イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛

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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺

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 俺は窓柵についていた頬杖を外して、腕組みしながら俺を見下ろしてくる女子たちを力なく見上げた。
 いつの間にか、クラスの女子はみんな結託して、グループの垣根を越えてやたら仲良くなっていた。

「好きならすぐに追いかけろ!」
「……え、はあ?!」
(な、なんだ。どこまでバレてんだ?!)
 
 俺が北門から告白されたなんで誰にも話してないけど、なんか態度でバレちゃってるとか?
 腕組みしてふんすって感じに胸を張ったクラス委員の体格のいい女子の横から、前に俺に北門の昔の話をした女子が友達の後ろから、すまなそうにひょこっと顔を出した。

「噂だけで色々北門君の悪口言っちゃって、ごめん。そのせいで二人の仲がギクシャクしたんでしょ?」

 そう言って俺に頭を下げてきた。

(ああ、そうだよな、流石に好きバレしてるわけが……)

 って思ってしまって自分で自分にびっくりした。  

(そっか……、俺ってもしかして)

「いや……、それはもう関係ないっていうか……。大丈夫だよ」
「でも、あれから、うちのクラス来ないじゃん」
「……」
「この子も反省してるからさあ、ごめんね。私の彼氏サッカー部なんだけど、真面目にやってた北門君が部活に出なくなって心配してるんだよね」

 北門は中学の時は怪我もあって部活が思うとおりに出来なかったから、今サッカーをするのが楽しかったはずだ。
 だけどなんだか一つうまく行かなくなると、とことんかみ合わなくなるみたいだ。
 俺と出会ったせいであいつが一生懸命やろうとしていたことができなくなるなんて、そんなの絶対に嫌だと思った。

「あいつさ、過去に色々あったかもしれないけど。高校では挽回して頑張ろうって思ってたみたいなんだ。だからさ、俺は今、頑張りたいあいつの気持ちを、大事にしてやりたいんだ」

 うんうんと、女子達は頷いて、なんか涙ぐんでる子までいた。まじか。

(俺らの事で皆にこんな心配をかけているとは……)

 ありがたいような、くすぐったいような変な気分だ。

「南澤君といるときの北門君、すごく楽しそうで、仲良くしてる二人を見てるの、私たちもすごく癒されてたよ」
「だから早く仲直りして欲しい」
「いつもトーマにはみんな世話になってるもんな。俺らが北門探してきてやるよ」

 男子は教室を飛び出していったが、女子はもっと頭を使った。SNSで一年生の知り合いを辿って、北門目撃情報を探しているようだ。

「これこれ。ここにいる!」

 一人が差しだしてきたスマートフォンの画面を、みんなで一緒に覗き込む。今日撮ったことは間違いないアプリの写真に、北門が女子と一緒に映っていた。

「一年のエンダンの女子が上げてる写真、これ絶対北門君でしょ!」

 殆ど盗み撮りであげられてる北門の写真、店内の雰囲気で大手コーヒーチェーンの店内であることは間違いない。

「うわ……、まんま北門じゃん。写真加工しないで上げるとか何考えてんだ」
「えー。北門くんと知り合いだってマウントとりたいんじゃない?」
「あー。人気だもんねえ。誰かさんが独占ばかりしてたから、今ならつけ込むチャンスだろうからなあ」

 みんな言いたい放題だが、なんだかそれも楽しそうで拍子抜けしてしまう。
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