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第二十三章 独自の調査
第三百八十四話 村の冒険者からの忠告
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日が暮れ始めたオブリンドの通りを眺めていたイズミは、酒の買い出しに出ていたベリアと合流すると宿屋の食堂へ向かう。
「どうだった?」
「あっても2級のドワーフ酒がほとんどで、1級は3本だけだった」
「あるだけ良かったな」
食堂に入ると空いているテーブル席に座り、早速注文をする。
「さっき酒屋で聞いたんだけどさ、この食堂のオーク肉のソテーは美味しいらしいぞ」
「ではそれを頼もうか」
ベリアの聞いた話を信じ店員に注文すると、少ししてオーク肉のソテーがテーブルに届いた。
「これが…小さな村の食堂で出せる料理なのか?」
見栄え良く更に盛られたオーク肉、村で採れた野菜の盛り付け、食欲を唆る良い香りのソース。
2人の間で少しの驚きがあったが、食べなければ事は進まない。
「美味い!」
「良いねぇ、この料理目当てで来る価値はあるぞ。パンに挟んだら食べやすそうだし」
「ソースがパンに染み込んだら、もっと美味そうだ」
ガツガツと勢い良く食べ終えた2人は、少し寛ぎながら店内を見渡す。
「明日は朝一番で出発しよう。広いから日を分けて調査だな」
「そうだな…地図で見る限り、最初は大通りだった場所の右側からが良いと思う」
イズミはテーブルに地図を広げると、調査をする順番を炭で記入してゆく。
「イズミ、この丸印は何だ?」
「これか?さっき頼まれ事をされてな、要チェックの場所だ」
「ふーん」
そんなやり取りを聞いていた冒険者の1人が、イズミ達へ声をかけてきた。
「アンタらまさか、オブリビアの調査を引き受けたのかい?」
「色々とあってね」
「…悪い事は言わない、夜は村まで戻って来な」
「それが出来たら苦労はしないな」
イズミは自前の酒を取り出してグラスへ注ぐと、一口飲んで相手の様子を伺う。
「オブリビアは夜になると危険なんだ、この前も命知らずの野盗が拠点を構えたと思えば、皆何処かへ消えちまったし」
「悪党がまるっと消えたなら万々歳だろ。消えた原因を探るのも、俺達の仕事の1つさ」
「仕事熱心なのか、命知らずなのか」
「多分…両方かな」
もう1つグラスを取り出して酒を注ぐ。
マスタングが過去に実体化したジンの残りである。
「忠告に感謝する。お礼に1杯どうです?」
「忠告って程じゃないけど、酒なら戴こうかな」
冒険者は恐る恐るグラスを受け取ると、少しだけ口に含んだ。
「こりゃ上物のドワーフ酒か?香りから何からまるで違うぞ」
「そんな所だ」
似たようなドワーフ酒は存在する筈なので、軽く流しつつ再度地図とにらめっこである。
「アンタ、名前は?」
「イズミだ」
「ではイズミに、此処の人間がオブリビアに入る時に必ず持って行く物を渡しておくよ」
冒険者は隣に置いていた布袋から、薬草のような物を取り出した。
「この村でも買える草だけどな、燃やすとかなりの量の煙が出るんだ。何かあったらコレを燃やして合図を出す、遠くからでも見えるからね。魔物が嫌う臭いも出すから一石二鳥な代物さ」
「それは有難いね」
薬草を受け取ったイズミはショルダーバッグに収納し、冒険者に挨拶をしてから皿を返却して食堂を後にした。
部屋に戻ったイズミは、ショルダーバッグの収納物を一通り確認し硬めのベッドに座る。
「マスター、装備の更新をしたいのですが」
「更新?キマイラ戦から何か改善点があったか」
「それもあります」
イズミは脱いでいたジャケットを羽織ると、マスタングの元へ向かう。
運転席に座ると、直ぐにモニターに更新内容が表示された。
「ガトリングのレパートリーとして大口径モデルの追加と、火炎放射器の能力向上です」
モニターには既存のガトリングと追加のガトリングの性能差が表示される。
元々は20mmだったが、30mmになり更なる強化がされている。
「これは威力が高過ぎるような気もするが」
「20mmではキマイラに致命傷を与えるには時間がかかると判断しました。30mmであればより早期に決着をつけられます。火力は正義です」
「分かった。基本は20mm、虎の子で30mmだな」
イズミがモニターの承認ボタンを押すと、次は火炎放射器のカスタム内容が表示される。
「さてさて、こっちはどんなだ?」
「有効射程の向上、浄化魔法の付与です」
マスタングは自身の武装をより良くする為に、過去の戦闘を再検証し改良案を導き出したようだ。
「ヒュミトールにて購入した魔道具から着想を経て、光属性の魔石を使用すれば火炎放射に浄化能力を付与する事が可能になりました」
「光属性の魔石は手持ちにあまり無いから、計画的に使って欲しいかな」
「かしこまりました」
火炎放射器の改良も承認すると夜の内に更新準備を整えると言うので、魔力補給だけ行っておく。
「どうだった?」
「あっても2級のドワーフ酒がほとんどで、1級は3本だけだった」
「あるだけ良かったな」
食堂に入ると空いているテーブル席に座り、早速注文をする。
「さっき酒屋で聞いたんだけどさ、この食堂のオーク肉のソテーは美味しいらしいぞ」
「ではそれを頼もうか」
ベリアの聞いた話を信じ店員に注文すると、少ししてオーク肉のソテーがテーブルに届いた。
「これが…小さな村の食堂で出せる料理なのか?」
見栄え良く更に盛られたオーク肉、村で採れた野菜の盛り付け、食欲を唆る良い香りのソース。
2人の間で少しの驚きがあったが、食べなければ事は進まない。
「美味い!」
「良いねぇ、この料理目当てで来る価値はあるぞ。パンに挟んだら食べやすそうだし」
「ソースがパンに染み込んだら、もっと美味そうだ」
ガツガツと勢い良く食べ終えた2人は、少し寛ぎながら店内を見渡す。
「明日は朝一番で出発しよう。広いから日を分けて調査だな」
「そうだな…地図で見る限り、最初は大通りだった場所の右側からが良いと思う」
イズミはテーブルに地図を広げると、調査をする順番を炭で記入してゆく。
「イズミ、この丸印は何だ?」
「これか?さっき頼まれ事をされてな、要チェックの場所だ」
「ふーん」
そんなやり取りを聞いていた冒険者の1人が、イズミ達へ声をかけてきた。
「アンタらまさか、オブリビアの調査を引き受けたのかい?」
「色々とあってね」
「…悪い事は言わない、夜は村まで戻って来な」
「それが出来たら苦労はしないな」
イズミは自前の酒を取り出してグラスへ注ぐと、一口飲んで相手の様子を伺う。
「オブリビアは夜になると危険なんだ、この前も命知らずの野盗が拠点を構えたと思えば、皆何処かへ消えちまったし」
「悪党がまるっと消えたなら万々歳だろ。消えた原因を探るのも、俺達の仕事の1つさ」
「仕事熱心なのか、命知らずなのか」
「多分…両方かな」
もう1つグラスを取り出して酒を注ぐ。
マスタングが過去に実体化したジンの残りである。
「忠告に感謝する。お礼に1杯どうです?」
「忠告って程じゃないけど、酒なら戴こうかな」
冒険者は恐る恐るグラスを受け取ると、少しだけ口に含んだ。
「こりゃ上物のドワーフ酒か?香りから何からまるで違うぞ」
「そんな所だ」
似たようなドワーフ酒は存在する筈なので、軽く流しつつ再度地図とにらめっこである。
「アンタ、名前は?」
「イズミだ」
「ではイズミに、此処の人間がオブリビアに入る時に必ず持って行く物を渡しておくよ」
冒険者は隣に置いていた布袋から、薬草のような物を取り出した。
「この村でも買える草だけどな、燃やすとかなりの量の煙が出るんだ。何かあったらコレを燃やして合図を出す、遠くからでも見えるからね。魔物が嫌う臭いも出すから一石二鳥な代物さ」
「それは有難いね」
薬草を受け取ったイズミはショルダーバッグに収納し、冒険者に挨拶をしてから皿を返却して食堂を後にした。
部屋に戻ったイズミは、ショルダーバッグの収納物を一通り確認し硬めのベッドに座る。
「マスター、装備の更新をしたいのですが」
「更新?キマイラ戦から何か改善点があったか」
「それもあります」
イズミは脱いでいたジャケットを羽織ると、マスタングの元へ向かう。
運転席に座ると、直ぐにモニターに更新内容が表示された。
「ガトリングのレパートリーとして大口径モデルの追加と、火炎放射器の能力向上です」
モニターには既存のガトリングと追加のガトリングの性能差が表示される。
元々は20mmだったが、30mmになり更なる強化がされている。
「これは威力が高過ぎるような気もするが」
「20mmではキマイラに致命傷を与えるには時間がかかると判断しました。30mmであればより早期に決着をつけられます。火力は正義です」
「分かった。基本は20mm、虎の子で30mmだな」
イズミがモニターの承認ボタンを押すと、次は火炎放射器のカスタム内容が表示される。
「さてさて、こっちはどんなだ?」
「有効射程の向上、浄化魔法の付与です」
マスタングは自身の武装をより良くする為に、過去の戦闘を再検証し改良案を導き出したようだ。
「ヒュミトールにて購入した魔道具から着想を経て、光属性の魔石を使用すれば火炎放射に浄化能力を付与する事が可能になりました」
「光属性の魔石は手持ちにあまり無いから、計画的に使って欲しいかな」
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