アレク・プランタン

かえるまる

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第2章 幼年編

675 6年1組 ライラ

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675  6年1組ライラ

 註) 作中のライラ先輩の初登場は4年1組としますと計算が合いません(汗)
 なので、初登場は3年1組と設定を変更します(ごめんなさい)


―――――――――――――――


 医療看護に関心を覚えたのは、やはり女子生徒が多かったんだ。

 「そうするとトリアージュは責任重大なのよね」

 「そうなんですよライラ先輩」

 獅子獣人のライラ先輩が質問したんだ。熱心に質問するライラ先輩はまるで帝都学園のメルル先輩と同じ雰囲気があったんだ。

 メルル先輩は子どもたちの教育に熱心だった。今も青雲館で毎日を一生懸命やってくれてるはずだよな。

 「トリアージュの具体的な例をあげてみてアレク」

 キャロルもまたとっても熱心だったよ。

 「じゃあさ、最優先に治療しなきゃいけない赤が2人いるとするよな」

 こくこく
 コクコク

 「1人はさっきまで元気だった親友、もう1人は見ず知らずの後輩。
 回復士の魔法はあと1発。看護するお前はどちらを助けるように指示を出す?」

 「「トリアージュ、赤の親友と知らない後輩‥‥」」

 「「「そりゃ‥‥」」」

 「後輩ね、団長」

 「そう。それが正解ですキャロル先輩」

 「すごく辛いことに直面しても。それでも1人でも多くを救うために、トリアージュは必要なんだよ」

 みんなに生命の大切さが伝わったよな。







 「ありがとう団長。看護はね、私ずっとやってみたかったの。私‥‥狂犬団に出会えて本当に良かったわ。私、看護を一生の仕事としてやるわ」

 「キャロル先輩‥‥」

 そうだ、メルル先輩とライラ先輩が連絡をとれるようになったらいいな。手紙送っておこう。


 魔法全盛のこの世界では、外傷から疾病に至るまで、その治癒には回復魔法かポーションが主要な対処法なんだよね。

 内科的処置は、魔法かポーション、あるいは薬草を煎じた漢方みたいなものに手当てを頼んでるし、魔法かポーション以外の外傷の治療には雑菌だらけの布で覆うくらい、といった具合なんだ。

 重体で瀕死の人や、死語直後の人をエリクサーや蘇生魔法で治せるのはごくわずかの富裕層で且つ運のいい人だけ。

 医学が日夜進歩してる元の世界とはぜんぜん違うんだ。

 そうそう、エリクサーや蘇生魔法の効果は死後12時間程度らしいよ。

 「ライラ先輩、看護に特化した仲間を集めてください。ゼロから始めましょう」

 「いいの団長?」

 「こちらこそありがとうございます!やりがいがあって有意義な仕事です。ぜひやりましょう」

 「ええ。楽しみよ!」

 フフフフフ
 ハハハハハ

 思えばこの日に、看護士がこの世界に誕生したんだと思う。

 「帝都のコウメは医学に特化して活動してますから。ライラ先輩、コウメと連絡を、とりあってください。
 コウメの技術とライラ先輩の技術と経験が合わさって。近い将来、劇的に死者が減ると思います」

 のちに。
 ライラ先輩に2つ名がつくことになる。
 中原に響き渡るその名は「慈母ライラ」である。



 ▼



 「ライラ先輩、キャロル、白衣が届いたよ!」

 帝都のミチーコ先輩にお願いしといたんだ。ナース用と介護士用の白衣を。パンツスタイルとスカートスタイルの2種。

 「どうかな団長?ピタっとしてない?」



































 プシュッッッ!

 「「「キャャャャャーーーーー!」」」

 

―――――――――――


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