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第二十四章 暴走を止めろ
第四百二十六話 オブリビアへ再出発
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あれから10日はあっという間に過ぎ去った。
ジーヴルに酒を渡したり魔法陣作成の為にサンプルを取られたり、リコの面倒を見たり、トレットやカーネリアの魔法の練習に付き合ったり、果てにはフラウリアが研究中である対人間族向け商品のパッチテストにまで協力していたのだ。
昨日はベリアと共に食糧を買い込んで来たわけだが、行く先々でベリアに向かう他の冒険者達からの羨望の眼差しが痛く、落ち着いて買い物をするのは難しかった。
魔道具屋でも酒屋でも、ふと視線を外へ向けると冒険者だろう者達と目が合ってしまい少々気まずい時が多々あった。
取り敢えず気になる物や酒は無事に購入出来たので、オブリビア調査中は問題ないだろう。
教会の裏手にマスタングを停め、近くで子供達の面倒を見ていた教会職員に声を掛ける。
「すみません、テレジアとヴィラードを迎えに来たのですが」
「伺っております、少々お待ちを」
職員が一度教会へと戻り、2人を連れてきてくれる。
ヴィラードは防具類を一纏めにしており、収納する準備は出来ているようだ。
テレジアは食糧の入っているだろう布袋を抱えている。
「荷物はトランクに入れてくれ。必要な時はマスタングに声掛けをすれば、トランクから取り出せるようになってる」
「そうか、容量は大きそうだな」
「調べた事は無いが、そこそこ入るな」
防具類を仕舞い込んだヴィラードが新調した剣も収納しようとしたので、車内に持ち込んでも大丈夫だと言ったのだが、限られたスペースを剣で圧迫するのは避けたいとの事でトランクに閉まっていた。
前回折られた剣より一回り大きな剣に見えたが、そこは確認しなかった。
「ではお二方、狭いかもしれませんが後部座席に乗って下さい」
助手席を前に倒して乗り込むように促すとテレジアが最初に乗り込み、それを見たヴィラードが少々手こずりながら乗り込んだ。
やはり背が高いと後部座席は狭いようだが、今回は我慢してもらう。
助手席をもとに戻すとベリアが乗り込み移動準備が整ったので、イズミは一度身体を伸ばしてから運転席に乗り込む。
エンジンをかけるとV8エンジンの轟きが教会に響く。
「ベリア、冒険者ギルドには出発の連絡済みだっけか?」
「勿論、後はオブリビアで合流するだけだ」
「なら、出発しますか」
イズミはアクセルを優しく踏み込み、ヒュミトールを出発する。
腕時計を確認すると9時20分を過ぎた所だった。
「…思っていたより、良い乗り心地ですね」
「そうだな、馬車よりも格段に良い。私には少し狭く感じるが」
昼前に到着した小さな村で休憩の為に入った食事処にて、2人がマスタングの乗り心地を言葉にする。
「それは我慢して戴くしか…休憩が必要な際は遠慮なく言ってくださいね、長時間同じ姿勢だと身体にも負担がありますので」
4人で一緒に食事を済ませマスタングに戻ると、マスタングの索敵に何かが引っ掛かったからとモニターに表示された。
「マスター、村の近くに魔物の反応があります」
「種類と数は?」
「…オークが20体、内2体は大型化しています」
「出発早々にこれか。時間に余裕はあるし、片付けておきますかね」
皆がマスタングに乗り込んでいるのを確認すると、ベリアに話をして村民に魔物の存在を察知したと告げてもらう。
「イズミ、村の若いの2人と馬2頭で後を追うって」
「了解だ。まったりと向かいますかね」
馬に乗った男がマスタングに手を振ってきたので窓を下ろして挨拶をすると、徐行で魔物の反応があるエリアへ走り出した。
「…イズミ殿、相方が実力のある冒険者だからと言って、そう安々と魔物討伐をして良いのですか?」
「魔物の繁殖力の高さは凄まじいですし、早期に対応出来るのは良い事ではありますが」
ヴィラードとテレジアの指摘も分かる。
魔物を発見したら冒険者ギルドに報告し、依頼として出すのが通常なのだ。
「ギルドに出しても良いですがね、手間と時間がかかりますし…村に被害が出てもおかしくない距離です。村としては緊急性の高い問題かと」
魔物の反応場所に到着すると、数台の馬車と共にオークの姿があった。
周辺に血なまぐさい空気が漂っている。
「既に被害が出ているようだな…ベリア、連れてきた男達に付いてくれ。オークは俺が片付ける」
「良いのか、それで」
「ああ大丈夫だ、冒険者が討伐しなければギルドも五月蝿い事は言わないだろ」
ベリアは自分の戦闘スタイルをヴィラード達に見られる事に対して確認をしたのだろうが、それより面倒に感じる冒険者ギルドの動きを気にしていると返す。
「それに、ヴィラード達も俺の手の内を1つくらい知っておいた方が良いだろうしな」
マスタングから降りたイズミは、トランクを開けてヴィラード達の視界を塞いでからショットガンを取り出した。
ジーヴルに酒を渡したり魔法陣作成の為にサンプルを取られたり、リコの面倒を見たり、トレットやカーネリアの魔法の練習に付き合ったり、果てにはフラウリアが研究中である対人間族向け商品のパッチテストにまで協力していたのだ。
昨日はベリアと共に食糧を買い込んで来たわけだが、行く先々でベリアに向かう他の冒険者達からの羨望の眼差しが痛く、落ち着いて買い物をするのは難しかった。
魔道具屋でも酒屋でも、ふと視線を外へ向けると冒険者だろう者達と目が合ってしまい少々気まずい時が多々あった。
取り敢えず気になる物や酒は無事に購入出来たので、オブリビア調査中は問題ないだろう。
教会の裏手にマスタングを停め、近くで子供達の面倒を見ていた教会職員に声を掛ける。
「すみません、テレジアとヴィラードを迎えに来たのですが」
「伺っております、少々お待ちを」
職員が一度教会へと戻り、2人を連れてきてくれる。
ヴィラードは防具類を一纏めにしており、収納する準備は出来ているようだ。
テレジアは食糧の入っているだろう布袋を抱えている。
「荷物はトランクに入れてくれ。必要な時はマスタングに声掛けをすれば、トランクから取り出せるようになってる」
「そうか、容量は大きそうだな」
「調べた事は無いが、そこそこ入るな」
防具類を仕舞い込んだヴィラードが新調した剣も収納しようとしたので、車内に持ち込んでも大丈夫だと言ったのだが、限られたスペースを剣で圧迫するのは避けたいとの事でトランクに閉まっていた。
前回折られた剣より一回り大きな剣に見えたが、そこは確認しなかった。
「ではお二方、狭いかもしれませんが後部座席に乗って下さい」
助手席を前に倒して乗り込むように促すとテレジアが最初に乗り込み、それを見たヴィラードが少々手こずりながら乗り込んだ。
やはり背が高いと後部座席は狭いようだが、今回は我慢してもらう。
助手席をもとに戻すとベリアが乗り込み移動準備が整ったので、イズミは一度身体を伸ばしてから運転席に乗り込む。
エンジンをかけるとV8エンジンの轟きが教会に響く。
「ベリア、冒険者ギルドには出発の連絡済みだっけか?」
「勿論、後はオブリビアで合流するだけだ」
「なら、出発しますか」
イズミはアクセルを優しく踏み込み、ヒュミトールを出発する。
腕時計を確認すると9時20分を過ぎた所だった。
「…思っていたより、良い乗り心地ですね」
「そうだな、馬車よりも格段に良い。私には少し狭く感じるが」
昼前に到着した小さな村で休憩の為に入った食事処にて、2人がマスタングの乗り心地を言葉にする。
「それは我慢して戴くしか…休憩が必要な際は遠慮なく言ってくださいね、長時間同じ姿勢だと身体にも負担がありますので」
4人で一緒に食事を済ませマスタングに戻ると、マスタングの索敵に何かが引っ掛かったからとモニターに表示された。
「マスター、村の近くに魔物の反応があります」
「種類と数は?」
「…オークが20体、内2体は大型化しています」
「出発早々にこれか。時間に余裕はあるし、片付けておきますかね」
皆がマスタングに乗り込んでいるのを確認すると、ベリアに話をして村民に魔物の存在を察知したと告げてもらう。
「イズミ、村の若いの2人と馬2頭で後を追うって」
「了解だ。まったりと向かいますかね」
馬に乗った男がマスタングに手を振ってきたので窓を下ろして挨拶をすると、徐行で魔物の反応があるエリアへ走り出した。
「…イズミ殿、相方が実力のある冒険者だからと言って、そう安々と魔物討伐をして良いのですか?」
「魔物の繁殖力の高さは凄まじいですし、早期に対応出来るのは良い事ではありますが」
ヴィラードとテレジアの指摘も分かる。
魔物を発見したら冒険者ギルドに報告し、依頼として出すのが通常なのだ。
「ギルドに出しても良いですがね、手間と時間がかかりますし…村に被害が出てもおかしくない距離です。村としては緊急性の高い問題かと」
魔物の反応場所に到着すると、数台の馬車と共にオークの姿があった。
周辺に血なまぐさい空気が漂っている。
「既に被害が出ているようだな…ベリア、連れてきた男達に付いてくれ。オークは俺が片付ける」
「良いのか、それで」
「ああ大丈夫だ、冒険者が討伐しなければギルドも五月蝿い事は言わないだろ」
ベリアは自分の戦闘スタイルをヴィラード達に見られる事に対して確認をしたのだろうが、それより面倒に感じる冒険者ギルドの動きを気にしていると返す。
「それに、ヴィラード達も俺の手の内を1つくらい知っておいた方が良いだろうしな」
マスタングから降りたイズミは、トランクを開けてヴィラード達の視界を塞いでからショットガンを取り出した。
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※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
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