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王子様との出会い
11.王子様との作戦会議
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アルノルト様がいなくなってから、王子様は疲れたようにため息をつきながらベッドに戻った。
わたくしも寝室に入って、王子様のベッドの脇の椅子に座って本を読もうとする。それを王子様が止めた。
「フィーネ嬢、わたしの話を聞いてくれますか?」
「はい!」
お話を聞いてほしいのだったら王子様の話なら何でも聞く。
本を閉じて膝の上に乗せたわたくしに、王子様がベッドに腰かけたままで話し出す。
「父上と叔父上……アルノルトの父親は、フィーネ嬢とサラ嬢のように、年の離れた兄弟だったのです」
「わたくしとお姉様は、十一歳年が違うの。お兄様とは十三歳」
「それくらい離れていますね。でも、父には長く子どもができなくて、叔父上の方が先に子どもが生まれたのです」
ということは、アルノルト様は王子様よりも年上だということになる。それにしては、身分の低いものを馬鹿にしたり、王子様を馬鹿にしたり、愚かな行動が多いと思ってしまう。
特にわたくしが女だから王子様の学友に相応しくないというアルノルト様の言葉を、わたくしは許していなかった。「おままごと」が好きとはどういうことだろう。
王子様とわたくしはおままごとなんてしていないし、したとしてもわたくしは六歳、王子様は七歳である。何が悪いのかよく分からない。
とにかくアルノルト様は王子様を馬鹿にしたかったのだろう。
「末っ子だった叔父上を先代の国王である祖父はとてもかわいがっていたそうです。それで、叔父上は勘違いしてしまったのです」
「かんちがい? どんな?」
「自分の子どもが次の国王になれるのではないかと」
アルノルト様が生まれたときには、まだ国王陛下と王妃殿下には子どもがいなかった。そうなると王位継承権は王弟殿下やその子どもに移る。
それを末の王弟殿下は期待してしまったのだろう。
「アルノルトが生まれて一年後に、わたしが生まれました。そのとき、叔父上はものすごくショックを受けていたようなのです」
「アルノルト様が国王陛下になれないから?」
「そうですね。一度期待しただけに、諦められなかったのでしょう」
末の王弟殿下は、王子様やコンラッド様が内緒にしていた、わたくしの筋力強化の魔法を知っていた。それだけでも十分あやしいのに、アルノルト様があの態度なのだ。ますますあやしく感じても仕方がない。
「やっぱり、わたくし、アルノルト様をせいばいします!」
「いけません、フィーネ嬢。理由なく成敗してしまえば、フィーネ嬢が罪に問われます」
「でも、あいつ、王子様を馬鹿にしたのよ!」
悔しくなってくるわたくしに、王子様がわたくしの手を握って緑の目でわたくしの薄茶色の目を見つめてくる。
「フィーネ嬢の心根の美しさは素晴らしいと思います。でも、わたしのためにフィーネ嬢が捕らわれるようなことがあってはいけません。フィーネ嬢の剣は、アルノルトや叔父上ではなく、暴漢からわたしを守るために使ってください」
「はぁい……」
ちょっと不満だったけれど、王子様がいけないというのならば仕方がない。わたくしが返事をすると、王子様は長く息を吐いた。
「内緒にしていたことが話せてすっきりしました。聞いてくれてありがとうございます、フィーネ嬢」
「お話、聞いたらすっきりするの?」
「はい。わたしは愚痴を言う相手もいなかったので」
「それなら、いつでも聞くの。王子様とお話しするの、すきよ」
わたくしが微笑んで答えると、王子様は白い頬を薔薇色に染めていた。
王子様がベッドに横になると、わたくしは王子様と小声で作戦会議をすることにした。
アルノルト様のことはどうしようもないので、考えるのはお姉様とコンラッド様のことだ。お姉様は憧れているだけと言っていたが、わたくしはお姉様が想う方と幸せになってほしいと思っていた。
「コンラッド様はお姉様のことどう思っているのかしら?」
「好ましく思っているのではないですか?」
「ほんとう?」
「きっとそうです。わたしとコンラッド兄様は好みが似ていますからね」
王子様とコンラッド様は好みが似ている。
それはどういうことだろう。
考えてわたくしは一つの結論に達した。
「王子様、お姉様がすきなの!?」
「え!? ち、違います!」
「だって、好みが似ているって……」
「わたしが好きなのは……いえ、これは大事なことですから、もっと大きくなってから言います」
「違うの?」
「違いますね」
お姉様のことが好きなのかと思ってびっくりしてしまったが、そうではないようだ。わたくしは安心したような、ちょっぴり不安なような不思議な気分になる。
王子様がお姉様を好きなわけではないと分かったのだが、他に好きな方がいるということだろうか。いつか王子様はその方と婚約して結婚してしまうのだろうか。
一生一緒にはいられない。
両親から言われた言葉がわたくしの胸に突き刺さる。
「つり合いが取れないことを気にしているのでしたら、サラ嬢が一度別の家に養子に入るというのはどうでしょう?」
「ようし?」
「形だけですが、別の家の子どもになるということです」
その話を聞いて、わたくしはショックのあまり椅子から転げ落ちてしまった。ころんと転げ落ちたわたくしを、王子様が駆け寄って助け起こしてくれる。
「フィーネ嬢?」
「お姉様が、別の家の子どもになってしまうの!? わたくし、お姉様の妹じゃなくなるの!?」
ショックのあまり呆然としているわたくしに、王子様が椅子に座らせてくれながらゆっくりと説明する。
「形だけのことです。書類上でそうなるだけで、フィーネ嬢がサラ嬢の妹でなくなるということはありません」
「でも、お姉様……別の家に……」
「結婚するまでの少しの間だけです」
「別々に暮らさないといけないの!?」
「一緒に暮らしていてもいいと思います」
一生懸命わたくしを宥めてくれる王子様だが、わたくしはお姉様と姉妹でなくなるということが衝撃的すぎて、その話をきちんと聞くことができなかった。
「この調子では、フィーネ嬢が養子になるのも受け入れるのに時間がかかりそうですね」
だから、王子様が小さな声でそんなことを呟いていたのもよく聞こえていなかった。
「今すぐではありません」
「今すぐではない……」
「形だけのことです」
「形だけ……」
どれだけ説明されても、お姉様がいなくなるかもしれないという衝撃が大きすぎて呆然としてしまうわたくしに、王子様は根気強く説明してくれた。
「結婚したらサラ嬢はフィーネ嬢と別々に暮らすようになります」
「お姉様と別々に……」
「ですが、コンラッド兄様と結婚するのならば、王宮で会うことができますよ」
「え?」
「コンラッド兄様はわたしの護衛騎士です。サラ嬢はコンラッド兄様と一緒ならば、王宮に出て来られます」
「お姉様と会える……」
もう養子のこととか、お姉様と別々に暮らさなければいけないこととか、お姉様の結婚のこととかで、頭がパンクしそうだったが、王子様に言われて、わたくしは息を整える。
大きく深呼吸して、王子様を見つめた。
「その、ようしっていうの、できるの?」
「少し時間はかかりますが、できると思います」
お姉様の幸せのためなら、わたくしは少しくらい寂しくても我慢しなければいけない。
お姉様はずっとわたくしをかわいがってくれていたし、王宮にもわたくしを連れてきてくれた。お姉様とすぐに離れるのは寂しくて悲しかったが、もう少し時間があるのならば頑張れるかもしれない。
わたくしは、王子様の顔を見て頷いた。
「お姉様が幸せになれるなら、わたくし、がんばる」
「フィーネ嬢の幸せは?」
「え?」
「フィーネ嬢の幸せはどこにありますか?」
急に王子様に聞かれて、わたくしは考えてしまう。
「お姉様が幸せで、お兄様も幸せで、お父様とお母様も……」
「わたしと一緒にいるのは?」
「王子様と一緒にいるのも、幸せよ。王子様にも幸せになってほしいと思っているの」
わたくしが答えると、王子様が笑顔になる。
「幸せにしてくれますか?」
「わたくしが、王子様を? そんなことができるの?」
「フィーネ嬢にしかできません。今も父上や母上の考えを変えてくれて、わたしに我が儘を言うことを教えてくれて、とても幸せですが、フィーネ嬢ならわたしをもっと幸せにすることができます」
王子様の緑色の瞳がきらりと光る。
王子様が幸せなのはわたくしも嬉しい。
「わたくしにできることならなんでもする!」
元気に答えたわたくしに、王子様は「ありがとうございます」と言った。
わたくしも寝室に入って、王子様のベッドの脇の椅子に座って本を読もうとする。それを王子様が止めた。
「フィーネ嬢、わたしの話を聞いてくれますか?」
「はい!」
お話を聞いてほしいのだったら王子様の話なら何でも聞く。
本を閉じて膝の上に乗せたわたくしに、王子様がベッドに腰かけたままで話し出す。
「父上と叔父上……アルノルトの父親は、フィーネ嬢とサラ嬢のように、年の離れた兄弟だったのです」
「わたくしとお姉様は、十一歳年が違うの。お兄様とは十三歳」
「それくらい離れていますね。でも、父には長く子どもができなくて、叔父上の方が先に子どもが生まれたのです」
ということは、アルノルト様は王子様よりも年上だということになる。それにしては、身分の低いものを馬鹿にしたり、王子様を馬鹿にしたり、愚かな行動が多いと思ってしまう。
特にわたくしが女だから王子様の学友に相応しくないというアルノルト様の言葉を、わたくしは許していなかった。「おままごと」が好きとはどういうことだろう。
王子様とわたくしはおままごとなんてしていないし、したとしてもわたくしは六歳、王子様は七歳である。何が悪いのかよく分からない。
とにかくアルノルト様は王子様を馬鹿にしたかったのだろう。
「末っ子だった叔父上を先代の国王である祖父はとてもかわいがっていたそうです。それで、叔父上は勘違いしてしまったのです」
「かんちがい? どんな?」
「自分の子どもが次の国王になれるのではないかと」
アルノルト様が生まれたときには、まだ国王陛下と王妃殿下には子どもがいなかった。そうなると王位継承権は王弟殿下やその子どもに移る。
それを末の王弟殿下は期待してしまったのだろう。
「アルノルトが生まれて一年後に、わたしが生まれました。そのとき、叔父上はものすごくショックを受けていたようなのです」
「アルノルト様が国王陛下になれないから?」
「そうですね。一度期待しただけに、諦められなかったのでしょう」
末の王弟殿下は、王子様やコンラッド様が内緒にしていた、わたくしの筋力強化の魔法を知っていた。それだけでも十分あやしいのに、アルノルト様があの態度なのだ。ますますあやしく感じても仕方がない。
「やっぱり、わたくし、アルノルト様をせいばいします!」
「いけません、フィーネ嬢。理由なく成敗してしまえば、フィーネ嬢が罪に問われます」
「でも、あいつ、王子様を馬鹿にしたのよ!」
悔しくなってくるわたくしに、王子様がわたくしの手を握って緑の目でわたくしの薄茶色の目を見つめてくる。
「フィーネ嬢の心根の美しさは素晴らしいと思います。でも、わたしのためにフィーネ嬢が捕らわれるようなことがあってはいけません。フィーネ嬢の剣は、アルノルトや叔父上ではなく、暴漢からわたしを守るために使ってください」
「はぁい……」
ちょっと不満だったけれど、王子様がいけないというのならば仕方がない。わたくしが返事をすると、王子様は長く息を吐いた。
「内緒にしていたことが話せてすっきりしました。聞いてくれてありがとうございます、フィーネ嬢」
「お話、聞いたらすっきりするの?」
「はい。わたしは愚痴を言う相手もいなかったので」
「それなら、いつでも聞くの。王子様とお話しするの、すきよ」
わたくしが微笑んで答えると、王子様は白い頬を薔薇色に染めていた。
王子様がベッドに横になると、わたくしは王子様と小声で作戦会議をすることにした。
アルノルト様のことはどうしようもないので、考えるのはお姉様とコンラッド様のことだ。お姉様は憧れているだけと言っていたが、わたくしはお姉様が想う方と幸せになってほしいと思っていた。
「コンラッド様はお姉様のことどう思っているのかしら?」
「好ましく思っているのではないですか?」
「ほんとう?」
「きっとそうです。わたしとコンラッド兄様は好みが似ていますからね」
王子様とコンラッド様は好みが似ている。
それはどういうことだろう。
考えてわたくしは一つの結論に達した。
「王子様、お姉様がすきなの!?」
「え!? ち、違います!」
「だって、好みが似ているって……」
「わたしが好きなのは……いえ、これは大事なことですから、もっと大きくなってから言います」
「違うの?」
「違いますね」
お姉様のことが好きなのかと思ってびっくりしてしまったが、そうではないようだ。わたくしは安心したような、ちょっぴり不安なような不思議な気分になる。
王子様がお姉様を好きなわけではないと分かったのだが、他に好きな方がいるということだろうか。いつか王子様はその方と婚約して結婚してしまうのだろうか。
一生一緒にはいられない。
両親から言われた言葉がわたくしの胸に突き刺さる。
「つり合いが取れないことを気にしているのでしたら、サラ嬢が一度別の家に養子に入るというのはどうでしょう?」
「ようし?」
「形だけですが、別の家の子どもになるということです」
その話を聞いて、わたくしはショックのあまり椅子から転げ落ちてしまった。ころんと転げ落ちたわたくしを、王子様が駆け寄って助け起こしてくれる。
「フィーネ嬢?」
「お姉様が、別の家の子どもになってしまうの!? わたくし、お姉様の妹じゃなくなるの!?」
ショックのあまり呆然としているわたくしに、王子様が椅子に座らせてくれながらゆっくりと説明する。
「形だけのことです。書類上でそうなるだけで、フィーネ嬢がサラ嬢の妹でなくなるということはありません」
「でも、お姉様……別の家に……」
「結婚するまでの少しの間だけです」
「別々に暮らさないといけないの!?」
「一緒に暮らしていてもいいと思います」
一生懸命わたくしを宥めてくれる王子様だが、わたくしはお姉様と姉妹でなくなるということが衝撃的すぎて、その話をきちんと聞くことができなかった。
「この調子では、フィーネ嬢が養子になるのも受け入れるのに時間がかかりそうですね」
だから、王子様が小さな声でそんなことを呟いていたのもよく聞こえていなかった。
「今すぐではありません」
「今すぐではない……」
「形だけのことです」
「形だけ……」
どれだけ説明されても、お姉様がいなくなるかもしれないという衝撃が大きすぎて呆然としてしまうわたくしに、王子様は根気強く説明してくれた。
「結婚したらサラ嬢はフィーネ嬢と別々に暮らすようになります」
「お姉様と別々に……」
「ですが、コンラッド兄様と結婚するのならば、王宮で会うことができますよ」
「え?」
「コンラッド兄様はわたしの護衛騎士です。サラ嬢はコンラッド兄様と一緒ならば、王宮に出て来られます」
「お姉様と会える……」
もう養子のこととか、お姉様と別々に暮らさなければいけないこととか、お姉様の結婚のこととかで、頭がパンクしそうだったが、王子様に言われて、わたくしは息を整える。
大きく深呼吸して、王子様を見つめた。
「その、ようしっていうの、できるの?」
「少し時間はかかりますが、できると思います」
お姉様の幸せのためなら、わたくしは少しくらい寂しくても我慢しなければいけない。
お姉様はずっとわたくしをかわいがってくれていたし、王宮にもわたくしを連れてきてくれた。お姉様とすぐに離れるのは寂しくて悲しかったが、もう少し時間があるのならば頑張れるかもしれない。
わたくしは、王子様の顔を見て頷いた。
「お姉様が幸せになれるなら、わたくし、がんばる」
「フィーネ嬢の幸せは?」
「え?」
「フィーネ嬢の幸せはどこにありますか?」
急に王子様に聞かれて、わたくしは考えてしまう。
「お姉様が幸せで、お兄様も幸せで、お父様とお母様も……」
「わたしと一緒にいるのは?」
「王子様と一緒にいるのも、幸せよ。王子様にも幸せになってほしいと思っているの」
わたくしが答えると、王子様が笑顔になる。
「幸せにしてくれますか?」
「わたくしが、王子様を? そんなことができるの?」
「フィーネ嬢にしかできません。今も父上や母上の考えを変えてくれて、わたしに我が儘を言うことを教えてくれて、とても幸せですが、フィーネ嬢ならわたしをもっと幸せにすることができます」
王子様の緑色の瞳がきらりと光る。
王子様が幸せなのはわたくしも嬉しい。
「わたくしにできることならなんでもする!」
元気に答えたわたくしに、王子様は「ありがとうございます」と言った。
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