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第二十一章 武器が出来るまで
第三百十三話 2人のラミア
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翌朝。
イズミは目を覚ますと、ゆっくりと部屋内を見回して状況を確認する。
「…良く寝た」
上質なベッドとラミア族特製の睡眠薬のダブルパンチで、この世界に来てから最も熟睡したのではないだろうか。
その位スッキリとした目覚めである。
テーブルに目を向けると、意識を失う前に片付けられなかった装備が綺麗に置かれている。
マグナムもショルダーホルスターに収まったままで置かれており、薬を飲む前にショルダーバッグに仕舞っておけば良かったと反省した。
ベッドから起き出して身体を伸ばすと、服を着て静かに部屋を出てマスタングの元へ向かう。
「おはようマスタング、調子はどうだ」
「異常ありません。マスターは?」
「不思議な事に良好だ」
マスタングのルーフを撫でたイズミは、日々のルーティンであるコーヒーを作り始める。
「そろそろ買いだめしてた豆が無くなるな…ヒュミトールに売ってるかな」
残り僅かとなった豆を挽きながら今後の予定を考える。
「ベリアのナイフとフラウリアとの約束、犯罪組織絡みにスタンピードの噂…今日は取り敢えず町の散策でもしたい気分だ」
「ベリア様は少し前に冒険者ギルドへ行きました」
ベリアは早朝になってもイズミは起きてこないと踏んで、マスタングに声をかけてから冒険者ギルドに情報収集に向かったらしい。
「イズミさん、おはようございます」
お湯の準備しているとフラウリアがやって来た。
「おはようございます…後ろのお二人は?」
「昨日挨拶をする前に薬の効果が出てしまいましたので…」
「確かに。ものの数分で意識が持っていかれましたね」
フラウリアが2人の紹介をしてくれた。
彼女達は昨夜の事を把握しているが、イズミは初対面なのだ。
「紹介しますわ。銀髪のショートヘアが特徴の彼女が、ラミア族きっての脳筋のエレノア」
「脳筋って酷い言い様ね」
細身のエレノアがフラウリアの脇腹を突きながら茶化す。
「もう1人は、ラミア族でも少ない黒髪と黒目が特徴で光魔法…特に治癒や解呪に才のあるアヤです」
「よろしくお願いしますね」
「どうぞよろしく」
イズミは2人と握手を交わしてから、完成したコーヒーを一口飲む。
「…マスター。お二人にコチラを渡して下さい」
「どうした…魔石か?」
マスタングはトランクを開けると、魔石を2つ実体化していた。
魔王から頂いたものだろうか。
「妊娠中の魔力補給に活用して貰うのが、有効的な魔石運用かと」
「分かった」
「それとですが、エレノア様はもう少しで空を飛べる様になりますね」
「ラミアが空を…飛ぶ?」
魔石を手に取ったイズミが言葉にすると、エレノアがスッと近付いてきた。
「アタシがもう少しで空を飛べるようになるって?」
「はい。エレノア様の血には僅かながらドラゴンの血筋が入ってます」
「嘘?初耳だよ!」
エレノアはそう言いながら、マスタングのルーフを優しくポカポカと叩く。
「ドラゴンの血を目覚めさせれば、空を飛べますし舞空術も使えるようになります」
「舞空術」
どうやらエレノアは本当に脳筋に相応しい能力を持っているようだ。
「ではマスタング、エレノアとアヤに何かプレゼントでも渡すか。御近付きの印に」
「かしこまりました」
そう答えたマスタングは、直ぐに道具を実体化させる。
「エレノア様にはナックルダスター、アヤ様には水晶玉となります」
「…何か付与されているのか」
「当然です。種族が違うとは言えどもマスターの子供の親になるのです、強者でなくては困ります」
イズミは魔石と一緒にナックルダスターと水晶玉を2人に渡した。
「ナックルダスターは初回は身体の力を抜いて使用して下さい。エレノア様ならば一撃で町1つを地図から消滅させる事が出来る威力が出る可能性があります」
「…わーぉ」
信じられないと言った表情でナックルダスターを見つめるエレノアだったが、フラウリアが鑑定魔法を使い確認した途端に咳き込んだ。
「イズミさん、これはやり過ぎですわ」
「まだ詳細は何も確認してないのだが」
「武器の名が対物対拠点破壊特化型ナックルダスターなんですけど」
「…絶妙にダサいな」
イズミは独特なネーミングの武器を見つめると、小さくため息をついた。
「水晶玉は所有者の能力を強化してくれるみたいです」
「どの程度?」
「それは試さないとなんとも。マスタング様が実体化させたのですから、規格外な代物と考えるのが妥当かと」
フラウリアの真っ当すぎる意見を聞いたイズミは、大きく頷くことしか出来なかった。
イズミは目を覚ますと、ゆっくりと部屋内を見回して状況を確認する。
「…良く寝た」
上質なベッドとラミア族特製の睡眠薬のダブルパンチで、この世界に来てから最も熟睡したのではないだろうか。
その位スッキリとした目覚めである。
テーブルに目を向けると、意識を失う前に片付けられなかった装備が綺麗に置かれている。
マグナムもショルダーホルスターに収まったままで置かれており、薬を飲む前にショルダーバッグに仕舞っておけば良かったと反省した。
ベッドから起き出して身体を伸ばすと、服を着て静かに部屋を出てマスタングの元へ向かう。
「おはようマスタング、調子はどうだ」
「異常ありません。マスターは?」
「不思議な事に良好だ」
マスタングのルーフを撫でたイズミは、日々のルーティンであるコーヒーを作り始める。
「そろそろ買いだめしてた豆が無くなるな…ヒュミトールに売ってるかな」
残り僅かとなった豆を挽きながら今後の予定を考える。
「ベリアのナイフとフラウリアとの約束、犯罪組織絡みにスタンピードの噂…今日は取り敢えず町の散策でもしたい気分だ」
「ベリア様は少し前に冒険者ギルドへ行きました」
ベリアは早朝になってもイズミは起きてこないと踏んで、マスタングに声をかけてから冒険者ギルドに情報収集に向かったらしい。
「イズミさん、おはようございます」
お湯の準備しているとフラウリアがやって来た。
「おはようございます…後ろのお二人は?」
「昨日挨拶をする前に薬の効果が出てしまいましたので…」
「確かに。ものの数分で意識が持っていかれましたね」
フラウリアが2人の紹介をしてくれた。
彼女達は昨夜の事を把握しているが、イズミは初対面なのだ。
「紹介しますわ。銀髪のショートヘアが特徴の彼女が、ラミア族きっての脳筋のエレノア」
「脳筋って酷い言い様ね」
細身のエレノアがフラウリアの脇腹を突きながら茶化す。
「もう1人は、ラミア族でも少ない黒髪と黒目が特徴で光魔法…特に治癒や解呪に才のあるアヤです」
「よろしくお願いしますね」
「どうぞよろしく」
イズミは2人と握手を交わしてから、完成したコーヒーを一口飲む。
「…マスター。お二人にコチラを渡して下さい」
「どうした…魔石か?」
マスタングはトランクを開けると、魔石を2つ実体化していた。
魔王から頂いたものだろうか。
「妊娠中の魔力補給に活用して貰うのが、有効的な魔石運用かと」
「分かった」
「それとですが、エレノア様はもう少しで空を飛べる様になりますね」
「ラミアが空を…飛ぶ?」
魔石を手に取ったイズミが言葉にすると、エレノアがスッと近付いてきた。
「アタシがもう少しで空を飛べるようになるって?」
「はい。エレノア様の血には僅かながらドラゴンの血筋が入ってます」
「嘘?初耳だよ!」
エレノアはそう言いながら、マスタングのルーフを優しくポカポカと叩く。
「ドラゴンの血を目覚めさせれば、空を飛べますし舞空術も使えるようになります」
「舞空術」
どうやらエレノアは本当に脳筋に相応しい能力を持っているようだ。
「ではマスタング、エレノアとアヤに何かプレゼントでも渡すか。御近付きの印に」
「かしこまりました」
そう答えたマスタングは、直ぐに道具を実体化させる。
「エレノア様にはナックルダスター、アヤ様には水晶玉となります」
「…何か付与されているのか」
「当然です。種族が違うとは言えどもマスターの子供の親になるのです、強者でなくては困ります」
イズミは魔石と一緒にナックルダスターと水晶玉を2人に渡した。
「ナックルダスターは初回は身体の力を抜いて使用して下さい。エレノア様ならば一撃で町1つを地図から消滅させる事が出来る威力が出る可能性があります」
「…わーぉ」
信じられないと言った表情でナックルダスターを見つめるエレノアだったが、フラウリアが鑑定魔法を使い確認した途端に咳き込んだ。
「イズミさん、これはやり過ぎですわ」
「まだ詳細は何も確認してないのだが」
「武器の名が対物対拠点破壊特化型ナックルダスターなんですけど」
「…絶妙にダサいな」
イズミは独特なネーミングの武器を見つめると、小さくため息をついた。
「水晶玉は所有者の能力を強化してくれるみたいです」
「どの程度?」
「それは試さないとなんとも。マスタング様が実体化させたのですから、規格外な代物と考えるのが妥当かと」
フラウリアの真っ当すぎる意見を聞いたイズミは、大きく頷くことしか出来なかった。
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