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第二十四章 暴走を止めろ
第四百三十六話 秘密の機能
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「また大型の魔物かよ」
「様子がおかしいけどな」
ベリアの目にはケルベロスの異常な姿が見えているようだ。
「半分以上腐ってやがる」
イズミはグレネードランチャーを取り出すと、ケルベロスへ向けて撃ち込んだ。
爆発と共に頭の1つが地面に落ちる。
「グロいな」
地面に落ちた頭は腐った目玉でイズミを見つけると、頭だけで突撃をして来た。
思った以上に突撃のスピードが速く、グレネードランチャーへの弾込めが間に合わずショットガンのフルオートで対応する。
勢いは止まらずイズミはケルベロスの頭の突撃を受け、地面に倒れ込んだ所でケルベロスの口が右腕を捉えた。
力尽きたのか噛み千切られはしなかったものの、ショットガンと共に腕がケルベロスの口内に入ったままだ。
「やべぇ、抜けねぇ!」
ショットガンを諦めて右手だけでも引き抜こうとしていると、ケルベロスの腐った目玉と目が合ってしまった。
(コレはヤバいか?)
イズミの脳裏に最悪な展開が過ったが、ケルベロスの動きは無かった。
「…イシツナルモノヨ…ワガアルジヲ…スクッテクレ」
「え、なんだって?」
突然の言葉に思考が停止したイズミだったが、ケルベロスの頭が凄まじい勢いで腐り落ちて骨だけになってしまった。
「イズミ、何してんだ!」
「お、すまない」
ベリアが風魔法でケルベロスの骨を動かしてくれたので、ショットガンを回収して戦闘態勢に戻る。
マガジン交換をしたショットガンを構え直すと、頭が2つになったケルベロスが領主の屋敷方面へ戻っていった。
その代わりに大量のグールや腐ったオーク、ゴブリンとスパイダーが混ざったかのような魔物が姿を見せる。
「イズミ、コリャ数が多過ぎるぞ」
「多勢に無勢、撤退しよう」
即座に撤退を決めた2人はマスタングに乗り込むと大通りをバック走行で移動しようとするが、既に大量の魔物が道を塞いでおり純粋な突破は厳しくなっている。
マスタングのモニターには既に100体を超える魔物の反応が表示されていた。
イズミはマスタングを停車すると、ハイビームを消して大きく深呼吸をする。
滅多に使わない、マスタングに備わっている秘密の機能を使う時だと判断したのだ。
「イズミ、どうして止まるんだ?攻撃してくれって言ってるようなもんじゃねぇか!?」
「敵を引き付ける」
「引き付けるって、この数を?」
「そうだ。なるべく多くな」
車内に設置していたパトランプもどきを片付けると、モニター上で魔物達がにじり寄って来ているのが確認出来る。
イズミはコンソールボックスにある2つのトグルスイッチを操作した。
ヘッドライト部分がガトリングに切り替わり、テールにある特徴的なマークから火炎放射器のノズルが顔を覗かせた。
その状態で待機しつつ魔物達の動きに注視する、ここからが正念場だ。
攻撃を仕掛けて来ないと判断したのか、魔物達は完全に日が沈んだと共に群がり始め大通りに列を成している。
コレで準備は整った。
「ベリア、シートベルトをして足を踏ん張らせておいてくれ」
「わ、分かった。本当に大丈夫なんだな!?」
「任せろ、策はある」
前方に居た1体のオークがマスタング目掛けて拳を振り上げて走り出したの確認したと同時に、イズミはガトリングの発射ボタンを押した。
マスタングに積まれたV8エンジンの音とは違うガトリングの発砲音が響き渡り、その銃弾が前方に群がっていた魔物達を文字通りの肉片へと変えてゆく。
「マスタング、サポートを頼む」
「かしこまりました」
攻撃を始めた途端に周囲の魔物達も総攻撃を仕掛けて来たので、イズミはガトリングを操作しながらエンジンを吹かし、慣れないドーナツターンを活用して応戦する。
不慣れ故にマスタングのサポートありきではあるが、これで周囲の敵を一掃出来る筈だ。
廃墟を破壊しつつ魔物へ撃ち込み、4回転程してからガトリングの発射ボタンから指を離しモニターで周囲の敵を確認する。
「…マスター、敵の復活を確認しました」
「早いな」
ならば火炎放射器の出番である。
ガトリングも使えるようにボタンに指を添えつつドーナツターンを再開し、復活した魔物達に向けて火炎放射器の使用した。
改良された火炎放射器の威力は絶大で魔物達を瞬く間に燃やし尽くし、マスタングの周囲から魔物が消え去った。
「あれだけの魔物を一気に…あの攻撃は凄いな!ちょっと目が回りかけたけど」
「マスタングの武装は強力だからな…秘密にしておいてくれると助かる」
呆気にとられていたベリアだったが、危機を脱出した事を素直に喜んでいた。
「マスター、後で運転技術向上の為に練習をしましょう」
「そうだな。何処か広くて人気の無い場所を見つけてからな…長居は不要だ、撤退しよう」
アクション映画のようにスマートにはいかないものだと痛感しつつ、トグルスイッチを操作して武装を解除してヘッドライトを点灯させる。
「火事になってないようで良かった」
「調整済みです」
「…流石だ。落ち着いたら魔力を補給しよう」
ガトリングは大通りの廃墟を破壊したが、火炎放射器はマスタングが事前に調整をしてくれていたらしい。
勿論、その原理は不明である。
このままオブリビアに居ても魔物からの再攻撃を受けるリスクがあるので、オブリンドまで真っ直ぐ戻る事にしてマスタングのアクセルを踏み込んで走り去った。
「様子がおかしいけどな」
ベリアの目にはケルベロスの異常な姿が見えているようだ。
「半分以上腐ってやがる」
イズミはグレネードランチャーを取り出すと、ケルベロスへ向けて撃ち込んだ。
爆発と共に頭の1つが地面に落ちる。
「グロいな」
地面に落ちた頭は腐った目玉でイズミを見つけると、頭だけで突撃をして来た。
思った以上に突撃のスピードが速く、グレネードランチャーへの弾込めが間に合わずショットガンのフルオートで対応する。
勢いは止まらずイズミはケルベロスの頭の突撃を受け、地面に倒れ込んだ所でケルベロスの口が右腕を捉えた。
力尽きたのか噛み千切られはしなかったものの、ショットガンと共に腕がケルベロスの口内に入ったままだ。
「やべぇ、抜けねぇ!」
ショットガンを諦めて右手だけでも引き抜こうとしていると、ケルベロスの腐った目玉と目が合ってしまった。
(コレはヤバいか?)
イズミの脳裏に最悪な展開が過ったが、ケルベロスの動きは無かった。
「…イシツナルモノヨ…ワガアルジヲ…スクッテクレ」
「え、なんだって?」
突然の言葉に思考が停止したイズミだったが、ケルベロスの頭が凄まじい勢いで腐り落ちて骨だけになってしまった。
「イズミ、何してんだ!」
「お、すまない」
ベリアが風魔法でケルベロスの骨を動かしてくれたので、ショットガンを回収して戦闘態勢に戻る。
マガジン交換をしたショットガンを構え直すと、頭が2つになったケルベロスが領主の屋敷方面へ戻っていった。
その代わりに大量のグールや腐ったオーク、ゴブリンとスパイダーが混ざったかのような魔物が姿を見せる。
「イズミ、コリャ数が多過ぎるぞ」
「多勢に無勢、撤退しよう」
即座に撤退を決めた2人はマスタングに乗り込むと大通りをバック走行で移動しようとするが、既に大量の魔物が道を塞いでおり純粋な突破は厳しくなっている。
マスタングのモニターには既に100体を超える魔物の反応が表示されていた。
イズミはマスタングを停車すると、ハイビームを消して大きく深呼吸をする。
滅多に使わない、マスタングに備わっている秘密の機能を使う時だと判断したのだ。
「イズミ、どうして止まるんだ?攻撃してくれって言ってるようなもんじゃねぇか!?」
「敵を引き付ける」
「引き付けるって、この数を?」
「そうだ。なるべく多くな」
車内に設置していたパトランプもどきを片付けると、モニター上で魔物達がにじり寄って来ているのが確認出来る。
イズミはコンソールボックスにある2つのトグルスイッチを操作した。
ヘッドライト部分がガトリングに切り替わり、テールにある特徴的なマークから火炎放射器のノズルが顔を覗かせた。
その状態で待機しつつ魔物達の動きに注視する、ここからが正念場だ。
攻撃を仕掛けて来ないと判断したのか、魔物達は完全に日が沈んだと共に群がり始め大通りに列を成している。
コレで準備は整った。
「ベリア、シートベルトをして足を踏ん張らせておいてくれ」
「わ、分かった。本当に大丈夫なんだな!?」
「任せろ、策はある」
前方に居た1体のオークがマスタング目掛けて拳を振り上げて走り出したの確認したと同時に、イズミはガトリングの発射ボタンを押した。
マスタングに積まれたV8エンジンの音とは違うガトリングの発砲音が響き渡り、その銃弾が前方に群がっていた魔物達を文字通りの肉片へと変えてゆく。
「マスタング、サポートを頼む」
「かしこまりました」
攻撃を始めた途端に周囲の魔物達も総攻撃を仕掛けて来たので、イズミはガトリングを操作しながらエンジンを吹かし、慣れないドーナツターンを活用して応戦する。
不慣れ故にマスタングのサポートありきではあるが、これで周囲の敵を一掃出来る筈だ。
廃墟を破壊しつつ魔物へ撃ち込み、4回転程してからガトリングの発射ボタンから指を離しモニターで周囲の敵を確認する。
「…マスター、敵の復活を確認しました」
「早いな」
ならば火炎放射器の出番である。
ガトリングも使えるようにボタンに指を添えつつドーナツターンを再開し、復活した魔物達に向けて火炎放射器の使用した。
改良された火炎放射器の威力は絶大で魔物達を瞬く間に燃やし尽くし、マスタングの周囲から魔物が消え去った。
「あれだけの魔物を一気に…あの攻撃は凄いな!ちょっと目が回りかけたけど」
「マスタングの武装は強力だからな…秘密にしておいてくれると助かる」
呆気にとられていたベリアだったが、危機を脱出した事を素直に喜んでいた。
「マスター、後で運転技術向上の為に練習をしましょう」
「そうだな。何処か広くて人気の無い場所を見つけてからな…長居は不要だ、撤退しよう」
アクション映画のようにスマートにはいかないものだと痛感しつつ、トグルスイッチを操作して武装を解除してヘッドライトを点灯させる。
「火事になってないようで良かった」
「調整済みです」
「…流石だ。落ち着いたら魔力を補給しよう」
ガトリングは大通りの廃墟を破壊したが、火炎放射器はマスタングが事前に調整をしてくれていたらしい。
勿論、その原理は不明である。
このままオブリビアに居ても魔物からの再攻撃を受けるリスクがあるので、オブリンドまで真っ直ぐ戻る事にしてマスタングのアクセルを踏み込んで走り去った。
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