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第2章 幼年編
067 家畜
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商業ギルドの登録をした。
改めて。
商業ギルドとは何か?
お金の流れで大まかに言うと、商いに関するあれこれすべてを扱うのが商業ギルドだ。
商品そのものの取引はもちろん、商標権や商標登録のような、現物だけではなく形を基にした商取引も商業ギルドで扱われる。
冒険者ギルドとの違いは、大まかに取引きに人の生命に関わるものがあるのか、ないのかがその線引きにある。人の生命に関係する商取引が冒険者ギルド管轄であって、それ以外のものを扱うが商業ギルドだともいえる。
また、冒険者ギルドは依頼された仕事を果たして、その報酬としてお金を貰うのが基本の流れだ。
そこには生命のリスクも入る。
薬草採取といえど、そこに生命の危険がゼロではないからだ。自身の生命を元手とする魔獣駆除やダンジョン探索に至ってはいうまでもない。
よって冒険者ギルドが関わるものの1つが物流部門だ。物流は冒険者ギルド管轄となる。商品の輸送上生命の危険が当たり前にある世界ならではである。
よって離れた土地間の商取引は冒険者ギルドがその物流を担うことになる。
▼
俺は俺個人の開発商品のアイデアやその商標権等は俺自身のものとして商業ギルドに登録した。ハンバーグを作るミートチョッパーが第一弾だ。デニーホッパー村のあれこれに関しては、デニーホッパー村名義としてギルド登録した。もちろんチャンおじさんの村長認可を得ている。
村名義としてあれこれをギルド登録した理由。
デニーホッパー村の団体としての地税や村民個人の収穫税。本来ならば開村10年はかからないはずだ。
が、聞き及ぶ現領主ヴィンサンダー家の王都での「散財っぷり」から、この10年間の非課税権が反故される可能性がないとは言えない。
突然困った事態が訪れて途方に暮れるより、できる準備はしたい。
本来人は善なるものだとするいわゆる性善説を俺は信じている。俺の周りにいる人はみなこの性善説上に在る人だからだ。が、現ヴィンサンダー家にこの性善説は当てはまらない。自分たちの欲を何より優先しているからだ。であるならば、できる限りの防御策を今のうちに取らねばならない‥。
武力に寄らない形で。
▼
「シルカさん、家畜の件はどうなった?」
「大丈夫っよー。第2陣のカウカウは20頭、ブッヒーは5頭が明後日やって来るっす」
カウカウにブッヒー。そう、牛と豚である。名前通りにほぼ牛と豚だ。俺は村共有の財産として放牧地と養豚場を作ったのだ。もちろん村の同級生アールとジョエルの2人にも協力してもらって出来たのがカウカウの放牧地とブッヒーの養豚場だ。
カウカウやブッヒーを狙う魔獣の侵入対策にも万全の堅固な柵も作った。
そしてカウカウとブッヒーの飼育に慣れた人に、新たな村民として移住してもらった。
村営の放牧場に養豚場だ。
試験的に導入された第1陣のカウカウ10頭とブッヒー5頭の飼育は順調である。今回の第2陣カウカウ20頭、ブッヒー5頭を合わせると、合計がカウカウ30頭、ブッヒー10頭(雄種はそれぞれ2頭)になる。
これで今後の繁殖もなんとかなりそうだ。
カウカウにブッヒーの糞はもちろん開墾地の有益な肥料にする予定だ。
ただ現状のあの匂いはやはり臭い(この世界の人は平然としているが)。匂い問題はベンに風魔法の応用を考えてもらっている。ベンならばいずれ解決してくれるだろう。
カウカウの食肉はもう少し頭数が増えてからとなるが、ミルクは村人の新たなお楽しみ飲料になるだろう。俺も牛乳は大好きだし。
チーズやヨーグルトなどの2次副作物となる加工乳製品も楽しみだ。
ブッヒーは繁殖も早いという。俺は焼豚にベーコンを早く食べたい!
いずれはサンデー商会経由で村の新たな名物に焼豚とベーコンを加えたい。村にとって今は現金収入はいくらあってもいいと思う。
牛、豚とくれば次はニワトリであるが、これは猟師のアンナのお父さん(ニャンタおじさん)が鶏に近い魔獣のコッケーを獲ってきてくれた。大きさは俺の記憶のニワトリの倍くらいある大きさだ。好戦的な性格らしいが、飼い慣らせば温和な性格になるらしい。何よりコッケーは飼育もし易いらしい。アンナの家の裏に屋根付きの平飼い飼育場を作って様子を見ているがこれは早くも繁殖も含めて順調だ。ヒヨコはかわいいし卵は鶏卵の倍くらいの大きさだが味は鶏卵そのものでこれも美味い。
飼育場でコッケーが産んでくれる卵は1日5、6個になるはずなのだが‥。
生卵の美味しさをアンナに俺が教えたためか、なぜか飼育時の鍵を誰かが開けた形跡と毎日生卵の殻が1、2個落ちているとアンナのお母さんが呆れて言っていた。
魔獣の生卵には殻に身体に良くない菌が付着しているから腹を壊すよとアンナに伝えといてくださいと言っておいた。
卵は料理法もいくつもある。
コッケーの飼育場の拡大もすぐにできそうだ。楽しみだ。
▼
「アレク君、次は何をやるっすかー?」
ワクワク顔のシルカさんが耳をピコンピコンさせて言った。
「次はねー‥」
改めて。
商業ギルドとは何か?
お金の流れで大まかに言うと、商いに関するあれこれすべてを扱うのが商業ギルドだ。
商品そのものの取引はもちろん、商標権や商標登録のような、現物だけではなく形を基にした商取引も商業ギルドで扱われる。
冒険者ギルドとの違いは、大まかに取引きに人の生命に関わるものがあるのか、ないのかがその線引きにある。人の生命に関係する商取引が冒険者ギルド管轄であって、それ以外のものを扱うが商業ギルドだともいえる。
また、冒険者ギルドは依頼された仕事を果たして、その報酬としてお金を貰うのが基本の流れだ。
そこには生命のリスクも入る。
薬草採取といえど、そこに生命の危険がゼロではないからだ。自身の生命を元手とする魔獣駆除やダンジョン探索に至ってはいうまでもない。
よって冒険者ギルドが関わるものの1つが物流部門だ。物流は冒険者ギルド管轄となる。商品の輸送上生命の危険が当たり前にある世界ならではである。
よって離れた土地間の商取引は冒険者ギルドがその物流を担うことになる。
▼
俺は俺個人の開発商品のアイデアやその商標権等は俺自身のものとして商業ギルドに登録した。ハンバーグを作るミートチョッパーが第一弾だ。デニーホッパー村のあれこれに関しては、デニーホッパー村名義としてギルド登録した。もちろんチャンおじさんの村長認可を得ている。
村名義としてあれこれをギルド登録した理由。
デニーホッパー村の団体としての地税や村民個人の収穫税。本来ならば開村10年はかからないはずだ。
が、聞き及ぶ現領主ヴィンサンダー家の王都での「散財っぷり」から、この10年間の非課税権が反故される可能性がないとは言えない。
突然困った事態が訪れて途方に暮れるより、できる準備はしたい。
本来人は善なるものだとするいわゆる性善説を俺は信じている。俺の周りにいる人はみなこの性善説上に在る人だからだ。が、現ヴィンサンダー家にこの性善説は当てはまらない。自分たちの欲を何より優先しているからだ。であるならば、できる限りの防御策を今のうちに取らねばならない‥。
武力に寄らない形で。
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「シルカさん、家畜の件はどうなった?」
「大丈夫っよー。第2陣のカウカウは20頭、ブッヒーは5頭が明後日やって来るっす」
カウカウにブッヒー。そう、牛と豚である。名前通りにほぼ牛と豚だ。俺は村共有の財産として放牧地と養豚場を作ったのだ。もちろん村の同級生アールとジョエルの2人にも協力してもらって出来たのがカウカウの放牧地とブッヒーの養豚場だ。
カウカウやブッヒーを狙う魔獣の侵入対策にも万全の堅固な柵も作った。
そしてカウカウとブッヒーの飼育に慣れた人に、新たな村民として移住してもらった。
村営の放牧場に養豚場だ。
試験的に導入された第1陣のカウカウ10頭とブッヒー5頭の飼育は順調である。今回の第2陣カウカウ20頭、ブッヒー5頭を合わせると、合計がカウカウ30頭、ブッヒー10頭(雄種はそれぞれ2頭)になる。
これで今後の繁殖もなんとかなりそうだ。
カウカウにブッヒーの糞はもちろん開墾地の有益な肥料にする予定だ。
ただ現状のあの匂いはやはり臭い(この世界の人は平然としているが)。匂い問題はベンに風魔法の応用を考えてもらっている。ベンならばいずれ解決してくれるだろう。
カウカウの食肉はもう少し頭数が増えてからとなるが、ミルクは村人の新たなお楽しみ飲料になるだろう。俺も牛乳は大好きだし。
チーズやヨーグルトなどの2次副作物となる加工乳製品も楽しみだ。
ブッヒーは繁殖も早いという。俺は焼豚にベーコンを早く食べたい!
いずれはサンデー商会経由で村の新たな名物に焼豚とベーコンを加えたい。村にとって今は現金収入はいくらあってもいいと思う。
牛、豚とくれば次はニワトリであるが、これは猟師のアンナのお父さん(ニャンタおじさん)が鶏に近い魔獣のコッケーを獲ってきてくれた。大きさは俺の記憶のニワトリの倍くらいある大きさだ。好戦的な性格らしいが、飼い慣らせば温和な性格になるらしい。何よりコッケーは飼育もし易いらしい。アンナの家の裏に屋根付きの平飼い飼育場を作って様子を見ているがこれは早くも繁殖も含めて順調だ。ヒヨコはかわいいし卵は鶏卵の倍くらいの大きさだが味は鶏卵そのものでこれも美味い。
飼育場でコッケーが産んでくれる卵は1日5、6個になるはずなのだが‥。
生卵の美味しさをアンナに俺が教えたためか、なぜか飼育時の鍵を誰かが開けた形跡と毎日生卵の殻が1、2個落ちているとアンナのお母さんが呆れて言っていた。
魔獣の生卵には殻に身体に良くない菌が付着しているから腹を壊すよとアンナに伝えといてくださいと言っておいた。
卵は料理法もいくつもある。
コッケーの飼育場の拡大もすぐにできそうだ。楽しみだ。
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「アレク君、次は何をやるっすかー?」
ワクワク顔のシルカさんが耳をピコンピコンさせて言った。
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