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第2章 幼年編
226 夜襲(中)
しおりを挟むチリンチリンチリン…
シャンク先輩の夜警中、土鈴が鳴った。
「「「!」」」
即座にとび起きるボル隊の4人。
男子寮食堂に設置された銃眼(狭間)から隣に設置された「1人用歩哨ボックス」を覗き見る。
ギャッギャッギャッギャッギャッギャッギャッギャッ…
「キャー」
思わずセーラが悲鳴をあげた。
「マジ?」
「アレク、造りは大丈夫だよな?」
「はい。5階層のゴリラのパンチでも10発は耐えらます」
歩哨もけっこう頑丈に作ったんだよ。
ギャッギャッギャッギャッギャッギャッ…
そこには「1人用歩哨ボックス」に隙間なく群がるガーゴイルがいた。
その数軽く30体……。
たぶん男子寮食堂にもガーゴイルは取りついているんだろうな。
銃眼は、内側の男子寮食堂からは大きな穴が開き、外側からは狭い穴で作られている。内側からの円錐形をイメージしてもらえばわかるよね。
外側からは攻撃をされ難い造りの監視窓が銃眼(狭間)なんだ。
男子寮食堂には矢狭間(はざま)と鉄砲狭間が設置してある。矢狭間は矢を射るマリー先輩用、鉄級狭間は雷魔法を発現する俺用だ。
「セーラはガーゴイルが逃げないようにできるだけ大きな範囲の障壁でここを囲んでくれる?」
「は、はい」
「大丈夫。シャンク先輩は無事だし、ガーゴイルくらい俺たちには何の問題もないよ」
「え、ええ」
震えながらコクコクと頷くセーラだ。
「雷魔法で前のガーゴイルを倒したあと、合図で扉を開けますね。キム先輩はシャンク先輩をお願いします。
マリー先輩は歩哨から右側のガーゴイルをお願いします。俺は左側と上に飛ぶやつを落とします」
「「「了解!」」」
「セーラの障壁で始めるよ」
「はい。いきます。ホーリーシールド(聖壁)!」
おそらく男子寮食堂を中心として、見えない障壁が全体を囲んだのだろう。
指示もそこそこに、鉄級狭間から歩哨に群がるガーゴイルに向けて雷魔法を発現する俺。
「スパーク!スパーク!スパーク!スパーク…」
どこを撃っても当たるくらい群がるガーゴイル。歩哨は土魔法で発現してるから、シャンク先輩を気にせず雷魔法を発現できる。
ビリビリビリビリッ!
ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー!ギャーー…
なすすべなく倒れていくガーゴイル。
ヨシ、外だ。
「開けます!」
ダッ!
キム先輩を先頭に、俺、マリー先輩、セーラの4人が外に飛び出した。
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