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第二十一章 武器が出来るまで
第三百十四話 野良猫のお仕事
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フラウリア達と談笑しつつ渡された装備の確認をしていたエレノアとアヤだったが、魔石を改めて握った瞬間に身体をビクつかせていた。
「無理も無いわね…魔力量が桁違いなのよ」
フラウリアが2人から魔石を回収すると、アイテムボックスに収納した。
「これは2人が卵を育てている時用よね?」
「そうです。魔力補給に使って下さい」
「分かったわ」
そんな話をしていると、ベリアが冒険者ギルドから戻って来た。
「イズミ、流石に起きてたか」
「おはようベリア。冒険者ギルドはどうだった?」
「ありゃ駄目そうだな…近場に巨大なゴーレムが出たらしいけど、硬過ぎてなすすべ無しだとさ。希少金属を食ったのかもとか言ってたけど、そんな体たらくじゃスタンピードが来たら壊滅まっしぐらだ」
「希少金属ね…ちょっと欲しいな。浪漫がある」
「現時点で何処にいるのか、検討がつくのか?」
イズミはコーヒーセットを片付けると、マスタングに探索を頼んだ。
「マスタング、件のゴーレムの場所は特定出来るか?」
「…少々お待ち下さい」
マスタングが特定作業に入ったすぐ後に、ベリアの足元から野良猫が一匹現れてマスタングのボンネットに飛び乗った。
三毛猫で妙に毛艶の良い、落ち着きのある野良猫だった。
「野良猫か?」
「…いつの間に」
ベリアやフラウリア達すら気付かなかったのか、驚きつつ野良猫を様子を伺っているとベリアが猫語で話しかける。
(…なるほど。その現物はあるのか?)
イズミの耳にはゴロニャーとしか聞こえていないが、ベリアが器用にもイズミ達に伝わるように翻訳をしてくれた。
野良猫が前脚で顔をゴシゴシとすると、髭が1本抜け落ちる。
綺麗な声でニャー、と鳴くとベリアが髭を回収して魔力を込めた。
「ゴーレムの持つ希少金属の欠片らしい」
「…それをどうして、野良猫が持っているんだ?」
「ヘスティア様に頼まれたんだとさ。ある冒険者の武器に必要な素材を持った魔物が出るから、それを知らせて欲しいって…それの美味しいご飯を旅人がご馳走してくれるって聞いてるとか」
女神と猫の情報網は強力かつ正確なのは、一体どう言う理屈なのだろうか。
聞いてみたいが、聞いたとしてもニャーと返事が来るだけだろう。
「一度その素材をマスタングに確認させよう。次いで猫のご馳走を用意するから、少しだけ待っててくれよ」
イズミが希少金属の欠片を受け取ると、野良猫に向けて声をかけた。
返事は無かったが、ボンネットの上で丸まっているのでそこまで警戒はしていないと思う事にする。
「マスタング、これがゴーレムの手掛かりだ」
「確認します…特定完了。ヒュミトール町の北北東、距離は30km程度です」
「よし、出発の準備…の前に、情報提供をしてくれた野良猫にご飯を出すのが筋だな」
イズミがそう言うと、マスタングが猫餌を実体化してくれた。
以前出した具入りスープの小袋だ。
小皿に盛って地面に置くと、野良猫がピョンと降りてガツガツと食べ始めた。
「腹を空かせてたのか?」
「さぁ…」
イズミの隣に来たベリアが小袋の匂いを確かめながら、綺麗に食べ終えた野良猫を見つめる。
「お代わりニャ」
「…言葉を話せるんかい」
突然野良猫がイズミ達にも分かる言葉を発したので、ベリアが思わずツッコミを入れた。
「ヘスティア様から頼まれたからニャ、断る訳にもいかないニャ」
イズミが追加の袋を開けて小皿に入れると、話を中断してガツガツと食べる。
「イズミさん、その餌を調べさせて貰っても良いですか?」
「どうぞ」
フラウリアが純粋な興味なのか、猫用フードに関心を抱いたようなので、未開封の袋と一緒に渡した。
「ベリア、ゴーレム討伐は事前に冒険者ギルドへの連絡が必要か?」
「そうだな…連絡をした方が、討伐報酬の調整とかも出来るな」
イズミは左手に着けている腕時計を確認する。
まだ午前9時にもなっていない。
「ではギルドに一声かけて、これから討伐に向かうか。日帰りて討伐出来るだろうし」
イズミはフラウリアに挨拶をすると、マスタングに乗り込んだ。
「…私も一緒に行って良いか?コレの性能を試してみたいし」
エレノアがナックルダスターを握り、目を輝かせながら運転席の窓に顔を近づける。
「俺は別に構わないけど…」
「よし!決まり」
ベリアが助手席のシートを倒してエレノアを後部座席に乗せると、フラウリアとアヤに野良猫の世話を任せて、冒険者ギルドの屋敷を出発して冒険者ギルドの建物へとマスタングを走らせた。
「無理も無いわね…魔力量が桁違いなのよ」
フラウリアが2人から魔石を回収すると、アイテムボックスに収納した。
「これは2人が卵を育てている時用よね?」
「そうです。魔力補給に使って下さい」
「分かったわ」
そんな話をしていると、ベリアが冒険者ギルドから戻って来た。
「イズミ、流石に起きてたか」
「おはようベリア。冒険者ギルドはどうだった?」
「ありゃ駄目そうだな…近場に巨大なゴーレムが出たらしいけど、硬過ぎてなすすべ無しだとさ。希少金属を食ったのかもとか言ってたけど、そんな体たらくじゃスタンピードが来たら壊滅まっしぐらだ」
「希少金属ね…ちょっと欲しいな。浪漫がある」
「現時点で何処にいるのか、検討がつくのか?」
イズミはコーヒーセットを片付けると、マスタングに探索を頼んだ。
「マスタング、件のゴーレムの場所は特定出来るか?」
「…少々お待ち下さい」
マスタングが特定作業に入ったすぐ後に、ベリアの足元から野良猫が一匹現れてマスタングのボンネットに飛び乗った。
三毛猫で妙に毛艶の良い、落ち着きのある野良猫だった。
「野良猫か?」
「…いつの間に」
ベリアやフラウリア達すら気付かなかったのか、驚きつつ野良猫を様子を伺っているとベリアが猫語で話しかける。
(…なるほど。その現物はあるのか?)
イズミの耳にはゴロニャーとしか聞こえていないが、ベリアが器用にもイズミ達に伝わるように翻訳をしてくれた。
野良猫が前脚で顔をゴシゴシとすると、髭が1本抜け落ちる。
綺麗な声でニャー、と鳴くとベリアが髭を回収して魔力を込めた。
「ゴーレムの持つ希少金属の欠片らしい」
「…それをどうして、野良猫が持っているんだ?」
「ヘスティア様に頼まれたんだとさ。ある冒険者の武器に必要な素材を持った魔物が出るから、それを知らせて欲しいって…それの美味しいご飯を旅人がご馳走してくれるって聞いてるとか」
女神と猫の情報網は強力かつ正確なのは、一体どう言う理屈なのだろうか。
聞いてみたいが、聞いたとしてもニャーと返事が来るだけだろう。
「一度その素材をマスタングに確認させよう。次いで猫のご馳走を用意するから、少しだけ待っててくれよ」
イズミが希少金属の欠片を受け取ると、野良猫に向けて声をかけた。
返事は無かったが、ボンネットの上で丸まっているのでそこまで警戒はしていないと思う事にする。
「マスタング、これがゴーレムの手掛かりだ」
「確認します…特定完了。ヒュミトール町の北北東、距離は30km程度です」
「よし、出発の準備…の前に、情報提供をしてくれた野良猫にご飯を出すのが筋だな」
イズミがそう言うと、マスタングが猫餌を実体化してくれた。
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「腹を空かせてたのか?」
「さぁ…」
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「お代わりニャ」
「…言葉を話せるんかい」
突然野良猫がイズミ達にも分かる言葉を発したので、ベリアが思わずツッコミを入れた。
「ヘスティア様から頼まれたからニャ、断る訳にもいかないニャ」
イズミが追加の袋を開けて小皿に入れると、話を中断してガツガツと食べる。
「イズミさん、その餌を調べさせて貰っても良いですか?」
「どうぞ」
フラウリアが純粋な興味なのか、猫用フードに関心を抱いたようなので、未開封の袋と一緒に渡した。
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「そうだな…連絡をした方が、討伐報酬の調整とかも出来るな」
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