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第二十五章 オブリビアダンジョン
第四百五十四話 入口発見
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ダンジョンらしき場所へ繋がる道が発見されたのは、昼過ぎの休憩後すぐの事だった。
領主の屋敷と別館の間の空間に、螺旋階段のような物が出現していたのだ。
イズミ達が過去に調べた時には、そんな物は見当たらなかった気がするが、ベリアと共に見物に向かうと確かに大きな螺旋階段があった。
「ベリア、この前来た時は無かったよな?」
「無かった筈だ。こんなデカいのがあったら、普通気付くだろ」
階段部分はマスタングが通れる広さであり、大人数でダンジョンに入っても問題なさそうな頑丈な階段だった。
冒険者ギルドの調査チームがダンジョン調査の魔道具を準備すると、螺旋階段の前で水晶玉のような物が光りだした。
「間違いなくダンジョンの入口だ。今から入るか?」
「いや、陽も傾き始める頃合いだし明日の朝からが良いだろう。ここにセットして情報を収集させれば、陽が沈んだ頃には何かしら分かるだろう。ダンジョン調査の担当パーティーは早めに寝るんだぞ?ダンジョン内は何が起きるか予測出来ないからな」
冒険者ギルドの男が冒険者パーティーに声をかけると、パーティーであろう六人が同時に頷いた。
「手の空いている者はダンジョンの入口に魔法結界を張る手伝いを頼む。夜中に出て来られると厄介だ」
この手の事に慣れているのか、テキパキと魔法結界を張り終えた時には夕食の時間になっている。
「ダンジョンが見つかったって事は、明日からはオブリビア内の調査班の人数は減るのか…襲撃を受けるリスクが増すな」
「襲撃されたら、アタイらも戦う事になるぞ。イズミは腕の痛みとも向き合う事になるだろうけど」
「それが厄介なんだよ…痛み止めが必要だな」
マスタングのアイテムボックス機能を確認し、痛み止めに使えそうな物を軽く物色しているとタバコ葉の類似品が目に付いた。
昔は儀式で用いられていたものの、痛み止めとしても活用していたと聞いた記憶がある。
「痛み止めとしても使われていたとか、そんな事を言ってたよな」
「マスター、喫煙は依存症及び身体能力低下のリスクがあります」
「どの程度効果があるのかも分からないし、今回は別のを探すか」
結局使えそうな痛み止めは見つからず、朝晩の2回ロレッタに頼む事に決めた。
イズミが人目につく所に居るので、ベリアは声をかけてから冒険者ギルドのダンジョン調査の大まかなスケジュールを聞いてきてくれた。
「調査用の魔道具はあの螺旋階段の入口に置いて、簡単な情報収集を始めてる最中だ。夜には第一階層の情報くらいは掴めるだろうからそれを元に打ち合わせをして、明日の朝から本格的な調査に向かうとさ」
「調査で入る人数は?」
「ギルドも教会もだけど、此処に居る半数はダンジョンに入るぞ」
「地上の警備は手薄になるな。ベリアはどうする?ダンジョンにも興味はあるだろ」
「あるけど…イズミを単独行動させるのは危険だから、今回はパスだ」
ベリアは焚き火を用意すると、夕食の準備を始める。
腕時計をポケットから取り出して確認すると、丁度6時を示していた。
「イズミ、あの枷が付いていた時はアタイとの魔法通信は繋がらなかったのか?」
「そうだな、何の反応も無かった」
「マスタングとは?」
「普通に繋がったな」
「どうして?」
ベリアの純粋な疑問に、どう答えるのが正しいのか判断に困ってしまった。
自分でも理由がイマイチ掴めていないのだ。
「ベリア様、私とマスターは魂の契約を結んでおります。これは魔法とは完全に別の領域なので、魔法を封じられても繋がりが途切れる事はありません」
「じゃあ、イズミが枷を嵌められた時点でマスタングは状況を把握してて、攻撃を仕掛ける事も出来たのか?」
「可能です。そうしなかったのは、あの程度の男であればマスターでも問題無く処理出来ると判断したからです」
「期待されてるんだな、イズミ?」
マスタングの説明を聞いたベリアは、ジト目でイズミに話しかける。
「その結果がこの負傷だ…まだまだ俺も未熟者だ」
ベリアと共に夕食のスープを作ると、細かく刻んだ胡椒を軽く振りかける。
これだけで味気ないスープがご馳走に早変わりだ。
「ベリア、此処に居たんだな。ダンジョンの情報が入ったが、聞いておくか?」
冒険者の男がベリアを見つけると、気さくに声をかけてきた。
イズミは行って来いと伝えると、男と共にダンジョンの情報を確認しに向かった。
領主の屋敷と別館の間の空間に、螺旋階段のような物が出現していたのだ。
イズミ達が過去に調べた時には、そんな物は見当たらなかった気がするが、ベリアと共に見物に向かうと確かに大きな螺旋階段があった。
「ベリア、この前来た時は無かったよな?」
「無かった筈だ。こんなデカいのがあったら、普通気付くだろ」
階段部分はマスタングが通れる広さであり、大人数でダンジョンに入っても問題なさそうな頑丈な階段だった。
冒険者ギルドの調査チームがダンジョン調査の魔道具を準備すると、螺旋階段の前で水晶玉のような物が光りだした。
「間違いなくダンジョンの入口だ。今から入るか?」
「いや、陽も傾き始める頃合いだし明日の朝からが良いだろう。ここにセットして情報を収集させれば、陽が沈んだ頃には何かしら分かるだろう。ダンジョン調査の担当パーティーは早めに寝るんだぞ?ダンジョン内は何が起きるか予測出来ないからな」
冒険者ギルドの男が冒険者パーティーに声をかけると、パーティーであろう六人が同時に頷いた。
「手の空いている者はダンジョンの入口に魔法結界を張る手伝いを頼む。夜中に出て来られると厄介だ」
この手の事に慣れているのか、テキパキと魔法結界を張り終えた時には夕食の時間になっている。
「ダンジョンが見つかったって事は、明日からはオブリビア内の調査班の人数は減るのか…襲撃を受けるリスクが増すな」
「襲撃されたら、アタイらも戦う事になるぞ。イズミは腕の痛みとも向き合う事になるだろうけど」
「それが厄介なんだよ…痛み止めが必要だな」
マスタングのアイテムボックス機能を確認し、痛み止めに使えそうな物を軽く物色しているとタバコ葉の類似品が目に付いた。
昔は儀式で用いられていたものの、痛み止めとしても活用していたと聞いた記憶がある。
「痛み止めとしても使われていたとか、そんな事を言ってたよな」
「マスター、喫煙は依存症及び身体能力低下のリスクがあります」
「どの程度効果があるのかも分からないし、今回は別のを探すか」
結局使えそうな痛み止めは見つからず、朝晩の2回ロレッタに頼む事に決めた。
イズミが人目につく所に居るので、ベリアは声をかけてから冒険者ギルドのダンジョン調査の大まかなスケジュールを聞いてきてくれた。
「調査用の魔道具はあの螺旋階段の入口に置いて、簡単な情報収集を始めてる最中だ。夜には第一階層の情報くらいは掴めるだろうからそれを元に打ち合わせをして、明日の朝から本格的な調査に向かうとさ」
「調査で入る人数は?」
「ギルドも教会もだけど、此処に居る半数はダンジョンに入るぞ」
「地上の警備は手薄になるな。ベリアはどうする?ダンジョンにも興味はあるだろ」
「あるけど…イズミを単独行動させるのは危険だから、今回はパスだ」
ベリアは焚き火を用意すると、夕食の準備を始める。
腕時計をポケットから取り出して確認すると、丁度6時を示していた。
「イズミ、あの枷が付いていた時はアタイとの魔法通信は繋がらなかったのか?」
「そうだな、何の反応も無かった」
「マスタングとは?」
「普通に繋がったな」
「どうして?」
ベリアの純粋な疑問に、どう答えるのが正しいのか判断に困ってしまった。
自分でも理由がイマイチ掴めていないのだ。
「ベリア様、私とマスターは魂の契約を結んでおります。これは魔法とは完全に別の領域なので、魔法を封じられても繋がりが途切れる事はありません」
「じゃあ、イズミが枷を嵌められた時点でマスタングは状況を把握してて、攻撃を仕掛ける事も出来たのか?」
「可能です。そうしなかったのは、あの程度の男であればマスターでも問題無く処理出来ると判断したからです」
「期待されてるんだな、イズミ?」
マスタングの説明を聞いたベリアは、ジト目でイズミに話しかける。
「その結果がこの負傷だ…まだまだ俺も未熟者だ」
ベリアと共に夕食のスープを作ると、細かく刻んだ胡椒を軽く振りかける。
これだけで味気ないスープがご馳走に早変わりだ。
「ベリア、此処に居たんだな。ダンジョンの情報が入ったが、聞いておくか?」
冒険者の男がベリアを見つけると、気さくに声をかけてきた。
イズミは行って来いと伝えると、男と共にダンジョンの情報を確認しに向かった。
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※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
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