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第二十四章 暴走を止めろ
第四百二十三話 祈りとは?
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諸々の調整が済んだので、イズミ達はリーベルトの案内で確保してもらっていた部屋へと向かう。
「イズミさん、広い部屋との事でしたので会食も可能な部屋をご用意しました」
「助かります」
扉が開かれると長方形の部屋の中央に大きな丸テーブルが5つあり、それを囲うように立派な椅子が並べられている。
貴族の屋敷程では無いにしても、教会の施設の一部としては大きい部類ではないだろうか。
「レイアウトに指定はありませんのでしたので、基本的な並べ方にしてあります」
「十分です」
ショルダーバッグを近くの丸テーブルに置いたイズミは、部屋を一周してからリーベルト達には部屋から出てもらうように頼んだ。
「こう言うのは恐縮ですが、祈りは自分達のみで行いたく」
「何か…不都合があるのでしょうか?」
場所だけ貸して除け者にされるのは不満なのは分かるが、これから始まるだろうスイーツパーティーの場にリーベルト達が居たらどうなるのだろうか?
それを一瞬だけ考えたが、説明するのも大変なのでザックリと答えた。
「これから忙しくなりますし、上手く説明出来る語彙も浮かばず」
「忙しく?」
理解出来ていないリーベルト達を部屋から出すと、早速準備を始める。
「ベリア、カーテンを閉めて外からは見えないようにしてくれ。アヤさんは室内の声が外に漏れないように魔法を展開して下さい」
イズミの指示を聞いた2人がテキパキを動いてくれたので、祈りの準備と言う名の品出しを開始しようとしたが動きが止まる。
壁に掛けられている絵画をジッと見つめると、念の為に布で覆った。
「スパイ映画なら、何か仕掛けがありそうだしな」
マスタングが事前に実体化してくれたケーキや酒達はかなり量が多く、一度ショルダーバッグ内に保管していた武器は全部取り出している程である。
丸テーブルにケーキ、その他の菓子や軽食、酒類、ソフトドリンク類、カクテルセットを並べ終えたイズミは静かに呼吸を整える。
3人で両手を合わせて目を閉じると、祈りの言葉を述べる前に風の女神が姿を現した。
「あら、珍しい組み合わせね」
「そうですかね?」
「何時ものラミアちゃんは…研究中なのね」
女神はフラウリアの状況を理解したのか、微笑みながら近くにあった椅子に座る。
「てっきり奉納の儀の時みたいに、品を受け取って終わりになるかと思ってました」
イズミは思ってもいない事を口にすると、イズミの背後から別の女神の声がした。
「こんなに準備してくれたんだから、集まって会食をお楽しみ下さいって事でしょ」
イズミ達の間をすり抜けて現れたは、火の女神ヘスティアだ。
「久し振りだな、イズミ」
「これはこれは…」
ヘスティアが酒の並んだテーブルに近付くと、氷の精霊ジーヴルがスゥっと姿を見せる。
「お久しぶりです。エレナは元気ですか?」
「当然だ、辺境伯家の令嬢として活躍しておるぞ。今は初めての舞踏会に向けて踊りの練習をしておる」
詳しく聞くと王都でもエレナの話題が多く出ており、その実力を確かめたいと方方からせっつかれた王家はエレナを召還する事を決め、再び王都に呼び寄せたそうだ。
今でも魔法の訓練は怠る事無く、ジーヴルとの契約もあってか氷魔法に関しては凄まじい成長をしていると言う。
他の属性は基礎が終わった位で実戦にはまだ使えそうにないとジーヴルは言うが、それもあっという間に使いこなせるようになるだろう。
「しかし、我だけが菓子を食べるとエレナが嫉妬するかね?」
「少しくらいならお持ち帰りしても良いですよ」
「そうするとしよう…自慢話のみを土産にするのは酷と言うものだからな」
ジーヴルはワインのボトルを1本手に取るとコルクを外し、近くにあったグラスに注ぎ口へ運んだ。
「…うむ、やはりこの酒は美味であるな。イズミよ、後日この酒を貰っても良いか」
「大丈夫ですよ」
イズミ達が姿勢を少し崩すと、部屋の中が突然明るくなった。
一瞬目が眩んでしまったが、明るさに慣れてから部屋中を見ると、ジーヴル達以外にも沢山の来客がいた。
小人サイズから10歳位の子供の姿をしている者もいる。
人型以外にも背中に羽の生えた者や言葉を話す動物の姿もある。
「おやおや、皆も好奇心には勝てなかったようだな」
ヘスティアがそう言うと、イズミ達に説明をしてくれた。
「此処に集まったのはヒュミトールや火山地帯に住まう精霊や妖精達だ。この者達も会食に参加して良いのだろう?」
「勿論です」
にこやかに答えた途端、皆大喜びで気になっている菓子や飲み物へと文字通り飛びついていく。
イズミ達の忙しいパーティー対応が始まったのである。
イズミはカクテル作りを、ベリアはドリンク類を開けたりグラスに注いだり、アヤはケーキや菓子類に軽食を取り分けたりと、分担して対応をする事を約3時間。
途中で光の女神がやって来たり、水や土を司る女神が現れて他の女神達や精霊達と談笑したり、魔王夫妻が手土産の魔界産の酒や薬草を持って現れたりと、イズミが想定していたよりも大きな規模感でパーティーは終わった。
「イズミさん、広い部屋との事でしたので会食も可能な部屋をご用意しました」
「助かります」
扉が開かれると長方形の部屋の中央に大きな丸テーブルが5つあり、それを囲うように立派な椅子が並べられている。
貴族の屋敷程では無いにしても、教会の施設の一部としては大きい部類ではないだろうか。
「レイアウトに指定はありませんのでしたので、基本的な並べ方にしてあります」
「十分です」
ショルダーバッグを近くの丸テーブルに置いたイズミは、部屋を一周してからリーベルト達には部屋から出てもらうように頼んだ。
「こう言うのは恐縮ですが、祈りは自分達のみで行いたく」
「何か…不都合があるのでしょうか?」
場所だけ貸して除け者にされるのは不満なのは分かるが、これから始まるだろうスイーツパーティーの場にリーベルト達が居たらどうなるのだろうか?
それを一瞬だけ考えたが、説明するのも大変なのでザックリと答えた。
「これから忙しくなりますし、上手く説明出来る語彙も浮かばず」
「忙しく?」
理解出来ていないリーベルト達を部屋から出すと、早速準備を始める。
「ベリア、カーテンを閉めて外からは見えないようにしてくれ。アヤさんは室内の声が外に漏れないように魔法を展開して下さい」
イズミの指示を聞いた2人がテキパキを動いてくれたので、祈りの準備と言う名の品出しを開始しようとしたが動きが止まる。
壁に掛けられている絵画をジッと見つめると、念の為に布で覆った。
「スパイ映画なら、何か仕掛けがありそうだしな」
マスタングが事前に実体化してくれたケーキや酒達はかなり量が多く、一度ショルダーバッグ内に保管していた武器は全部取り出している程である。
丸テーブルにケーキ、その他の菓子や軽食、酒類、ソフトドリンク類、カクテルセットを並べ終えたイズミは静かに呼吸を整える。
3人で両手を合わせて目を閉じると、祈りの言葉を述べる前に風の女神が姿を現した。
「あら、珍しい組み合わせね」
「そうですかね?」
「何時ものラミアちゃんは…研究中なのね」
女神はフラウリアの状況を理解したのか、微笑みながら近くにあった椅子に座る。
「てっきり奉納の儀の時みたいに、品を受け取って終わりになるかと思ってました」
イズミは思ってもいない事を口にすると、イズミの背後から別の女神の声がした。
「こんなに準備してくれたんだから、集まって会食をお楽しみ下さいって事でしょ」
イズミ達の間をすり抜けて現れたは、火の女神ヘスティアだ。
「久し振りだな、イズミ」
「これはこれは…」
ヘスティアが酒の並んだテーブルに近付くと、氷の精霊ジーヴルがスゥっと姿を見せる。
「お久しぶりです。エレナは元気ですか?」
「当然だ、辺境伯家の令嬢として活躍しておるぞ。今は初めての舞踏会に向けて踊りの練習をしておる」
詳しく聞くと王都でもエレナの話題が多く出ており、その実力を確かめたいと方方からせっつかれた王家はエレナを召還する事を決め、再び王都に呼び寄せたそうだ。
今でも魔法の訓練は怠る事無く、ジーヴルとの契約もあってか氷魔法に関しては凄まじい成長をしていると言う。
他の属性は基礎が終わった位で実戦にはまだ使えそうにないとジーヴルは言うが、それもあっという間に使いこなせるようになるだろう。
「しかし、我だけが菓子を食べるとエレナが嫉妬するかね?」
「少しくらいならお持ち帰りしても良いですよ」
「そうするとしよう…自慢話のみを土産にするのは酷と言うものだからな」
ジーヴルはワインのボトルを1本手に取るとコルクを外し、近くにあったグラスに注ぎ口へ運んだ。
「…うむ、やはりこの酒は美味であるな。イズミよ、後日この酒を貰っても良いか」
「大丈夫ですよ」
イズミ達が姿勢を少し崩すと、部屋の中が突然明るくなった。
一瞬目が眩んでしまったが、明るさに慣れてから部屋中を見ると、ジーヴル達以外にも沢山の来客がいた。
小人サイズから10歳位の子供の姿をしている者もいる。
人型以外にも背中に羽の生えた者や言葉を話す動物の姿もある。
「おやおや、皆も好奇心には勝てなかったようだな」
ヘスティアがそう言うと、イズミ達に説明をしてくれた。
「此処に集まったのはヒュミトールや火山地帯に住まう精霊や妖精達だ。この者達も会食に参加して良いのだろう?」
「勿論です」
にこやかに答えた途端、皆大喜びで気になっている菓子や飲み物へと文字通り飛びついていく。
イズミ達の忙しいパーティー対応が始まったのである。
イズミはカクテル作りを、ベリアはドリンク類を開けたりグラスに注いだり、アヤはケーキや菓子類に軽食を取り分けたりと、分担して対応をする事を約3時間。
途中で光の女神がやって来たり、水や土を司る女神が現れて他の女神達や精霊達と談笑したり、魔王夫妻が手土産の魔界産の酒や薬草を持って現れたりと、イズミが想定していたよりも大きな規模感でパーティーは終わった。
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