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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺
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礼を言ったのに北門はそれには答えず、トレイの手から取り上げてカウンター越しにさっさとオーナーに渡してしまった。
(なんだよ、返事ぐらいしろよ)
とか思ったけど、そんなん勝手だよな。だって考えてみたら北門を避けていたのは俺の方なんだから。
「北門君来てくれてよかったわ。燈真、今日はもうずっとこの調子でそわそわしっぱなしだったんだから」
「オーナー!」
口の軽いオーナーが何を言い出すか分からない。
無意識に「あー、もうそろそろ、北門来ちゃうな、どうしよう」とか呟いたのを地獄耳に聞きとがめられたのが運のつき。なんとなく北門の事をさけていることまで、しつこく聞きだされたのだ。
「あんたたち、喧嘩でもしたの?」
(うわああ、ストレートすぎる。この人は、本当にもう!)
カウンターに座った北門に、俺は水を置いてメニューを手渡す。目が合ったけどすぐぷいっとそらしてしまった。だって顔見るとなんか恥ずかしいんだよ。
「……俺が変なこといったから、避けられてるんです」
「はあああ?! お前、何言ってんだよ」
北門がこれ以上変なことを言わないように、口を塞ごうとしたら、その手を掴んでぐっと引き寄せられた。耳のすぐ傍に、北門の唇だ。
「俺の事、もう、顔も見たくない?」
ばっと顔を離したら北門の目はもう笑ってない。寂しそうな顔、手はぱっと離された。
まるで心まで突き放されたみたいに。
「そんなわけ、あるかよ」
自分でも思ってもみない程に情けない声が出た。好きな子に振られかけてる男みたいだなって思った。
「じゃあなんで、俺の事避けるの?」
「おい、バイト中だろ。ちょっと、待てって」
ちらっとみたらカウンターの中でオーナーが口元に手を当ててこっちをガン見してる。好奇心を止められないってその顔に書いてある。
「ちょっとだけ、外でていいですか?」
「いいよ」
俺はエプロンを外して席の背にかけると、だらりと下がった北門の腕を引いて外に出た。
俺の傘を差して、北門を入れようとしたらちょっと屈まれた。むむっと唇を尖らせたら、北門が真顔で俺の手ごと、傘の柄を握って持ってくれた。
俺はするり、とその手をすりぬける。
「お前さ、なんなわけ」
「なんなわけって……」
夜雨を吹き付ける風が冷たく、俺は鳥肌を立てた二の腕に手をやった。
「自分の気持ちだけ告ったら、それで終わりかよ」
「……じゃあ、どうすればよかったんですか」
ざーざーざー。
急に激しくなった雨音で北門の声が良く聞きとれない。
(なんだよ、返事ぐらいしろよ)
とか思ったけど、そんなん勝手だよな。だって考えてみたら北門を避けていたのは俺の方なんだから。
「北門君来てくれてよかったわ。燈真、今日はもうずっとこの調子でそわそわしっぱなしだったんだから」
「オーナー!」
口の軽いオーナーが何を言い出すか分からない。
無意識に「あー、もうそろそろ、北門来ちゃうな、どうしよう」とか呟いたのを地獄耳に聞きとがめられたのが運のつき。なんとなく北門の事をさけていることまで、しつこく聞きだされたのだ。
「あんたたち、喧嘩でもしたの?」
(うわああ、ストレートすぎる。この人は、本当にもう!)
カウンターに座った北門に、俺は水を置いてメニューを手渡す。目が合ったけどすぐぷいっとそらしてしまった。だって顔見るとなんか恥ずかしいんだよ。
「……俺が変なこといったから、避けられてるんです」
「はあああ?! お前、何言ってんだよ」
北門がこれ以上変なことを言わないように、口を塞ごうとしたら、その手を掴んでぐっと引き寄せられた。耳のすぐ傍に、北門の唇だ。
「俺の事、もう、顔も見たくない?」
ばっと顔を離したら北門の目はもう笑ってない。寂しそうな顔、手はぱっと離された。
まるで心まで突き放されたみたいに。
「そんなわけ、あるかよ」
自分でも思ってもみない程に情けない声が出た。好きな子に振られかけてる男みたいだなって思った。
「じゃあなんで、俺の事避けるの?」
「おい、バイト中だろ。ちょっと、待てって」
ちらっとみたらカウンターの中でオーナーが口元に手を当ててこっちをガン見してる。好奇心を止められないってその顔に書いてある。
「ちょっとだけ、外でていいですか?」
「いいよ」
俺はエプロンを外して席の背にかけると、だらりと下がった北門の腕を引いて外に出た。
俺の傘を差して、北門を入れようとしたらちょっと屈まれた。むむっと唇を尖らせたら、北門が真顔で俺の手ごと、傘の柄を握って持ってくれた。
俺はするり、とその手をすりぬける。
「お前さ、なんなわけ」
「なんなわけって……」
夜雨を吹き付ける風が冷たく、俺は鳥肌を立てた二の腕に手をやった。
「自分の気持ちだけ告ったら、それで終わりかよ」
「……じゃあ、どうすればよかったんですか」
ざーざーざー。
急に激しくなった雨音で北門の声が良く聞きとれない。
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