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第二十一章 武器が出来るまで
第三百三十三話 薬草採取
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徹夜明けでも活動していたフラウリアが爆睡から目覚めると、既に日は昇り始めていた。
「あれ?何時の間にか寝てたのね」
フラウリアが入った記憶に無いテント内で起き上がると、外にいたベリアが気付き近づいて来た。
「お、やっと起きたか」
「テントに入った記憶が無いのですが」
「それはな…」
ベリアは昨夜の出来事を伝える。
「フラウリアは夕食を食べ終えた途端、座ったままで寝ちまったんだよ。だから2人でテントまで連れて行って、寝かせたのさ」
「それは…大変失礼致しました」
「大丈夫、グッスリ寝れたなら良いのさ」
そう言ったベリアは手に持っていたカップをフラウリアへ渡した。
「イズミが用意したコーンポタージュって飲み物だ。温まるし美味しいぞ」
「ありがとう…本当、美味しい」
目覚めには丁度よいポタージュを飲み終えたフラウリアがしっかりと目覚め、テントから出て身体を伸ばす。
「おはようフラウリアさん、調子はどうです?」
「お陰様で、元気よ」
笑顔のフラウリアを見たイズミは、昨日の残りを温め直し朝食を取った。
「目的地は近いから、食べ終えたら移動しますか」
目的地の近くまでマスタングで移動し、間近の所で降りて薬草を探し始める。
「イズミさんベリアさん、薬草を見つけたら私に教えて下さい。取り方に少々コツがありまして」
「ナイフや魔法では駄目なのか?」
ベリアがナイフを持ち上げて素朴な疑問を聞くと、フラウリアは首を横に振る。
「普通の薬草ならば問題ないのですが、この地帯の薬草は特殊で道具や魔法を使うと何故か効能が激減するのですよ。それに、魔法を使うと魔物が寄ってきます」
「分かった。道具や魔法は使わない」
イズミとベリアはそう言うと、フラウリアが手掘りで採取した薬草を観察する。
良い香りがして、淡い紫色の穂先が可愛らしい。
「この薬草ですね…トゥルーシーと呼ばれていまして、一部の種族では過去に秘薬として重宝したと言われる薬草なんです」
「他の土地にも生えてるのか?」
「そうですね。他の場所では道具を使っても効能が減るとは言われて無いのが不思議なのですよ。その土地の持つ魔力量が何らかの影響を薬草に与えているのでないかと、それの研究をしている者もおりますが解明の糸口はまだ掴めておりませんね」
解説するフラウリアの口調がどことなく上機嫌に聞こえるのは、恐らくフラウリアの探究心がくすぐられているのだろう。
「トゥルーシー以外にも必要な薬草はあるけど、まだ手持ちに余裕があるから大丈夫です。見つけたら目印を付けておいてください、後で私が取りますので」
気合を入れたフラウリアが薬草を1本ずつ丁寧に取り始めたので、イズミとベリアは近場に咲いている薬草を手分けして探した。
しばらくして目印を20本程付けたイズミは、身体を伸ばしながらマスタングに戻り水分補給をする。
「マスター。この地の草木は滞った魔力を吸収し、効果効能の上昇に繋がっているようです」
「滞るってのは、魔力溜まりになるのを防いでるって事か」
「そうです。大量採取や伐採は危険です」
イズミは静かに考え込むと、フラウリアに報告を入れた。
この手の話は情報共有しておくべきと判断したのだ。
「…分かったわ。この話は叔母様にも展開するわね」
「よろしく頼みます」
情報共有を済ませたイズミは、マスタングに頼み酒とグラスを実体化させる。
「マスタング、酒とグラスの実体化を頼む。お供え物用だ」
「かしこまりました」
マスタングはトランクを開けると、中には酒瓶1本にグラス2個、そして雨風をしのげる簡素な木製の酒棚が入っていた。
神棚のようにも見えるが、どうやら違うようだ。
「屋外に剥き出しで置いておくのは、お供え物の目印になりませんので」
「そうか?では有り難く使わせてもらうよ」
イズミは酒とグラスをショルダーバッグに仕舞うと酒棚を持ち、置けそうな場所を探し始めた。
「あれ?何時の間にか寝てたのね」
フラウリアが入った記憶に無いテント内で起き上がると、外にいたベリアが気付き近づいて来た。
「お、やっと起きたか」
「テントに入った記憶が無いのですが」
「それはな…」
ベリアは昨夜の出来事を伝える。
「フラウリアは夕食を食べ終えた途端、座ったままで寝ちまったんだよ。だから2人でテントまで連れて行って、寝かせたのさ」
「それは…大変失礼致しました」
「大丈夫、グッスリ寝れたなら良いのさ」
そう言ったベリアは手に持っていたカップをフラウリアへ渡した。
「イズミが用意したコーンポタージュって飲み物だ。温まるし美味しいぞ」
「ありがとう…本当、美味しい」
目覚めには丁度よいポタージュを飲み終えたフラウリアがしっかりと目覚め、テントから出て身体を伸ばす。
「おはようフラウリアさん、調子はどうです?」
「お陰様で、元気よ」
笑顔のフラウリアを見たイズミは、昨日の残りを温め直し朝食を取った。
「目的地は近いから、食べ終えたら移動しますか」
目的地の近くまでマスタングで移動し、間近の所で降りて薬草を探し始める。
「イズミさんベリアさん、薬草を見つけたら私に教えて下さい。取り方に少々コツがありまして」
「ナイフや魔法では駄目なのか?」
ベリアがナイフを持ち上げて素朴な疑問を聞くと、フラウリアは首を横に振る。
「普通の薬草ならば問題ないのですが、この地帯の薬草は特殊で道具や魔法を使うと何故か効能が激減するのですよ。それに、魔法を使うと魔物が寄ってきます」
「分かった。道具や魔法は使わない」
イズミとベリアはそう言うと、フラウリアが手掘りで採取した薬草を観察する。
良い香りがして、淡い紫色の穂先が可愛らしい。
「この薬草ですね…トゥルーシーと呼ばれていまして、一部の種族では過去に秘薬として重宝したと言われる薬草なんです」
「他の土地にも生えてるのか?」
「そうですね。他の場所では道具を使っても効能が減るとは言われて無いのが不思議なのですよ。その土地の持つ魔力量が何らかの影響を薬草に与えているのでないかと、それの研究をしている者もおりますが解明の糸口はまだ掴めておりませんね」
解説するフラウリアの口調がどことなく上機嫌に聞こえるのは、恐らくフラウリアの探究心がくすぐられているのだろう。
「トゥルーシー以外にも必要な薬草はあるけど、まだ手持ちに余裕があるから大丈夫です。見つけたら目印を付けておいてください、後で私が取りますので」
気合を入れたフラウリアが薬草を1本ずつ丁寧に取り始めたので、イズミとベリアは近場に咲いている薬草を手分けして探した。
しばらくして目印を20本程付けたイズミは、身体を伸ばしながらマスタングに戻り水分補給をする。
「マスター。この地の草木は滞った魔力を吸収し、効果効能の上昇に繋がっているようです」
「滞るってのは、魔力溜まりになるのを防いでるって事か」
「そうです。大量採取や伐採は危険です」
イズミは静かに考え込むと、フラウリアに報告を入れた。
この手の話は情報共有しておくべきと判断したのだ。
「…分かったわ。この話は叔母様にも展開するわね」
「よろしく頼みます」
情報共有を済ませたイズミは、マスタングに頼み酒とグラスを実体化させる。
「マスタング、酒とグラスの実体化を頼む。お供え物用だ」
「かしこまりました」
マスタングはトランクを開けると、中には酒瓶1本にグラス2個、そして雨風をしのげる簡素な木製の酒棚が入っていた。
神棚のようにも見えるが、どうやら違うようだ。
「屋外に剥き出しで置いておくのは、お供え物の目印になりませんので」
「そうか?では有り難く使わせてもらうよ」
イズミは酒とグラスをショルダーバッグに仕舞うと酒棚を持ち、置けそうな場所を探し始めた。
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