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エピローグ
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そのまま唯は部活対抗戦の為に着替えに部活棟の方に走っていった。部活対抗借り物競争は、エキシビジョンマッチてやつだ。
例年集計後半戦の集計を終えるまでのお楽しみ演目で、部活動の人たちがみんなそれぞれ自分の部活の扮装で借り物競争をする。
吹奏楽部は楽器を持って、水泳部は水着にジャージ、テニス部はユニフォームにラケット、剣道部は毎年ちょっと暑そうな防具姿といった感じだ。
ウケ狙いの競技だから部員は誰でも参加できるし、人数すらまちまちだ。
お題は各チーム4つ受け付けて、一番ウケたっぽい題材が観客の声援で何となく1位に決まるというゆるゆる競技だ。
(去年は『大好きな人』で好きな人連れてきて告ってた野球部が一位だったっけな)
まあそんな感じだから、応援席ではみんなのんびりゆったり水分補給タイムだ。
俺も一息ついて、水筒の麦茶をあおる。頬が火照って熱い。日に焼けたんだろうな。
そんな俺の目の前に、恵まれた体躯に青いユニフォームを身に着けた唯が姿を現した。
前を通る時に女子がきゃあきゃあ言う声が聞こえる。ユニフォーム姿なんて別に珍しくはないはずなのに、こうしてみると肩幅や胸筋、腰の位の高さ、少し日に焼けた腕とかなんか新鮮に見えて素直にカッコいいって思う。
「北門くん頑張ってね~」
なんて特別北門にだけ、青ブロックの女子がポンポンを振って応援してる。
北門はクールな感じで少しだけ目線を巡らせてる。それだけでまた歓声が上がる。
集合位置に向かう北門を追いかけるように、華やかなテニス部の女子やダンス部の女子が次々に駆け寄っていって、北門をとり囲むようにして歩いて行った。
(あー、もう。またか)
まあ、集合場所は同じだからしょうがないんだろうけど、北門の背中とか腕に絡みついていくのを見ると穏やかで居られない。
(唯、振り払えって)
いや、あいつは口では冷たくあしらったって、女子をむげに扱う事なんてしない。傷つけるのが怖いからだ。優しいやつ。
分かってる。分かってるけども。だけどちょっと胸ン中、もやっとする。
(あー、クソ。こんなんただの嫉妬じゃんか。俺ってこんな嫉妬深いやつだったんだ)
初恋かと思ってた小学生の頃のあれは、全然恋とかじゃなかったんだな。
本当の恋ってこんなに、自分が思うより先に心が自動的に上がり下がりするもんなんだな。
(あー、早く体育祭終われ。唯と喋りてぇ)
「北門君、ユニフォーム姿もカッコいいですねぇ。キラキラ一軍女子達も応援団女子達も放っておかないですねえ」
うちのクラスの大人しめ女子が俺に聞こえよがしに呟いた。
「女子が尾ひれみたいにくっついてますよ。うかうかしてられんですねえ」
「うかうかって……」
そこまで俺たちの仲を知っているんだかわからないけど、にやりって笑われて気おされる。
そうこうしてる間に、競技が始まった。
例年集計後半戦の集計を終えるまでのお楽しみ演目で、部活動の人たちがみんなそれぞれ自分の部活の扮装で借り物競争をする。
吹奏楽部は楽器を持って、水泳部は水着にジャージ、テニス部はユニフォームにラケット、剣道部は毎年ちょっと暑そうな防具姿といった感じだ。
ウケ狙いの競技だから部員は誰でも参加できるし、人数すらまちまちだ。
お題は各チーム4つ受け付けて、一番ウケたっぽい題材が観客の声援で何となく1位に決まるというゆるゆる競技だ。
(去年は『大好きな人』で好きな人連れてきて告ってた野球部が一位だったっけな)
まあそんな感じだから、応援席ではみんなのんびりゆったり水分補給タイムだ。
俺も一息ついて、水筒の麦茶をあおる。頬が火照って熱い。日に焼けたんだろうな。
そんな俺の目の前に、恵まれた体躯に青いユニフォームを身に着けた唯が姿を現した。
前を通る時に女子がきゃあきゃあ言う声が聞こえる。ユニフォーム姿なんて別に珍しくはないはずなのに、こうしてみると肩幅や胸筋、腰の位の高さ、少し日に焼けた腕とかなんか新鮮に見えて素直にカッコいいって思う。
「北門くん頑張ってね~」
なんて特別北門にだけ、青ブロックの女子がポンポンを振って応援してる。
北門はクールな感じで少しだけ目線を巡らせてる。それだけでまた歓声が上がる。
集合位置に向かう北門を追いかけるように、華やかなテニス部の女子やダンス部の女子が次々に駆け寄っていって、北門をとり囲むようにして歩いて行った。
(あー、もう。またか)
まあ、集合場所は同じだからしょうがないんだろうけど、北門の背中とか腕に絡みついていくのを見ると穏やかで居られない。
(唯、振り払えって)
いや、あいつは口では冷たくあしらったって、女子をむげに扱う事なんてしない。傷つけるのが怖いからだ。優しいやつ。
分かってる。分かってるけども。だけどちょっと胸ン中、もやっとする。
(あー、クソ。こんなんただの嫉妬じゃんか。俺ってこんな嫉妬深いやつだったんだ)
初恋かと思ってた小学生の頃のあれは、全然恋とかじゃなかったんだな。
本当の恋ってこんなに、自分が思うより先に心が自動的に上がり下がりするもんなんだな。
(あー、早く体育祭終われ。唯と喋りてぇ)
「北門君、ユニフォーム姿もカッコいいですねぇ。キラキラ一軍女子達も応援団女子達も放っておかないですねえ」
うちのクラスの大人しめ女子が俺に聞こえよがしに呟いた。
「女子が尾ひれみたいにくっついてますよ。うかうかしてられんですねえ」
「うかうかって……」
そこまで俺たちの仲を知っているんだかわからないけど、にやりって笑われて気おされる。
そうこうしてる間に、競技が始まった。
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