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第十二章 辺境伯領にて
第百五十八話 侵入者
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馬車置場から出て木の陰に身体を隠して、相手の動向をメガネで確認する。
マスタングからの情報がメガネに表示される。
「この機能は便利だな」
暗視ゴーグルならぬ魔力ゴーグルである。
人の形がハッキリと映る訳では無いが、胴体の位置なら余裕で掴めるのだ。
アイアンサイトでは狙いにくいが、こちらが待ち伏せをしている利があるので、しっかりと狙いを定めた。
最初に狙うべきは最後尾の人間なのだろうか?
効率的な戦闘に関する知識が朧げだったが、躊躇していると侵入者が何か行動を起こしそうなので、最後尾の人間に対してフルオートを指切りで撃ち込んだ。
パシュパシュパシュパシュ!
マスタング特製の44マグナム減音弾よりも、かなり控えめな発射音だった。
「グぁっ!」
そんな悲鳴が聞こえると同時に、1人は地面に伏せ、もう1人はイズミに対してクロスボウを発射した。
しかし、矢はイズミが壁代わりにしている木に刺さるだけだった。
イズミはその場から静かに移動をする。
別の木に隠れたイズミが、メガネで侵入者の動きを確認する。
地面に伏せていた1人が、撃たれて負傷した奴を抱えて移動を始めていた。
クロスボウを撃った1人は、周囲の警戒をしながら後退をしている。
イズミはクロスボウを構える侵入者に対して、サブマシンガンの狙いを定めた。
メガネで確認した魔力反応の中央付近に撃った。
パシュパシュパシュ!
バキン!
「あっ!」
そんな男声の叫びが聞こえたが、倒れ込んだりはしていない。
どうやら運の悪い事にクロスボウに命中したようだ。
「くそぅ!」
地面に何かが落ちた音がしたが、すぐさまイズミの隠れている木とは別の木にクロスボウが撃ち込まれた。
「シールド!」
イズミの耳には、そんな声が聞こえた。
侵入者が防御魔法を使ったのだ。
メガネで確認をすると、シールドの効果範囲が視覚的に分かる。
イズミはサブマシンガンをシールドに向かって撃ち込んだ。
しかし、弾はシールドは貫通せずに弾かれてしまった。
「そこか!」
今度はイズミが隠れている木に向かって、クロスボウを撃ち込んで来た。
ドッ、ドッ!
矢が2本刺さった音がする。
イズミは匍匐で別の木へと移動して、サブマシンガンを地面に置いてマグナムを取り出した。
装填してあるのは減音弾では無く、安心の通常弾だ。
シールドはまだ展開されているので、シールドと魔力反応の中央に向かってマグナムを撃った。
聞き慣れた発砲音が響き渡った。
「がっ!」
男の叫び声が木霊する。
マグナム弾はシールドを貫通し、少し弾道がズレるも男の右腕の一部を吹き飛ばしていた。
「マスター。侵入者の2人が屋敷外に出ました」
マスタングから報告が来たが、今は目の前にいる侵入者を生け捕りにするのが先決だ。
イズミはマグナムを構えつつ腰のライトを取り出して、蹲る男に向けてライトを照射した。
「こんばんは侵入者さん。夜分にこんな物騒な物を持って、何の御用だい?」
地面に落ちているクロスボウに目をやってから、男に尋ねた。
「何者だ!?」
イズミの背後からそんな声がすると、灯りを持った屋敷の人間がやって来た。
「っ!」
その瞬間に侵入者が逃げ出そうとするも、イズミが足に向かってマグナムを撃つ。
弾は左足を掠め、倒れ込んだ侵入者をゾルダが確保した。
「イズミ殿だったか…何があった?」
「ゾルダか。侵入者を見つけたので、軽く挨拶をしていた所です」
ゾルダが屋敷の従者と一緒に侵入者の顔を確認するが、屋敷では見ない顔とのことだった。
手足の応急処置をされた侵入者が屋敷へと連行されるを見てから、イズミは周囲の状態を確認し始めた。
「ん?」
ライトで地面を照らしていると、落ちていたクロスボウの近くに光を反射する何かがあった。
「何かの部品か?」
イズミはマグナムで金属部品みたいな何かを突いてみたが、特に反応は無かった。
ゾルダに侵入者の装備として報告をしたら、サブマシンガンを回収してマスタングの元へ戻った。
「マスター、やはり威力不足です」
マスタングのトランクにサブマシンガンを片付けながら、先ほどの戦闘を振り返った。
「コレは暫く出番無しかもな。防御魔法のシールドを貫通出来ないのは辛い…それが分かっただけでも良しとするか」
マグナムの弾込めをしてから、ショルダーホルスターに仕舞う。
近距離戦ならマグナムとショットガンが活きると、イズミは改めて実感するのであった。
マスタングからの情報がメガネに表示される。
「この機能は便利だな」
暗視ゴーグルならぬ魔力ゴーグルである。
人の形がハッキリと映る訳では無いが、胴体の位置なら余裕で掴めるのだ。
アイアンサイトでは狙いにくいが、こちらが待ち伏せをしている利があるので、しっかりと狙いを定めた。
最初に狙うべきは最後尾の人間なのだろうか?
効率的な戦闘に関する知識が朧げだったが、躊躇していると侵入者が何か行動を起こしそうなので、最後尾の人間に対してフルオートを指切りで撃ち込んだ。
パシュパシュパシュパシュ!
マスタング特製の44マグナム減音弾よりも、かなり控えめな発射音だった。
「グぁっ!」
そんな悲鳴が聞こえると同時に、1人は地面に伏せ、もう1人はイズミに対してクロスボウを発射した。
しかし、矢はイズミが壁代わりにしている木に刺さるだけだった。
イズミはその場から静かに移動をする。
別の木に隠れたイズミが、メガネで侵入者の動きを確認する。
地面に伏せていた1人が、撃たれて負傷した奴を抱えて移動を始めていた。
クロスボウを撃った1人は、周囲の警戒をしながら後退をしている。
イズミはクロスボウを構える侵入者に対して、サブマシンガンの狙いを定めた。
メガネで確認した魔力反応の中央付近に撃った。
パシュパシュパシュ!
バキン!
「あっ!」
そんな男声の叫びが聞こえたが、倒れ込んだりはしていない。
どうやら運の悪い事にクロスボウに命中したようだ。
「くそぅ!」
地面に何かが落ちた音がしたが、すぐさまイズミの隠れている木とは別の木にクロスボウが撃ち込まれた。
「シールド!」
イズミの耳には、そんな声が聞こえた。
侵入者が防御魔法を使ったのだ。
メガネで確認をすると、シールドの効果範囲が視覚的に分かる。
イズミはサブマシンガンをシールドに向かって撃ち込んだ。
しかし、弾はシールドは貫通せずに弾かれてしまった。
「そこか!」
今度はイズミが隠れている木に向かって、クロスボウを撃ち込んで来た。
ドッ、ドッ!
矢が2本刺さった音がする。
イズミは匍匐で別の木へと移動して、サブマシンガンを地面に置いてマグナムを取り出した。
装填してあるのは減音弾では無く、安心の通常弾だ。
シールドはまだ展開されているので、シールドと魔力反応の中央に向かってマグナムを撃った。
聞き慣れた発砲音が響き渡った。
「がっ!」
男の叫び声が木霊する。
マグナム弾はシールドを貫通し、少し弾道がズレるも男の右腕の一部を吹き飛ばしていた。
「マスター。侵入者の2人が屋敷外に出ました」
マスタングから報告が来たが、今は目の前にいる侵入者を生け捕りにするのが先決だ。
イズミはマグナムを構えつつ腰のライトを取り出して、蹲る男に向けてライトを照射した。
「こんばんは侵入者さん。夜分にこんな物騒な物を持って、何の御用だい?」
地面に落ちているクロスボウに目をやってから、男に尋ねた。
「何者だ!?」
イズミの背後からそんな声がすると、灯りを持った屋敷の人間がやって来た。
「っ!」
その瞬間に侵入者が逃げ出そうとするも、イズミが足に向かってマグナムを撃つ。
弾は左足を掠め、倒れ込んだ侵入者をゾルダが確保した。
「イズミ殿だったか…何があった?」
「ゾルダか。侵入者を見つけたので、軽く挨拶をしていた所です」
ゾルダが屋敷の従者と一緒に侵入者の顔を確認するが、屋敷では見ない顔とのことだった。
手足の応急処置をされた侵入者が屋敷へと連行されるを見てから、イズミは周囲の状態を確認し始めた。
「ん?」
ライトで地面を照らしていると、落ちていたクロスボウの近くに光を反射する何かがあった。
「何かの部品か?」
イズミはマグナムで金属部品みたいな何かを突いてみたが、特に反応は無かった。
ゾルダに侵入者の装備として報告をしたら、サブマシンガンを回収してマスタングの元へ戻った。
「マスター、やはり威力不足です」
マスタングのトランクにサブマシンガンを片付けながら、先ほどの戦闘を振り返った。
「コレは暫く出番無しかもな。防御魔法のシールドを貫通出来ないのは辛い…それが分かっただけでも良しとするか」
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