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第二十八章 梅雨が明けるまで
第五百八十一話 現職の魔王来る
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一階に降りてきたオリヴィアの姿を見た男神達は、酒盛り中の会話すら一旦止まる程にその姿に目を奪われていた。
上下一体型のレザースーツはオリヴィアの身体のラインを魅惑的にしており、裸体とは違う魅力を魔石ランタンの明かりの元に晒していた。
「どうだい?」
「…素晴らしい!」
男神が興奮を隠すような事すらせず、大声でオリヴィアを褒め称えた。
他の男神達も酒盛りに戻ってはいるが、チラチラとオリヴィアの方へ目をやっているのが丸わかりである。
神とて男の要素はあるのだと実感しつつ、イズミはカクテル作りをしているメーレルのサポートに入る。
「このような民族衣装の存在に憶えは無いが、世の大半の男にはあの服は刺激が強過ぎるだろうな」
魔王は冷静に評価をしているが、知らない民族衣装と言う事は服屋独自の解釈が強く出ていると言う事なのだろう。
レザースーツが民族衣装の部族があってたまるかと言う感情と、あったらあったで面白そうと言う2つの感情がイズミに芽生えており不思議な感覚である。
「魔王様、ジントニックです」
「うむ…イズミよ。あの服のボタンは付けにくく無かったか?」
「だいぶ難しかったですね。オイルで濡れた手では慣れるまでは無理でしょうね」
「異世界にもあのような服はあるだろう。アーティファクトに仕様変更を頼んだらどうだ?」
「ジッパーに?それならまぁ、楽かもしれませんが」
「なんだいその、ジッパー、って言うのは」
オリヴィアはイズミと魔王にレザースーツ姿を見せつけるように仁王立ちしたので、イズミは思わず笑ってしまった。
「どうして笑うのさ?」
「いやすまん、魔王様を相手に仁王立ちってのがどうしてもな」
「こう言う時は開き直って、見せつける位が良いのさ。褒められて悪い気もしないし」
「オリヴィアと言ったな、その心意気は素晴らしい」
魔王様からのお墨付き?も頂いた所で、イズミがジッパーの説明をざっくりしておく。
「ジッパーってのはな…俺の居た地ではボタンの脱着が面倒な衣服に付けててな、1つの動作で服を脱げるようにする部品みたいなヤツだ」
「何個もボタンを外す必要が無くなるなら、とても便利じゃないの!」
オリヴィアはかなり乗り気になっているので、イズミはマスタングに魔法通信を繋いでオリヴィアのレザースーツのカスタムは可能かを確かめる。
回答は直ぐに可能、だった。
こういう事にマスタングの能力を使うのはどうかと思いながらも、イズミはその場の雰囲気に負けてオリヴィアと共にマスタングの元へ向かった。
「マスタング、手間をかける」
「問題ありません」
レザースーツを着たままのオリヴィアを助手席に座らせると、早速マスタングがカスタム作業を開始する。
オリヴィアの全身が光に包まれたかと思えば、ほんの数秒でカスタムは完了してボタンの代わりにジッパーが装着されていた。
「完了しました」
「早いね…で、どうやって使うんだい?」
助手席から降りてきたオリヴィアが、ボタンの無くなったレザースーツに触れながらイズミに聞く。
「この金色っぽいツマミがあるだろ?」
「コレだね」
「そう。それを指で摘んで、上げ下げするんだ」
「成る程…これは便利だね!何処まで下げられるんだろう」
純粋な興味でジッパーを下げるオリヴィアだったが、臍の辺りを通過してもまだ下がる事に衝撃を受けていた。
「オリー、男神様の前で其処まで下げないでくれよ?」
「流石にそこまでサービスしないよ…此処まで下がるんだ、これは凄いね!」
ジッパーはオリヴィアの陰部にあるピアスの直ぐ上の所で停止した。
オリヴィアとしては服が着やすくて脱ぎやすくカスタムされて喜んでいるが、直ぐにその動作が男を誘惑するモノに豹変する事も理解したようだ。
「イズミはこの服が似合うって言ってたけど、こう言うのが好きだったんだねぇ。だとしたら納得だよ」
「何がだ」
ジッパーを上げたオリヴィアは酒盛りの場へと戻ると、やはり男神達の視線が集中した。
「こうして上までピッチリ締めてると、少し息苦しいねぇ」
わざとらしくジッパーをゆっくりと下げてみせると、その豊満な胸元の一部がレザースーツから露わになり、一部の男神達が胸元を凝視しながら鼻の下が伸びているのが分かる程だった。
「イズミ…アタイはちょっと幻滅したというか、何と言うか」
「ベリア、何も言うんじゃない。男ってのはそう言う時もあるのさ。特に女神達の視線も無い、野郎の酒盛りみたいかものだからな」
男神達をジト目で見つめるベリアだったが、直ぐに普通の目に戻って酒をテーブルへと運んでくれた。
「オリヴィアよ…感謝する」
男神が涙を流してオリヴィアに礼をすると、加護を授けたようだ。
イズミがカクテルを作っている間に、オリヴィアは男神をその胸に押し付けるようにハグをしていたと、後ほどベリアから聞く事になる。
「はいはい、酒盛りは酒を飲む場だよ!酒を飲む手が止まってないかい?」
オリヴィアがジッパーを上げて胸を仕舞うと、本来の目的である酒盛りへと意識を向けさせた。
数名の男神が帰った所で、魔王が動き出した。
「ようやく来たか」
「父上…此方に頻繁に来るのは良くないと私に教えたのは、父上ですよね?」
「我は既に魔王職をお主に譲渡したろう?もう我に関しては無効だろうに」
「だとしても、ちょっとそこまでみたいな感覚で行き来するのは駄目だと思いますが」
現職の魔王がやって来たのだ。
男神達も現職の魔王の姿を見ると、近所のおじさんが大きくなったなぁと言わんばかりの挨拶をしている。
「お主がイズミだな?父上から話しは聞いている、今日は世話になる」
「折角の酒盛りですので、用意したお酒で気になるものがあれば仰って下さいね」
イズミは丁寧語で話しきれる自信は無いと事前に前置きをしてから、魔王に最初の1杯としてジントニックを用意する。
上下一体型のレザースーツはオリヴィアの身体のラインを魅惑的にしており、裸体とは違う魅力を魔石ランタンの明かりの元に晒していた。
「どうだい?」
「…素晴らしい!」
男神が興奮を隠すような事すらせず、大声でオリヴィアを褒め称えた。
他の男神達も酒盛りに戻ってはいるが、チラチラとオリヴィアの方へ目をやっているのが丸わかりである。
神とて男の要素はあるのだと実感しつつ、イズミはカクテル作りをしているメーレルのサポートに入る。
「このような民族衣装の存在に憶えは無いが、世の大半の男にはあの服は刺激が強過ぎるだろうな」
魔王は冷静に評価をしているが、知らない民族衣装と言う事は服屋独自の解釈が強く出ていると言う事なのだろう。
レザースーツが民族衣装の部族があってたまるかと言う感情と、あったらあったで面白そうと言う2つの感情がイズミに芽生えており不思議な感覚である。
「魔王様、ジントニックです」
「うむ…イズミよ。あの服のボタンは付けにくく無かったか?」
「だいぶ難しかったですね。オイルで濡れた手では慣れるまでは無理でしょうね」
「異世界にもあのような服はあるだろう。アーティファクトに仕様変更を頼んだらどうだ?」
「ジッパーに?それならまぁ、楽かもしれませんが」
「なんだいその、ジッパー、って言うのは」
オリヴィアはイズミと魔王にレザースーツ姿を見せつけるように仁王立ちしたので、イズミは思わず笑ってしまった。
「どうして笑うのさ?」
「いやすまん、魔王様を相手に仁王立ちってのがどうしてもな」
「こう言う時は開き直って、見せつける位が良いのさ。褒められて悪い気もしないし」
「オリヴィアと言ったな、その心意気は素晴らしい」
魔王様からのお墨付き?も頂いた所で、イズミがジッパーの説明をざっくりしておく。
「ジッパーってのはな…俺の居た地ではボタンの脱着が面倒な衣服に付けててな、1つの動作で服を脱げるようにする部品みたいなヤツだ」
「何個もボタンを外す必要が無くなるなら、とても便利じゃないの!」
オリヴィアはかなり乗り気になっているので、イズミはマスタングに魔法通信を繋いでオリヴィアのレザースーツのカスタムは可能かを確かめる。
回答は直ぐに可能、だった。
こういう事にマスタングの能力を使うのはどうかと思いながらも、イズミはその場の雰囲気に負けてオリヴィアと共にマスタングの元へ向かった。
「マスタング、手間をかける」
「問題ありません」
レザースーツを着たままのオリヴィアを助手席に座らせると、早速マスタングがカスタム作業を開始する。
オリヴィアの全身が光に包まれたかと思えば、ほんの数秒でカスタムは完了してボタンの代わりにジッパーが装着されていた。
「完了しました」
「早いね…で、どうやって使うんだい?」
助手席から降りてきたオリヴィアが、ボタンの無くなったレザースーツに触れながらイズミに聞く。
「この金色っぽいツマミがあるだろ?」
「コレだね」
「そう。それを指で摘んで、上げ下げするんだ」
「成る程…これは便利だね!何処まで下げられるんだろう」
純粋な興味でジッパーを下げるオリヴィアだったが、臍の辺りを通過してもまだ下がる事に衝撃を受けていた。
「オリー、男神様の前で其処まで下げないでくれよ?」
「流石にそこまでサービスしないよ…此処まで下がるんだ、これは凄いね!」
ジッパーはオリヴィアの陰部にあるピアスの直ぐ上の所で停止した。
オリヴィアとしては服が着やすくて脱ぎやすくカスタムされて喜んでいるが、直ぐにその動作が男を誘惑するモノに豹変する事も理解したようだ。
「イズミはこの服が似合うって言ってたけど、こう言うのが好きだったんだねぇ。だとしたら納得だよ」
「何がだ」
ジッパーを上げたオリヴィアは酒盛りの場へと戻ると、やはり男神達の視線が集中した。
「こうして上までピッチリ締めてると、少し息苦しいねぇ」
わざとらしくジッパーをゆっくりと下げてみせると、その豊満な胸元の一部がレザースーツから露わになり、一部の男神達が胸元を凝視しながら鼻の下が伸びているのが分かる程だった。
「イズミ…アタイはちょっと幻滅したというか、何と言うか」
「ベリア、何も言うんじゃない。男ってのはそう言う時もあるのさ。特に女神達の視線も無い、野郎の酒盛りみたいかものだからな」
男神達をジト目で見つめるベリアだったが、直ぐに普通の目に戻って酒をテーブルへと運んでくれた。
「オリヴィアよ…感謝する」
男神が涙を流してオリヴィアに礼をすると、加護を授けたようだ。
イズミがカクテルを作っている間に、オリヴィアは男神をその胸に押し付けるようにハグをしていたと、後ほどベリアから聞く事になる。
「はいはい、酒盛りは酒を飲む場だよ!酒を飲む手が止まってないかい?」
オリヴィアがジッパーを上げて胸を仕舞うと、本来の目的である酒盛りへと意識を向けさせた。
数名の男神が帰った所で、魔王が動き出した。
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「父上…此方に頻繁に来るのは良くないと私に教えたのは、父上ですよね?」
「我は既に魔王職をお主に譲渡したろう?もう我に関しては無効だろうに」
「だとしても、ちょっとそこまでみたいな感覚で行き来するのは駄目だと思いますが」
現職の魔王がやって来たのだ。
男神達も現職の魔王の姿を見ると、近所のおじさんが大きくなったなぁと言わんばかりの挨拶をしている。
「お主がイズミだな?父上から話しは聞いている、今日は世話になる」
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