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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺
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俺は肩を掴まれたまま逃げを打つため、前に進もうとじたばたともがくが、一歳年下とは思えない逞しい腕は外れやしない。
見た目は美形の優男に見えるけど、こいつやっぱ運動部だし、部活をやめた俺よりずっと体格がいい。
「ほら、暴れないで。行きますよ」
なんか俺の方がたしなめられた。くそう。これではどちらが先輩かわかったもんじゃないな。
そのまま校庭に向かって、回れ右をされる。うちの学校は一足制で上履きはないからそのまま校舎を出る。強引に引っ張られるがまま、土埃立つ校庭までぐいぐいと連れ出された。
「おい、お前。ふざけんなって。止まれって」
しびれを切らした俺が肩に置かれた手をぱしっと手荒く振りほどいて意地で足を止めたら、キタカドが自分の形が良い唇に人差し指を押し当てて「しーっ」ってちょっと怖い真顔になった。
角度的に、女子達からはこいつの顔は見えない。急にきた真剣な表情に、ただ事でない雰囲気を感じる。俺はゾクッとくる美貌に見据えられ、まるで蛇に睨まれた蛙みたいに固まった。
少しだけ細めた大きな目の形も綺麗で、こんな仕草、相当なイケメンにしか許されないだろう。
「まだ後ろで見てるから。話を合わせてください」
口の動きだけで『おねがい』と言った。思わず息を飲んで黙ってしまった。
俺、お願いに弱すぎる。でもキタカドの隣に下がった俺が盗み見た奴の横顔からは笑顔が消えていた。
(むむ、気になるぞ。これは何か事情があるに違いない)
謎多き男に興味を惹かれて、俺が大人しくなったことをいいことに、キタカドは俺の腰を攫うようにして校庭へ向けて再び歩き出そうとした。
だからくすぐったいって! 腰がくだけかけて、ぱっと振り払う。
「腰、こしょいから無理だって。お前距離感おかしいぞ!」
「すみません。つい……」
「ついってなんだ!」
今度はちょっと頭を下げてしゅんっとしてる。怒られたワンコみたいだ。お前、さっきのクール感はどこに置いて来た。なんか可愛いぞ。俺ははーっとため息をついた。
「ちゃんとついていくから、どこ行くか言え」
途端にぱっと明かりがついたみたいにキタカドの表情が上向いた。
「一緒に顧問のところまで来てください。今日は美化委員会の年間活動の相談をするってことにして、俺、部活休んできますから」
「そんな言い訳してさぼるのか? 駄目だろ、部活はちゃんと出ないと」
キタカドが動きを止める。あ、まずい。怒ったか? 頭ごなしはいかんよな。すまん。だが部活をさぼるのはいただけない。俺の中の元バスケ部主将の血が騒ぐというものだ。
見た目は美形の優男に見えるけど、こいつやっぱ運動部だし、部活をやめた俺よりずっと体格がいい。
「ほら、暴れないで。行きますよ」
なんか俺の方がたしなめられた。くそう。これではどちらが先輩かわかったもんじゃないな。
そのまま校庭に向かって、回れ右をされる。うちの学校は一足制で上履きはないからそのまま校舎を出る。強引に引っ張られるがまま、土埃立つ校庭までぐいぐいと連れ出された。
「おい、お前。ふざけんなって。止まれって」
しびれを切らした俺が肩に置かれた手をぱしっと手荒く振りほどいて意地で足を止めたら、キタカドが自分の形が良い唇に人差し指を押し当てて「しーっ」ってちょっと怖い真顔になった。
角度的に、女子達からはこいつの顔は見えない。急にきた真剣な表情に、ただ事でない雰囲気を感じる。俺はゾクッとくる美貌に見据えられ、まるで蛇に睨まれた蛙みたいに固まった。
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「まだ後ろで見てるから。話を合わせてください」
口の動きだけで『おねがい』と言った。思わず息を飲んで黙ってしまった。
俺、お願いに弱すぎる。でもキタカドの隣に下がった俺が盗み見た奴の横顔からは笑顔が消えていた。
(むむ、気になるぞ。これは何か事情があるに違いない)
謎多き男に興味を惹かれて、俺が大人しくなったことをいいことに、キタカドは俺の腰を攫うようにして校庭へ向けて再び歩き出そうとした。
だからくすぐったいって! 腰がくだけかけて、ぱっと振り払う。
「腰、こしょいから無理だって。お前距離感おかしいぞ!」
「すみません。つい……」
「ついってなんだ!」
今度はちょっと頭を下げてしゅんっとしてる。怒られたワンコみたいだ。お前、さっきのクール感はどこに置いて来た。なんか可愛いぞ。俺ははーっとため息をついた。
「ちゃんとついていくから、どこ行くか言え」
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