606 / 624
第二十八章 梅雨が明けるまで
第五百九十一話 一難去りました
しおりを挟む
魔王が消え去った部屋の中で、二振りの剣が妖しい輝きを放っている。
イズミはショルダーバッグを椅子に置くと、無言のまま剣へと近いて軽く触れてみる。
「特に反応なし、か」
イズミはそのまま剣を鞘に納め、グラントとウィレムに声をかけた。
「御二人さん、受け取ったらどうです?」
「しかしイズミよ、魔王が拵えた剣だぞ?どんな細工をされているか分かったものではないぞ」
「この剣で魔王と戦う訳ではないでしょう?一度調べて貰って、それからは好きに使えばよいかと」
グラントは細身の剣に触れるのを躊躇していたが、ウィレムは意を決して半透明な刀身を持つ剣に触れた。
やはり特に反応たるものは無いようだ。
「…重いな。イズミは良く鞘へ仕舞えたな」
「そんな重くありませんでしたよ?」
ウィレムは剣を鞘から抜こうとしているが、全く抜けそうな気配すら無かった。
「駄目だ。抜く事すら叶わぬとは」
ウィレムが剣をイズミに渡すが、イズミは何事も無く抜く事が出来た。
その刀身は見事なまでの半透明である。
再度鞘に仕舞いベリアに抜けるか試して貰うと、かなり気合を入れるとようやく抜く事が出来た具合だった。
「うひゃ~、コイツは魔法剣よりもジャジャ馬だぞ!」
「どうした?」
「この剣、魔力を込めないと何も斬れない」
ベリアは両手で剣を構え軽く魔力を込めると、半透明な刀身が仄かに赤色に染まりだした。
「こうしないと駄目なんだ。抜刀する時も魔力を込めないと反応しない」
「じゃあ何で俺は剣を抜けたんだよ」
当然の疑問を口にすると、ずっと笑みを浮かべたまま無言だったアヤが右手を上げた。
「イズミさんは魔法を使えないからです」
「魔法を使えないから剣が抜けるって、意味が分からないのですが」
「その剣は魔法を使える者が扱う前提の武器、原則として一定量の魔力を込めないと抜刀すら出来ません。しかし単純に抜刀するだけならば、その限りではありません。その場合は剣として使えませんが」
アヤは説明する為にベリアから剣を受け取ると、剣に込められた魔力を抜いてからイズミへ渡す。
イズミの手にある剣はしっかりと半透明だ。
「イズミさん、椅子でもテーブルでも斬ってみて下さい。絶対に斬れませんし、刀身が触れる事すらありませんから」
イズミはグラントに許可を貰ってから近くにあった椅子を斬ろうと振ったが、何故か半透明な刀身は椅子をすり抜けてしまった。
「おっと、本当に斬れないとは」
「全く魔法が使えないからこそ、剣がイズミさんを使用者として認識する事が出来ず、結果として鞘から抜刀する事だけは出来るのです。しかし魔法が使えないので、刀身に魔力を込められず物体を斬る事は出来ない」
「では何故、半透明な姿形だけは見えるんだ?」
「剣自体の長さを外部に見せているだけかと」
イズミはベリアから鞘を受け取ると、剣を納刀してウィレムに返却する。
「しっかり魔力を込めると使えるそうです」
「…そのようだな。何れ試してみるとしよう」
ウィレムは顔に冷や汗を流しながら椅子に座る。
本気で魔力を込めたのか、少しだけ刀身が鞘から見え隠れしている。
対するグラントの剣は、グラント自身もウィレムも抜刀する事が出来た。
念の為に確認をしたが、ベリアもアヤも抜刀出来た。
出来なかったのはイズミだけだ。
鞘から1ミリたりとも剣が抜けなかった。
「これはどうして?」
「魔法が使えないからでは」
「此方は魔法が使えないと抜刀すら出来ないのか」
イズミは剣をグラントに返却し、最初に座っていた椅子に戻る。
「さて、色々と想定外の事態に陥りましたが。酒の横流しの件はどう判断なさる予定で?」
「うむ…魔王と自称する男の話しを信じる他無いようだな、この二振りの剣が証拠になるだろう。問題は」
「私と魔王様との関係ですか?」
「そうだ。これは由々しき事態になりかねない」
「只の飲み仲間くらいな関係なのですが」
「そこが問題なのだ。【魔王が姿を現した時、その地から戦場となり世界を蹂躙する】そう言い伝えられていると言うのに…実際は旅人が開いた酒盛りに気軽に顔を出す感覚で来訪している…信じろと言う方が無理だ」
「まぁ、前魔王であって現職ではありませんので」
「そんな話しを誰が信じるか、という事だ。元老院は信じないだろうな」
「その辺りは元老院の勝手ですが、判断を間違えると火傷しますよ」
グラントはかなり苦慮しているようだが、ひとまず疑惑は晴れた扱いになった。
イズミ達は堂々と屋敷を後にして、マスタングで移動を始める。
「父上。この剣を元老院に報告する前に、信頼出来る者に鑑定を依頼しましょう」
「…そうだな。そうする他あるまい」
イズミ達が去った部屋にて、2人は重苦しい雰囲気の中でそう話し合う。
数日後。
グラントが魔術師協会の重鎮たる魔術師を呼び鑑定をして貰った結果、魔王が作り出した剣である事が証明されてしまったのだ。
鑑定結果の最後には、こう追記されていたと言う。
【この剣を使いこなしてみせろ。この剣を超える武器を生み出してみせろ。でなければ未来は掴めない】
この事態に国やギルドにて一騒動起こる事態となるが、その騒動の話がイズミの耳へ届くのはもう少し先の事であった。
イズミはショルダーバッグを椅子に置くと、無言のまま剣へと近いて軽く触れてみる。
「特に反応なし、か」
イズミはそのまま剣を鞘に納め、グラントとウィレムに声をかけた。
「御二人さん、受け取ったらどうです?」
「しかしイズミよ、魔王が拵えた剣だぞ?どんな細工をされているか分かったものではないぞ」
「この剣で魔王と戦う訳ではないでしょう?一度調べて貰って、それからは好きに使えばよいかと」
グラントは細身の剣に触れるのを躊躇していたが、ウィレムは意を決して半透明な刀身を持つ剣に触れた。
やはり特に反応たるものは無いようだ。
「…重いな。イズミは良く鞘へ仕舞えたな」
「そんな重くありませんでしたよ?」
ウィレムは剣を鞘から抜こうとしているが、全く抜けそうな気配すら無かった。
「駄目だ。抜く事すら叶わぬとは」
ウィレムが剣をイズミに渡すが、イズミは何事も無く抜く事が出来た。
その刀身は見事なまでの半透明である。
再度鞘に仕舞いベリアに抜けるか試して貰うと、かなり気合を入れるとようやく抜く事が出来た具合だった。
「うひゃ~、コイツは魔法剣よりもジャジャ馬だぞ!」
「どうした?」
「この剣、魔力を込めないと何も斬れない」
ベリアは両手で剣を構え軽く魔力を込めると、半透明な刀身が仄かに赤色に染まりだした。
「こうしないと駄目なんだ。抜刀する時も魔力を込めないと反応しない」
「じゃあ何で俺は剣を抜けたんだよ」
当然の疑問を口にすると、ずっと笑みを浮かべたまま無言だったアヤが右手を上げた。
「イズミさんは魔法を使えないからです」
「魔法を使えないから剣が抜けるって、意味が分からないのですが」
「その剣は魔法を使える者が扱う前提の武器、原則として一定量の魔力を込めないと抜刀すら出来ません。しかし単純に抜刀するだけならば、その限りではありません。その場合は剣として使えませんが」
アヤは説明する為にベリアから剣を受け取ると、剣に込められた魔力を抜いてからイズミへ渡す。
イズミの手にある剣はしっかりと半透明だ。
「イズミさん、椅子でもテーブルでも斬ってみて下さい。絶対に斬れませんし、刀身が触れる事すらありませんから」
イズミはグラントに許可を貰ってから近くにあった椅子を斬ろうと振ったが、何故か半透明な刀身は椅子をすり抜けてしまった。
「おっと、本当に斬れないとは」
「全く魔法が使えないからこそ、剣がイズミさんを使用者として認識する事が出来ず、結果として鞘から抜刀する事だけは出来るのです。しかし魔法が使えないので、刀身に魔力を込められず物体を斬る事は出来ない」
「では何故、半透明な姿形だけは見えるんだ?」
「剣自体の長さを外部に見せているだけかと」
イズミはベリアから鞘を受け取ると、剣を納刀してウィレムに返却する。
「しっかり魔力を込めると使えるそうです」
「…そのようだな。何れ試してみるとしよう」
ウィレムは顔に冷や汗を流しながら椅子に座る。
本気で魔力を込めたのか、少しだけ刀身が鞘から見え隠れしている。
対するグラントの剣は、グラント自身もウィレムも抜刀する事が出来た。
念の為に確認をしたが、ベリアもアヤも抜刀出来た。
出来なかったのはイズミだけだ。
鞘から1ミリたりとも剣が抜けなかった。
「これはどうして?」
「魔法が使えないからでは」
「此方は魔法が使えないと抜刀すら出来ないのか」
イズミは剣をグラントに返却し、最初に座っていた椅子に戻る。
「さて、色々と想定外の事態に陥りましたが。酒の横流しの件はどう判断なさる予定で?」
「うむ…魔王と自称する男の話しを信じる他無いようだな、この二振りの剣が証拠になるだろう。問題は」
「私と魔王様との関係ですか?」
「そうだ。これは由々しき事態になりかねない」
「只の飲み仲間くらいな関係なのですが」
「そこが問題なのだ。【魔王が姿を現した時、その地から戦場となり世界を蹂躙する】そう言い伝えられていると言うのに…実際は旅人が開いた酒盛りに気軽に顔を出す感覚で来訪している…信じろと言う方が無理だ」
「まぁ、前魔王であって現職ではありませんので」
「そんな話しを誰が信じるか、という事だ。元老院は信じないだろうな」
「その辺りは元老院の勝手ですが、判断を間違えると火傷しますよ」
グラントはかなり苦慮しているようだが、ひとまず疑惑は晴れた扱いになった。
イズミ達は堂々と屋敷を後にして、マスタングで移動を始める。
「父上。この剣を元老院に報告する前に、信頼出来る者に鑑定を依頼しましょう」
「…そうだな。そうする他あるまい」
イズミ達が去った部屋にて、2人は重苦しい雰囲気の中でそう話し合う。
数日後。
グラントが魔術師協会の重鎮たる魔術師を呼び鑑定をして貰った結果、魔王が作り出した剣である事が証明されてしまったのだ。
鑑定結果の最後には、こう追記されていたと言う。
【この剣を使いこなしてみせろ。この剣を超える武器を生み出してみせろ。でなければ未来は掴めない】
この事態に国やギルドにて一騒動起こる事態となるが、その騒動の話がイズミの耳へ届くのはもう少し先の事であった。
31
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる