イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛

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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺

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「トーマ! 清掃活動、春の方が涼しそうだから、俺ら二人で参加すると思う」

 隣にいる大人しそうな彼女と並んで、二人ともニコニコしていて感じがいい。

「ありがとう」
「礼とか言って、真面目かっ! 委員長立候補もお疲れさん。さっき絡まれたのに助けられなくてごめんな。俺弱いから。でも半分その髪の毛のせいだと思うぞ」

 そう言ってぴらっと俺の前髪を暖簾みたいに引き上げた。

「イケメン台無しじゃん、何この髪型。お前一年の時、もっと格好良かったぞ」
「あー、これ。ちょっと伸ばしてたんだ。今週末切るから」
「そっか。そういや、あの一年生、すごかったな。あんなはっきり発言して、かっこよかった。なんか独特の迫力あったなあ」
「ああ、あいつ、もういないな。お礼言おうと思ったんだけど」

 俺たち以外はもう教室を後にしていた。残念。

「でも文句言ったやつも、二回はきちんと活動に参加させてやる」
「流石、トーマ」
「それもこれも、全部担任に丸投げされたせいだからな」
「でもまあ、トーマに頼めばなんとかなりそうな気がするもんな。俺でも頼むわ。大人しそうに見えてお前気ぃ強いもん。去年の文化祭の時だって、うちのクラスのお化け屋敷に順番横入りしてきた怖い先輩達ともめた時、トーマが真正面から立ち向かって収めてたもんな。お前がいたから去年のクラス、派手系も俺みたいな大人しい系も交流できたって言うか、雰囲気良かった。今年のクラスはいまいちなんだよなあ。トーマロスだよ俺」

 そんな風に労われたらなんかむずむず照れる。ありがとう。いい奴だ。
 部活に行く二人と別れ、誰もいなくなった部屋を見渡す。遠くから吹奏楽部の演奏する音や外部活の人の声なんかが聞こえてくる。
 カーテンが暖かい風でぶわっと舞う。部屋の最終確認を任されていたので、俺が窓を閉めないといけない。机に手を突いたら、指に硬い何かが当たった。手元を見たら、そこには置き去りのスマホがあった。
 すぐに、ぴんときた。ここに座ってたのはあの顔面強つよ君だ。俺は急いでスマホを取り上げると、その拍子に画面が明るくなってロック画が目に飛び込んできた。

「え……、ま、何で?」
(どういうこと? あいつの待ち受け画面の写真、俺、なんだけど?) 
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