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第十六章 犯罪組織を追え
第二百十六話 廃墟偵察
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目立たない所にマスタングを停めると、イズミ達は廃墟の近くまで歩いて移動をする。
ベリアとフラウリアは木々の上を移動出来るので、上から見た相手の情報をイズミに伝えてくれた。
そのイズミはと言うと。
「草木の背が微妙過ぎて、匍匐以外では全身を隠しきれん」
木の幹に姿を隠し、問題が無ければ腰を低くして次の木まで移動するを繰り返していた。
マスタングが以前出してくれたオリーブ色のフィールドジャケットを着込み、なるべく目立たないように注意しつつ移動をする。
ようやく廃墟が見える位置に到着すると、イズミはサイレンサー付きのアサルトライフルを取り出し、スコープで廃墟やその周辺にいる者達を観察する。
「…見てくれは騎士や兵士、冒険者にも見えないな」
強いて言うならば、略奪者だろうか?
甲冑を着た者はおらず、革製の防具を身にまとった者は居てもボロボロでまとまりがない、装備の手入れも疎かに見える。
ゴロツキと言うイメージが浮かんで来たが、言葉には出さなかった。
「ベリア、コイツ等と話が聞けると思うか?」
「無理だと思う」
ベリアは即答だった。
フラウリアにも確認を取ったが、ベリアと同意見だった。
「彼等からは変な匂いがします。恐らくですが、何かしらの薬を使っていますね」
ヤク中ですかとため息をつくと、イズミはメガネを掛けてからもう少し廃墟へ接近する。
メガネを通じてマスタングが廃墟のスキャンを開始する。
「…マスター。この廃墟には地下があり、そこに少年少女複数名が囚われています。隠匿の魔法はその為かと」
「なんてこった、営利誘拐か?」
イズミがマスタングのスキャン結果を2人に報告する。
「子供を拐うなんて、最低な連中だな」
「どのような境遇の方なのか、それも気になる所です。事によっては、国が動く必要があります」
2人共やる気はあるが、今動くべきかは相談である。
フラウリアが魔法通信で知り合いに連絡をすると、最短でも夕方の到着になると言う。
「夜を待つか、今から動くか。どうする?」
「隠密戦闘なら夜だな」
ベリアは夜の戦闘派である。
自らの夜目が効くのもあるだろう。
「私は何時でも…と言いたいですが、知り合いを呼んだ手前、それを待ちたいのもあります」
そうなると、フラウリアも夜の戦闘を選んでいる。
多数決を取る必要もなく、今回は夜に戦闘をする事になった。
一旦マスタングまで戻ると、戦闘前の腹ごしらえをする。
腹が減っては戦はできぬのだ。
フラウリアは自らの魔法で現地に設置した蛇の視界を共有し、廃墟の観察を続けてくれている。
非常に便利かつ有用な魔法もあるものだと感心していると、ベリアからジト目で睨まれてしまった。
黒パンは渡していたが、まだジャムを渡していなかったからだ。
ジャムの瓶を渡してから、イズミは夜戦用の装備を考える。
「夜なんだよな」
夜戦に適した武器は少ない。
イズミの使用する武器は、基本的に音が響くのだ。
サプレッサー付きのサブマシンガンはあっても、威力不足で防がれてしまう可能性がある。
持っているショットガンにもリボルバーにも、サプレッサーの装着は出来ない。
ならばメイン武器はアサルトライフルになる。
幸いな事に、アサルトライフル用の装備がある。
一度ジャケットを脱ぎショルダーホルスターを外すと、アサルトライフル用のマガジンベストとトランクから取り出した。
「コレを作ったのは正解だったな」
久しぶりの出番である。
ベストを着込んでからジャケットを羽織り、たんまりと弾が込められたマガジンをベストに収める。
ズボンのベルトにホルスターを取り付け、マグナムを仕舞い準備を済ませた。
見た事の無い装備に興味があるのか、フラウリアがイズミの武器を観察しているが、あえて説明はしなかった。
フラウリアが呼んだ知り合いが到着したのは、陽が沈む少し前の事だった。
ベリアとフラウリアは木々の上を移動出来るので、上から見た相手の情報をイズミに伝えてくれた。
そのイズミはと言うと。
「草木の背が微妙過ぎて、匍匐以外では全身を隠しきれん」
木の幹に姿を隠し、問題が無ければ腰を低くして次の木まで移動するを繰り返していた。
マスタングが以前出してくれたオリーブ色のフィールドジャケットを着込み、なるべく目立たないように注意しつつ移動をする。
ようやく廃墟が見える位置に到着すると、イズミはサイレンサー付きのアサルトライフルを取り出し、スコープで廃墟やその周辺にいる者達を観察する。
「…見てくれは騎士や兵士、冒険者にも見えないな」
強いて言うならば、略奪者だろうか?
甲冑を着た者はおらず、革製の防具を身にまとった者は居てもボロボロでまとまりがない、装備の手入れも疎かに見える。
ゴロツキと言うイメージが浮かんで来たが、言葉には出さなかった。
「ベリア、コイツ等と話が聞けると思うか?」
「無理だと思う」
ベリアは即答だった。
フラウリアにも確認を取ったが、ベリアと同意見だった。
「彼等からは変な匂いがします。恐らくですが、何かしらの薬を使っていますね」
ヤク中ですかとため息をつくと、イズミはメガネを掛けてからもう少し廃墟へ接近する。
メガネを通じてマスタングが廃墟のスキャンを開始する。
「…マスター。この廃墟には地下があり、そこに少年少女複数名が囚われています。隠匿の魔法はその為かと」
「なんてこった、営利誘拐か?」
イズミがマスタングのスキャン結果を2人に報告する。
「子供を拐うなんて、最低な連中だな」
「どのような境遇の方なのか、それも気になる所です。事によっては、国が動く必要があります」
2人共やる気はあるが、今動くべきかは相談である。
フラウリアが魔法通信で知り合いに連絡をすると、最短でも夕方の到着になると言う。
「夜を待つか、今から動くか。どうする?」
「隠密戦闘なら夜だな」
ベリアは夜の戦闘派である。
自らの夜目が効くのもあるだろう。
「私は何時でも…と言いたいですが、知り合いを呼んだ手前、それを待ちたいのもあります」
そうなると、フラウリアも夜の戦闘を選んでいる。
多数決を取る必要もなく、今回は夜に戦闘をする事になった。
一旦マスタングまで戻ると、戦闘前の腹ごしらえをする。
腹が減っては戦はできぬのだ。
フラウリアは自らの魔法で現地に設置した蛇の視界を共有し、廃墟の観察を続けてくれている。
非常に便利かつ有用な魔法もあるものだと感心していると、ベリアからジト目で睨まれてしまった。
黒パンは渡していたが、まだジャムを渡していなかったからだ。
ジャムの瓶を渡してから、イズミは夜戦用の装備を考える。
「夜なんだよな」
夜戦に適した武器は少ない。
イズミの使用する武器は、基本的に音が響くのだ。
サプレッサー付きのサブマシンガンはあっても、威力不足で防がれてしまう可能性がある。
持っているショットガンにもリボルバーにも、サプレッサーの装着は出来ない。
ならばメイン武器はアサルトライフルになる。
幸いな事に、アサルトライフル用の装備がある。
一度ジャケットを脱ぎショルダーホルスターを外すと、アサルトライフル用のマガジンベストとトランクから取り出した。
「コレを作ったのは正解だったな」
久しぶりの出番である。
ベストを着込んでからジャケットを羽織り、たんまりと弾が込められたマガジンをベストに収める。
ズボンのベルトにホルスターを取り付け、マグナムを仕舞い準備を済ませた。
見た事の無い装備に興味があるのか、フラウリアがイズミの武器を観察しているが、あえて説明はしなかった。
フラウリアが呼んだ知り合いが到着したのは、陽が沈む少し前の事だった。
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