は部屋でソファに座って本を読んでいた。
わたくしが来たのに気付くと、本を閉じて微笑んで手招きする。
「フィーネ嬢、今日の髪型もかわいいですね。三つ編みにしてもらったのですか?」
「そうなの。おねえさまにしてもらったの」
今日のわたくしは、長い薄茶色の髪を一つの三つ編みにして横に垂らし、結び目に薔薇のコサージュをつけている。コサージュはリボンでできた造花で、わたくしの年齢でつけていてもおかしくないかわいさだった。
「そのドレスは父上と母上が、コサージュはわたしが選びました」
「こくおうへいかとおうひでんかがドレスを、おうじさまがコサージュをえらんでくれたの?」
嬉しくて目を輝かせていると、王子様がわたくしの手を取る。恭しく手の甲に口付けをされて、わたくしはぽーっと王子様を見つめてしまった。
「すごい……ほんもののおうじさまみたい」
「本物の王子ですよ」
「そっか。だからおうじさまはかっこういいんだね」
初めて会ったときから絵本で読んだ王子様そっくりだと思っていたが、こういう所作まで完璧に王子様なのだから王子様はすごい。
わたくしが感動していると、王子様が申し訳なさそうに言う。
「今日はフィーネ嬢をエスコートしていきたいのですが、わたしが主催のパーティーなので難しいです。会場で会いましょう」
「はい、おうじさま」
「会場で他の相手に声をかけられてもついて行ってはいけませんよ?」
「はい! おかしあげるっていっても、ついていっちゃだめっておねえさまもいってた!」
手を上げて、元気ないい子のお返事をすると、王子様は納得してくれたようだった。
王子様は準備があるので先に部屋を出てお茶会の会場に行く。
わたくしは王子様が置いて行った本を開いてみたが、経済学とか歴史学とか難しいことが書いてあって全く分からなかった。
会場の準備が整うと、わたくしもお姉様に導かれてお茶会の会場に入る。
お茶会の会場は百人以上は入れそうな広い部屋だった。
テーブルが設置されていて、お茶会の招待状の席順に座るのだ。
わたくしは貧乏子爵家の娘なので端の方かと思ったら、王子様のお隣だったのでわたくしもお姉様もびっくりしてしまった。
「おうじさま、おとなりですね」
「わたしが我が儘を言って、隣にしてもらいました。フィーネ嬢はわたしの唯一の学友ですからね」
「そんなことができるんだ……」
王子様の望みは身分を超えるらしい。
わたくしはよく分からなかったが、知っている方の隣に座れたので安心していた。
「本日は我が息子、レオンハルトの誕生日に出席してくれて感謝する。レオンハルトも今日で七歳。王族として立派に成長している」
「今後ともレオンハルトをよろしくお願いします」
国王陛下と王妃殿下が挨拶をしている間も、わたくしの視線は豪華なケーキや焼き菓子に集中していた。すぐにでも手に取りたいのだが、挨拶が終わるまで食べてはいけないマナーくらいは五歳のわたくしでも叩き込まれていた。
よだれが垂れそうになるのを必死に我慢していると、末の王弟殿下が声を上げる。
「レオンハルト殿下は本当に優秀だと聞いています。王太子としてこの国を支えていくでしょう。兄上と義姉上の唯一の大事なお子ですからね」
その言い方がなんとなく気持ち悪くて王子様の方を見ると、王子様も警戒するような顔をしていた。
「わざわざ唯一と言わなくてもいいのに」
「母上が一人しか子どもを産めなかったことを揶揄しておいでなのですよ」
コンラッド様と王子様が小声で話している。
世の中にはたくさん子どもを産めるひともいれば、一人も産めないひともいる。それはそのひとのせいではないのだとわたくしの両親は言っていた。わたくしの両親は三人の子どもに恵まれたが、王子様は一人っ子。それでも、それが誰が悪いかなんて言えるはずがない。
それなのに、王妃殿下を責めるような口調の王弟殿下に、わたくしは気持ち悪さを覚えたのだった。
「本日はわたしの七歳の誕生日にお集まりくださってありがとうございます。わたしは王宮でよき友に出会い、有意義に過ごしています。この日々が皆様の支えあってのことだと分かっています。これからもよろしくお願いします」
王子様が挨拶をすると、ティーカップに紅茶が注がれて、お茶会が始まる。
わたくしはミルクポッドを手に取って、紅茶に牛乳を入れた。
「フィーネ嬢、手が届かなかったらコンラッド殿に言ってくださいね」
「はい! わたくし、あのムースがほしいです!」
最初から目をつけていたムースを指差すと、テーブルの真ん中付近に置いてあってわたくしには手の届かないガラスの器をコンラッド様が取ってくれる。
コンラッド様は当然のようにわたくしの隣に座っていた。
「ありがとうございます、コンラッドさま」
わたくしがお礼を言っていると、貴族の中からざわめきが聞こえる。
「王太子殿下の隣に座るだなんて、あの子どもはどこの子どもですか?」
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