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第四章 旅と戦闘
第五十話 魔物の声響く洞窟?
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冒険者パーティーの解体作業は、最終的に4人全員で行っていた。
牙や爪は取り終えていたのか、如何に毛皮を綺麗に剥ぎ取れるかで神経を尖らせていた。
マグナムもカレンの攻撃魔法も、ほとんどフォレストオーガの正面から撃ち込んでいた形だからか、背中側の毛皮は非常に良好な状態らしい。
穴や剣の傷すら無いのだ。
それを聞いたイズミは肩からぶら下げているマグナムを見て、少しだけ考えた。
『44マグナム弾が貫通しなかった』
マスタングがそれを知ったら、更に強力な武器を提案して来るのではないだろうか?
今ですら重くて苦労しているのに、もっと高威力の拳銃となれば…
カスールと名の付いた弾丸が脳裏を過ぎったが、すぐさま振り解く。
大物相手には素直にショットガンやライフルで対応すれば良いか。
イズミは1人勝手に自己解決していた。
魔術士がフォレストオーガの体内に魔石があるかを確認した所、子供の拳サイズの魔石が2つ見つかった。
これはかなりの収入になるらしい。
幸運な事に高純度な代物だったようだ。
魔術士以外は金になるとしか思っていないようだが、何かと有用な使い道でもあるようだ。
魔術士は目を輝かせて魔石を抱き締めていた。
解体作業も一段落したのか、皆で休憩を取ることにした。
腕時計が無いのでマスタングで確認すると、15時を過ぎた所だった。
水分補給をしつつ身体を休めていると、ゴブリンの巣があった場所よりもさらに奥から、魔物の雄叫びのようなものが聞こえた。
その場にいた全員の動きが止まった。
「…今のは?」
静まり返る状況で、イズミは何とか声を絞り出した。
マスタングに緊急で周囲の索敵を頼むと、運転席側のドアを開けて索敵結果を確認する。
「奥に魔物の反応はありますが、近付いて来る気配はありません」
念の為に冒険者パーティーの斥候担当とイズミで、少しだけ奥へと足を踏み入れる事になった。
「…洞窟?」
森林地帯の奥、木々に隠れて見辛いが地面に大穴がある。
窪地と言っても良いだろう。
観察していると横穴のようなものがある。
「ただの横穴とか、洞穴かもしれない」
流石に洞窟や洞穴を探検するには準備不足が過ぎるので、2人で相談して撤退することにした。
無理に調べる必要は、現時点では無いのだ。
皆の居る場所に戻り、見てきた事を報告する。
「ギルドに報告する必要があるな」
この森林地帯は街からそこまで距離がある訳では無い。
大型の魔物や凶悪な魔物が住んでいた場合、襲撃させる可能性があるのだ。
ゴブリン討伐の報告と、洞窟らしき物の発見。
説明するのも大変そうだ。
「なぁ、あれがダンジョンの入口だったらどうするよ?」
斥候の男がボソっと言った。
イズミ以外の全員が斥候の男を見る。
「ダンジョンだったら何なんだ?」
イマイチ常況を把握しきれていない男、イズミが聞き返す。
「国内外の冒険者や貴族が、ダンジョン攻略と金銀財宝目当てでやって来る」
そうなればこの森林地帯を切り開いて、ダンジョン街が作られる事になる。
そう断言していた。
「そんな面倒な話になるなら、早めに旅支度して移動したいな」
活気のある街や村は好きだが、長居はあまりしたくないとイズミは笑った。
「まだ日は沈んでない。俺が全力で移動すれば、明後日の日没までにはギルドに報告出来る」
斥候の男がそう言うと、冒険者パーティーのリーダーだろう剣士が頷いた。
すると、男が身体を伸ばしたと思ったら全身が光に包まれた。
光が消えると、そこには犬の顔をした獣人がいた。
「コイツは変化を覚えてるんだ」
剣士が教えてくれた。
初めてみた変化に驚いていたが、イズミもこれから帰る事を思い出した。
「面白いものを見せて貰ったついでに、1つ提案があるのだが」
イズミは1人か2人であれば、ミグルンまでなら陽が沈むくらいの時間で運べると伝えた。
半信半疑であったが、マスタングの説明をしたら斥候の男が獣人から変化を解いて、乗ってみたいと言って来た。
イズミはカレンに再び後部座席に乗ってもらうと、斥候の男を助手席に座らせた。
他の冒険者パーティーに別れを告げると、イズミは運転席に乗り込みアクセルを踏み込んだ。
その直後から斥候の男が車内で叫び散らかす事になるとは、他の冒険者パーティーは誰も想像してはいなかった。
牙や爪は取り終えていたのか、如何に毛皮を綺麗に剥ぎ取れるかで神経を尖らせていた。
マグナムもカレンの攻撃魔法も、ほとんどフォレストオーガの正面から撃ち込んでいた形だからか、背中側の毛皮は非常に良好な状態らしい。
穴や剣の傷すら無いのだ。
それを聞いたイズミは肩からぶら下げているマグナムを見て、少しだけ考えた。
『44マグナム弾が貫通しなかった』
マスタングがそれを知ったら、更に強力な武器を提案して来るのではないだろうか?
今ですら重くて苦労しているのに、もっと高威力の拳銃となれば…
カスールと名の付いた弾丸が脳裏を過ぎったが、すぐさま振り解く。
大物相手には素直にショットガンやライフルで対応すれば良いか。
イズミは1人勝手に自己解決していた。
魔術士がフォレストオーガの体内に魔石があるかを確認した所、子供の拳サイズの魔石が2つ見つかった。
これはかなりの収入になるらしい。
幸運な事に高純度な代物だったようだ。
魔術士以外は金になるとしか思っていないようだが、何かと有用な使い道でもあるようだ。
魔術士は目を輝かせて魔石を抱き締めていた。
解体作業も一段落したのか、皆で休憩を取ることにした。
腕時計が無いのでマスタングで確認すると、15時を過ぎた所だった。
水分補給をしつつ身体を休めていると、ゴブリンの巣があった場所よりもさらに奥から、魔物の雄叫びのようなものが聞こえた。
その場にいた全員の動きが止まった。
「…今のは?」
静まり返る状況で、イズミは何とか声を絞り出した。
マスタングに緊急で周囲の索敵を頼むと、運転席側のドアを開けて索敵結果を確認する。
「奥に魔物の反応はありますが、近付いて来る気配はありません」
念の為に冒険者パーティーの斥候担当とイズミで、少しだけ奥へと足を踏み入れる事になった。
「…洞窟?」
森林地帯の奥、木々に隠れて見辛いが地面に大穴がある。
窪地と言っても良いだろう。
観察していると横穴のようなものがある。
「ただの横穴とか、洞穴かもしれない」
流石に洞窟や洞穴を探検するには準備不足が過ぎるので、2人で相談して撤退することにした。
無理に調べる必要は、現時点では無いのだ。
皆の居る場所に戻り、見てきた事を報告する。
「ギルドに報告する必要があるな」
この森林地帯は街からそこまで距離がある訳では無い。
大型の魔物や凶悪な魔物が住んでいた場合、襲撃させる可能性があるのだ。
ゴブリン討伐の報告と、洞窟らしき物の発見。
説明するのも大変そうだ。
「なぁ、あれがダンジョンの入口だったらどうするよ?」
斥候の男がボソっと言った。
イズミ以外の全員が斥候の男を見る。
「ダンジョンだったら何なんだ?」
イマイチ常況を把握しきれていない男、イズミが聞き返す。
「国内外の冒険者や貴族が、ダンジョン攻略と金銀財宝目当てでやって来る」
そうなればこの森林地帯を切り開いて、ダンジョン街が作られる事になる。
そう断言していた。
「そんな面倒な話になるなら、早めに旅支度して移動したいな」
活気のある街や村は好きだが、長居はあまりしたくないとイズミは笑った。
「まだ日は沈んでない。俺が全力で移動すれば、明後日の日没までにはギルドに報告出来る」
斥候の男がそう言うと、冒険者パーティーのリーダーだろう剣士が頷いた。
すると、男が身体を伸ばしたと思ったら全身が光に包まれた。
光が消えると、そこには犬の顔をした獣人がいた。
「コイツは変化を覚えてるんだ」
剣士が教えてくれた。
初めてみた変化に驚いていたが、イズミもこれから帰る事を思い出した。
「面白いものを見せて貰ったついでに、1つ提案があるのだが」
イズミは1人か2人であれば、ミグルンまでなら陽が沈むくらいの時間で運べると伝えた。
半信半疑であったが、マスタングの説明をしたら斥候の男が獣人から変化を解いて、乗ってみたいと言って来た。
イズミはカレンに再び後部座席に乗ってもらうと、斥候の男を助手席に座らせた。
他の冒険者パーティーに別れを告げると、イズミは運転席に乗り込みアクセルを踏み込んだ。
その直後から斥候の男が車内で叫び散らかす事になるとは、他の冒険者パーティーは誰も想像してはいなかった。
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