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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺
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帰宅してからも翌日も、北門のことが頭を離れなかった。
北門が中学の頃の俺を知っていることは明らかだけど、でも俺にはあいつに覚えがない。あんなに目立つやつは、流石に学年違いでも目立つと思うんだけどなあ。
「なあ、俺って中学んとき、何部だったと思う?」
昼休み。兄貴が握ったでかでか梅干しおにぎりの最後の一口を飲み込んでから、隣の席のクラスメイトに尋ねてみる。
「何だ急に?」
「いいから答えろって」
「うーん」
クラスメイトは勿体つけるみたいにたっぷり間を開けてにかっと笑った。
「陸上部かな? こないだダントツで早かったよな! 体育祭のリレー担当決定だろ」
「おお、そっか。そう思うか」
この間体育の授業で測った短距離のタイム、高校生だし真面目に走らない奴もいるかもだけど、俺がクラスで1番速かった。
周りでゲームの話をしていた奴らもこっちの会話に気が付いて口々にサッカー部だの吹奏楽部だの色々言ってきたけど、正解は当たりそうで当たらない。
「こいつ、中学ん時、バスケ部だぞ」
そしたら去年も同じクラスだった奴が通りすがりにバラして行った。
「あー。バラすなって」
「去年球技大会でうちのクラスが学年優勝できたの、こいつのお陰だし。動きみりゃあ絶対分かるよ。すげぇ上手いから。なんでバスケ部入んなかったんだかな」
『なんでバスケ部に入らなかったんですか?』
あいつに言われたのと同じ台詞だ。びくっと身体が反応してしまう。
「え、バスケ部だったの?」
お互い座った状態ではあったけど、クラスメイトが俺の頭のてっぺんから足先まできょろっと視線を動かして感心するように「へー」って声を出し、目をまんまるにした。
「何その反応。バスケ部に見えねぇとか思ったんだろ。あんま背ぇ高くないし」
「ええ、でもトーマ、身長170はあるだろ? 俺なんてギリない、168!」
「まあそうなんだけどさ。兄貴も親父も180センチ余裕で越えてるから。兄貴とか188センチあるし」
「そうなんだ! でっかいなあ」
「そうそう。俺だけがちっさい。兄貴ぐらいあったらよかったんだけどな。それだとあちこち頭ぶつけないといけなくなるけど」
自分で言ってちょっと卑屈に聞こえていたら嫌だなあと冗談を交えてみたが、周りはニコニコした顔のままでほっとした。
うちは四人家族だ。高校教師でバスケ部の顧問をしている父と、看護師として多忙な母、それと四つ年上の兄だ。兄貴は名門バスケ部のある私学の高校に進学して、大学でもバスケ三昧、ずっと結果を残し続けてきた。常に主将でエース。将来は父親みたいな指導者になりたいらしく、教育学部に進学した。
北門が中学の頃の俺を知っていることは明らかだけど、でも俺にはあいつに覚えがない。あんなに目立つやつは、流石に学年違いでも目立つと思うんだけどなあ。
「なあ、俺って中学んとき、何部だったと思う?」
昼休み。兄貴が握ったでかでか梅干しおにぎりの最後の一口を飲み込んでから、隣の席のクラスメイトに尋ねてみる。
「何だ急に?」
「いいから答えろって」
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クラスメイトは勿体つけるみたいにたっぷり間を開けてにかっと笑った。
「陸上部かな? こないだダントツで早かったよな! 体育祭のリレー担当決定だろ」
「おお、そっか。そう思うか」
この間体育の授業で測った短距離のタイム、高校生だし真面目に走らない奴もいるかもだけど、俺がクラスで1番速かった。
周りでゲームの話をしていた奴らもこっちの会話に気が付いて口々にサッカー部だの吹奏楽部だの色々言ってきたけど、正解は当たりそうで当たらない。
「こいつ、中学ん時、バスケ部だぞ」
そしたら去年も同じクラスだった奴が通りすがりにバラして行った。
「あー。バラすなって」
「去年球技大会でうちのクラスが学年優勝できたの、こいつのお陰だし。動きみりゃあ絶対分かるよ。すげぇ上手いから。なんでバスケ部入んなかったんだかな」
『なんでバスケ部に入らなかったんですか?』
あいつに言われたのと同じ台詞だ。びくっと身体が反応してしまう。
「え、バスケ部だったの?」
お互い座った状態ではあったけど、クラスメイトが俺の頭のてっぺんから足先まできょろっと視線を動かして感心するように「へー」って声を出し、目をまんまるにした。
「何その反応。バスケ部に見えねぇとか思ったんだろ。あんま背ぇ高くないし」
「ええ、でもトーマ、身長170はあるだろ? 俺なんてギリない、168!」
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「そうそう。俺だけがちっさい。兄貴ぐらいあったらよかったんだけどな。それだとあちこち頭ぶつけないといけなくなるけど」
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