イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛

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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺

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 きっと弱り切った姿を見せたのは学年が上で同性の俺だからだと思ったら、キタカドの事がスマホの事抜きにしたって、放っておけなくなってしまった。
 一人で歩いていこうとするキタカドのすっと伸びた背中をみて、俺の胸の奥でぼっと炎が燃える。俺は駆け寄って、その背中をぽんっと叩いた。 

「よし、分かった」

 この顔面国宝、俺が護ろう。

「え……?」
「今日は顧問に説明して、部活休もう。で、ちゃんと委員会の活動報告をしにいこう。それなら誰も文句ないよな」

 そのまま俺が今度はキタカドの背中に右手をあてながら、寄り添ってグランドに向かって歩く。

「先輩、いいんですか?」
「おう、任せとけ。ちゃんと俺からも説明するからさ。まあ、入学したての一年生の時はさ、みんな友達を沢山作りたくて必死な時期なんだよな。お前かっこいいし、目立つから、仲良くなりたい奴が沢山いるんだよ」
 
 まだ立ち去る気配のない女子達から離れるにつれて俺は饒舌になっていった。

「……だけど、あんな風に見た目だけ目当てってあからさまに言われて、近寄ってこられても、ね」

 あー、そういう系の悩みね。羨ましいような同情するような。いや、やっぱ羨ましくはないよな。中身なんてどうでもいいって扱いは酷いって思う。でも仕方がない部分もある。

「でもまあ、見た目から入ったとしても、お前結構面白そうな奴って勘がいい子なら分かるのかもな。いくら格好がいい奴でも中身スカスカだったら一緒にいて楽しくないだろ」
「俺が、面白い? そんなこと言われたこと、今までなかったけどな」

(そりゃめちゃくちゃ面白いってか興味深いだろ! なんで俺の事ロック画にしてるんだよ。そっからして謎の人物すぎるよ、俺にしてみたら)

 すでにこいつのペースに完全にハマっている俺としては口をついて出てしまいかける。

「いや、なんか面白いよ。お前。クールかと思ったら、急に弱み見せてくるし。はっきり発言できるのかと思ったら、相手を気遣って自分が引いてるし。ギャップ萌え的なやつ」

 するとキタカドは「それ先輩がいうかな」って呟いて、眉を下げた。
 そんなことないぞ。俺はみたまんまそのまま、どこにでもいる平均点の、普通の奴だぞ。

「見た目でクールとか思われがちだけど、ぼーっとしてる時の方が多いです」
「なんだそれ。面白すぎだろ。さっき委員会中、校庭みてたけどあれは?」
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