イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛

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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺

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 そんなことも分かんねぇの? みたいなことを呟いて隣の友人と思わしき奴が、聞こえよがしに嘲笑してくる。

(なんなん、委員会でいきりたおす奴って)

 ムカッと思ったけど、一応さぼりもしないで委員会にでてくるだけ、ましなのかもしれない。だけど足を広げて腕を組んだ座り方も行儀が悪い。
 こういういちいち自分の不平不満ばかりでかい声でわめく奴ってどこにでもいるんだな。俺には到底理解が出来ん。

 『うっせぇ、黙れよ』って気持ちを込めて俺が眉間に力を込めたら、それを呼び水にしたかのように相手が俺を睨み返してきた。もう不機嫌を隠そうともしない。
 相手は一年生にしては見た目が派手だ。あいつらから見たら俺なんて、背も170センチそこそこ、伸びきった前髪がもっさりしてて、見た目大人しそうなモブ二年が偉そうにって見えるんだろうな。まあ、こんな一年、別に怖くもなんともないんだろう。
 その一方で考える。特に二年三年は部活のある奴はそれを理由に出てきていない奴ばっかりなのは確かだし。まあ、この意見ももっともだ。
 色々考慮して俺が「そうだな……。別に連絡だけなら今年はもう委員会を開かなくても」と言い掛けたら、それをちょっと強めなイケボでぴしゃっと遮られた。

「俺も部活があるけど出てる。他にもそういう人いるだろ。一緒にするな」

 特段大きいわけじゃないのによく通る。有無を言わせぬ引力のある声だ。皆、びっくりして後ろを振り返る。
 吹奏楽部員である俺の元クラスメイトもうんうんうなずいてる。ぐちゃぐちゃ文句を言っていた奴らも、すんっと押し黙った。
 あれ、これって助けてくれたってことか? 俺もつられて声がした窓側を見て、すぐその佇まいと存在感に惹き付けられた。
 教室に入ってきた時、妙に目立つ奴がやついるなって思った。そいつは真新しいサッカー部の青ジャージに身を包み、長い脚を持て余し気味に一番後ろの席に座っていた。
 入学式直後に部活動勧誘のチラシを配りに行ったクラスの女子が、顔面国宝級イケメンがいるって大騒ぎしてたっけ。たしかサッカー部とか言ってたような? なるほど女子がはしゃぐわけだと納得してしまった。
 そいつと視線がかちっと合った。じっとこちらを値踏みするような、探るような目つきで見据えられる。俺もじいっとそいつに目を凝らした。

 目鼻立ちがはっきりした、とにかく強つよの顔面。スポーツやってますよっていういかにもな爽やかさだけじゃない。醸し出す雰囲気がどことなく憂いを帯びて気だるげだ。
 それがこいつの大人びた雰囲気に一役買っている。ああ、これはモテるでしょ、って確信できる。このルックスじゃなきゃちょっとだけ長めのメンズウルフなんて、主張のある髪型できないだろ。
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