イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛

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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺

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 そういうと顔を近づけてわざと目を見開いてじーっと大きな目で俺を見下ろしてくる。

「あ、ここ。睫毛ついてます」

 キタカドは指先で頬の辺りを摘む仕草をして、俺はなんかむず痒くて、うちのハムスターみたいに顔と目を擦る。

「目を擦っちゃ駄目ですよ」

 後ろでなんか女子の悲鳴が上がった気がしたけど、気のせいか。手をはしって握られてを目を開けたら、すごく間近にキタカドの顔があった。
 ぎゃあ、口くっついたらどうしてくれんだ。すっと顔を離されて、ノリで揶揄われたのかと思って俺は大笑いした。

「ぶはっ。お前目ぇでっか。顔ちっか。ほんと距離感おかしすぎ!」 

 ふざけた雰囲気が伝染して、俺もじーとと見つめ返してお互いに笑いあった。

「先輩こそ。人との距離の詰め方、速攻ですね」

 まあ、俺は元バスケ部だから速攻攻撃は得意ってやつだ。

「あー、それ、ほんとよく言われる。陽キャってほどでないくせに、やたら社交性高いって」
「ほとんど初対面の人間に対して急に突っ込んだ話してくるの、すごいと思います」

 そりゃお前が心を開いたからだよって俺は思う。
 キタカドが小さい声で「人たらしだ」って言われたけど、俺はたらしこんでない。お前の方が「たらし」だぞって思ったけど、口に出して言うのはやめておいた。

「話変わるけどさ。お前、美化委員会なんて地味めの活動じゃなくて、学校内でももっと華々しく活躍できそうな活動の方のが、似合ってるような気がするけど、だけどお前はそれじゃ不本意なんだろ?」

 こくっと頷かれる。

「それなら先輩だって、もっと表立って人を引っ張っていく方が似合うんじゃないですか?」

 何をそう買いかぶられたのかしらないが、俺は大きくかぶりをふる。

「……んなことない。割と好きなんだ。地道な活動。地味な活動だからって、大事じゃないとも限らんだろ?」
「……俺も好きです。地味目な活動。美化委員会、良かったら俺が副委員長になりますよ」
「え、ああ?」
「先輩と一緒なら、やりたいです。俺が全力でサポートします」

 そんなん、言われたら照れるしかない。バスケ部で部長になった時も『燈真に任せられっから副部長やる』みたいなことは言われたけど、サポートするとか一緒にしたいとか言われたことはなかったから、嬉しいけどちょっと面食らった。

「べ、別に副委員長は絶対に必要だとは言われてないんだが……」

 さっき、一応黒板に書いてみたものの、参加者が少ない中で副委員長まで決めるのは公平じゃないと敢えて決を採らなかったのだ。部活もしていて忙しいこいつにそこまでさせるのはどうかと思って、俺が返事に困っていたら、キタカドが少しかがんで俺の顔を覗き込んできた。
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