アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

096 留学前

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「ピーナさんこんにちはー」

「こんにちはアレク君。今日は何?」

「俺、たぶん来年他所の領に行くんだけど、他所でもギルド登録ってできるんだよね?」

「大丈夫よ」

「ヴィヨルド領に行く予定なんだけど、ヴィヨルドのギルドでもお金を下ろしたり、預けたりもできるんだよね?」

「もちろんよ」


次いで商業ギルドへ来た。

来年は他領、たぶんヴィヨルドの学校へ行くつもりだ。
授業料や寮費他、そこでのお金も要る。
商業ギルドでは俺名義のお金が順調に貯まっているらしい。
(ピーナさんは凄いんだからね!と五月蝿いくらいにいつも言う)
俺、お金を使うこともないし、家族も使わないからぜんぜん実感はないんだけど。
(母さんは俺が毎月渡す郵便屋さんのお金でさえ、俺のために貯金しているのを俺は知っている)

「ヴィヨルドに決まったら、先に教えね。アレク君のことだから、また何かの新作を作るでしょ。向こうのギルドにも紹介状を出しておくからね」

「えー、ピーナさん。そんなの悪いからいいよ」

「何言ってるの!あなたが生むアイデアと売上にギルドも潤っているんだからね!ヴィヨルドのギルドにもせいぜい働いてもらわなきゃいけないわ!」

(それって俺がピーナさんに仕事させ過ぎてるってこと‥)





「「「よおアレク!」」」

「うっすー!」

「今日も闘(や)るか?」

「闘る、闘る!」

鉤爪の3人組とハイタッチをする。あれ以来、仲良くなった若者冒険者だ。あれ以来、訓練場で一緒に稽古もよくやっている。


「マリナさん、俺鉄級(3級)まであとどのくらい?」

「アレク君、かなり速いペースよ。このままいけばあと1年くらいかな?」

こまめに弱い魔獣を追いかけて狩ってるのがいいみたいだ。
だいたい魔石のかけらのおかげで、そこそこ強い魔獣には相変わらず会えないからね。追いかけられる魔獣はチューラットや一角うさぎくらいだし。

今日はグレンさんの解体の手伝いをした。
こないだの借りもあるからね。

「グレンさん、俺ここを卒業したらヴィヨルドの学園に行こうかと思うんだどう思う?」

最近、会う人会う人みんなに聞いてるよな俺。

「ヴィヨルドか。強い冒険者も多いぞ。あそこはダンジョンも多いし、黒の森もあるからな。つえー魔獣もいっぱいるぞ」

グレンさんからヴィヨルドの話やヴィヨルドのギルドの話を聞く。

「お前が行くんだったら向こうの解体屋にも話しといてやるよ。
あとな、ヴィヨルドの前ギルド長と知り合えたら、いろいろ教えてもらえ」

「うん、グレンさんありがとう」

なんとなく行きたかヴィヨルド。
この頃は真剣に考えるようになった。
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