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第二十四章 暴走を止めろ
第四百二十七話 不可解な魔物
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ベリアが村の男達の側に付きオークが接近した場合の対応準備が整ったのを確認すると、イズミはメガネを掛けてマスタングの持つ情報とリンクさせてからオークに接近する。
「待てイズミ殿、私も加勢するぞ」
「今回は不要です。不安でしたらマスタングの側で剣を持って待機をお願いします」
魔物を前にして武器を持たないのが不安なのか、ヴィラードはマスタングから降り出した。
マスタングが助手席を動かしてくれたようだ。
イズミの存在に気付いた1体のオークがドスドスと接近して来たので、程良く引き付けてからショットガンで頭を吹き飛ばした。
地面へ倒れ込んだオークを見たヴィラードの目が見開き、他のオーク共は乾いた発砲音の鳴った方へと頭を向ける。
「…やはり接近戦は12ゲージが1番だ」
イズミはショットガンを構え直すと、無計画に近付いて来るオークに向けてショットガンを撃ち込む。
しかし大型化したオークは少し頭が回るのか、馬車の車輪を武器代わりに持ち出しつつイズミの動きを観察するかのように様子見していた。
大型化したオーク以外を片付け終えたイズミは素早くマガジンを交換して戦闘に備えたが、オークは攻撃を仕掛けて来ない。
「イズミ、あのオークは近付くと殺られるって理解してるみたいだ」
「…そんな気がしたよ。オークって頭良いのか?」
「いや、オークとゴブリンは基本的に同じくらい馬鹿だな。本能に忠実と言う方が正確かも」
ベリアが魔法通信でイズミに告げる。
だとすると目の前のオークは危険かもしれない。
そんな事を考えていると、馬車の車輪を持ったオークが猛スピードで突撃を仕掛けてきた。
車輪を盾代わりにして襲って来たが、足をショットガンで撃ち体勢を崩し倒れた所で頭を吹き飛ばす。
「よし、後1体だ」
最後の1体に目を向けると、オークはイズミから距離を取るように動きながら、破壊されている馬車の車輪を手に取るとイズミを目掛けて投げた。
咄嗟に避けたが車輪は大きく逸れた所に落ちる。
オークの近くにある物を投げつける戦術を選んだようで、イズミが近付こうとすると後ろに下がり一定の距離を取られる。
オークの近くには別の馬車もあり、それに近づかれると厄介だ。
イズミは大きなため息をつくとショットガンを右手で保持したまま、ショルダーバッグからグレネードランチャーを取り出して撃った。
グレネード弾はオークが避ける間も無く上半身に命中し爆発し、煙が風によって消え去ると下半身以外は見事に吹き飛んでいた。
イズミは小さく息を吐くと、一度周囲を見渡してからマスタングに魔法通信を繋いだ。
「マスタング、周辺の索敵を頼む」
「かしこまりました…魔物及び敵性の魔法反応無しです」
「よし、終わったな」
グレネードランチャーはショルダーバッグに収納し、ショットガンを肩に担いだイズミはマスタングの元へ向かう。
「イズミ、大丈夫そうだな」
「勿論…それにしても、変なオークだったな」
「武器を手にする事はあっても、相手と距離を取るオークは聞いた事がない」
「初見の武器への対応が悪くて助かったよ」
ベリアも自分と同じ認識を持っているようだ。
オークの処理は村に任せ、素材も村で活用して良いと話をつける。
ついてきた男は少し困った表情をしたが、20体分のオーク肉はとても魅力的なのか対応を任されてくれた。
「あの馬車も調べておくか」
ベリアが破壊された馬車へと向かうと、積荷や生存者の確認を始める。
「イズミ…コレは冒険者ギルドに報告した方が良い」
「何があった?」
イズミがベリアの元へ向かうと、気になったのかヴィラードもついてきた。
破壊された馬車には金貨や銀貨の入った布袋と共に、商品だっただろう嗜好品が散らばっている。
その中に赤黒い石が混じっている。
「コレは…」
「触れない方が良い。魔石に魔物と人間の血を吸わせた、黒魔法の活用術の1つだ」
ヴィラードは剣を抜くと器用に石を馬車の外へ弾き、陽の光に晒すと僅かに黒い煙が立った。
「冒険者ギルドより教会が動いた方が良い事案だ。イズミ殿にベリア殿、ここは我々に任せて頂きたい」
イズミとベリアが互いに顔を見合わせると、ヴィラードに任せる事に決めた。
「待てイズミ殿、私も加勢するぞ」
「今回は不要です。不安でしたらマスタングの側で剣を持って待機をお願いします」
魔物を前にして武器を持たないのが不安なのか、ヴィラードはマスタングから降り出した。
マスタングが助手席を動かしてくれたようだ。
イズミの存在に気付いた1体のオークがドスドスと接近して来たので、程良く引き付けてからショットガンで頭を吹き飛ばした。
地面へ倒れ込んだオークを見たヴィラードの目が見開き、他のオーク共は乾いた発砲音の鳴った方へと頭を向ける。
「…やはり接近戦は12ゲージが1番だ」
イズミはショットガンを構え直すと、無計画に近付いて来るオークに向けてショットガンを撃ち込む。
しかし大型化したオークは少し頭が回るのか、馬車の車輪を武器代わりに持ち出しつつイズミの動きを観察するかのように様子見していた。
大型化したオーク以外を片付け終えたイズミは素早くマガジンを交換して戦闘に備えたが、オークは攻撃を仕掛けて来ない。
「イズミ、あのオークは近付くと殺られるって理解してるみたいだ」
「…そんな気がしたよ。オークって頭良いのか?」
「いや、オークとゴブリンは基本的に同じくらい馬鹿だな。本能に忠実と言う方が正確かも」
ベリアが魔法通信でイズミに告げる。
だとすると目の前のオークは危険かもしれない。
そんな事を考えていると、馬車の車輪を持ったオークが猛スピードで突撃を仕掛けてきた。
車輪を盾代わりにして襲って来たが、足をショットガンで撃ち体勢を崩し倒れた所で頭を吹き飛ばす。
「よし、後1体だ」
最後の1体に目を向けると、オークはイズミから距離を取るように動きながら、破壊されている馬車の車輪を手に取るとイズミを目掛けて投げた。
咄嗟に避けたが車輪は大きく逸れた所に落ちる。
オークの近くにある物を投げつける戦術を選んだようで、イズミが近付こうとすると後ろに下がり一定の距離を取られる。
オークの近くには別の馬車もあり、それに近づかれると厄介だ。
イズミは大きなため息をつくとショットガンを右手で保持したまま、ショルダーバッグからグレネードランチャーを取り出して撃った。
グレネード弾はオークが避ける間も無く上半身に命中し爆発し、煙が風によって消え去ると下半身以外は見事に吹き飛んでいた。
イズミは小さく息を吐くと、一度周囲を見渡してからマスタングに魔法通信を繋いだ。
「マスタング、周辺の索敵を頼む」
「かしこまりました…魔物及び敵性の魔法反応無しです」
「よし、終わったな」
グレネードランチャーはショルダーバッグに収納し、ショットガンを肩に担いだイズミはマスタングの元へ向かう。
「イズミ、大丈夫そうだな」
「勿論…それにしても、変なオークだったな」
「武器を手にする事はあっても、相手と距離を取るオークは聞いた事がない」
「初見の武器への対応が悪くて助かったよ」
ベリアも自分と同じ認識を持っているようだ。
オークの処理は村に任せ、素材も村で活用して良いと話をつける。
ついてきた男は少し困った表情をしたが、20体分のオーク肉はとても魅力的なのか対応を任されてくれた。
「あの馬車も調べておくか」
ベリアが破壊された馬車へと向かうと、積荷や生存者の確認を始める。
「イズミ…コレは冒険者ギルドに報告した方が良い」
「何があった?」
イズミがベリアの元へ向かうと、気になったのかヴィラードもついてきた。
破壊された馬車には金貨や銀貨の入った布袋と共に、商品だっただろう嗜好品が散らばっている。
その中に赤黒い石が混じっている。
「コレは…」
「触れない方が良い。魔石に魔物と人間の血を吸わせた、黒魔法の活用術の1つだ」
ヴィラードは剣を抜くと器用に石を馬車の外へ弾き、陽の光に晒すと僅かに黒い煙が立った。
「冒険者ギルドより教会が動いた方が良い事案だ。イズミ殿にベリア殿、ここは我々に任せて頂きたい」
イズミとベリアが互いに顔を見合わせると、ヴィラードに任せる事に決めた。
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※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
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