17 / 30
王子様との出会い
17.お姉様の婚約式とわたくしの八歳の誕生日
しおりを挟む
お姉様の婚約式の衣装は出来上がってきて、お姉様の教育も進んでいる。お姉様はとても優秀なようで、教師たちは口々にお姉様を褒めていた。
婚約式の純白のドレスを着たお姉様はとても美しい。
夏が来て日差しが強くなり、木々も青々と茂るようになったころ、お姉様とコンラッド様の婚約式が開かれた。
王宮で開かれた婚約式には、わたくしの両親とお兄様も参加していた。
ベルトラン公爵夫妻は、両親よりも少しだけ年上に見えるが、優しそうなひとたちだった。
「クラヴィス伯爵夫妻、エルネスト子爵夫妻、アデル殿、フィーネ嬢、これからはよろしくお願いします」
「ずっと結婚にも婚約にも乗り気ではなかったコンラッドがやっと婚約する気になってくれたのです。どうかサラ嬢とコンラッドのこと、認めてください」
「サラ嬢がコンラッドと結婚したらフィーネ嬢も我が家の養子に入ってくれると聞いています」
「どうぞよろしくお願いします」
ベルトラン公爵夫妻はお姉様を歓迎してくれているようだ。
わたくしはほっと胸を撫で下ろしていた。わたくしのことも歓迎してくれそうだ。
婚約式には王子様もだったが、国王陛下と王妃殿下も参加していた。ベルトラン公爵は王妃殿下の姉君なので婚約式は王宮で開かれることになったようだった。
わたくしは両親とお兄様と一緒に席についた。
他の貴族も参加しての婚約式なので、エルネスト子爵家は後ろの方の席かもしれないと思っていた。お姉様はクラヴィス伯爵家に養子に行ったのだ。エルネスト子爵家の出身ではあるが、エルネスト子爵家は地位が低いので後ろの方に押しやられてしまうかもしれない。
わたくしの心配をよそに、エルネスト子爵家はクラヴィス伯爵家のすぐ隣だった。
白い細身のドレスを着たお姉様はとても美しくて、薄茶色の髪も結い上げていて、そこに短いヴェールを被っていた。
コンラッド様はタキシード姿である。
「コンラッド・ベルトランとサラ・クラヴィスは婚約することをわたし、国王の名において承認する。コンラッド、サラ、婚約証明書にサインを」
「はい」
国王陛下から差し出された婚約証明書にコンラッド様とお姉様がサインをする。
サインをされた婚約証明書を貴族たちに見せて、婚約式自体はあっさりと終わった。
問題はその後の晩餐会だった。
わたくしは年齢的に公の場に出るのは早いとされていたので、今回の晩餐会が初めてだ。
晩餐会の会場に移って、料理が運ばれてきて、色んな貴族がコンラッド様とお姉様にお祝いを言いに行っている。
わたくしはその間、目を開けておくのが大変だった。
晩餐会は遅くまで続いて、わたくしは眠くてたまらなかったのだ。
普段はわたくしは夜の八時か九時には眠る。
大人たちがお酒を飲んで楽しんでいる晩餐会は、その時間をすぐに過ぎてしまった。
うつらうつらと眠くなってきたわたくしに、お兄様が声をかけてくれる。
「フィーネはそろそろ部屋に戻った方がいいんじゃないかな?」
「わたくし、眠いの……」
「わたしが抜けて部屋まで送ろう」
「でも、わたくし、一人で眠れない……」
お姉様は婚約式の主役なので、まだ会場を離れることができない。
普段はお姉様と同じ部屋で眠っているわたくしにとっては、お姉様と一緒に眠れないのは不安だった。
「今日だけはわたしで我慢してくれる?」
「お兄様?」
「眠るまでそばにいる。抜けてくることを父上と母上に行ってくるよ」
お兄様がついていてくれるなら安心だ。
わたくしは両親に抜けることを伝えたお兄様と一緒に、王宮のエルネスト子爵家が止まる客間に移動した。
眠いのが限界だったが、お兄様が侍女に言ってわたくしをお風呂に入れさせてくれる。
お風呂から出たわたくしは、パジャマ姿でベッドに入った。お兄様はベッドの脇に椅子を持ってきてくれて、絵本を読んでくれた。
わたくしはお兄様の声を聞きながら、ぐっすりと眠った。
お姉様の婚約式は無事に終わり、わたくしたちは日常に戻った。
秋からはお兄様もクラヴィス伯爵家に一緒に暮らすようになって、冬には王子様の八歳の誕生日があった。春にはわたくしは七歳になった。
七歳の誕生日会は、クラヴィス伯爵家で盛大に祝われた。
お茶会が開かれて、王子様もコンラッド様も両親もお兄様もお祝いに駆け付けてくれた。
そのときに、わたくしは王子様が美しい少女と一緒にいるのを見てしまった。
少女はわたくしよりも豪華なドレスを着ていて、艶々とした金色の巻き毛で、目の色も琥珀色で煌めいていた。
きらきらした少女と王子様が話しているのを見ていると、わたくしは気後れしてしまって、王子様に近寄れなかった。
王子様に少女が楽しそうに話しかけているのが気になる。
王子様の隣にいたいのに、わたくしの居場所を奪われたような気分になってしまう。
わたくしが近寄れずにいると、王子様の方がわたくしに気付いて明るい笑顔でわたくしの方に歩み寄ってきてくれた。
「フィーネ嬢、おめでとうございます。フィーネ嬢と席が離れてしまってつまらないと思っていたところだったのですよ。少し庭を散歩しませんか?」
「お散歩、する!」
王子様がわたくしのところに来てくれてわたくしは胸がチクチクするような感覚を忘れることができた。
王子様はわたくしの手を取って庭に連れ出してくれる。クラヴィス伯爵家の庭は春の花が盛りで美しかった。
庭のベンチに王子様がハンカチをしいてわたくしを座らせてくれる。
「王子様、さっきお話ししていたのは誰だったの?」
「父上の妹の娘で、わたしの従姉ですよ」
「王子様の従姉」
口にしてから気付く。
わたくしはお姉様がコンラッド様と結婚したら王子様の従妹になれるのだが、今のところはただの学友で親友でしかない。王子様の従姉ならば王族で王子様に相応しいのではないか。
王子様とお姫様のようだった二人。
二人のことを思うとわたくしは胸が痛くなって、胸を押さえた。
「仲良し、なの?」
「彼女は誰が格好いいとか、誰のドレスがお洒落だとか、そういうことばかり話していて、わたしには少し退屈です」
「たいくつ? わたくしとは?」
「フィーネ嬢と話していると楽しいですよ」
王子様の笑顔が見られてわたくしは胸の痛みが薄れていくような気がする。
どうして胸が痛くなるのか、王子様とお姫様のような少女の姿を見ると王子様に声をかけられなくなるのか、わたくしには分からないが、早く王子様の従妹になりたい気持ちが強くなっていた。
散歩を終えて会場に戻ると、王子様はまたあの少女に声をかけられていた。あの少女だけではない。王子様は同年代の少女たちに囲まれていた。
わたくしは思わずお姉様のところに駆けて行く。お姉様はわたくしの様子に気付いたようだった。
「フィーネ、どうしましたか?」
「なんだか、わたくし、おかしいみたい」
「たくさんひとに会ったので疲れましたか?」
「疲れたのかしら。わたくし……」
お姉様と話していると、あの少女がわたくしに近付いてきた。
少女がわたくしに話しかけてくる。
「あなたがレオンハルト殿下のお気に入りの学友なのですね」
「フィーネなの。今日はわたくしのお誕生日のお茶会に来てくださってありがとうございます」
「あら、かわいらしい。わたくしはレオンハルト殿下の従姉です」
「よろしくお願いします」
頭を下げたけれど、馬鹿にされているのか、褒められているのかよく分からない。胸がもやもやして、わたくしはお姉様の手を引っ張った。
「あの、お手洗いに……」
「フィーネ、お手洗いに行きたいのですね。失礼いたします。少し席を外させていただきます」
「レオンハルト殿下のお気に入りの令嬢とお会いできてよかったです。レオンハルト殿下のことをよろしくお願いします」
どうして、この少女が王子様のことを「よろしくお願いします」なんていうのだろうか。従姉だから親しいのだろうか。
胸がもやもやしたままわたくしはお手洗いに行って戻ってきた。
戻ってくると、王子様を囲んでいた少女たちに囲まれる。
「この子がレオンハルト殿下のご学友」
「レオンハルト殿下の一つ年下と聞きました」
「とてもかわいらしいですね」
好意的な言葉をかけてもらっているような気がするのだが、この少女たちが王子様と親しそうに話していたのを思い出すと、なんだか胸がおかしい。
わたくしは病気になってしまったのだろうか。
ため息をついたわたくしに、お姉様が「フィーネは疲れているようなので、少し休ませます」と椅子に座らせてくれた。
「お姉様、わたくし王子様の従妹に早くなれないかしら」
「殿下の従妹になりたいのですか?」
「そうすれば……」
そうすれば、どうなるのだろう。
あの少女のように王子様にどんな場所でも気軽に声がかけられるようになるのだろうか。
わたくしは、自分がどうしたいのかもよく分からなくなっていた。
婚約式の純白のドレスを着たお姉様はとても美しい。
夏が来て日差しが強くなり、木々も青々と茂るようになったころ、お姉様とコンラッド様の婚約式が開かれた。
王宮で開かれた婚約式には、わたくしの両親とお兄様も参加していた。
ベルトラン公爵夫妻は、両親よりも少しだけ年上に見えるが、優しそうなひとたちだった。
「クラヴィス伯爵夫妻、エルネスト子爵夫妻、アデル殿、フィーネ嬢、これからはよろしくお願いします」
「ずっと結婚にも婚約にも乗り気ではなかったコンラッドがやっと婚約する気になってくれたのです。どうかサラ嬢とコンラッドのこと、認めてください」
「サラ嬢がコンラッドと結婚したらフィーネ嬢も我が家の養子に入ってくれると聞いています」
「どうぞよろしくお願いします」
ベルトラン公爵夫妻はお姉様を歓迎してくれているようだ。
わたくしはほっと胸を撫で下ろしていた。わたくしのことも歓迎してくれそうだ。
婚約式には王子様もだったが、国王陛下と王妃殿下も参加していた。ベルトラン公爵は王妃殿下の姉君なので婚約式は王宮で開かれることになったようだった。
わたくしは両親とお兄様と一緒に席についた。
他の貴族も参加しての婚約式なので、エルネスト子爵家は後ろの方の席かもしれないと思っていた。お姉様はクラヴィス伯爵家に養子に行ったのだ。エルネスト子爵家の出身ではあるが、エルネスト子爵家は地位が低いので後ろの方に押しやられてしまうかもしれない。
わたくしの心配をよそに、エルネスト子爵家はクラヴィス伯爵家のすぐ隣だった。
白い細身のドレスを着たお姉様はとても美しくて、薄茶色の髪も結い上げていて、そこに短いヴェールを被っていた。
コンラッド様はタキシード姿である。
「コンラッド・ベルトランとサラ・クラヴィスは婚約することをわたし、国王の名において承認する。コンラッド、サラ、婚約証明書にサインを」
「はい」
国王陛下から差し出された婚約証明書にコンラッド様とお姉様がサインをする。
サインをされた婚約証明書を貴族たちに見せて、婚約式自体はあっさりと終わった。
問題はその後の晩餐会だった。
わたくしは年齢的に公の場に出るのは早いとされていたので、今回の晩餐会が初めてだ。
晩餐会の会場に移って、料理が運ばれてきて、色んな貴族がコンラッド様とお姉様にお祝いを言いに行っている。
わたくしはその間、目を開けておくのが大変だった。
晩餐会は遅くまで続いて、わたくしは眠くてたまらなかったのだ。
普段はわたくしは夜の八時か九時には眠る。
大人たちがお酒を飲んで楽しんでいる晩餐会は、その時間をすぐに過ぎてしまった。
うつらうつらと眠くなってきたわたくしに、お兄様が声をかけてくれる。
「フィーネはそろそろ部屋に戻った方がいいんじゃないかな?」
「わたくし、眠いの……」
「わたしが抜けて部屋まで送ろう」
「でも、わたくし、一人で眠れない……」
お姉様は婚約式の主役なので、まだ会場を離れることができない。
普段はお姉様と同じ部屋で眠っているわたくしにとっては、お姉様と一緒に眠れないのは不安だった。
「今日だけはわたしで我慢してくれる?」
「お兄様?」
「眠るまでそばにいる。抜けてくることを父上と母上に行ってくるよ」
お兄様がついていてくれるなら安心だ。
わたくしは両親に抜けることを伝えたお兄様と一緒に、王宮のエルネスト子爵家が止まる客間に移動した。
眠いのが限界だったが、お兄様が侍女に言ってわたくしをお風呂に入れさせてくれる。
お風呂から出たわたくしは、パジャマ姿でベッドに入った。お兄様はベッドの脇に椅子を持ってきてくれて、絵本を読んでくれた。
わたくしはお兄様の声を聞きながら、ぐっすりと眠った。
お姉様の婚約式は無事に終わり、わたくしたちは日常に戻った。
秋からはお兄様もクラヴィス伯爵家に一緒に暮らすようになって、冬には王子様の八歳の誕生日があった。春にはわたくしは七歳になった。
七歳の誕生日会は、クラヴィス伯爵家で盛大に祝われた。
お茶会が開かれて、王子様もコンラッド様も両親もお兄様もお祝いに駆け付けてくれた。
そのときに、わたくしは王子様が美しい少女と一緒にいるのを見てしまった。
少女はわたくしよりも豪華なドレスを着ていて、艶々とした金色の巻き毛で、目の色も琥珀色で煌めいていた。
きらきらした少女と王子様が話しているのを見ていると、わたくしは気後れしてしまって、王子様に近寄れなかった。
王子様に少女が楽しそうに話しかけているのが気になる。
王子様の隣にいたいのに、わたくしの居場所を奪われたような気分になってしまう。
わたくしが近寄れずにいると、王子様の方がわたくしに気付いて明るい笑顔でわたくしの方に歩み寄ってきてくれた。
「フィーネ嬢、おめでとうございます。フィーネ嬢と席が離れてしまってつまらないと思っていたところだったのですよ。少し庭を散歩しませんか?」
「お散歩、する!」
王子様がわたくしのところに来てくれてわたくしは胸がチクチクするような感覚を忘れることができた。
王子様はわたくしの手を取って庭に連れ出してくれる。クラヴィス伯爵家の庭は春の花が盛りで美しかった。
庭のベンチに王子様がハンカチをしいてわたくしを座らせてくれる。
「王子様、さっきお話ししていたのは誰だったの?」
「父上の妹の娘で、わたしの従姉ですよ」
「王子様の従姉」
口にしてから気付く。
わたくしはお姉様がコンラッド様と結婚したら王子様の従妹になれるのだが、今のところはただの学友で親友でしかない。王子様の従姉ならば王族で王子様に相応しいのではないか。
王子様とお姫様のようだった二人。
二人のことを思うとわたくしは胸が痛くなって、胸を押さえた。
「仲良し、なの?」
「彼女は誰が格好いいとか、誰のドレスがお洒落だとか、そういうことばかり話していて、わたしには少し退屈です」
「たいくつ? わたくしとは?」
「フィーネ嬢と話していると楽しいですよ」
王子様の笑顔が見られてわたくしは胸の痛みが薄れていくような気がする。
どうして胸が痛くなるのか、王子様とお姫様のような少女の姿を見ると王子様に声をかけられなくなるのか、わたくしには分からないが、早く王子様の従妹になりたい気持ちが強くなっていた。
散歩を終えて会場に戻ると、王子様はまたあの少女に声をかけられていた。あの少女だけではない。王子様は同年代の少女たちに囲まれていた。
わたくしは思わずお姉様のところに駆けて行く。お姉様はわたくしの様子に気付いたようだった。
「フィーネ、どうしましたか?」
「なんだか、わたくし、おかしいみたい」
「たくさんひとに会ったので疲れましたか?」
「疲れたのかしら。わたくし……」
お姉様と話していると、あの少女がわたくしに近付いてきた。
少女がわたくしに話しかけてくる。
「あなたがレオンハルト殿下のお気に入りの学友なのですね」
「フィーネなの。今日はわたくしのお誕生日のお茶会に来てくださってありがとうございます」
「あら、かわいらしい。わたくしはレオンハルト殿下の従姉です」
「よろしくお願いします」
頭を下げたけれど、馬鹿にされているのか、褒められているのかよく分からない。胸がもやもやして、わたくしはお姉様の手を引っ張った。
「あの、お手洗いに……」
「フィーネ、お手洗いに行きたいのですね。失礼いたします。少し席を外させていただきます」
「レオンハルト殿下のお気に入りの令嬢とお会いできてよかったです。レオンハルト殿下のことをよろしくお願いします」
どうして、この少女が王子様のことを「よろしくお願いします」なんていうのだろうか。従姉だから親しいのだろうか。
胸がもやもやしたままわたくしはお手洗いに行って戻ってきた。
戻ってくると、王子様を囲んでいた少女たちに囲まれる。
「この子がレオンハルト殿下のご学友」
「レオンハルト殿下の一つ年下と聞きました」
「とてもかわいらしいですね」
好意的な言葉をかけてもらっているような気がするのだが、この少女たちが王子様と親しそうに話していたのを思い出すと、なんだか胸がおかしい。
わたくしは病気になってしまったのだろうか。
ため息をついたわたくしに、お姉様が「フィーネは疲れているようなので、少し休ませます」と椅子に座らせてくれた。
「お姉様、わたくし王子様の従妹に早くなれないかしら」
「殿下の従妹になりたいのですか?」
「そうすれば……」
そうすれば、どうなるのだろう。
あの少女のように王子様にどんな場所でも気軽に声がかけられるようになるのだろうか。
わたくしは、自分がどうしたいのかもよく分からなくなっていた。
15
あなたにおすすめの小説
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん
恋愛
美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
化け物伯と追放令嬢
真麻一花
恋愛
婚約破棄を宣言された後、王都の外れに追いやられてしまった令嬢は、「化け物伯」と揶揄されている辺境伯とお見合いをすることになった。
その化け物伯の顔は、令嬢の想像とはすこし違って……。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる