イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛

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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺

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「そこは委員長権限で。俺にしてください。ね?」

 くーっ。なにが「ね?」だ。甘い声で強請りやがって。
 だが俺は、人から助けを求められるとやっぱり嫌とは言えない。あーあ、悪い癖がまた出てしまった。ちらりと顔色を見てから仕方なく俺は頷いた。

「分かったよ」
「ありがとうございます」

 なんだかすっかりキタカドのペースに持っていかれてしまった。いや、委員会中から終始、こいつが場を支配していたのかもしれない。
 でも委員長は俺、歳上なのも、俺! ここはしっかり主導権を握り返そう。

「おい、いいか。やるからにはちゃんと仕事してもらうからな。毎回活動に参加しろよ」
「分かってます。今回だって、ちゃんと参加してたでしょ?」
「うぐ……、そうだったな」

 さっき一年に絡まれた時に結果的に助けてもらったような形になってたわけだから、これで借りは返したとか心の中で自分で辻褄を合わせていく。それにしたって、こいつが毎回清掃に参加したら、急に参加者増えそうだな……。主に女子が。

「じゃあ、ここでちょっと待っててください。顧問に話してすぐ戻ります。俺と一緒に帰りましょう。色々お礼込みで、なんでも奢りますから。駅前のカフェ、新作のフレーバーがでてますよ。そういうの好き?」
「好きだ」
「……俺も好きですよ」
「おお、お前も甘いもの好きなんだな!」

 俺は甘いものが好きだから新作のやつ、気になる。友達とタイミングが合わなくて今回の新作はまだ飲みに行けてないんだ。即答したらキタカドはものすごく満足げに頷いた。こいつも甘いもの好きなのかな? だが、すぐに俺はこの後の予定を思い出す。

「あー。でも今日は無理だな。駅まで一緒に帰んのはまあいいんだけどさ。そのあと俺、用事あるから」
「……彼女と、会うとか?」

 探るような目つきの妖しい光に、なんだかしどろもどろになってしまいそうだ。いちいち心臓に悪い、顔面の圧力を感じる。

「彼女なんていないよ。今日バイト先寄んないといけないから、駄目なんだ」
「そっか。よかった」
(なにが良かったんだ? わからん)

 キタカドは一瞬影った表情が元に戻って微笑んでる。俺より大きくても笑うとちょい、幼くて。この笑顔見ると、やっぱりなんか面倒を見てやりたくなるんだなあ。

「先輩、何のバイトしてるんですか? 終わるまで待ちます」
「知り合いのカフェで。今日はシフトは入ってない。用事があって寄るんだ」
「じゃあ、俺も一緒に行きます。駄目ですか?」
「だ、ダメじゃないけど……」

 ぐいぐいくるなあ。なんだかおかしなことになってしまった。キタカドは顧問、俺は担任に委員会の報告をした。
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