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第十三章 陰謀の気配
第百六十八話 ド派手に盛大に
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ベリアとゾルダが捕らえた侵入者達は、皆戦闘を続行は出来ないレベルの負傷をしている。
無事だったのは、治療を担当していた1人だけであった。
「一撃でこの威力って、恐ろしいな」
ベリアが屋敷の魔術士の治療を手伝いつつボヤいた。
「そうでもないぞ?出来る限り楽にあの世へ送ってやるのが、戦闘における俺の優しさだからな」
負傷した侵入者が治療されるのを見ながら、改めて考えを口にした。
「これが戦争ならば、殺すよりも負傷者を大量に出した方が相手の戦意を削げる…らしいぞ」
イズミは以前何処かで読んだ事のある本からの受け売りを言ってみた。
「イズミ…アンタ本当は鬼だろ?」
「いえいえ、私は只のしがない旅人ですよ?」
ゾルダからのツッコミにも、イズミは戯けて返しをした。
その足で無傷の侵入者へと近付くと、俯いている侵入者の顔を覗き込んだ。
「女か」
マスタングに頼んで侵入者のスキャンをする。
「…マスター。その女性に隷属の魔法が掛かっています」
「隷属の魔法?」
イズミが声に出すと、それを聞いたゾルダが駆け寄って来た。
「隷属の魔法がどうした?」
「この女に、隷属の魔法が掛かってるようだ」
イズミはベリアに頼んで侵入者の服を一部めくって確認させると、右脇腹に模様が刻まれていた。
「隷属の魔法って、国で禁止してるんだっけか?」
「そうだ。奴隷契約と隷属魔法は別物だからな」
ベリアとゾルダ、2人の会話を聞いたイズミは、腕を組みつつ話をまとめた。
「つまり…誰かが国で禁止されている隷属の魔法を使って、この屋敷に侵入させたって事になるな」
「先日の侵入者には隷属の魔法は無かった。これは辺境伯に急ぎ報告をしなければ」
ゾルダは近くにいる屋敷の従者に報告をすると、侵入者を連れて屋敷の隣にある小屋へと歩いて行った。
「マスタング。あの隷属の魔法だが、掛けたヤツの場所は特定出来るか?」
「少々お待ち下さい」
マスタングに特定を頼んでから、イズミはコーヒーを作り始めた。
夜に飲む事はあまり無いが、長い夜になりそうなので気合いを入れる為に飲むと決めたのだ。
「イズミ、こんな時間にあの苦いのを飲むのか?いつも朝だったよな?」
ベリアがイズミの隣に座り込み、小鍋を温めている焚火で暖を取る。
「あぁ。今夜はちょっとな…ベリアも来るか?」
「良く分からないけど、当然付き合うぞ」
ゴボゴボといい始めた湯に挽いたコーヒーの粉を入れる。
少し間をおいてから、カップに注いた。
「マスター、特定が完了しました」
「どの辺りだ?」
「距離はおよそ30kmです。モニターに表示します」
焚火を消してからコーヒーを飲み切ると、イズミは身体を伸ばした。
「さてと。御礼参りに行くとしますか」
近くに待機していた屋敷の従者に声をかけると、イズミはマスタングに乗り込んだ。
ベリアも助手席へと乗り込み、屋敷の門へと走らせる。
「どうされましたか?」
門番に確認をされたので、少し散歩に出掛けると言っておいた。
門が開かれたら、徐行運転で大通りを抜ける。
流石に夜中手前に轟音を響かせるのは近所迷惑である。
大通りを過ぎてから、アクセルを踏み込んで目的地へと向かった。
「…イズミ、何処に向かってるんだ?」
「隷属の魔法を掛けたヤツの居場所が掴めたんでな、ちょっと挨拶とかお話を聞きたいな~って」
「居場所が掴めたって…どうやって?」
「マスタングに聞いてくれ。俺じゃ知識不足で説明出来ない」
相手に諭されないようにヘッドライトは付けず、ゆっくりと走らせる車内で話をしていた。
「初対面ってのは第一印象が大事で、とにかく明るく元気良く…だったかな」
目的地から少し距離を取った所でマスタングを停めて、様子を伺う事にする。
「どうだ?」
「うーん、特に動きは無いぞ」
夜目の利くベリアがマスタングから降りて、目的地らしい建物を睨みつつ状況報告をしてくれた。
「マスター、先手必勝です」
ガコンとトランクが開いたので、イズミは静かにマスタングから降りてトランク内を確認する。
グレネードランチャーとその弾が実体化されていた。
「…コレでイケるか?」
「威力では問題ありませんが、不安があるのでしたら此方はどうでしょうか?」
マスタングがモニターに表示したのは、4連装のロケットランチャーだった。
あの筋肉モリモリマッチョマンも使用していた、頼れる装備の1つである。
「…流石に過剰武器かな」
イズミはロケットランチャーの実体化を保留にして、グレネードランチャーを手に取った。
無事だったのは、治療を担当していた1人だけであった。
「一撃でこの威力って、恐ろしいな」
ベリアが屋敷の魔術士の治療を手伝いつつボヤいた。
「そうでもないぞ?出来る限り楽にあの世へ送ってやるのが、戦闘における俺の優しさだからな」
負傷した侵入者が治療されるのを見ながら、改めて考えを口にした。
「これが戦争ならば、殺すよりも負傷者を大量に出した方が相手の戦意を削げる…らしいぞ」
イズミは以前何処かで読んだ事のある本からの受け売りを言ってみた。
「イズミ…アンタ本当は鬼だろ?」
「いえいえ、私は只のしがない旅人ですよ?」
ゾルダからのツッコミにも、イズミは戯けて返しをした。
その足で無傷の侵入者へと近付くと、俯いている侵入者の顔を覗き込んだ。
「女か」
マスタングに頼んで侵入者のスキャンをする。
「…マスター。その女性に隷属の魔法が掛かっています」
「隷属の魔法?」
イズミが声に出すと、それを聞いたゾルダが駆け寄って来た。
「隷属の魔法がどうした?」
「この女に、隷属の魔法が掛かってるようだ」
イズミはベリアに頼んで侵入者の服を一部めくって確認させると、右脇腹に模様が刻まれていた。
「隷属の魔法って、国で禁止してるんだっけか?」
「そうだ。奴隷契約と隷属魔法は別物だからな」
ベリアとゾルダ、2人の会話を聞いたイズミは、腕を組みつつ話をまとめた。
「つまり…誰かが国で禁止されている隷属の魔法を使って、この屋敷に侵入させたって事になるな」
「先日の侵入者には隷属の魔法は無かった。これは辺境伯に急ぎ報告をしなければ」
ゾルダは近くにいる屋敷の従者に報告をすると、侵入者を連れて屋敷の隣にある小屋へと歩いて行った。
「マスタング。あの隷属の魔法だが、掛けたヤツの場所は特定出来るか?」
「少々お待ち下さい」
マスタングに特定を頼んでから、イズミはコーヒーを作り始めた。
夜に飲む事はあまり無いが、長い夜になりそうなので気合いを入れる為に飲むと決めたのだ。
「イズミ、こんな時間にあの苦いのを飲むのか?いつも朝だったよな?」
ベリアがイズミの隣に座り込み、小鍋を温めている焚火で暖を取る。
「あぁ。今夜はちょっとな…ベリアも来るか?」
「良く分からないけど、当然付き合うぞ」
ゴボゴボといい始めた湯に挽いたコーヒーの粉を入れる。
少し間をおいてから、カップに注いた。
「マスター、特定が完了しました」
「どの辺りだ?」
「距離はおよそ30kmです。モニターに表示します」
焚火を消してからコーヒーを飲み切ると、イズミは身体を伸ばした。
「さてと。御礼参りに行くとしますか」
近くに待機していた屋敷の従者に声をかけると、イズミはマスタングに乗り込んだ。
ベリアも助手席へと乗り込み、屋敷の門へと走らせる。
「どうされましたか?」
門番に確認をされたので、少し散歩に出掛けると言っておいた。
門が開かれたら、徐行運転で大通りを抜ける。
流石に夜中手前に轟音を響かせるのは近所迷惑である。
大通りを過ぎてから、アクセルを踏み込んで目的地へと向かった。
「…イズミ、何処に向かってるんだ?」
「隷属の魔法を掛けたヤツの居場所が掴めたんでな、ちょっと挨拶とかお話を聞きたいな~って」
「居場所が掴めたって…どうやって?」
「マスタングに聞いてくれ。俺じゃ知識不足で説明出来ない」
相手に諭されないようにヘッドライトは付けず、ゆっくりと走らせる車内で話をしていた。
「初対面ってのは第一印象が大事で、とにかく明るく元気良く…だったかな」
目的地から少し距離を取った所でマスタングを停めて、様子を伺う事にする。
「どうだ?」
「うーん、特に動きは無いぞ」
夜目の利くベリアがマスタングから降りて、目的地らしい建物を睨みつつ状況報告をしてくれた。
「マスター、先手必勝です」
ガコンとトランクが開いたので、イズミは静かにマスタングから降りてトランク内を確認する。
グレネードランチャーとその弾が実体化されていた。
「…コレでイケるか?」
「威力では問題ありませんが、不安があるのでしたら此方はどうでしょうか?」
マスタングがモニターに表示したのは、4連装のロケットランチャーだった。
あの筋肉モリモリマッチョマンも使用していた、頼れる装備の1つである。
「…流石に過剰武器かな」
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