悪役令嬢の心変わり

ナナスケ

文字の大きさ
1 / 127
〜幼少期編〜

第1話 雨月 夕 異世界転生致しました。

しおりを挟む
高校生の時までは自分も恋というものに興味はあったし好きな人だっていた。
 そんな相手にバレンタインや文化祭といったイベントで共に過ごせるかどうかをヤキモキだってした。

 だが、大学に入った時から私は変わった。

 別に男に裏切られた~とか。泣かされた~なんてエピソードは全くない。
 自分でも分からないのだ。

 男に興味が無くなった原因が。

 しかし、乙女ゲーム 恋愛小説家 少女漫画などといった創作されている恋愛は大好物だ。
 ゲームだってイケメンキャラはとても好きだし、こういう恋愛をしたいな、なんて考えることもある。

 だが現実は厳しい。

 私の理想が高いのか、それとも現実の男に興味が無いのか。

 、、、、一緒の意味だなコレは。

 もしかして女性が恋愛対象だったり?

 有り得なくもない、可愛い女の子は大好きだし。
 顔を赤らめる姿を見るともっと虐めたくなってしまう。

 な、なにはともあれその頃から私は恋愛というものに全く興味がなくなってしまった。

 そんな私が、あろう事か乙女ゲームの登場人物に転生してしまったらしい。

 そして何を思ったのか神様は私を登場人物の中でも一番過酷な運命を辿る悪役令嬢に転生させたらしい。

 乙女ゲーム『聖女の涙』の主人公をいじめ抜き、婚約者である第2王子に婚約破棄させら。最後には闇の魔法を使って事件を起こした罪で処刑されてしまう。

 一体そんな悪役令嬢に転生してどうしろと言うのだ。
 このゲームはとても人気なためコミック化もされているしアニメ化も噂されていたがとても残念なことに未プレイ&未読なため大方のあらすじや登場人物くらいしか分からない。
 ちょっと気になって既にゲームをプレイした友達に主人公と攻略対象のくっつき方とか教えてもらったんだっけかな?
 結構奥深いストーリーだったし悪役令嬢の退場の仕方が壮絶だったから結構覚えている。

 しかし!それ以外のことは全く知らない!

 故に! 

 どうすれば処刑されずに済むのかなど一切知りえないのだ。

 だから、とりあえず。

 攻略対象でもあり、この悪役令嬢の婚約者でもある第2王子との婚約をなんとかせずに過ごしたいのだ!

 もちろん、主人公が出てきたらすんなりと身を引けば良いだけだし。
 その後の事件だって起こさなければいい話だが。(この事件は悪役令嬢が主人公に対して嫉妬したことによって起こされたものです。)

 、、、まぁ。婚約しないに越したことはないだろう。

 不慮の事故とはいえ、20代で命を落としてしまったのだ。
 死亡フラグに気をつけながら第2の人生を楽しませてもらおう。


 と、このように前世の記憶を思い出したのはなんと6歳の時であった。

 前世とはいえ20代の頃までの記憶を思い出すには少し幼すぎないかい?

 いや、、、いいんだけどさ。


 𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭🌃










しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

【完結】あなたが私を『番』にでっち上げた理由

冬馬亮
恋愛
ランバルディア王国では、王族から約100年ごとに『裁定者』なる者が誕生する。 国王の補佐を務め、時には王族さえも裁く至高の権威を持ち、裏の最高権力者とも称される裁定者。その今代は、先国王の末弟ユスターシュ。 そんな雲の上の存在であるユスターシュから、何故か彼の番だと名指しされたヘレナだったが。 え? どうして? 獣人でもないのに番とか聞いたことないんですけど。 ヒーローが、想像力豊かなヒロインを自分の番にでっち上げて溺愛するお話です。 ※ 同時に掲載した小説がシリアスだった反動で、こちらは非常にはっちゃけたお話になってます。 時々シリアスが入る予定ですが、基本コメディです。

本の通りに悪役をこなしてみようと思います

Blue
恋愛
ある朝。目覚めるとサイドテーブルの上に見知らぬ本が置かれていた。 本の通りに自分自身を演じなければ死ぬ、ですって? こんな怪しげな本、全く信用ならないけれど、やってやろうじゃないの。 悪役上等。 なのに、何だか様子がおかしいような?

悪役令嬢は間違えない

スノウ
恋愛
 王太子の婚約者候補として横暴に振る舞ってきた公爵令嬢のジゼット。  その行動はだんだんエスカレートしていき、ついには癒しの聖女であるリリーという少女を害したことで王太子から断罪され、公開処刑を言い渡される。  処刑までの牢獄での暮らしは劣悪なもので、ジゼットのプライドはズタズタにされ、彼女は生きる希望を失ってしまう。  処刑当日、ジゼットの従者だったダリルが助けに来てくれたものの、看守に見つかり、脱獄は叶わなかった。  しかし、ジゼットは唯一自分を助けようとしてくれたダリルの行動に涙を流し、彼への感謝を胸に断頭台に上がった。  そして、ジゼットの処刑は執行された……はずだった。  ジゼットが気がつくと、彼女が9歳だった時まで時間が巻き戻っていた。  ジゼットは決意する。  次は絶対に間違えない。  処刑なんかされずに、寿命をまっとうしてみせる。  そして、唯一自分を助けようとしてくれたダリルを大切にする、と。   ────────────    毎日20時頃に投稿します。  お気に入り登録をしてくださった方、いいねをくださった方、エールをくださった方、どうもありがとうございます。  とても励みになります。  

死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について

えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。 しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。 その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。 死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。 戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!

【完結】あなたの色に染める〜無色の私が聖女になるまで〜

白崎りか
恋愛
色なしのアリアには、従兄のギルベルトが全てだった。 「ギルベルト様は私の婚約者よ! 近づかないで。色なしのくせに!」 (お兄様の婚約者に嫌われてしまった。もう、お兄様には会えないの? 私はかわいそうな「妹」でしかないから) ギルベルトと距離を置こうとすると、彼は「一緒に暮らそう」と言いだした。 「婚約者に愛情などない。大切なのは、アリアだけだ」  色なしは魔力がないはずなのに、アリアは魔法が使えることが分かった。 糸を染める魔法だ。染めた糸で刺繍したハンカチは、不思議な力を持っていた。 「こんな魔法は初めてだ」 薔薇の迷路で出会った王子は、アリアに手を差し伸べる。 「今のままでいいの? これは君にとって良い機会だよ」 アリアは魔法の力で聖女になる。 ※小説家になろう様にも投稿しています。

処理中です...