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第十一章 新たな相棒
第百四十七話 クラーケンの魔石
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マスタングで一走りしてクラーケンへと近づく。
一度魔法反応を調べてみたところ、しっかり討伐出来ているようだった。
クラーケンの落下地点は、隕石でも落ちてきたかのようなクレーターが出来ている。
「このクラーケンのランクってどうなんだ?」
「どうだったっけかな?海の魔物は扱った事が無いからサッパリ」
のほほんとクラーケンを観察していると、遠くから漁師や冒険者ギルドの関係者が接近しているとマスタングから報告を受けた。
「ベリア、クラーケンの下取り業者が来たぞ」
イズミがマスタングに寄り掛かりながら声をかけると、ベリアはナイフを背中に隠すように仕舞ってから、物音のする方を見ていた。
「いやはや、まさかクラーケンを討伐して戴けたとは…本当にありがとう御座います!」
これは冒険者ギルドの担当者の言葉である。
「これ程のデカいクラーケンってのは、俺の親父が現役だった頃に出くわした奴よりデカいかもしれないな…親父が生きてたら自慢してたな」
これは漁師だと思われる屈強なオジサマの言葉である。
ベリアが冒険者ギルドに所属していると知ると、ギルドの担当者は馬車へ戻り何枚かの資料を持って来た。
「クラーケン討伐依頼は長らく達成されておりませんでした…ささ、詳しい話は馬車の中で」
ベリアがギルドの担当者と漁師の男と一緒に、馬車へと入って行った。
程なくして、ベリアの驚いたかのような声が聞こえて来る。
馬車からベリアが飛び出してきて、イズミの両肩を掴みブンブンと揺らす。
「討伐報酬で金貨130枚、素材は解体して計算した上で別途相談だって!」
「良かったじゃないか。ベリアが討伐したんだから、有り難く頂戴しておけばよい」
勢い良く揺らされて気分が悪くなりかけるも、なんとかベリアを落ち着かせた。
「イズミのお陰で討伐出来たんだから、イズミの取り分も考えなくちゃな!」
「俺は唆しただけだよ。ベリアがやってのけたんだから、全部ベリアが貰ってくれ」
何か言いたげなベリアだったが、イズミの関心はクラーケンは食べられるのかにあると判断したのか、あっさりと引き下がる。
「じゃ、アタイが貰うよ」
イズミが頷くと、ベリアは馬車へと戻った。
マスタングへと帰って来た時には、金貨がたんまり入った布袋を持ってウキウキな表情をしていた。
屈強な男達がクラーケンの解体を猛スピードで行っているのを見ながら、イズミはマスタングと海の魔物に対しての戦闘スタイルを考えていた。
「海中に潜られたら、手も足も出ないよな」
「実体化を済ませている武装では、5メートルも潜られたら有効打は与えられません」
「…水中戦だと、魚雷とか機雷の類いしか浮かばないな」
そんな事を考えてみたが、マスタングで水中戦をする事が想像出来なかった。
「マスター。潜水能力は未搭載です」
「アップデートは?」
「…水上走行ならば可能です」
相変わらずマスタングの能力には驚かされてばかりである。
それに関しては後程実装させるかを検討するとして、今はクラーケンである。
手に入れた金貨を数えて目をキラキラさせているベリアを見てから、イズミは運転席にて仮眠を取ることにした。
夕方。
ベリアが再度馬車へと呼ばれたのでクラーケンを確認すると、見事に解体されていた。
漁師達の解体技術は確かだったのだ。
戻って来たベリアの手には、布袋が3袋ほど握っている。
助手席のドアを開けてやると、声を震わせながらベリアが結果を報告してくれた。
「クラーケンの体内から魔石が沢山出て来たみたいで、1番大きな魔石を鑑定した結果、それだけで金貨1200枚…流石に一度では支払えないから、まず金貨300枚を渡すって」
「やったじゃん」
後部座席に布袋を置いたベリアが、助手席で困り果てていた。
「急に大金が手元に入ると、どうしたら良いか分からない」
「何時も通りの生活をしてれば良いと思うが」
泥棒対策でマスタングに保管しておけば、盗まれる事は無いだろうし。
「そこらの冒険者よりも冒険はしてるかもな。それでも一緒に来るか?」
「勿論だ!面白いし稼げるし、良いのか?」
イズミが笑いながら頷くと、ベリアが右肩をバシバシと叩いて来た。
「では改めて…俺はイズミだ。あのアーティファクトがマスタング、最高の相棒だ。これからよろしくな」
「アタイはベリアだ。よろしくな、イズミ!マスタング!」
今まで1番の笑顔のベリアだったが、イズミの右肩は痛かった。
恐らく紅葉腫れをしているかもしれない。
一度魔法反応を調べてみたところ、しっかり討伐出来ているようだった。
クラーケンの落下地点は、隕石でも落ちてきたかのようなクレーターが出来ている。
「このクラーケンのランクってどうなんだ?」
「どうだったっけかな?海の魔物は扱った事が無いからサッパリ」
のほほんとクラーケンを観察していると、遠くから漁師や冒険者ギルドの関係者が接近しているとマスタングから報告を受けた。
「ベリア、クラーケンの下取り業者が来たぞ」
イズミがマスタングに寄り掛かりながら声をかけると、ベリアはナイフを背中に隠すように仕舞ってから、物音のする方を見ていた。
「いやはや、まさかクラーケンを討伐して戴けたとは…本当にありがとう御座います!」
これは冒険者ギルドの担当者の言葉である。
「これ程のデカいクラーケンってのは、俺の親父が現役だった頃に出くわした奴よりデカいかもしれないな…親父が生きてたら自慢してたな」
これは漁師だと思われる屈強なオジサマの言葉である。
ベリアが冒険者ギルドに所属していると知ると、ギルドの担当者は馬車へ戻り何枚かの資料を持って来た。
「クラーケン討伐依頼は長らく達成されておりませんでした…ささ、詳しい話は馬車の中で」
ベリアがギルドの担当者と漁師の男と一緒に、馬車へと入って行った。
程なくして、ベリアの驚いたかのような声が聞こえて来る。
馬車からベリアが飛び出してきて、イズミの両肩を掴みブンブンと揺らす。
「討伐報酬で金貨130枚、素材は解体して計算した上で別途相談だって!」
「良かったじゃないか。ベリアが討伐したんだから、有り難く頂戴しておけばよい」
勢い良く揺らされて気分が悪くなりかけるも、なんとかベリアを落ち着かせた。
「イズミのお陰で討伐出来たんだから、イズミの取り分も考えなくちゃな!」
「俺は唆しただけだよ。ベリアがやってのけたんだから、全部ベリアが貰ってくれ」
何か言いたげなベリアだったが、イズミの関心はクラーケンは食べられるのかにあると判断したのか、あっさりと引き下がる。
「じゃ、アタイが貰うよ」
イズミが頷くと、ベリアは馬車へと戻った。
マスタングへと帰って来た時には、金貨がたんまり入った布袋を持ってウキウキな表情をしていた。
屈強な男達がクラーケンの解体を猛スピードで行っているのを見ながら、イズミはマスタングと海の魔物に対しての戦闘スタイルを考えていた。
「海中に潜られたら、手も足も出ないよな」
「実体化を済ませている武装では、5メートルも潜られたら有効打は与えられません」
「…水中戦だと、魚雷とか機雷の類いしか浮かばないな」
そんな事を考えてみたが、マスタングで水中戦をする事が想像出来なかった。
「マスター。潜水能力は未搭載です」
「アップデートは?」
「…水上走行ならば可能です」
相変わらずマスタングの能力には驚かされてばかりである。
それに関しては後程実装させるかを検討するとして、今はクラーケンである。
手に入れた金貨を数えて目をキラキラさせているベリアを見てから、イズミは運転席にて仮眠を取ることにした。
夕方。
ベリアが再度馬車へと呼ばれたのでクラーケンを確認すると、見事に解体されていた。
漁師達の解体技術は確かだったのだ。
戻って来たベリアの手には、布袋が3袋ほど握っている。
助手席のドアを開けてやると、声を震わせながらベリアが結果を報告してくれた。
「クラーケンの体内から魔石が沢山出て来たみたいで、1番大きな魔石を鑑定した結果、それだけで金貨1200枚…流石に一度では支払えないから、まず金貨300枚を渡すって」
「やったじゃん」
後部座席に布袋を置いたベリアが、助手席で困り果てていた。
「急に大金が手元に入ると、どうしたら良いか分からない」
「何時も通りの生活をしてれば良いと思うが」
泥棒対策でマスタングに保管しておけば、盗まれる事は無いだろうし。
「そこらの冒険者よりも冒険はしてるかもな。それでも一緒に来るか?」
「勿論だ!面白いし稼げるし、良いのか?」
イズミが笑いながら頷くと、ベリアが右肩をバシバシと叩いて来た。
「では改めて…俺はイズミだ。あのアーティファクトがマスタング、最高の相棒だ。これからよろしくな」
「アタイはベリアだ。よろしくな、イズミ!マスタング!」
今まで1番の笑顔のベリアだったが、イズミの右肩は痛かった。
恐らく紅葉腫れをしているかもしれない。
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