476 / 624
第二十五章 オブリビアダンジョン
第四百六十四話 調べてもらおう
しおりを挟む
オブリビアの拠点まで戻って来たイズミ達は、一旦見張り塔ではなく冒険者ギルドのテント付近にマスタングを駐車して、警備の男に現状の確認をした。
「こっちは大丈夫だ。アンタから借りたクロスボウのお陰で、3人も片付けてやったぜ」
男はクロスボウを小脇に抱え、温かい飲み物が入ったコップを持って仲間の男に声を掛ける。
「ちょっくら話をして来るから、警備を頼むぞ」
「分かりました!」
男はテントまでイズミを案内すると、イズミの分も飲み物を用意してくれた。
「グラスはあるか?」
「あるが、酒は飲まんぞ」
「この状況下では流石に飲めん…白湯だよ」
木製のコップを差し出すと、容量の半分程の白湯を注いでくれたので、ゆっくりと口に含んだ。
「…少し前に小高い建物の上で警備をしていたら、遠くまで続いていた暗闇の中に、朝日を無理矢理にでも連れ出したかのような光が見えた」
「そうか」
「アンタらも見たか?俺は遠くで起きた出来事の筈なのに、恐怖で言葉も出なかった。あんな攻撃を出来るのはドラゴンくらいだろう…俺はどうにかして気を落ち着かせようと酒を飲む事も考えたが、酒で誤魔化せる気が全くしなかった。だからこうして警戒をしながら、温かい飲み物で心の余裕を取り戻そうとしてるんだ」
良く見ると男の手は小刻みに震えていた。
「敵は居たのか?」
「居たが…全滅だった。あの光は大規模な火魔法の影響だろう。念の為に現地も確認して来たが、酷いもんだったよ」
「そんな攻撃を放つ魔物なんて、やはり伝説級だろう。姿は見たか?」
「いいや、俺達が到着した時には見当たらなかった」
「…そうか」
男はイズミの目や動きをジッと見つめていたが、直ぐに顔を手に持ったコップへと向けて一口飲む。
「敵の拠点で気になる物を回収してね、一度光の教会に確認してもらおうと思っている」
「それが妥当だな。冒険者ギルドの本隊はダンジョン調査に入ってるから、詳しい奴が居ないんだ」
イズミはテントから出るとマスタングの元へ向かい、教会の設営した拠点へと移動する。
「ベリア、ちょっと待っててくれ」
助手席で身体を縮こませ毛布に包まったままのベリアに一声掛けると、光の教会のテントで負傷者の治療をしていたロレッタを見つけた。
「ロレッタさん、少し時間は取れますか?」
「少しお待ちを…はい、これで治りましたよ」
治療を終えたロレッタが一呼吸入れた所で、イズミは敵の拠点で回収して来た瓶を取り出した。
「先程敵の拠点に向かったのですが、こんな物を見つけまして」
「確認致します」
簡素なテーブルに置かれた瓶を、ロレッタは分厚い革製の手袋をはめて取り扱う。
液体の入った瓶の蓋を外すと、何とも言えない甘ったるい香りが広がる。
「…これはポーションの派生品ですね。通常のポーションは主に怪我の回復に使いますが、コレは恐らく錠剤の効果を促進させる目的で作られたものです。甘い香りがとても強いので、かなり濃縮されてますね」
ロレッタは手に持った瓶に蓋をして、錠剤の入った瓶の確認を始める。
紫の錠剤をロレッタが用意した大きめの器に一粒置くと、何かの液体を注いだ。
「紫の錠剤は変化誘発剤の類のようですね。獣人の方が戦闘時に獣化したいといった場合に飲まれる薬と、非常に似たような反応をしています。詳細な鑑定をしますか?」
「出来ますか」
「少し時間はかかります。私は魔道具を介さないと鑑定が出来ないので」
「では、お時間のある時にでもお願いします」
「回収したのは、この瓶だけですか?」
ロレッタは薬を別の瓶に入れて保管しながら聞いて来たので、イズミは素直に答えておいた。
「でかい金属製の箱にそれなりの量が入ってました。放置するのも嫌でしたので、アイテムボックスにありったけ詰め込んで来ましたよ。盗まれないように厳重に保管しておきます」
「お願いしますわ。恥ずかしい話ですが、設営したテントには小型のアイテムボックスしか用意が無くて」
テントから出たイズミは自らが拠点としていた見張り塔へと戻ると、焚火を準備してお湯を作り始めた。
「マスタング、ベリアにココアを飲ませてやりたいのだが」
「かしこまりました」
マスタングは純ココアの粉が入った瓶を実体化すると、受け取ったイズミは木製のコップにお湯とココアの粉と砂糖を少し入れてよくかき混ぜる。
粉がペースト状になったら、しっかりとお湯を入れて再度かき混ぜる。
「ベリア、コレを飲んでみてくれ。少しは落ち着けると思う」
「…ありがと」
ベリアは身体の震え自体は治まっていたものの、とても恐ろしい存在と出会した緊張は解れていないようだった。
「大丈夫。温まるし、優しい味だな」
「俺が昔いた所では、ココアと呼ばれた飲み物だ。これも豆の加工品だ」
「イズミは豆を使った飲み物が好きなのか?あの苦いヤツも豆を使ってたし」
「かもしれん。牛乳を使うともっと優しい味になるが、生憎手持ちには無くてな」
自分の分のココアを作り静かに飲んで空を見上げると、浮かんでいる月は黄色の半月であり青白くは無かった。
「こっちは大丈夫だ。アンタから借りたクロスボウのお陰で、3人も片付けてやったぜ」
男はクロスボウを小脇に抱え、温かい飲み物が入ったコップを持って仲間の男に声を掛ける。
「ちょっくら話をして来るから、警備を頼むぞ」
「分かりました!」
男はテントまでイズミを案内すると、イズミの分も飲み物を用意してくれた。
「グラスはあるか?」
「あるが、酒は飲まんぞ」
「この状況下では流石に飲めん…白湯だよ」
木製のコップを差し出すと、容量の半分程の白湯を注いでくれたので、ゆっくりと口に含んだ。
「…少し前に小高い建物の上で警備をしていたら、遠くまで続いていた暗闇の中に、朝日を無理矢理にでも連れ出したかのような光が見えた」
「そうか」
「アンタらも見たか?俺は遠くで起きた出来事の筈なのに、恐怖で言葉も出なかった。あんな攻撃を出来るのはドラゴンくらいだろう…俺はどうにかして気を落ち着かせようと酒を飲む事も考えたが、酒で誤魔化せる気が全くしなかった。だからこうして警戒をしながら、温かい飲み物で心の余裕を取り戻そうとしてるんだ」
良く見ると男の手は小刻みに震えていた。
「敵は居たのか?」
「居たが…全滅だった。あの光は大規模な火魔法の影響だろう。念の為に現地も確認して来たが、酷いもんだったよ」
「そんな攻撃を放つ魔物なんて、やはり伝説級だろう。姿は見たか?」
「いいや、俺達が到着した時には見当たらなかった」
「…そうか」
男はイズミの目や動きをジッと見つめていたが、直ぐに顔を手に持ったコップへと向けて一口飲む。
「敵の拠点で気になる物を回収してね、一度光の教会に確認してもらおうと思っている」
「それが妥当だな。冒険者ギルドの本隊はダンジョン調査に入ってるから、詳しい奴が居ないんだ」
イズミはテントから出るとマスタングの元へ向かい、教会の設営した拠点へと移動する。
「ベリア、ちょっと待っててくれ」
助手席で身体を縮こませ毛布に包まったままのベリアに一声掛けると、光の教会のテントで負傷者の治療をしていたロレッタを見つけた。
「ロレッタさん、少し時間は取れますか?」
「少しお待ちを…はい、これで治りましたよ」
治療を終えたロレッタが一呼吸入れた所で、イズミは敵の拠点で回収して来た瓶を取り出した。
「先程敵の拠点に向かったのですが、こんな物を見つけまして」
「確認致します」
簡素なテーブルに置かれた瓶を、ロレッタは分厚い革製の手袋をはめて取り扱う。
液体の入った瓶の蓋を外すと、何とも言えない甘ったるい香りが広がる。
「…これはポーションの派生品ですね。通常のポーションは主に怪我の回復に使いますが、コレは恐らく錠剤の効果を促進させる目的で作られたものです。甘い香りがとても強いので、かなり濃縮されてますね」
ロレッタは手に持った瓶に蓋をして、錠剤の入った瓶の確認を始める。
紫の錠剤をロレッタが用意した大きめの器に一粒置くと、何かの液体を注いだ。
「紫の錠剤は変化誘発剤の類のようですね。獣人の方が戦闘時に獣化したいといった場合に飲まれる薬と、非常に似たような反応をしています。詳細な鑑定をしますか?」
「出来ますか」
「少し時間はかかります。私は魔道具を介さないと鑑定が出来ないので」
「では、お時間のある時にでもお願いします」
「回収したのは、この瓶だけですか?」
ロレッタは薬を別の瓶に入れて保管しながら聞いて来たので、イズミは素直に答えておいた。
「でかい金属製の箱にそれなりの量が入ってました。放置するのも嫌でしたので、アイテムボックスにありったけ詰め込んで来ましたよ。盗まれないように厳重に保管しておきます」
「お願いしますわ。恥ずかしい話ですが、設営したテントには小型のアイテムボックスしか用意が無くて」
テントから出たイズミは自らが拠点としていた見張り塔へと戻ると、焚火を準備してお湯を作り始めた。
「マスタング、ベリアにココアを飲ませてやりたいのだが」
「かしこまりました」
マスタングは純ココアの粉が入った瓶を実体化すると、受け取ったイズミは木製のコップにお湯とココアの粉と砂糖を少し入れてよくかき混ぜる。
粉がペースト状になったら、しっかりとお湯を入れて再度かき混ぜる。
「ベリア、コレを飲んでみてくれ。少しは落ち着けると思う」
「…ありがと」
ベリアは身体の震え自体は治まっていたものの、とても恐ろしい存在と出会した緊張は解れていないようだった。
「大丈夫。温まるし、優しい味だな」
「俺が昔いた所では、ココアと呼ばれた飲み物だ。これも豆の加工品だ」
「イズミは豆を使った飲み物が好きなのか?あの苦いヤツも豆を使ってたし」
「かもしれん。牛乳を使うともっと優しい味になるが、生憎手持ちには無くてな」
自分の分のココアを作り静かに飲んで空を見上げると、浮かんでいる月は黄色の半月であり青白くは無かった。
31
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる