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第二十七章 サンダーブレード作戦
第五百五十七話 ささやかな仕返し
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(注意:若干の性的描写が入ります)
イズミは高級なタオルで身体を拭き終えると、宿屋が用意している柔らかな肌触りの寝間着に着替えてから、ショルダーバッグに収納していた木箱を取り出し手中身を確認する。
ピアスを外す為のニッパーが入っていたが、他にも気になる物が入っている。
ピアスと小さなガラス瓶に入った軟膏だ。
軟膏は分からなくも無いが、何故ピアスも入っているのだろうか?
バーベルタイプにリング状のタイプ、そしてそれぞれに数種類のキャッチもある。
ここまで用意してある理由がイマイチ読めないが、これはマスタングがオリヴィア勧誘に使えと言っているのだろうか。
全く分からないが。
温泉上がりの1杯としてドワーフ酒を軽く飲むと、オリヴィアの準備が整うのを待つ。
「オリヴィアさん、ピアスは外そうとしたら呪いが発動する感じか?」
「そう。触るぶんには問題は無いね、外そうとした時だけ」
オリヴィアにも緊張を解してもらう目的でドワーフを飲むか聞くと、飲むとの事だったのでグラスに注いで渡した。
「成る程ね…じゃ、コレを握っててくれないか」
イズミはテーブルに置いていた腕時計…金属製のナビゲーター…をオリヴィアに渡すと、軽く握っておくように頼んだ。
「コレは、なんだい?」
「ちょっと特別な魔道具さ。幾つかの便利な機能付き」
寝間着を脱いだオリヴィアに近付くと、イズミはニッパーをピアスに近付ける。
「じゃ作業を始めるぞ」
ニッパーがピアスのシャフトに触れた瞬間、パチンと音を立ててピアスに付いている牙が紫色に光ったと思えば、直ぐに元に戻ってしまった。
「…痛かったか?」
「いや全然、身体には何も反応は来てないね」
イズミはオリヴィアに握られていた腕時計を確認すると、インデックスが紫色に点灯しているのが分かった。
呪い返しが発動し、ちゃんと吸収していたのだ。
問題無い事を確認出来たので、イズミはニッパーで肌を傷付け無いように注意しながら、悪趣味なピアスのシャフトを切断した。
「よし、切れた!けど…」
「けど?」
「バリで身体を痛めるとマズいから、少し削っておく」
ニッパーを片付けてヤスリに持ち替えたイズミは、シャフトを抜く際に身体に傷が付かないように鋭利な部分を丁寧に丸くしてゆく。
バリ取りを終えて無事に全ての悪趣味なピアスを取り外し終えると、イズミは一息つきながらドワーフ酒を一口飲む。
「取り敢えずこれで完了だ」
「なんだか、ようやく解放されたって気分だ!」
オリヴィアはイズミの事を特に気にする様子も無く、椅子から立ち上がり大きく背伸びをした。
「それは何より」
「まさか本当に外せる時が来るなんて、夢みたいだ…コレは?」
全裸のままドワーフ酒を飲んだオリヴィアはテーブルに腕時計を置くと、木箱に入っているピアスのパーツに興味を持ったのかイズミに質問をする。
「それか。それは俺が知ってる形のピアスだ」
「あの悪趣味なとは比較にならないくらい良いじゃねぇか!」
興奮気味なオリヴィアの本来の口調が出てしまったのか、ヤバいと言った感じで口元を手で隠す。
イズミとしては秘部を隠した方が良いと思うのだが、その辺に羞恥心はあまり無いのかもしれない。
これもまた一種の多様性だと思う事にする。
「折角外したってのに、また別のピアスを付けるのか?」
「あの悪趣味なピアスは外したいって話で、ピアス自体はもう長く付けてたから見慣れてるし。無いなら無いで少し物足りないと言うか、何と言うか」
「複雑な心境だな」
イズミは改めて木箱に入っているピアスを見るが、どれも素材が高級そうに見えるのは気の所為だろうか。
色合いがどう見てもステンレススチールの輝きではないし、物によっては金である。
キャッチにも種類があり、宝石が埋め込まれている物まであるのだ。
元いた世界にてイズミ自身はピアスに関して殆ど縁は無かったが、ピアスを空けている友人や知人が居たので一応知ってはいる。
自分がピアスを開ける事は無かったが。
イズミはピアッサーやニードル等の針が自分の身体に近付いてくる事が兎に角嫌だった、健康診断等で採血をする時ですら表情に出てしまう程に嫌で嫌いなのだ。
だが先端恐怖症とは自認してはいない。
まぁ、注射は嫌いである。
そんな訳でオリヴィアは嬉々として木箱に入っているピアスを眺めていたが、やがて付けてみたいと言い出した。
綺麗とか高そうとか言っていたが、興味が勝ったようである。
この豪華な部屋には全身の姿見があるので、ピアスを付けたら直ぐに確認出来ると言う利点もあるから便利と言われれば便利だ。
「どれを付けてみたいって?」
「コレと…コレだな」
1つはバーベルタイプで、もう1つはシャフトがリング状でボールのキャッチを付けるタイプだった。
色はピンクゴールドのような感じだが、まさか本物のピンクゴールドなのだろうか?
こればかりはマスタングに確認しないと分からない。
「因みにだけど、コレはどう付けるんだ?」
オリヴィアが手に取ったのは、バーベルタイプのキャッチを装着する前にセットする別のパーツだった。
「あのデカい牙を付けてたみたいに」
「あー、よく分かった。でも絶対コッチの方が洒落てるし、付けけて気分も上がりそう」
テーブルの上に新品のタオルを置いたオリヴィアは、タオルの上でピアスを置いて身に付けた時のイメージをしている。
「バラバラだと見た目が微妙かなぁ?全部一緒の方が良いけど…」
完全に自分の世界に入り込んでいるみたいである。
イズミはテーブルに置かれた腕時計を手に取ると、紫色に点滅しているインデックスを確認する。
点滅しているインデックスは6つ、このままキープしておくか今の内に手動で呪い返しを発動してしまうべきか悩みどころだ。
「そうだオリヴィアさん、悪趣味貴族に仕返しはしたいかい?」
「勿論したいけど…もうあの男の事は思い出したくも無いから、何処かで勝手に酷い目に遭ってればそれで良いと思ってる」
「そうか…酷い目にくらいは遭うかもな」
イズミは腕時計の竜頭を操作して手動での呪い返しを実行する。
出来れば女から死なない程度に様々な物を搾り取られたり、修羅場等に巻き込まれてしまえば良いとか考えながら呪い返しの操作を完了させた。
イズミは高級なタオルで身体を拭き終えると、宿屋が用意している柔らかな肌触りの寝間着に着替えてから、ショルダーバッグに収納していた木箱を取り出し手中身を確認する。
ピアスを外す為のニッパーが入っていたが、他にも気になる物が入っている。
ピアスと小さなガラス瓶に入った軟膏だ。
軟膏は分からなくも無いが、何故ピアスも入っているのだろうか?
バーベルタイプにリング状のタイプ、そしてそれぞれに数種類のキャッチもある。
ここまで用意してある理由がイマイチ読めないが、これはマスタングがオリヴィア勧誘に使えと言っているのだろうか。
全く分からないが。
温泉上がりの1杯としてドワーフ酒を軽く飲むと、オリヴィアの準備が整うのを待つ。
「オリヴィアさん、ピアスは外そうとしたら呪いが発動する感じか?」
「そう。触るぶんには問題は無いね、外そうとした時だけ」
オリヴィアにも緊張を解してもらう目的でドワーフを飲むか聞くと、飲むとの事だったのでグラスに注いで渡した。
「成る程ね…じゃ、コレを握っててくれないか」
イズミはテーブルに置いていた腕時計…金属製のナビゲーター…をオリヴィアに渡すと、軽く握っておくように頼んだ。
「コレは、なんだい?」
「ちょっと特別な魔道具さ。幾つかの便利な機能付き」
寝間着を脱いだオリヴィアに近付くと、イズミはニッパーをピアスに近付ける。
「じゃ作業を始めるぞ」
ニッパーがピアスのシャフトに触れた瞬間、パチンと音を立ててピアスに付いている牙が紫色に光ったと思えば、直ぐに元に戻ってしまった。
「…痛かったか?」
「いや全然、身体には何も反応は来てないね」
イズミはオリヴィアに握られていた腕時計を確認すると、インデックスが紫色に点灯しているのが分かった。
呪い返しが発動し、ちゃんと吸収していたのだ。
問題無い事を確認出来たので、イズミはニッパーで肌を傷付け無いように注意しながら、悪趣味なピアスのシャフトを切断した。
「よし、切れた!けど…」
「けど?」
「バリで身体を痛めるとマズいから、少し削っておく」
ニッパーを片付けてヤスリに持ち替えたイズミは、シャフトを抜く際に身体に傷が付かないように鋭利な部分を丁寧に丸くしてゆく。
バリ取りを終えて無事に全ての悪趣味なピアスを取り外し終えると、イズミは一息つきながらドワーフ酒を一口飲む。
「取り敢えずこれで完了だ」
「なんだか、ようやく解放されたって気分だ!」
オリヴィアはイズミの事を特に気にする様子も無く、椅子から立ち上がり大きく背伸びをした。
「それは何より」
「まさか本当に外せる時が来るなんて、夢みたいだ…コレは?」
全裸のままドワーフ酒を飲んだオリヴィアはテーブルに腕時計を置くと、木箱に入っているピアスのパーツに興味を持ったのかイズミに質問をする。
「それか。それは俺が知ってる形のピアスだ」
「あの悪趣味なとは比較にならないくらい良いじゃねぇか!」
興奮気味なオリヴィアの本来の口調が出てしまったのか、ヤバいと言った感じで口元を手で隠す。
イズミとしては秘部を隠した方が良いと思うのだが、その辺に羞恥心はあまり無いのかもしれない。
これもまた一種の多様性だと思う事にする。
「折角外したってのに、また別のピアスを付けるのか?」
「あの悪趣味なピアスは外したいって話で、ピアス自体はもう長く付けてたから見慣れてるし。無いなら無いで少し物足りないと言うか、何と言うか」
「複雑な心境だな」
イズミは改めて木箱に入っているピアスを見るが、どれも素材が高級そうに見えるのは気の所為だろうか。
色合いがどう見てもステンレススチールの輝きではないし、物によっては金である。
キャッチにも種類があり、宝石が埋め込まれている物まであるのだ。
元いた世界にてイズミ自身はピアスに関して殆ど縁は無かったが、ピアスを空けている友人や知人が居たので一応知ってはいる。
自分がピアスを開ける事は無かったが。
イズミはピアッサーやニードル等の針が自分の身体に近付いてくる事が兎に角嫌だった、健康診断等で採血をする時ですら表情に出てしまう程に嫌で嫌いなのだ。
だが先端恐怖症とは自認してはいない。
まぁ、注射は嫌いである。
そんな訳でオリヴィアは嬉々として木箱に入っているピアスを眺めていたが、やがて付けてみたいと言い出した。
綺麗とか高そうとか言っていたが、興味が勝ったようである。
この豪華な部屋には全身の姿見があるので、ピアスを付けたら直ぐに確認出来ると言う利点もあるから便利と言われれば便利だ。
「どれを付けてみたいって?」
「コレと…コレだな」
1つはバーベルタイプで、もう1つはシャフトがリング状でボールのキャッチを付けるタイプだった。
色はピンクゴールドのような感じだが、まさか本物のピンクゴールドなのだろうか?
こればかりはマスタングに確認しないと分からない。
「因みにだけど、コレはどう付けるんだ?」
オリヴィアが手に取ったのは、バーベルタイプのキャッチを装着する前にセットする別のパーツだった。
「あのデカい牙を付けてたみたいに」
「あー、よく分かった。でも絶対コッチの方が洒落てるし、付けけて気分も上がりそう」
テーブルの上に新品のタオルを置いたオリヴィアは、タオルの上でピアスを置いて身に付けた時のイメージをしている。
「バラバラだと見た目が微妙かなぁ?全部一緒の方が良いけど…」
完全に自分の世界に入り込んでいるみたいである。
イズミはテーブルに置かれた腕時計を手に取ると、紫色に点滅しているインデックスを確認する。
点滅しているインデックスは6つ、このままキープしておくか今の内に手動で呪い返しを発動してしまうべきか悩みどころだ。
「そうだオリヴィアさん、悪趣味貴族に仕返しはしたいかい?」
「勿論したいけど…もうあの男の事は思い出したくも無いから、何処かで勝手に酷い目に遭ってればそれで良いと思ってる」
「そうか…酷い目にくらいは遭うかもな」
イズミは腕時計の竜頭を操作して手動での呪い返しを実行する。
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※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
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