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王子様との出会い
12.王子様の策略
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「サラ嬢がコンラッド兄様と結婚した後、コンラッド兄様のベルトラン公爵家にフィーネ嬢が養子に入るのはどうでしょう?」
わたくしがなぜ養子に行かなければいけないのか分からないが、王子様がそう提案するのに、わたくしは身を乗り出した。
「わたくし、お姉様と姉妹のままでいられるの?」
「はい。コンラッド兄様のベルトラン公爵家に養子に行けば、サラ嬢とずっと一緒にいられます」
お姉様とずっと一緒にいられる。
それはとても魅力的な話だったけれど、わたくしは気になることがあった。
「お父様とお母様とお兄様はどう思うかしら」
お姉様がコンラッド様と結婚できるのは喜んでくれるだろう。
それに加えて、なぜかわたくしまで養子に行くことになってしまいそうになっているが、それは大丈夫なのだろうか。
「実は、フィーネ嬢のお誕生日のお茶会のときに、父上と母上が、エルネスト子爵夫妻には話をしてくれているはずなのです」
「お父様とお母様は知っているの?」
「アデル殿もすぐに知ることになるでしょう」
わたくしの誕生日の夕食の席で、お父様とお母様が言っていた。
――何があろうと、わたしたちはサラとフィーネを愛しているよ。
――サラとフィーネが安心できるようにわたくしたちも心を決めなければいけないということです。
あれは養子のことだったのだろうか。
お姉様がコンラッド様と結婚するには釣り合いが取れるためにもっと身分の高い家に養子にならなければいけないことはなんとか理解できてきていたが、わたくしがベルトラン公爵家に養子に行かなければいけない理由が分からない。
「わたくしはどうして、ベルトラン公爵家のようしになるの?」
「サラ嬢と離れたくないのでしょう?」
「お姉様とは離れたくない」
答えるが、お姉様はコンラッド様と結婚したら王宮で会えるのではなかっただろうか。それならば養子になる必要はない気がする。
「実は、これは重要な意味があるのです」
「どんな意味?」
「フィーネ嬢はわたしとずっと一緒にいたいと言いましたね?」
「言ったわ」
「そのために、ベルトラン公爵家に養子に行くことが必要なのです」
そこまで聞いて、わたくしはやっと理解ができた気がした。
コンラッド様は王子様の従兄弟である。
つまり、ベルトラン公爵家に養子に行けば、わたくしも王子様の従妹になれる。
「そっか! いとこになるのね!」
「まぁ、そんな感じですね」
「いとこなら、会ってもおかしくはないものね」
コンラッド様は王子様の従兄弟で、護衛騎士をしている。わたくしも王子様の従妹になれば、王子様が婚約しても、結婚してもそばにいられるのかもしれない。
王子様がわたくしの知らない誰かと婚約して、結婚してしまう。
それを想像すると、夢の中できれいなお姫様の手を取って踊っていた王子様の姿を思い出してしまう。
わたくしは従妹ならばダンスに誘ってもらえるのだろうか。
「王子様……」
「どうしましたか、フィーネ嬢?」
「わたくしをずっとダンスにさそってくれる?」
小さな声で問いかけると、王子様が微笑んだ。
「フィーネ嬢、大好きです」
王子様がわたくしの手を取って、指先にキスをする。その姿がまさに王子様という感じで、わたくしは飛び上がってしまった。
「王子様、王子様すぎるー!」
「はい、わたしは王子ですが」
「絵本で読んだのとおんなじ! 王子様が王子様だー!」
「ずっとフィーネ嬢の王子ですよ」
格好いい王子様にわたくしは感激していた。
小さなころから、わたくしはお兄様やお姉様に絵本を読んでもらっていた。まだ座ることも、はいはいすることもできない時期から、お兄様とお姉様は、わたくしのベビーベッドに来て絵本を見せて読んでくれた。
その中で一番好きだったのは、継母と義姉に苛められる女の子が、舞踏会で王子様に見初められて結婚するお話だった。
わたくしは物心ついたころから王子様に憧れていた。
絵本の挿絵の王子様は金髪だったけれど、本物の王子様は緩やかに波打つ赤い髪をしている。それでも一目見た瞬間、わたくしは王子様が王子様だと分かった。
「王子様、わたくしの一番好きな絵本を読んであげる」
国立病院での奉仕活動で疲れた挙句、アルノルト様が来て休めていなかった王子様に、わたくしは一番お気に入りの絵本を持って来て読んで聞かせた。
「この絵本の王子様は金髪だけど、王子様は赤い髪だってわたくし、知っているの」
「わたしは父上が赤毛で、母上がストロベリーブロンドで、髪の色は父上に似たのですが、日にあたると、少し輝くので、母上にも似たかもしれません」
「それで、王子様はきらきらしているのね」
わたくしの髪の色と目の色は平凡な薄茶色だったけれど、王子様はいつもきらきらしている。コンラッド様も王子様の従兄弟だというだけあって、輝く少しだけ赤みがかった金髪に澄んだ青い目だ。
絵本の王子様にはコンラッド様の方が近い気がするが、わたくしにとって王子様は王子様だけだった。
「お姉様の王子様はコンラッド様なのね」
「コンラッド兄様も、きっと、サラ嬢のことを……」
うとうとと王子様が眠り始めたので、わたくしはお喋りをやめて、本を閉じた。
六歳児なりにわたくしはお姉様とコンラッド様が関りを持てる方法を考えた。
翌日の勉強の時間に、わたくしはお姉様に提案してみた。
「お姉様、コンラッド様に剣を習ったらどうかしら?」
「わたくしが、剣を!?」
お姉様はわたくしが急にこんなことを言いだしたので驚いているようだった。
わたくしは胸を張って言う。
「お姉様も剣を使えるようになるかもしれないわ」
それに対して、お姉様はくすくすと笑っていた。
「フィーネ、わたくしにはあなたのように肉体強化の魔法は使えないのです。剣を習っても戦えるようにはなりません」
失敗してしまった。
他にどんな方法があるだろう。
一生懸命考えるわたくしに、王子様が助け舟を出す。
「サラ嬢、コンラッド兄様と一緒に、部屋に飾る花を庭師からもらって来てくれませんか?」
「わたくしでなければいけませんか?」
「レオ殿下の護衛ができません」
お姉様とコンラッド様は戸惑っているようだが、わたくしが袖を捲って見せる。
「王子様はわたくしが守ります!」
「勉強をしている間は部屋から出ないので大丈夫ではないでしょうか。それに、今飾ってある花が匂いが強すぎて、勉強に集中できないのです」
さすが!
王子様はこういうこともスマートにできるのだ。
わたくしが感心していると、お姉様とコンラッド様が顔を見合わせる。
「それでしたら、わたくし一人でも」
「サラ嬢一人では危ないかもしれないので、ご一緒しましょう」
お姉様の手を恭しく取るコンラッド様。
これはいい雰囲気なのではないだろうか。
お姉様とコンラッド様を見送って、わたくしは家庭教師から難しい単語のある本を読むように言われたが、なかなか集中できなくて、何度もつっかえてしまった。
「フィーネ嬢、それは、『麦』ではなく、『義務』と読むのですよ」
「ぎむ……王族が、国民に奉仕するのは、力あるものの義務です」
読んでいて、わたくしは本の内容に気付く。
これは、王族が癒しの力だけでなく、政治的にも国民に奉仕する義務があると書かれた難しい本だった。読んでいると、王子様のことが分かるような気がする。
王族や貴族のために国があるのではない。
国のために王族や貴族がいるのだ。
力あるものは民を守り、その暮らしを支えなければいけない。
難しい内容だったが、わたくしにはとても勉強になった。
本を読んでいると、コンラッド様とお姉様が帰ってくる。
二人は白い花を抱えていた。
コンラッド様は部屋に入るとぱっとお姉様から離れた。
お姉様は目を伏せて頬を染めながらも、そっとコンラッド様から離れて、侍女に花を手渡す。
侍女が花瓶に花を生ける間、コンラッド様がお姉様の方を気にしているのが分かった。
コンラッド様もお姉様のことが好きなのではないか。
お姉様が釣り合いさえ取れれば、コンラッド様と結婚できるかもしれない。
わたくしは、難しい本に頭を悩ませながらも、二人の様子をそわそわと見守っていた。
わたくしがなぜ養子に行かなければいけないのか分からないが、王子様がそう提案するのに、わたくしは身を乗り出した。
「わたくし、お姉様と姉妹のままでいられるの?」
「はい。コンラッド兄様のベルトラン公爵家に養子に行けば、サラ嬢とずっと一緒にいられます」
お姉様とずっと一緒にいられる。
それはとても魅力的な話だったけれど、わたくしは気になることがあった。
「お父様とお母様とお兄様はどう思うかしら」
お姉様がコンラッド様と結婚できるのは喜んでくれるだろう。
それに加えて、なぜかわたくしまで養子に行くことになってしまいそうになっているが、それは大丈夫なのだろうか。
「実は、フィーネ嬢のお誕生日のお茶会のときに、父上と母上が、エルネスト子爵夫妻には話をしてくれているはずなのです」
「お父様とお母様は知っているの?」
「アデル殿もすぐに知ることになるでしょう」
わたくしの誕生日の夕食の席で、お父様とお母様が言っていた。
――何があろうと、わたしたちはサラとフィーネを愛しているよ。
――サラとフィーネが安心できるようにわたくしたちも心を決めなければいけないということです。
あれは養子のことだったのだろうか。
お姉様がコンラッド様と結婚するには釣り合いが取れるためにもっと身分の高い家に養子にならなければいけないことはなんとか理解できてきていたが、わたくしがベルトラン公爵家に養子に行かなければいけない理由が分からない。
「わたくしはどうして、ベルトラン公爵家のようしになるの?」
「サラ嬢と離れたくないのでしょう?」
「お姉様とは離れたくない」
答えるが、お姉様はコンラッド様と結婚したら王宮で会えるのではなかっただろうか。それならば養子になる必要はない気がする。
「実は、これは重要な意味があるのです」
「どんな意味?」
「フィーネ嬢はわたしとずっと一緒にいたいと言いましたね?」
「言ったわ」
「そのために、ベルトラン公爵家に養子に行くことが必要なのです」
そこまで聞いて、わたくしはやっと理解ができた気がした。
コンラッド様は王子様の従兄弟である。
つまり、ベルトラン公爵家に養子に行けば、わたくしも王子様の従妹になれる。
「そっか! いとこになるのね!」
「まぁ、そんな感じですね」
「いとこなら、会ってもおかしくはないものね」
コンラッド様は王子様の従兄弟で、護衛騎士をしている。わたくしも王子様の従妹になれば、王子様が婚約しても、結婚してもそばにいられるのかもしれない。
王子様がわたくしの知らない誰かと婚約して、結婚してしまう。
それを想像すると、夢の中できれいなお姫様の手を取って踊っていた王子様の姿を思い出してしまう。
わたくしは従妹ならばダンスに誘ってもらえるのだろうか。
「王子様……」
「どうしましたか、フィーネ嬢?」
「わたくしをずっとダンスにさそってくれる?」
小さな声で問いかけると、王子様が微笑んだ。
「フィーネ嬢、大好きです」
王子様がわたくしの手を取って、指先にキスをする。その姿がまさに王子様という感じで、わたくしは飛び上がってしまった。
「王子様、王子様すぎるー!」
「はい、わたしは王子ですが」
「絵本で読んだのとおんなじ! 王子様が王子様だー!」
「ずっとフィーネ嬢の王子ですよ」
格好いい王子様にわたくしは感激していた。
小さなころから、わたくしはお兄様やお姉様に絵本を読んでもらっていた。まだ座ることも、はいはいすることもできない時期から、お兄様とお姉様は、わたくしのベビーベッドに来て絵本を見せて読んでくれた。
その中で一番好きだったのは、継母と義姉に苛められる女の子が、舞踏会で王子様に見初められて結婚するお話だった。
わたくしは物心ついたころから王子様に憧れていた。
絵本の挿絵の王子様は金髪だったけれど、本物の王子様は緩やかに波打つ赤い髪をしている。それでも一目見た瞬間、わたくしは王子様が王子様だと分かった。
「王子様、わたくしの一番好きな絵本を読んであげる」
国立病院での奉仕活動で疲れた挙句、アルノルト様が来て休めていなかった王子様に、わたくしは一番お気に入りの絵本を持って来て読んで聞かせた。
「この絵本の王子様は金髪だけど、王子様は赤い髪だってわたくし、知っているの」
「わたしは父上が赤毛で、母上がストロベリーブロンドで、髪の色は父上に似たのですが、日にあたると、少し輝くので、母上にも似たかもしれません」
「それで、王子様はきらきらしているのね」
わたくしの髪の色と目の色は平凡な薄茶色だったけれど、王子様はいつもきらきらしている。コンラッド様も王子様の従兄弟だというだけあって、輝く少しだけ赤みがかった金髪に澄んだ青い目だ。
絵本の王子様にはコンラッド様の方が近い気がするが、わたくしにとって王子様は王子様だけだった。
「お姉様の王子様はコンラッド様なのね」
「コンラッド兄様も、きっと、サラ嬢のことを……」
うとうとと王子様が眠り始めたので、わたくしはお喋りをやめて、本を閉じた。
六歳児なりにわたくしはお姉様とコンラッド様が関りを持てる方法を考えた。
翌日の勉強の時間に、わたくしはお姉様に提案してみた。
「お姉様、コンラッド様に剣を習ったらどうかしら?」
「わたくしが、剣を!?」
お姉様はわたくしが急にこんなことを言いだしたので驚いているようだった。
わたくしは胸を張って言う。
「お姉様も剣を使えるようになるかもしれないわ」
それに対して、お姉様はくすくすと笑っていた。
「フィーネ、わたくしにはあなたのように肉体強化の魔法は使えないのです。剣を習っても戦えるようにはなりません」
失敗してしまった。
他にどんな方法があるだろう。
一生懸命考えるわたくしに、王子様が助け舟を出す。
「サラ嬢、コンラッド兄様と一緒に、部屋に飾る花を庭師からもらって来てくれませんか?」
「わたくしでなければいけませんか?」
「レオ殿下の護衛ができません」
お姉様とコンラッド様は戸惑っているようだが、わたくしが袖を捲って見せる。
「王子様はわたくしが守ります!」
「勉強をしている間は部屋から出ないので大丈夫ではないでしょうか。それに、今飾ってある花が匂いが強すぎて、勉強に集中できないのです」
さすが!
王子様はこういうこともスマートにできるのだ。
わたくしが感心していると、お姉様とコンラッド様が顔を見合わせる。
「それでしたら、わたくし一人でも」
「サラ嬢一人では危ないかもしれないので、ご一緒しましょう」
お姉様の手を恭しく取るコンラッド様。
これはいい雰囲気なのではないだろうか。
お姉様とコンラッド様を見送って、わたくしは家庭教師から難しい単語のある本を読むように言われたが、なかなか集中できなくて、何度もつっかえてしまった。
「フィーネ嬢、それは、『麦』ではなく、『義務』と読むのですよ」
「ぎむ……王族が、国民に奉仕するのは、力あるものの義務です」
読んでいて、わたくしは本の内容に気付く。
これは、王族が癒しの力だけでなく、政治的にも国民に奉仕する義務があると書かれた難しい本だった。読んでいると、王子様のことが分かるような気がする。
王族や貴族のために国があるのではない。
国のために王族や貴族がいるのだ。
力あるものは民を守り、その暮らしを支えなければいけない。
難しい内容だったが、わたくしにはとても勉強になった。
本を読んでいると、コンラッド様とお姉様が帰ってくる。
二人は白い花を抱えていた。
コンラッド様は部屋に入るとぱっとお姉様から離れた。
お姉様は目を伏せて頬を染めながらも、そっとコンラッド様から離れて、侍女に花を手渡す。
侍女が花瓶に花を生ける間、コンラッド様がお姉様の方を気にしているのが分かった。
コンラッド様もお姉様のことが好きなのではないか。
お姉様が釣り合いさえ取れれば、コンラッド様と結婚できるかもしれない。
わたくしは、難しい本に頭を悩ませながらも、二人の様子をそわそわと見守っていた。
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