19 / 624
第二章 旅の始まり
第十九話 寂れた村
しおりを挟む
カレーを食べ終えたアーリアに明日以降の予定を話した。
冒険者ギルドのある大きな町に向かう道中、中継地点となる小さな村で物資の補給をする。
アーリアの出してくれた地図にて、おおよその場所を確認した。
「冒険者ギルドの支店がある町なら、ミグルンが良いと思うわ。」
今いる場所とミグルンと言う町の間に小さな村があり、アーリアはその村の場所を指差した。
「クレンナ村ね…確か冒険者ギルドから派遣されたグループがいたと思うわ」
クレンナ村は小規模らしいが、ちゃんと商店はあるので問題は無いそうだ。
しかし、最近は村に魔獣や賊が来るやらで治安は良くないそうだ。
「ギルドの冒険者が対応してはいるけれど、戦闘の規模が大きくなっているみたいね…もしかしたら、巻き込まれるかも」
どうやら俺の向かう先々には、戦いの火種が燻っているようだ。
「その村に到着したら、現地で話をきいてみるさ。何かあれば連絡する。それと…」
アーリアにラムネを渡しつつ、カレンと直通の魔法通信を準備して貰えないか頼んだ。
アーリアはサラッと呪文を唱えたら、もう対応が完了したらしい。
「カレン、俺はそろそろ眠るが、そっちはどうする?」
カレンはマスタングの側にある木に飛び乗った。
そこで眠るらしい。
アーリアは既に転移していた。
俺は運転席に乗り込みシートを倒す。
流石に森で寝袋無しで眠るのは厳しい。
ちゃんとしたベッドが恋しくなるが、それは高望み過ぎるだろう。
翌朝、軽い朝食を食べたらマスタングを走らせる。
腕時計を視ると正午過ぎ、太陽はほぼ真上に居た。
クレンナ村が見えて来た辺りで一旦車を止め、戦闘が発生していないか様子を見てみる。
見た限り落ち着いているように思えるが…
「カレン、見る限り大丈夫そうだが…用心しておこう」
一声かけて、クレンナ村へ入る。
クレンナ村に入ると昼過ぎでも活気は無く、寂れた村と言うのが最初に抱いた感想だった。
馬車が通るであろう大通りを徐行で進むと、開けた場所があったので駐車する。
車から降りて戸の空いているお店らしき建物へと向かう。
入口を覗いてみるが、人は見当たらない。
「すまない。ここで買い物は出来るか?」
大きめな声で尋ねてみる。
「…何か物入りか?」
建物内からではなく、隣の家だろう建物から声がした。
右手を静かにリボルバーへと伸ばしつつ、声の主を探した。
「旅の途中でね。水や食料でも買えればと思ったのだが」
声の主が姿を現す。
長身の赤髪、軽装ながら鎧を身に纏っている。
手は腰にある剣の柄付近にあった。
「生憎だが、ここ数日の賊騒ぎで売り物は少なくなっている」
赤髪の男はゆっくりと躙りよって来る。
「何処に向かう予定か、聞いても良いか?」
まだ警戒されているのだろう。
最悪のパターンを想定して、リボルバーのグリップを握り締めた。
「ミグルンだ。冒険者ギルドの支店があると聞いてね」
男の目が鋭くなった。
俺は話を続ける。
「旅をするにも冒険者ギルドへ登録しておいた方が何かと便利…そう魔術師にきいたのだが」
男の表情が柔らかくなった。
「おぉ!冒険者志望なのか!」
耳に手を当てて誰かと話を始める。
すると、向かいの建物の屋上やお店の奥から人が出て来た。
俺は向かいの建物の屋上にいる奴に手を振った。
手を振り返されたが、弓のような物を持っていた。
…狙われていたのだと思うと、冷や汗が流れるのを感じた。
「ここ数日の襲撃で物資が枯渇気味でね」
赤髪の男が現状を説明してくれた。
大半の住民は避難させたが、襲撃の頻度が増加して安易に身動きが取れないそうだ。
「増援も依頼したが、到着には時間がかかる」
増援が到着するまで、村の主要部を守りきれる自信は無いのだと言う。
「飛び道具が無くなる寸前なんだ。次の攻撃が来たら、遠距離攻撃を出来るのはウチの魔術師だけになる」
そう言って赤髪の俺の隣に来た魔術師の方を見る。
遠距離攻撃が魔術師1人では対応仕切れないし、混戦になれば魔法も使いにくい。
「無宿の旅人で良ければ、手を貸せるが」
俺は争いの火種に、息を吹きかける事にした。
「戦える者が増えるのは有り難いが、見る限り武器は持っていないようだ。魔術師か?」
赤髪の男は俺の風貌を見つつ聞いてきた。
ローブはカレンに渡してしまったので、さぞ異質な服装に見えるだろう。
ライダーススタイルのジャケットにジーンズは、こちらの世界にはまだ存在していないだろうし。
「俺はただの人間だ。魔法の使える相棒ならいるが」
俺はカレンが乗っているマスタングを指差した。
「魔術師もいるのか?しかし…」
「戦力は多い方が良い。だろう?」
俺は一歩踏み込んで説得する。
赤髪の男は考え込んでいたが、俺の話に乗ってくれた。
「…俺は冒険者ギルドのアルセンだ。すまないが、協力してくれ」
「イズミだ。よろしく頼む」
アルセンと握手を交わし、カレンの方を見る。
マスタングから降りてきたカレンが俺の隣に来て、皆に挨拶をした。
冒険者ギルドのある大きな町に向かう道中、中継地点となる小さな村で物資の補給をする。
アーリアの出してくれた地図にて、おおよその場所を確認した。
「冒険者ギルドの支店がある町なら、ミグルンが良いと思うわ。」
今いる場所とミグルンと言う町の間に小さな村があり、アーリアはその村の場所を指差した。
「クレンナ村ね…確か冒険者ギルドから派遣されたグループがいたと思うわ」
クレンナ村は小規模らしいが、ちゃんと商店はあるので問題は無いそうだ。
しかし、最近は村に魔獣や賊が来るやらで治安は良くないそうだ。
「ギルドの冒険者が対応してはいるけれど、戦闘の規模が大きくなっているみたいね…もしかしたら、巻き込まれるかも」
どうやら俺の向かう先々には、戦いの火種が燻っているようだ。
「その村に到着したら、現地で話をきいてみるさ。何かあれば連絡する。それと…」
アーリアにラムネを渡しつつ、カレンと直通の魔法通信を準備して貰えないか頼んだ。
アーリアはサラッと呪文を唱えたら、もう対応が完了したらしい。
「カレン、俺はそろそろ眠るが、そっちはどうする?」
カレンはマスタングの側にある木に飛び乗った。
そこで眠るらしい。
アーリアは既に転移していた。
俺は運転席に乗り込みシートを倒す。
流石に森で寝袋無しで眠るのは厳しい。
ちゃんとしたベッドが恋しくなるが、それは高望み過ぎるだろう。
翌朝、軽い朝食を食べたらマスタングを走らせる。
腕時計を視ると正午過ぎ、太陽はほぼ真上に居た。
クレンナ村が見えて来た辺りで一旦車を止め、戦闘が発生していないか様子を見てみる。
見た限り落ち着いているように思えるが…
「カレン、見る限り大丈夫そうだが…用心しておこう」
一声かけて、クレンナ村へ入る。
クレンナ村に入ると昼過ぎでも活気は無く、寂れた村と言うのが最初に抱いた感想だった。
馬車が通るであろう大通りを徐行で進むと、開けた場所があったので駐車する。
車から降りて戸の空いているお店らしき建物へと向かう。
入口を覗いてみるが、人は見当たらない。
「すまない。ここで買い物は出来るか?」
大きめな声で尋ねてみる。
「…何か物入りか?」
建物内からではなく、隣の家だろう建物から声がした。
右手を静かにリボルバーへと伸ばしつつ、声の主を探した。
「旅の途中でね。水や食料でも買えればと思ったのだが」
声の主が姿を現す。
長身の赤髪、軽装ながら鎧を身に纏っている。
手は腰にある剣の柄付近にあった。
「生憎だが、ここ数日の賊騒ぎで売り物は少なくなっている」
赤髪の男はゆっくりと躙りよって来る。
「何処に向かう予定か、聞いても良いか?」
まだ警戒されているのだろう。
最悪のパターンを想定して、リボルバーのグリップを握り締めた。
「ミグルンだ。冒険者ギルドの支店があると聞いてね」
男の目が鋭くなった。
俺は話を続ける。
「旅をするにも冒険者ギルドへ登録しておいた方が何かと便利…そう魔術師にきいたのだが」
男の表情が柔らかくなった。
「おぉ!冒険者志望なのか!」
耳に手を当てて誰かと話を始める。
すると、向かいの建物の屋上やお店の奥から人が出て来た。
俺は向かいの建物の屋上にいる奴に手を振った。
手を振り返されたが、弓のような物を持っていた。
…狙われていたのだと思うと、冷や汗が流れるのを感じた。
「ここ数日の襲撃で物資が枯渇気味でね」
赤髪の男が現状を説明してくれた。
大半の住民は避難させたが、襲撃の頻度が増加して安易に身動きが取れないそうだ。
「増援も依頼したが、到着には時間がかかる」
増援が到着するまで、村の主要部を守りきれる自信は無いのだと言う。
「飛び道具が無くなる寸前なんだ。次の攻撃が来たら、遠距離攻撃を出来るのはウチの魔術師だけになる」
そう言って赤髪の俺の隣に来た魔術師の方を見る。
遠距離攻撃が魔術師1人では対応仕切れないし、混戦になれば魔法も使いにくい。
「無宿の旅人で良ければ、手を貸せるが」
俺は争いの火種に、息を吹きかける事にした。
「戦える者が増えるのは有り難いが、見る限り武器は持っていないようだ。魔術師か?」
赤髪の男は俺の風貌を見つつ聞いてきた。
ローブはカレンに渡してしまったので、さぞ異質な服装に見えるだろう。
ライダーススタイルのジャケットにジーンズは、こちらの世界にはまだ存在していないだろうし。
「俺はただの人間だ。魔法の使える相棒ならいるが」
俺はカレンが乗っているマスタングを指差した。
「魔術師もいるのか?しかし…」
「戦力は多い方が良い。だろう?」
俺は一歩踏み込んで説得する。
赤髪の男は考え込んでいたが、俺の話に乗ってくれた。
「…俺は冒険者ギルドのアルセンだ。すまないが、協力してくれ」
「イズミだ。よろしく頼む」
アルセンと握手を交わし、カレンの方を見る。
マスタングから降りてきたカレンが俺の隣に来て、皆に挨拶をした。
67
あなたにおすすめの小説
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる